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表題作後宮皇子

フェンネル,26歳,第一皇子/クライブ,24歳,第二皇子
メルヴィン,18歳,神の御子・2人の異母弟

あらすじ

★花丸文庫6月刊特典★
HLBでは、今月の花丸文庫に新刊4点の書き下ろしSSペーパーの内容がすべて含まれた、特製蛇腹ペーパーを封入しています。
各作品にお付けしている該当のSSペーパーの他に、他の3作品のSSも読める超お得特典! 初回入荷分のみの特典となりますので、ご利用はお早めに♪
(*注意*SSペーパーと蛇腹ペーパーに含まれるSSは同じ内容です)
★★★★★★

現王の子でありながらそれを認められず、『神の御子』として体く虐げられてきたメルヴィン。
だが、十八の年にその地位さえ追われ、兄皇子たちの性妾として後宮に入らねばならなくなり……。

作品情報

作品名
後宮皇子
著者
西野花 
イラスト
座裏屋蘭丸 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
ISBN
9784592851257
3.3

(60)

(7)

萌々

(19)

(26)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
18
得点
193
評価数
60
平均
3.3 / 5
神率
11.7%

レビュー投稿数18

溺愛過多としか言い様がない兄皇子二人

2014年刊。
エロエロが読みたいと思ったら西野さんって飛びつくのは安直なのだが、今回は超ド級のエロさが突き抜けていた。
攻めの兄皇子二人と受けの末皇子は腹違いの兄弟だが、フェンネル、クライブ、メルヴィンには似ている要素が見当たらなかった。
父王も妾にメルヴィンを産ませて以来、怒りが治まらない正后に始終尻に敷かれっぱなしで存在感が無く情けないだけだし。

話としてはエロ9割:王宮内の陰謀1割といったところだろうか、とんでもなく濡れ場の描写が長かった。
義弟が可愛くて仕方がないと二人の兄達に快楽を存分に注がれた末、責め苦すら快感になっていくメルヴィンの有り様は正に"メス堕ち"そのものだったのだが、相当ドロドロしていたにも関わらず不快さはなかった。
これはメルヴィンの側に貪欲に快楽を享受できる素質があった故だろうね。

しかし、こんな爛れた三兄弟の中に隣国の姫君が輿入れしてくるって爆弾投下に、どんな修羅場が巻き起こるかハラハラしたが、ま、どうにか収まったのは何よりだ。
ただ、いざフェンネルが花嫁を娶るから身を引くってメルヴィンの葛藤は、上辺だけで何だか白々しいとは感じてしまったが。
既に散々兄皇子達の愛情に溺れてしまっている訳だからね。

蓋を開けてみれば溺愛過多としか言い様がない兄皇子二人。
そもそも、皇太后がメルヴィンを王宮から追放しかねない勢いを憂いて『可愛い義弟を守るんだ!!』って兄弟愛は素晴らしいのに、溺愛する方向がなんか違う、大いに違うぞ!!って最大の突っ込み処のやり場はどうすればいいんだ…

1

弟を母から守る兄たちの物語

表紙のイメージにかどわかされてしまったかもしれない。
内容にドラマチックな盛り上がりが無いので、10分ほどで速読読了してしまった。

官能シーンに萌えたい方が喜ぶ本だと思います。下記の筋書きの間に【過激な濡れ場】が3:7の割合でサンドイッチされた、ほぼ濡れ場の官能小説。
---
昔々ある所に、三女神を奉斎する国がありました。
国の実権は王妃が握り、強い王妃は王様を尻に敷いています。
王様には、息子が3人いて、美しい末の王子は、王様が侍女に産ませた婚外子。
認知を王妃が拒否して虐待するので、仕方なく王族同等の「神の子」という神職に就かせて王妃の意地悪から守って育てられていました。
兄二人は、優しくて謙虚な弟が可愛くて仕方無い。
愛する弟を王妃(二人の兄の母)の毒牙から守り、王族に迎えるために案じた一計の物語。兄が居なければ、弟は朝の露のように儚く消えてしまう筈でした。
---
長兄の嫁取りとか、後宮の世話人とか、思わせぶりな脇役が登場しますが、筋書きは単純なもので、濡れ場シーンが物語に厚みを添えている、といった感です。
萌えないレビューですみません。
萌。

