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表題作少年は神の花嫁になる

アーサー,キャメロット王国の王子
海老原樹里,高校2年生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

新シリーズ!

高校生の海老原樹里にはコンプレックスがあった。それは黙っていれば完璧と言われる外見の美しさだ。男で綺麗だなんて、いいことはなにもない! そう考えて幼い頃から武道を学んだ結果、同年齢相手の喧嘩なら負けない自身がついた。ところがある日、学校の行事として湖に落ちた樹里は、見知らぬ世界に連れていかれてしまう。そこで、特別な存在である神の子として、王子や神官たちと一年過ごすことになり!?
夜光花&奈良千春による壮大な物語、ついに開幕!

作品情報

作品名
少年は神の花嫁になる
著者
夜光花 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
少年は神の花嫁になる
発売日
ISBN
9784813012900
4.3

(160)

(92)

萌々

(46)

(13)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
19
得点
688
評価数
160
平均
4.3 / 5
神率
57.5%

レビュー投稿数19

薔薇シリーズと比較して…


高校生が異世界トリップしたら王子の花嫁候補になっちゃいました系です。

ちなみに同著者「薔薇の~」シリーズ読破済みです。
イラストが薔薇シリーズと一緒の奈良千春先生なので、樹里の見た目がほぼ啓で樹里を殺そうと企む の見た目がほぼレヴィンで二度見しました(笑)

また、今回のシリーズは先生曰くアーサー王が少し絡んでいるとのことでしたが、読んだことのない私でも十分楽しめました。

一巻は人物紹介と世界観の説明が多めの序章です。
とはいえ、だいぶ序盤で受けは攻めにレ〇プまがいのことをされてしまうのですが…。
それでも愛があるのでオールオッケーな私。

アーサーは薔薇シリーズのラウルのような性格で軟派なんですが、チラチラと嫉妬や執着心が見えるのがいいですね~~。
それに王子は二人いるのでこれは受けの取り合い展開か…?と期待。

薔薇シリーズよりBLっぽさがある好みの出だしで、続巻が楽しみです。

0

いわゆる「おもしれー女」ってやつですね。。。。

人気シリーズだとは知りつつも、発売当時にこれを読んでたら、続刊買ったかなぁ?多分買わなかっただろうな……というのが正直な感想です。
確かに謎は気になるんだけど、攻め受けどちらにも興味が湧かないのがその理由。
嫌いでもないけど、好きでもないというのかな。

勘違いで樹里を強引に抱いてしまった際に、樹里が抵抗する様子を新鮮&面白がるアーサー。
それが、いわゆる「おもしれぇ女」を彷彿させるんですよね。
樹里は顔は綺麗だけど、じゃじゃ馬で喧嘩っ早い子。
普通にいい子だけど、そこらへんにいくらでもいる高校生男子としか思えなくて、私の中では男子高校生A 程度でしかないというか……。
決して悪い子ではないし、こういう普通っぽい子嫌いではないはずなのに、自分でもなんでかわからないのだけど、まったく興味をもてない……。
そのうえ「神の子」だと誤認識されているとはいえ、早々に王子様二人が取り合うのもなんだかなぁ……と思ってしまって。


大勢のファンに愛されたからこそこんなに続いた人気長編なのに、こんな感想で申し訳ないです。

ランスロット編が超〜気になるんだけど、そこに辿り着くまでが遠いわ……って感じです。

1

やっと読むぞの「花嫁になる」

買ってから結構長く積んでるシリーズ。
というのも私はファンタジー苦手人間。
夜光花先生だし、読めば絶対面白いというのは信じられるんだけど、なんか怖気付いてた。
でもついに読むよ!

