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表題作好きです、全部ください

円山徹,無職,バツイチ,三十路
大澤,リーマン,幼なじみ,三十路

同時収録作品半分はあなたに

川瀬,大学生
槇村,大学生,本屋でバイト

その他の収録作品

  • 一緒に行こうよ(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:喜怒哀楽マンガ

あらすじ

無職でバツイチ。
絵に描いたようなロクデナシの円山(まるやま)は、
借金を肩代わりしてもらう代償に、幼なじみの大澤(おおさわ)の恋人になった。
大澤の要求は、彼が帰った時に家にいること。
それ以外何もなかったため、うっかり女の子と遊び、すごい形相で怒られた。
どうやら大澤はものすごく分かりにくく、
円山のことが好きだったらしく……?

バツイチダメンズと×ツンデレ過ぎるゲイ。
幼なじみ同士のビタースイート・ロマンス!!

作品情報

作品名
好きです、全部ください
著者
栖山トリ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403664359
3.6

(75)

(17)

萌々

(24)

(29)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
13
得点
270
評価数
75
平均
3.6 / 5
神率
22.7%

レビュー投稿数13

素敵なプロポーズシーン

1ページ使った素敵なプロポーズシーン(BLでは珍しい)・・・なのに断られる始末。

栖山トリ子さんは面白い筋書きを作られますけど、更にそれを盛り上げる登場人物の豊かな表情がヨシなんです。

攻めはルックスは良いが、社会的には冴えないクズという設定ですが、精神的には漢です。そこがとても魅力的に描かれており、社会的にはイケてるっぽい受けが攻めに夢中になってしまうのも頷けます。

7月6日お誕生日おめでとうございます。お祝いもしたいし、多くの方に読んでもらいたくてレビューしてしまいました。他の作品も面白いですよ。

1

これだからノンケってヤツは…。という、定番をPOPに描き切る楽しさ♬

ともすれば、重くて暗くなりがちなノンケに恋するゲイの苦しい恋を、ポップに描ききった作品だと思います。
バツイチフリーターの円山が、ダメンズ過ぎて。初読みした頃は、「えーっ⁈ これはダメ‼︎」と、思ったものです。トリ子先生の作品の中で、一番ダメな奴だと。こんなヤツと一緒になって、幸せになれるワケが無いと。
円山がまたユルい。男同士のセックスも躊躇なく致してしまう。
ノンケはいつか女性と結婚してしまう。という、辛い失恋を経験した大澤は、中々円山を信じられない。好きだけど、信じられない。
そうやってギリギリしている大澤を可愛いと思い始める円山。
「大事なお姫様」とさえ言ってしまう。
経済力も何も無い円山だけど、いつしか必死になってしまっていて。
二人の将来を考える様になって行く。
円山が、すごくユルくて、イライラさせられたりもするんですが、ほのぼのしいラストを用意してくれているので、ホッとさせてくれます。
途中、ゲイバーのママがいい事を言ってくれるんですが、
「あんたも相手も逃げ場がなくなっちゃえばいいのかしら…。」
そう、年貢の納め時ってヤツですね。
何度か再読しているウチに、円山が結構頑張ってる攻めだという事が分かってきて。
ギリギリしてばっかの大澤も可愛いかも?なんて思えて来ました。
何より、この重たいテーマをこんなにポップに描いてしまえるのはさすがです。

同時収録は、これまた永遠のテーマ。ノンケの友人に恋をしてしまったら…。「半分はあなたに」
友達同士でいられないというのなら、付き合っちゃえ!とばかりに飛び越えてしまう川瀬ですが、
それは簡単な事じゃ無い。という事がちゃんと分かるまでを描いたショートストーリー。
ショートなので、その切なさは描き切れて無いとは思いますが、優しい視点で描かれている良作だと思います。

トリ子先生の絵がとにかく好き。早く新作も見たいなぁ。なんて、思いながら待っています。

0

受けのゲイ故の自信のなさに追う攻め

ゲイとノンケのお話ですね。

どちらもゲイの受けの方がゲイゆえに卑屈で自分に自信がなくてだから相手を信じられなくて。

円山がわかりづらい大澤の好意やこれまでずっと好きでいてくれたことにほだされ?おバカなりになんとか必死に大澤を手に入れようと頑張るところは良かったです。
ロマンチストで乙女で素直じゃない大澤にはもっと円山をしつけて末永く仲良くやって欲しいです。