1

濃厚なエロス

非常に西野先生らしい作品。
現国王の子でありながら、妾腹の子であるメルヴィン。
そしてメルヴィンを疎ましく思い、冷遇する正妃。
この辺りでドロドロとした展開になりそうなのに、正妃の子供…つまり、メルヴィンの腹違いの兄2人が弟を溺愛しているので、あまり悲壮感はありません。
腹違いではあるものの、兄弟間での禁忌というものは感じられないかな。

3Pものって、攻め同士がギスギスしたり、受けを奪い合ったり、はたまた受けが「攻めのどちらが好きかなんて決められない…」となるパターンが多いかと思います。
こちらの作品はそれがないのです。
フェンネルとクライブ、それぞれジャンルの違った美形兄弟ですが、これまたこちらも仲がとても良いので、末の弟のメルをこれでもかと2人揃って溺愛。
メルも兄2人のことが大好きで仕方がない様子。
こんなに平和な3Pものって見かけない気がする。
終始、溺愛かつラブに溢れた安心して読める作品となっております。
内容はと言うと、こちらのレーベルと西野先生ですので、ほとんどがベッドから出ていないのでは?というくらいエロス描写がメインです。
でもね、なぜか痛さだったり下品さがないんだなあ。
陵辱ものでもないし、ひたすら3人で甘い雰囲気。
純粋にエロスを楽しみたい方におすすめかも。
見所はやはり後半の二輪挿しでしょうか。
欲を言えば、兄弟で抱き方がもう少し個性が欲しかったかも。

ガーネット姫がとても可愛らしく素敵な女性だったので、彼女が敵対関係にならなかったことが良かった。
絶対悪のようだった王妃も粛清とまではいかないにしても一泡吹かせてあっさりご退出されます。
結局問題は山積みのままなのだけれど、3人が幸せそうならこれで良いかなと思わせてしまう西野先生マジック。
今作もかなりねっとりしっとりとしたエロティックさでした。
座裏屋蘭丸先生のイラストも麗しかったです。

2

兄二人に囲われる弟

メルヴィンは妾腹の子であるがゆえに、王妃の子である二人の兄とは区別されて育ち、神の御子として、奥の院で売春させられていた不憫な子。ある日奥の院が解体されることになり、王妃はメルヴィンも亡きものにしようとするが、二人の兄は弟を守るために、彼を性奴隷として後宮に入れる。
というとこれから監禁と凌辱の日々が?と思うのだが、兄たちは弟が大好きだし弟も二人が大好きなので無問題。その日のうちにふたりに全てを奪われ、後はただもう、エロに次ぐエロ……。
兄弟なのに、とかそもそも男なのに、という葛藤はあまりない。受けがひたすら愛され、守られるだけの存在で、受けの身柄の問題は9割9分兄たちが解決してくれる。正直、BLじゃなくても成り立つ話で、むしろTLにした方がいろいろしっくりくるのでは、と思ってしまった。最後の最後にちょっとだけ、受けが男の子っぽい一面を見せるシーンがあるので、そこでなんとか救われた感じ(私が)。

座裏屋先生のイラストはお耽美で官能的で、雰囲気もピッタリなんだけど、受けが長髪で華奢で顔も可愛いので、未発達の少女のようにも見えちゃって。
ただ西野先生の兄弟ものは、濡れ場で「にいさま」連呼してくれるのが本当にわかっていらっしゃると思うし、かなり萌える。ストーリーは物足りないけど、エロ的には満足。あまり深く考えずに、そこを楽しむための本かな。

0

メル~!