…というわけで1作目。「花嫁になる」です。

きますね〜。
湖に落ちた樹里が異世界に運ばれて〜という展開に思わず身構える私。
大丈夫か?私にファンタジーが読めるか?
ここは樹里本人が異世界設定に抵抗しているので、私もうなずきつつ読む。
順調に読んでいくと、突然驚きの展開。
もうレイプですか…
というより、1巻目で!神の子設定なのに!人違いで完全レイプされてしまった事に驚く!
その後も魔女やドラゴン、神獣登場。
そして危機を救ってくれるアーサーへの吊り橋効果的よろめきなどありつつ、スピード感も素晴らしく。
これは途中で現代ものなど読まずに「ファンタジー脳」を育てるつもりで一気に読もう。
続きがきちんと気になってますという事で「萌x2」。

0

花嫁修業は厳しいのです

私の夜光さんデビュー作。
凌辱強姦と異世界で調べたら出てきたこちら。
何度も何度もあらすじやお試しを読んで文体が合うかを確かめました。
結果、成功です。
読む以前は勝手に堅そうなイメージを持っていたのですが、全体を通してみるとスッと入ってくる文章で、想像しやすく言葉も難し過ぎることなく読みやすかったです。
異世界登竜門にピッタリでは?なんて思ったり。

日本語名ですらまともに名前が覚えられません私。
でも、こちらの作品はアーサー王伝説に基づいた登場人物名ばかりでスイスイ覚えられました。
聞いた事がある名前だからです。
ファンタジーや異世界系は序盤はどうしても世界観がぐるっと変わったり、登場する物の名前も初めて見るものばかりでそちららにも意識しつつ、ということが多いです。
なのですがその辺りも含めて覚えやすくほとんど気にせず読み進められました。
ページを行ったり来たりが私にしては珍しくほとんどなかったです。

樹里の性格が頑固過ぎず柔軟性も持ち合わせていて好感が持てました。
自分の芯は曲げないけれど、受け入れなければならないことは受けれる強さ。
嘘をつくのが嫌いなところも良きです。

眠れない程悩んだ末、城から逃げ出そうとした樹里を男娼と勘違いして襲ったアーサー。
ここからが私にとって大事なところ。
一応レイプなんですけど、もっと抵抗して~~って思っちゃいました。
抵抗してくれた方が萌える。
アーサーが手練手管の持ち主かつ理性があるばっかりに気持ちがよくなる樹里でした。
猿轡はグッドでしたが、次に再会したとき割とさらっとしていたので、なんだか少し物足りない。

異世界ならではの竜や神獣の登場だったり、モテモテな主人公、ライバルの登場、価値観の違いなど盛りだくさん。
伏線張りと世界観、登場人物の紹介がメインですね。
まだまだ名前しか出てこないあのキャラやこのキャラ。
何故この世界に日本家屋があるの?作ったのは?
樹里の命を狙うマーリンの語った真実。
一体誰を信じれば?
ためらいなく危険から身を守ってくれた嵐のような男、アーサーに揺れる樹里。
気になり尽くしで終了です。

萌と迷ったのですが初めて読んだ作家さんなので、
期待を込めて萌萌です。

1

讀んだ!

面白かった!!

ナンバリングされていないので、どの順番で読めばいいのか分からないシリーズなので、ちょっと厄介。
7冊と番外編があるみたい。
次は、妊娠したの巻に行きます。

0

これからの展開に期待!

シリーズ一作目。
まだまだ序章という感じで、これからもっと面白くなっていくんだろうな。

高校生の異世界トリップものということで、個人的には残された母親が気になってしまいます。
息子と愛猫が居なくなって泣いてないだろうか?とか、
同じ時間に戻れるといいなーーとか、考えてしまいます。
視点がズレてるんだろうな^^;

異世界に召喚され、神の子になり変わった樹里。
樹里の命を狙う者、守る者、愛する者……
さまざまな状況と登場人物、愛憎と謎が渦巻く新章に、
ドキドキとワクワクが止まりません。
正直まだまだ盛り上がりに欠けるけど、その分期待は大きい。
アーサーとの恋にも注目して追っていきたいと思います!