しかし円山が本当にいいの?いきなり結婚とか実家に報告とか。なんだか思いつきのようで心配です。

もう一編は友人(受け)から突然告白されていなくなられるくらいならと恋人になったものの、何も変わらないと思ってた攻めとキスを拒否られて逃げる受け。
時間が必要だったんですね。
でもいきなり抱いていいか?は急ですね。気持ちが高まったり逃がしたくなかったのかな。

初めて読む作家さんでしたが絵がきれいですね。

0

ノンケ×ゲイ


可愛かった。この素直になっていけないもどかさしが可愛かった。

無口で仏頂面で、でも素直だけど素直じゃない大澤が可愛い。

ちゃんと付き合う事になって、「浮気は絶対に許さん」と束縛宣言かと思ったら円山の荷物をドンと置いて「わかれてほしい」
どうしたんだ、大澤さん!と思ったら円山が自分のアパートを残したまま住み着いてるから浮気を疑ったようです。

大澤さん、いつもしかめっ面で雲行き怪しい顔をしてます。
ネガティブになるのか、こうと決めたらこう!みたいな性格でもあります。
これ、ツンデレなのかな。でも、まあ可愛い。

感情表現も乏しいですが、そこがまた可愛いかも。

1

主人公、怖いぞぉ…

まず、何をさておいても疑問がある。

主人公(大澤)は、なぜこんなチャラ男(円山)を好きになったのか?

円山、めっちゃ最低男じゃんか!

まあ、幼少の頃の記憶はいい思い出なのかもしれないけどさ…。
そんなものにほだされたらダメだ!

ものごとの本質を見ろ!
円山、チャラ男すぎて、最低。
……でも、これが健気でカワイイ。

結局、読んでて私も見捨てられなかった。

ひょんなことから主人公の恋人役?になった円山。
だんだん、主人公に気持ちが傾いていくさまが、カワイイですね…。

もっと、大澤の虜になっちゃえよ!
と、背後で応援してました。

最後に円山が大澤に居酒屋でプロポーズするシーン……。

もう、めっちゃ良かったですね。

指輪を渡すシーンも良かった。

チャラ男だけど、一途になったのだから、
大澤も円山を許して、お互いがお互いを大事にしてね(つд;*)

次回作も期待してます!

0

ん……??

前作が大好きで、相変わらず私の好みストライクの絵柄のトリ子先生。もちろん作者買いしました。…が、うーん、なんか表紙から連想した内容とちょっと違ったかな…

才能はあると思いますし、短編もまとめるのも上手いんですが、この表題作…あまり好みではなかったかも…
攻めがダメンズで、そんな攻めを受け止める受け。なんだろう、こうダメンズが苦手なのかな?なんかこのまま暮らしてほんとに受けは幸せなのかなと思ってしまってなんとも両想いを祝いにくい心境に陥ってしまいました。

とはいえ、トリ子さん大好きなので、次回作に期待します!そんな期待も込めて評価は萌にさせていただきました!

1

不機嫌な顔の裏の涙。

喜怒哀楽も不機嫌で表現しちゃう、大澤。
無職、借金もち、バツイチ、円山。
円山の借金を肩代わりする代わりに持ちかけた提案。
…大澤の恋人になること。

お金を出してもらえるなら、とOKした円山。
約束事として、大澤が帰る前に家にいること。それだけ。
ならば、とキャバクラへ。しかし帰ってくるなり殴られた。
約束どおりの時間までに帰ったのに…!

いつも顔が不機嫌な大澤。実はロクデナシ円山が好きだった!
派手な交友関係の円山を見て、伝わらない感情の裏で大澤は泣いていた。


もっと感情を出したら誤解もないのに…と思いつつ
その不器用さもまた、可愛くなる大澤でした。

7

ツンデレではないような

栖山さんの絵柄が好きと言う事と、ツンデレ受けと言うアオリに迷わず購入しました。
読んでみた感想は、「ん?ツンデレだったか?」と疑問が残りました。
ツンデレと言うよりかは、ぶっきらぼう、素直じゃない、と感じました。
ですが、ツンデレじゃなくても、受けの性格が可愛くて受けに不満を持つことなくスラスラ読めました。
ツンデレ受けを強く求めている方には、もしかしたら期待外れな漫画になってしまうかもしれません。

7

ツンデレ受けと聞いて…

作家さんも絵柄、前作が好きで惹かれて購入しました。
ツンデレ好きってのもあったのですが、これはツンデレに入るのか?っていうくらいのツンツンで…

二人の関係性とか想いのすれ違いとかそういう面ではすごく楽しませて読めました。ノンケな攻があまり空気読めないタイプなのもあり、ストーリーもちょっとうーん。な部分もあったので萌くらいかな、と思ってます。

作家買いしてる人にはいいんじゃないかなぁって感じでした。

2

ツン・・・・デレ・・・?