兄弟と腹違いの弟のお話です。

メルの健気で謙虚で慎ましくて奉仕の心に打たれました。けどやっぱり快楽を覚えてからは感じまくって淫乱ちゃんになって性欲を解放しましたね。

お兄様を想う気持ちが健気でいとおしいです。
攻め兄の結婚話のパターンは私は初めてです。
お前がいないと生きていけないとか、婚約者にも愛する人がいると伝えたり。それを心の底から喜ぶメル。
嫉妬と友情で苦しむメルでしたが、それが効をそうしたのか婚約者は自ら退場していきます。

メルも正式に第三皇子と認められて三兄弟共に結婚問題も起こるでしょう。でも今は三人で愛し合うってところでおしまいです。

兄たちの深い愛に感動しますがメルを救い出した一番の目的はメルを自分たちで抱きたいというのが。腹違いの弟だよ!
奥の宮が解体が決まったその日にいきなり二人がかりでメルの初めてを貪ります。無体するなー。

王妃を納得させるためとはいえ衆人環視の中でのエッチとか。まあメルも興奮してるからいいけど。

兄弟も自分たちの所業を自覚はしてましたね。
王妃にも最後はいい働きをしてくれました。

立て続けにこの作家さんの本を4冊読んでもうお腹いっぱいです。
攻めだけに感じまくり罪悪感と快楽の間で悩むもド淫乱ちゃんに成長というか開発されていく受け。
こんなにハードな話を立て続けに読んじゃって他のお話にときめけるか心配です。

0

 

乳首ピアスの表紙とタイトルからもっと痛い話かと思ったら、エロ本でした
ただ受けが女っぽすぎます
これでちゃんと男っぽかったらもっと良かったな

1

二人の皇子×異母弟

もっとダークファンタジーなお話かと思ったのですが、実の兄弟×異母弟という禁忌な雰囲気はありつつもエロティックで優しいお話でした。

西野花さんの作品は数冊目ですが…すごいですねぇ。半分以上エロで主人公のメルに至ってはセリフの7割で喘いでいるような印象なのに、それでもちゃんと小説として読ませる内容になっていて、濃厚で執拗なエロスに圧倒されつつも感心してしまいました。

国王の血を引きながら半ば幽閉された生活を送る主人公・メル、そして彼を愛してやまない二人の兄――智勇兼備な長兄・フェンネルと質実剛健な次兄・クライブ。メルが18歳になり、その幽閉生活が終わるとともに三人の関係が大きく変わる、その数ヶ月間を描いた物語です。

控え目で清楚な印象のメルが二人の兄にあれよあれよと開発されて淫乱キャラにシフトチェンジしちゃうのはお約束。でも愛情たっぷりの三人のベッドシーンは素敵でした。とはいえ後半はさすがに食傷気味でしたが…。

3P作品ですが、攻の二人が最後までイーブンかつ良好な関係だったことと、終盤に出て来る女性キャラ(他国のお姫様)が非常に可愛らしいキャラクターだったことが嬉しかったです。二人の愛妾にとどまらず、メルの皇子としての未来を予感させる結末でホッとしました。

2

あにうえ

何といってもこの表紙!
ひとめぼれして絶対読もう!と思っていた作品でした。
タイトルも好きなのですが、なんといっても表紙のインパクト!
どんだけ重たい話なのかなと
想いながら読ませていただいた作品ではあるのですが
内容的にはそんに重たくなく、あんがいサラっとしたお話。
弟を溺愛する兄たちの弟バカっぷりが可愛い作品。

舞台はとある国の王宮。
身分のない女に王が産ませた子供であるメル。
それを忌み嫌った王妃が、神殿におしこめ、あまつさえ
神の子として淫猥な行為で客を取らせていた。
しかし、そのメルを大事に思っている二人の兄は
なんとか弟を救おうと。。。。

