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略奪者 ロッセリーニ家の息子

ryakudatsusha Rossellinike no musuko

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表題作略奪者 ロッセリーニ家の息子

レオナルド・ロッセリーニ, 伊マフィア首領 28歳
早瀬瑛, 伝説の博徒の孫・組を継がず堅気 29歳

その他の収録作品

  • 初めての旅
  • Episode Zero ~from 守護者~
  • あとがき

あらすじ

早瀬組組長の息子という出自を隠して暮らしていた瑛は、ある日突然現れたイタリアのマフィアの首領レオナルド・ロッセリーニによって、シチリアに連れ去られてしまう。理由も告げず、貴族の館に軟禁し、束縛しようとするレオナルドの身勝手で理解不能な行動に反発する瑛。しかし、ロッセリーニ家にはかつて自分を捨てた母との思わぬ繋がりがあると知り…!?
岩本薫が贈る人気単行本、待望の文庫化!大ボリュームの文庫版限定書き下ろし2編を同時収録。

作品情報

作品名
略奪者 ロッセリーニ家の息子
著者
岩本薫 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
略奪者―ロッセリーニ家の息子
発売日
ISBN
9784041018798
3.8

(42)

(15)

萌々

(11)

(11)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
157
評価数
42
平均
3.8 / 5
神率
35.7%

レビュー投稿数10

意外とかわいい攻め様

イタリアのシチリア島とワインの醸造の描写が素敵でした。そしてマフィア要素より経営者っぽい感じです。ちょい貴族っぽさもある。
プレイに陵辱強姦とありますが痛そうな描写は無くてホッとしました。
最初はさぞスパダリで大人で包容力ある攻め様なんだろうなと思ったのですが、それよりも不器用さや孤独さが垣間見えるところが可愛らしくてそのギャップが良かったです。
もっと二人で話し合えば良いのにとやきもきしながら読んでいましたがそれはお約束ですしね。
短編の「初めての旅」は二人でワイナリーに勉強もかねて訪れるのですが仕事でもベストパートナーになっていくだろう未来を感じ取れて良かったです。「Episode-zero~from守護者」は次作の紹介ですね。
思ったよりもさらっと読めます。読んだ後はシチリア島に行きたくなります。

1

ここから始まる…ロッセリーニシリーズ

岩本薫先生の大作「ロッセリーニ+〜の恋」の一連の作品群、お姐さまにアドバイスをいただきまして、まず「ロッセリーニ」の1作目から。

実はすごく構えて読み始めたのですが、実に読みやすい!一気に1冊読み終えてしまった。
第一印象は「ヤクザとアラブの融合」…と言っても本作は実際は「アラブ」ではないんですが、超金持ち/王侯貴族的なイメージとして。
その上、花嫁/シンデレラ要素もあり。
主人公の瑛(あきら)は、ヤクザの息子。
本人は一切の縁を切って、友人の会社で一般のサラリーマンをしています。しかし、昔の組の部下に嫌がらせをされ、退社して彼と養子縁組をする事を強要されます。
その場に急に現れ、瑛をさらっていくのがシチリアのマフィアトップ、レオナルド・ロッセリーニだった…!
…ってなんかハリウッド映画ですか?っていうドラマチックさ。
目が覚めたらそこはもうシチリア。見渡す限りロッセリーニファミリーの領地で、リアル執事、リアルメイド、彼らに日常の全てをお世話され。
だがしかし、瑛にとっては豪華な屋敷で贅沢な毎日を送っていてもそれは監禁と同じ…
反抗する瑛を体で服従させるレオ!
瑛の方は心では憤りながらカラダは快楽に屈し…!
ストーリーは王道中の王道で、正に「スーパー攻め様」のレオの心に抱える孤独に寄り添うようになっていく芯の強い瑛、です。
で、なぜレオが元々瑛を助けに来たのか、なぜシチリアの屋敷の皆が日本語を流暢に話すのか。
そこがまたひねりのある設定で、レオと瑛の間を一時こじれさせ、瑛の子供の頃の心の傷を癒し、レオの弟のストーリーへの期待をもたせるという巧みさ。
瑛は貴族的なレオに比べて何者でもないけれど対等な関係性です。そこも良かった。

「初めての旅」
ワイナリーの視察の旅に行くレオと瑛。ワインの色々の描写がとても詳しい。

「Episode Zero〜from 守護者」
レオの末弟・ルカと、世話役マクシミリアン登場。これからの布石ですね。

1

全体的にものすごい薄味な気が

マフィア、監禁、主従、十年前の初恋、誤解すれ違い……
要素だけで見るなら面白くないはずがないのに、
実際に見てみるとストーリーはパンチにかけ、心理描写はどこか上滑りしてる
全体的にこれらの要素の何が萌えるのか作者さんが理解していないか
売れるからと安易に取り込んだだけだからではないのでしょうか

手にとったとき本作の分厚さに驚いたものでが、その分内容が濃いわけではないのでつまりそういうことなのかなと思います
読みやすいという点では評価しますが
的確に読者の心に訴えかける文章とはあまり思えませんでした。

ドラマCDになっていたというのでちょっと期待していましたが、個人的には惜しい止まりでしたね

3

盛り上がりに欠ける印象…

 本場シチリアのマフィアもので、シウヴァシリーズの岩本先生作と聞いて期待し過ぎたようです。
マフィア同士の抗争やファミリーを絡めたドラマティックな展開があると期待していると、日々小さな日常描写が大半で全体に盛り上がりに欠けました。どこでクライマックスがくるのかと思っていると、ありきたりな事件であっけなくフィナーレを迎えて残念でした。バランス的にも日本での生活のボリュームが結構あり、中途半端な印象だったので、シチリアでの生活にもっとボリュームを費やして欲しかったです。
ワインの醸造の描写は良かったです。

 肝心のファミリーの家長であるレオの魅力も薄く、主人公もあまり印象に残りませんでした。主人公が母に似ているのはいいですが、主人公の母がレオの初恋の人という設定にはドン引きしました。BLものでは萎える要素でしか無いです。
  
 全体的に設定は豪華絢爛でしたが、内容は薄くてガッカリしました。当方はマフィアものの映画アニメやゲームにハマった余り、本場シチリアに旅行に出かけたくらいですが、求めていたマフィアものとは違いました…。マフィアものにせずに御曹司との恋愛であれば、しっくりいっていたように思います。

2

ワインでお腹いっぱい

導入として監禁や略奪などの荒事はありましたが、作品全体としては、マフィアというよりはイタリアンセレブ×実家はヤクザだけど個人としてはごく庶民的な日本人のシンデレラストーリーといった感じです。
レオナルドも瑛も個々としては魅力的なキャラだと思いますが、二人が恋に堕ちる理由付けが弱いかなと思います。この展開では、レオナルドがミカの代わりでなく瑛そのものを本当に好きになったのか、瑛じゃなくても疑いたくなります。なので、恋愛面ではちょっと物足りなさを感じました。
総合的には、文章は読みやすいし、表現力も流石です。ワインに関する知識も興味深かったです。

1

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