まぁ、それがカワイイと思えればそうなのだけど
受はいい加減もう少し早い段階でその警戒心というか・・・
自信のなさというか・・・結局というか。
ラストの攻の「キュン」のために引き伸ばしたのかどうかはわからないですが
もったいないかな~と思ってしまった。

この作家さんの絵柄と雰囲気が好きなので
これはこれでかわいいのだけれど。

個人的にツボだった部分。
やっぱり受のあの詰め寄る怖い顔ですかねwww
受ってのは基本「カワイイ」で構築されているわけですが
合えてのあの怖い顔っていうのがツボでした。
あれを手篭めにするとか・・・想像するとカナリ萌え(嬉´Д`嬉)

ヘタレな攻との掛け算でありますが
末永く仲良くしていただきたいものです。

2

ダメンズ嫌いなんですが…

栖山さん、絵柄が好きなんですよ!
さっぱりすっきりとしたかっこよさっていうか。
しかし今回はあらすじにも帯にも
相当ろくでなし感が漂う攻め……。
読んだらやっぱり色々だらしなくて
なんで大澤がずっと好きだったのか理解できませんでした…ごめんなさい…。
しかも、いくら素直じゃない大澤を繋ぎとめる為とはいえ
元嫁を部屋へあげようとしてわざわざ大澤に「バイバイ」って手を振るなんて
酷いだろー!!!
大澤がのり込んでいかなかったらどうしてたんだ!!
受けを傷付ける真似はしないでいただきたい……ぐすん。

ツンデレは大好物なんですが
大澤はなんだかカラッとしてない印象です。
居酒屋でプロポーズされたのを怒ったりって
そりゃ男がロマンチックなのを好きなのが悪いわけじゃないけど
せっかくあの円山が覚悟決めて言ったのに…。
そして、円山を好きなのに信用できないってあたり、
じゃあなんで好きなの??って不思議になったくらい。

これだけ言ってしまって萌評価なのは、
揃いの指輪を円山が買って、貯金が無くなった事を怒らず
「どうしようもないやつだな」と言いながらの笑顔にKOされたんです!!
あれは可愛かった…。
そして、実家へ挨拶に行く為に髪を切った円山に再びKO……。
あんたはそんなに爽やかだったんかい!!!とw

更には、描き下ろしの『一緒に行こうよ』で
うなじとてぃくびを不意にせめられて感じる円山が可愛かったです!!
攻めだって感じるよねぇ、そりゃ!!

散々言ってしまったし、苦手要素がありながら、
最終的にはなんとなく憎めなくなっちゃって…w
円山にも大澤にもほだされた感じですww
そして栖山さんの黒髪受けはへいちょを連想してしまいます。
乱暴なとことか表情がw


『半分はあなたに』は、
友達から告白され、今までのように会えなくなるのはイヤだから
とりあえず付き合うと言ったものの、
すぐはシフトチェンジが出来ないノンケ・川瀬が
やっぱり槇村を失いたくなくて
避けられた事で自覚するというお話。
読み切りなのであっさり感は否めませんが
ハピエンだし、槇村を大事にネ☆

川瀬が受けだと思っていたしそちらが希望だったので
久しぶりに「あ、逆か!」を味わいましたw

はー、やっぱり栖山さんの絵柄好き!!!