神の子の名のもとに、精を吸われていても
犯されることまではしていないというのが残念。
個人的にきれいなものはまず汚されてからだとおもry(殴

神殿解体とともに、母に条件を飲ませ
二人の寵姫として後宮に上がったメルは、
二人の兄にかわるがわる犯され、快楽をおぼえこまされていく~
というながらですね。
母とどのような取引をしたにせよ、別に本当に犯す必要なくね?
とか
大事な弟の乳首にピアスあけちゃうとかどーよ?
とか
ツッコミどころは満載なわけでありますが
行きすぎちゃった弟愛は止まることなく、おさまることなく
むしろ弟しか見えてない兄たちの弟愛による弟愛の為の弟愛な
お話でした。
故にストーリーもろもろが軽めで甘目。
兄に犯されるという背徳感も見えないうちに終わってしまったので
ま、みんなが幸せならいいのではwな作品に仕上がっておりました。
ある意味、兄視点で描いた方が
やきもきした気持ち、あふれる愛を描けて面白かったかな
という気もしました。
ま、エロかったし私は満足なのではありますが。

3

受けが可愛らしい

西野さんのお話は、例え架空の世界感でも特殊な設定だったとしても読みやすくて好きです。
この作品は3Pでしかも兄弟ものという、人によっては複数苦手な要素がありそうな設定。冷静にみたらかなり変態チックな兄達なんですが、それも当然という感じで読めてしまう作者さんです。

皇子なのに巫女として淫らな行為を強要させられていたメルは、メルを嫌う女王にお払い箱にされそうなところを二人の兄の後宮に入ることで救われます。でもそのかわり兄達に毎晩抱かれることに…。

といってもメルは兄達が大好きで、2人もメルを大事にしてくれるので、合意の上、どちらかというと幸せ感の多いお話です。メルは最初は恥ずかしがってはいるけど慣れていくのが早く、どんどん淫らになっていきます。後半は兄が結婚してしまうかもというもやもやとした問題が起こりますが、基本的にはずっとえろえろ。
そんなに辛い事件も起こらず、メルがひたすら兄達に抱かれてめろめろにされているという展開が続くので、安心して読めるお話かと。

しかしえろの回数は多いのにマニアックプレイは少なめ?だと思います。
乳首ピアス、人前で3P、マニアックな衣装を着せるなどのプレイがあるにも関わらず、普段のこの作者さんからしたら大人しめな印象でした。
おそらくメルがかわいいキャラクターなので、自然行為もそれにつられてかわいくまとまってるのかもしれません。

メルが可愛くて、可愛すぎてちょっとショタチックな印象があります。
実際そんな年齢でなくても兄に庇護されている子供というか、愛玩動物のような可愛い仕草さや舌足らずさがいけない気分になるというか・・・。この頼りなさと可愛さは西野さんの今まで読んだ中でもぴか一な気がしました。

でも代わりに、兄のキャラクターは別々に描かれていてもちょっと薄い気もします。もっと2人を対極なキャラにして印象付けたらより楽しめたのではないかと思いました。

2

イラストって大事!

エロが読みたくなったら西野さん!!
ということで、表紙のイラストにもかなり魅かれたこともあり購入してみました♪

想定内といえばその通りなんですが、エロかったです☆
物語としてはダークになりそうな設定にも関わらず、不遇な皇子のメルヴィンが2人の腹違いの兄フェンネルとクライブに溺愛され、妾腹のメルヴィンに対して嫌がらせの限りを尽くしてきた王妃を、その兄達が最後には失脚させてしまうという清々しいまでの勧善懲悪モノ!

こういう風に書いてしまうと、どうやったらそんなエロエロ展開になるの?といった感じなんですが、メルヴィンを王妃から救う方法が兄皇子たちの性妾になるしかないというからすごい!

