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表題作きみがぼくを照らす

武智航,会社員の恋人,27歳
尾野環,売れない俳優,27歳

同時収録作品となりに咲く花

土屋時男,会社員,23歳/流,ヒナの恋人
ヒナ(雛芥子草太),職業不明の隣人,21歳

その他の収録作品

  • きっと何度も恋をする

あらすじ

描く夢は違うけれど
同じ景色をみつめてる。

若手俳優の環は、27才の誕生日を迎えようとしていた。
不採用続きだったオーディションで初めて主役に抜擢され、同棲している恋人・航も係長に昇進。
何事も順調だと思っていたが…
突然、事務所から主役を別の子にすると言われ――
恋人の航に告げることもできずに悩む環だったが、ついに不安が言葉になってこぼれてしまう…

近づいて、離れて、また近づいてく。
ゆっくりと育つちょっと切なくて温かい愛情、一冊に。

作品情報

作品名
きみがぼくを照らす
著者
さがのひを 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758073172
3.6

(26)

(5)

萌々

(9)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
91
評価数
26
平均
3.6 / 5
神率
19.2%

レビュー投稿数5

切なさと甘々さと

2組のカップルのお話が収録されています。
27歳同士で付き合い始めてから結構な年数が経つ表題作カップルと20代前半の若々しいカップル。
表題作カップルは一緒に住んでいてもう夫婦のような落ち着きもありますが、売れない俳優の環が優秀なリーマンの航に追いつこうと頑張っている様子は健気でもあり、自分に甘くならずそういう気持ちを9年も持てるなんてすごいなと思いました。

『となりに咲く花』はちょっと痛くて切なさも表題作より高いと思いますが、メガネの時男が意外な行動力と男前さを見せてくれました。
人との付き合いをあえて避けてきた時男と多少依存症の傾向があるヒナ。
ちょっと不憫な雰囲気を漂わせているヒナが健気で可愛いかったです。

0

長く一緒に居ても毎日新鮮な関係

表題作がとても好みでした。
ちょっと病んだ感じもしますが、こういうストーリー大好きです。
役者を目指す環と大手会社に勤める航。10年近く付き合っていて、夫婦のような長年連れ添っているという関係がとても好きなのですが、その中でもそれでも未だに互いにキュンとしているという関係がとても好きです。

環は自分が航に養って貰っていることを後ろめたく思っているのですが、この感覚はもしかしたら、男同士ならではなのかも。
環視点と航視点二つ入っているのもよかったです。
何と言うか… 航がとてもカッコイイなぁと思います。
最後はハッピーエンドなのですが、でも環が売れていない役者だから面白い設定だと思ったので、売れてしまうとただの馬鹿ップルなのかもしれない…と思いました。

「となりに咲く花」
おとなりのゲイの男性と恋をするお話なのですが、お隣の男性は女装をしたりとかなり可愛い系。このお話も攻めがカッコイイなぁと思いました。
お隣の男性はDVにあっている、いわゆる「ダメ男」と付き合ってしまうタイプなのですが、なんでこんなダメ男にひっかかるんだろうと疑問^^;

私はいつもBLを読んでいると、ついつい受けキャラに目がいってしまうのですが、攻めキャラをかっこよくかかれる作者さんだなぁと思いました。

2

さらりと読めました

作品の数が増えるごとによく言えば商業化、悪く言えばオリジナリティの希薄化が進んでいるように思えてなりません。「あなたは私の希望の星」や「ふたしかな~」のように人数もエピソードもややこしく詰め込んであるのがこの作者さんの好きなところだったんですけど。
もともと絵も見やすいしエピソードの拾い方がうまい作者さんなので、薄くなってもつまらなくはなりませんが、私は前の作品のほうが好きでした。

いいキャラを作れる人間観察力のある方だと思うので、萌え(エロ)を犠牲にしてでも、そこをもっと掘り下げていったらすごく面白い作品を見せてくれそうな気がするのに、私の期待とは違う方向に進んでらっしゃるようです。私の期待が大勢とはズレているのかも(涙)

1

切なさがたまらない

表題作
付き合い始めて9年目だからこその、安心感と不安定感。
愛し合いながらもサラリーマンと言う普通の道を行く航と
役者という浮き沈みの激しい道を行く環。
9年目にして起きる様々な不安と、相手への想い。
環に仕事がない時には航を想って環が悩み
環の仕事が増えると、環のことを想って航が悩む。
その二人の、相手を思いやるが故の複雑な心境に切なさが増し
表情や態度で相手の心が読めてしまうほどの熟年である二人のやりとりに
男の涙に弱い私は、主人公と一緒に涙してしまいました。

『となりに咲く花』
隣に住むゲイの草太と人とのかかわりをわずらわしいと思っていた土屋。
自分を必要としてくれるなら・・・と乱暴な恋人から離れられずにいる草太が気になり
あれこれとかまっているうちに、好きになってしまうというストーリー。
土屋は最初から一目惚れだった様な気もしますが・・・
あんなに人とかかわらないように生きてきた土屋を
あれほどまでに夢中にさせた草太もまた、人生いろいろなんだんぁ・・・
と思わせるなんとも言えない横顔が、過去に辛いことあったのかなと想像させます。
ちょこっとだけ出てきた、乱暴者の恋人には悪いけど
やっぱり別れて正解!お幸せにと言いたいお話でした。

0

熟年カップル+恋愛初心者カップル

 表題作はサラリーマン×若手俳優。付き合って9年目の熟年カップルです。
熟年カップルの「ツーカーほのぼの」感が大好きなのですが、今回は9年目ならではの不安定さに揺れる2人の切ないトーンの物語でした。
相手の事を何でも解っているわけではない9年目。
自信を失くした途端、相手の事も信じられなくなる9年目。
引き返すなら今か? の9年目。
2人の初心を忘れない努力と気の持ち方に励まされるラストでしたが、何だかしんみりしてしまいました。

◆『となりに咲く花』(前・中・後編)
 他人と関わるのは面倒だという攻めと、誰かに必要とされたい一心で暴力男と付き合っている受け。
隣人同士という接点から始まり、惹かれ合っていく2人。攻めが暴力男から受けを救い出してのハッピーエンド。
なのですが。
ダメンズ贔屓の私には素直にハッピーエンドと喜べない展開でした。
ただの悪者に終わってしまった暴力男が幸せになる話を読むまでは!

1

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