4

振り回される二人

表題作『好きです全部ください』

幼なじみの大澤(ゲイ)に借金を肩代わりしてもらう代わりに
恋人となった円山(ノンケ)は、遊んでばかりで借金を作り嫁にも友人にも愛想を尽かされた男。

そんな円山をずっと好きだった大澤の、好きなのに不安で
突き放してもやっぱり好きで・・・というツンデレ具合がかなり可愛い。
時々、思いつきで行動してるのかな?と思うくらい
何事も決断早く、かなり怒りっぽいのに、感受性も強い百面相。
思い込みで怒ったり青くなったり、ころころ変わる表情は
なんとなくほっとけないような感じで、可愛らしくも見えてしまう。
円山といえば、まあ自業自得とも言えるのだろうけど
大澤に振り回されながらも、そのツンデレ加減が可愛いと思えるようになり
少しづつ大澤に惹かれて行くことを自覚していきます。

好きだからこそ、ちょっとしたことにイライラして怒ってばかりの大澤に
理解できないこともある円山だけど、ダメな男なりにいろいろ考えて
押したり引いたりちょっと意地悪したり、がんばってる姿は可愛く見えます。
ロマンチストで雰囲気重視の大澤には、円山がいろいろ頑張っても
必ず何かダメだしされて、揉めてばっかりの二人だけど
指輪をプレゼントしたのは、ビンゴだったのかな。
結局は、どっちも振り回されてたみたいに思えました。
Hも濃厚な感じですが「入れるよ」と言った円山に大澤が「おう・・」と答えるのを見て
雰囲気重視の大澤もやっぱり男だな・・と思いました。
さほど深刻な内容でもなく、さらっと読めて二人のやりとりを楽しめました。


『半分はあなたに』
大学の友人川瀬に告白した槙村は、恋人となり付き合い始めたが
キスを拒まれて、川瀬の気持ちが自分とは同じでないと気づく。
それから1週間、連絡を絶ち大学も休んだ槙村。

ずっと仲の良かった友達から急に告白されて戸惑いながらも
自分の気持ちを手探りで探しながら、相手に向き合おうとする若者の
真っ直ぐで曇りのないラブストーリー。
短いお話なので、展開は早いですが気持ちは伝わって来ます。

栖山トリ子先生の絵、すごく好きです。特に目。
感じてる時の瞼が半開きの瞳は、もうゾクゾクしてしまうほど。
今回はかなり怖い顔も出てきますが、人物の表情だけでなく
バックの風景なども、ごちゃごちゃしてなくてわかりやすく
さっぱりしているけど、セリフがなくても主人公の気持ちが
伝わってくるような絵だと思いました。

4

ちょっと短絡的な展開かも…?

前作が好みでしたし今作品の表紙の感じも好き!ということで手に取りました。が、少し表紙のイメージと中のキャラが違いました…気怠げなアダルト雰囲気ばんばんな表紙からは想像もしていなかったキャラでした…うーん。


攻めの円山は確かにあらすじ通りダメンズ。というより、お金や生活にだらしのない人という感じです。自分がなくフラフラしている…というような。そしてそんな、だらしのない円山を小学生時代から密かに片思いをしていた受けの大澤は顔が怖いです。そしてそして、わたしには強面大澤がリ○ァイ兵にしか見えませんでした……笑

大澤に久しぶりに再会するも借金を頼み受ける代わりに恋人になってと条件をつけ関係が始まります。
小学生時代から好きでチャンスを逃さない為にこういった流れになったのはわかりますが何故か、その先受けの大澤の行動が少しも共感できませんでした。
せっかく付き合ったのに距離を置こうとするし、攻めの円山からのスキンシップを素直に受け取れない。これについては、円山がノンケで無理矢理してくれているからという考えがあったとしてもその後両思いになってからも引きずりすぎではないかなぁ、と。BLの定番のノンケだから女にもいける。ということが不安に思うのはパターンだしわかりますが数々の行動がどうにも思いつき直情的な感じがして大の大人がするかなぁ?と疑問に思ってしまいました。

攻めの円山は、包容力のなさを自覚しながらもつっけんどんで素直じゃない大澤に出来る限り理解を示し寄り添おうとする所が愛に溢れ信頼に繋がるところなかのかな、と思えました。

えっちは、際どい部分まで描かれてますがさらっとした絵柄なのでスッと読めました。

同時収録は、大学生同士のものなんですが、ありふれた流れでさらっと読んでしまいました。

どちらもさらっとした雰囲気なので大胆な構図のえっちとかはなくて良かったかなぁと思います。寧ろなしでも良かったかも。そいった場面を重要視している流れでもないですし。

行動には共感出来ませんでしたが最後に円山が大澤のむすっとした顔は泣きそうなのを堪えているんだろうな、と言っていてそれん踏まえてもう一度読み返すと大澤はなんて不器用すぎる人なんだろうと微笑ましく思いました。

6

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