とにかくメルヴィンが健気で素直でとっても可愛い子なんで、兄達が溺愛する気持ちもわからんでもないですが、2人共そっちの方向に向かうのか?といった感じです(笑)
公然とメルを手に入れた兄達の勢いはハンパないしね!
3Pは当たり前、人前、野外、乳首ピアスとなんでもござれ。
でもメルも2人の兄が大好きだから、喜んで2人の行為を受け入れてむしろ幸せを感じているので、それらの行為に全くドロドロしたものを感じないところが逆に素晴らしかったです☆

しかし、座裏屋さんのイラストが素敵過ぎた!!
表紙にまず魅かれたことは間違いないですが、本編最初の挿絵のメルがとにかく可愛いし、メルを溺愛する兄達の優しい表情に心を掴まれた感じ☆
イラストって本当に大事!
座裏屋さんのイラストがあったから、より物語の世界観やイマジネーションが広がった気がします♪

5

イラストが美しい

とにかく座裏屋さんのイラストの怪しい雰囲気ったらないですね!
西野さんは、レーターさんにひじょうに恵まれた作家さんだなあと再認識。
こういうのは編集さんが決めるのでしょうか?
西野さんの作品はわりと難しいことを考えずに(きっとエロエロ路線だろうと)買っていますが、今回は完全に表紙買いでした。
3Pなのは事前に知っていたので、本当は買うのやめようかなーとは思っていたのですが。

********************
受けのメルヴィンは18歳で、妾腹の子として長く王妃によって疎まれています。
『神の御子』という、ありていに言えば他国からの賓客の接待と称した怪しげな行為をする役職につけられています。

攻めは、長兄のフェンネルと次兄のクライブ。
正妃の子としてメルヴィンとは真逆の生活をしながらも、不憫な末弟を愛し、いつの日かこの暮らしから救い出すと誓っています。
********************

エメリッヒ王国という架空の国が舞台です。
どうにか愛する末弟を救い出せないものかと思案していた攻め二人の元へ、降って湧いた王妃の策略。
これをうまく利用し、メルヴィンを自分たち二人の性奴隷として奥へ入れることを容認させるのです。

3Pは勿論のこと、ピアス、人前えっちとまあバラエティーに富んでおります。
ほぼそんな感じの内容なものですから、読後何か残ったかと言われても、あの美しく耽美なイラストくらいしか…(汗
まああの西野さんですから読む前からエロ決定ではありましたが、この内容だとTLでも良かった気がしますね。
同様の感じの物はTLですとゴロゴロしていると思いますし。
ただ珍しいなあと思ったのは、3P物だと攻め二人がお互いをライバル視していたり「最初は俺が挿れる」とか競っていたりするような印象なのですが、この三兄弟本当に仲が良いらしくそういうことがないのです。
そんなわけで特に山もなく谷もなく、兄二人が溺愛する弟を優しく調教するお話になっておりました。

3

甘いしエロい

西野さん作品てことはエロいんだろうなと思いましたが、座裏屋さんの美しい表紙がさらにエロ度を上げています。

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

女王から守るため、という名のもとにメルヴィンを凌辱する兄二人。表紙でも描かれているように、痛いこともかなりされます。腹違いではありますがれっきとした兄弟なので近親相姦モノでもありますし。内容はかなりハードです。ただフェンネルもクライブもメルヴィンを愛しているのが伝わってきますし、メルヴィンも兄二人が自分のためにいろいろ手をまわしてくれているということを理解しているために行為自体はハードですが、全体的な雰囲気としてはかなり甘々な感じです。

ただ、「女王から守るため」にフェンネルとクライブがメルヴィンを凌辱するっていうのがよく分からなかった。女王からしたら自分の息子が腹違いとはいえ弟と関係を持つなんて赦せなくないかなあ。それがメルヴィンを傷つけることになるって言われても、母の立場で考えたときに自分の息子がそんなことするなんて嫌だって思うだろうな、と感じました。それこそ他人にさせれば済むことだしね。

あと、フェンネルはあのまま結婚させるべきだったのでは?と思いました。国を背負う第一皇子が結婚しないなんてことはないだろうし、その方が話の流れ的に自然な気がしました。花嫁候補のガーネット姫は結婚後もメルヴィンのよき理解者になりそうだったし。

あと女王との戦いももう少しひねりがあったらなお良かった。もう少し女王に粘っていただいて、メルヴィンをいたぶっていただけたらなあ、と(爆)。

凌辱モノや痛い話はあまり好きではない私ですが、これは甘々で内容の割にほんわかと読めました。

3

素敵な官能絵本

架空の国・エメリッヒの王子2人が、王宮の侍女が生んだ腹違いの弟・メルヴィン(表紙絵)を、嫉妬深い王妃(王子たちの母親)から守るためという大義名分の下、後宮に囲って3Pやり放題・・・というストーリー。

まずはとにかく、座裏屋蘭丸さんの挿絵が美しいのです。そして、エロいのです。
230ページの中に口絵を含め挿絵が11枚、そのうちの9枚が濡れ場。
何故そんなに・・・や、実際エロシーンが多いのです。そして、長いのです。
3人での最初の濡れ場はなんと35ページ!その間に挿絵が2枚入ります。二度目の濡れ場は22ページで、挿絵1枚。
そんな勢いで全体のほぼ半分が長い濡れ場+挿絵になっているため、必然的に挿絵もほとんど濡れ場・・・というわけです。

濡れ場描写に長けた西野さんの文章に、座裏屋さんのクラシカルな雰囲気の挿絵。
これはもう、言ってみれば官能絵本という読み味ですね。

9月に今年5冊目の本が出るという、人気作家の西野花さん。
初読みでしたが、35ページも濡れ場を持続させるワザはやっぱり凄いです。
濡れ場以外の部分は、深入りせず、それでいて違和感なく流していく・・・その緩急の加減も絶妙。

ただ、濡れ場を楽しむのがメインの作品だけに、ストーリーはストレスなく読める軽い作りになってるんですよね。
それが好きか、物足りないと感じるか。好みは分かれそうです。
個人的には、ストレスフリーすぎて、ちょっと物足りない部分も。

兄の王子2人がやっていることは、メルヴィンに対する愛情に端を発しているとは言え、傍から見れば体の良い凌辱。
でも、メルヴィンは心身共に兄たちの行為を悦び、受け入れます。
しかも、3人の関係に3から2に向かおうとする軋轢は生じません。
メルヴィンも2人を均等に愛しているし、兄2人もお互いを排除し合うという発想はなし。
ほぼ摩擦力ゼロの無重力3P世界!!なんですよね。
ついでに近親相姦の罪悪感も、薄い。。。

3Pって、三角関係のドロドロの上にきわどく成り立っているからこそ、エロく感じる気がするんだなあ。
心理的なせめぎ合いがない状態の3Pプレイって、私の中では遊び。愛と両立しないんですよね。。。
そこは3人が兄弟だから愛ある共有が成立しうる、という設定なんでしょうが、個人的にはやっぱりもやっとしてしまいます。
愛って、愛って・・・兄弟なら仲良く分け合えるもの?? 

しかしまあ、結局は作品に何を求めるかということで。
官能絵本的としては、何しろすばらしい完成度の本だと思います。
西野さんと座裏屋さん、初タッグのようですが、何気に最強という気も。

濃密挿絵が多すぎて外出先で読むには危険すぎる本ではありますが、2時間くらいでぱぱっとエロ重視BLを楽しみたいという時には、とても読みやすい作品ではないでしょうか。

9

あぁ…兄さま。

こんなに感動して、後味がいい作品は初めてかもです。
表紙のメルの左胸についてるナニかに惹かれ購入。
大正解でした。 

フェンネル、クライヴよ、疑ってごめん。
愛してるって言いながら、絶対裏でなんかしてるなと
悶々してました。
本気で助けるためだった… かっこよかった2人とも。

メルはなんとも幸せな子です。
愛し愛され、本当の愛を知っている子です。

ガーネット姫、なんていい子なんだ…
久しぶりに嫌悪が微塵も湧かないキャラクターでした。

王妃は安定の最低具合。絶対またなんかすると思う。
メルになんかしたら許さんからな!!

アヴァルスは、登場人物一番のダークホース。
メガネかけてないかな~ それも燕尾服で。(笑)

4

甘い陵辱

兄弟禁忌感が薄い王宮陵辱ものでかなり甘い作品です。
痛い感じもなくて二人の異母兄皇子たちに散々いたぶられる作品ですが、
隠すことなく異母弟への愛しさを前面に出しながらも義兄たちの生母で王妃の
権力に直ぐには対決出来ないものの、可愛い義弟を助けたい一心で義弟を二人の
愛玩にしてしまう話。

痛い陵辱モノで禁忌が苦手と言う方にも案外すんなり受け入れられる設定なのかと
思うのですが、個人的には義弟を愛しているのになかなか義弟を王妃から守れない
皇子たちに強さを感じなくて私は物足りなかったです。

もっとも最後には王妃から権力を奪うことになりますが、その方法も正統派。
陵辱もしているけれど、相手の義弟もすんなり受け入れているのだから
やはり、邪魔な王妃が居なければ初めから甘い禁忌兄弟なのでしょう。
ピリッとした感じがないし、最大の陵辱シーンは王妃を欺く為に観衆の前でのエロ。
エロはかなり多目だけれど、やはり甘いエロなので読んでいて暗くなることもなく、
切なく甘いエロラブが好みであればかなり楽しめる作品ではと思います。

6

甘々

お話的には妾腹の皇子が本妻に疎まれて嫌がらせをされまくるというわかりやすいストーリー。
この皇子。受け様のメルが愛らしく天使の様な性格。虐げられても健気でまっすぐで、本当に可愛い。
攻め様は腹違いのお兄さん二人。正当な皇子のフェンネルとクライブ。
二人ともメルのことが可愛くて仕方なくて、二人がかりで可愛がりまくります。

プレイ内容は3Pだし、緊縛したり、羽根責めしたり…他にも諸々それなりにハードなのですが、とにかくこの3兄弟がラブラブで甘々で、読んでいてなんだか幸せでした。

どんなに王妃に嫌がらせされても、お兄様達が味方だから大丈夫!とハラハラせずに読めました。

1

最終的には微笑ましく

座裏屋蘭丸さんのあの毒々しく(いい意味で)美しい画の表紙で
どんだけ凄い話なんだろうとワクワクしながら購入。

腹違いの兄2人に溺愛されていますが、その兄達の母親(妃)に嫌われていて
その妃のせいで受け様は酷い目に遭います
前半はその酷い仕打ちと、兄2人に後宮へかこわれてあれコレされちゃいますが
これもあの妃の罠から逃げるためで・・・
実際それもあるのですが、兄2人はそれを口実に受け様を好き勝手しちゃいますw

前半中盤は本当に受け様のかわいそうな感じと、淫らな関係に溺れていく感じが
悲しくてしかたなかったのですが

後半、悪の根源たる妃をグーの根も出ない状態までにして
受け様をやっと皇族として迎え入れてくれます
ひとまずめでたしめでたしでしたが・・・・

気になるのはその妃は・・・またなにかやらかしそうだし
侍従長・・・侮れない感じでかなりの気になる逸材です!

3

アルヴァスが気になる

兄ふたりに愛される弟のお話(*´ω`*)
えろだけじゃなくてちゃんと問題が解決するはなしのつくりが好き。
西野花さんの本はまだ3冊くらいしか読んでないけど、どれも好きだった。
今回は解決したとはいえ、皇子が3人だからどうしてもやっぱり結婚問題は出てくるだろうけどもー。
うまくやってくれると信じてるw
長兄の花嫁候補だったガーネット姫が可愛らしかった。
BLに出てくる女性はたいていウザいんだけど彼女は違ったかな。
王妃はとことん悪女で気持ちよかったわw

タイトルのアルヴァスは侍従長のことです(w
もっと出番欲しかった

4

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