0

壮大な歴史ファンタジー

少年は神シリーズの1作目がこの「少年は神の花嫁になる」です。既刊7冊で完結しているのでこれから読まれる方はぜひ7冊全て揃えてから読まれることをオススメします。7冊分で1つの物語なので本来は分厚い1冊という感じ。読み出したら途中でやめることは困難です。私には出来ませんで5日間で7冊読破しました。先が気になるのにじっくり読みたくて、結末が早く知りたいのに読み終わるのがもったいなくて…。
途中ではバッドエンドを予感させる箇所がちょいちょい出て来てホントにドキドキというかヒヤヒヤというかさせられましたが、最後の1冊で全て納得のハッピーエンドになっていて爽やかな読後感を味わえました。
7冊目の「少年は神の国に棲まう」のあとがきに「最初の予想と違いハッピーエンドになった」的なコトが書かれてあり「まじか!?あっぶなー…」と思ってしまいました。バッドエンド物は絶対読みたくないので…。
ファンタジーが好きな方にはたまらないシリーズになると思います。BLという枠にはめるのが勿体ない。壮大かつ重厚で緻密なストーリーです。シリアスでありながらコミカルで時々噴き出してしまうほど。私のまわりの人にも読ませたいですが、まぁやはりがっつりBLなので数少ない同志にだけ読ませようと笑。
イラストも巻を重ねるごとにキャラの魅力が増し、7冊目に出てくるアーサーと樹里の息子が!可愛すぎて悶絶間違いなしです。
最後までかなり緊張を強いられますがハッピーエンドなので安心して読んでいただけます。

3

お話、設定は神レベル!!

全巻読みました。
お話、設定はメッチャ面白かったです。神レベル。
しかしほんのたまーに文章が単調なところが気になり萌×2にさせて頂きます。一巻はそういうところはなかったですがね…
例えば「アーサーは~。アーサーは~。アーサーは~。」というね…細かくてすみません。

受けが子供を孕む話は避けていたのですが、気にならないくらいにお話は面白かったです。
アーサーが樹里に対してべた惚れになっていく流れが好きです。
それを拒まれてもめげない精神力は天晴れ(笑)

樹里は罵倒しつつも力負けしてほだされていくところが萌える。

1

楽しい~ファンタジー最高

少年神シリーズ1作目。
奈良先生の挿絵が最近すごく好きになったのと、最新刊がどうしても読みたく手に取りました。今更なんだけど、本当に面白い。
元になったアーサー王伝説を読んでみようかと一瞬血迷うほど(笑)
そう、アーサー王伝説をモチーフ?にしているので、
西洋史や英文学やってた人とか楽しいんでは と思います。
やっぱりファンタジー、中世ヨーロッパ、金髪、そして馬と甲冑、最高です!
すごくいろんな要素を盛り込んでいるように感じるので、
何らかの萌えポイントを突く可能性が高いんだろうなあと思います。

登場人物は、やっぱり多いです。
ただしっかりエピあるので読み分け全く問題なかったです。
カタカナ名前ですが短めだし、ミドルネーム?、ファミリーネーム?とか、
爵位呼びとかないので楽勝です!
薔薇シリースよりグロさが少なく悪夢になりそうなシーンが少ないので、
薔薇が苦手だった方もこっちは大丈夫かも と感じました。

私の萌えポイントは
1.受けの愛猫だったクロ。カッコよく変身してくれます~♡
  モフ担当してくれるし、寒い季節の湯たんぽ♡love♡
2.アーサーのお日さまみたいな前向き性格!あっけらかんとしつつ、
  王者の風格を保ち、そして強い!(これ大事)
  そしてH好き!(これも大事)本能に素直な方って楽しい(笑)
3.樹里の悲壮感少ない、現実受け入れる姿勢や、
  怒ったら膝蹴り、鉄拳をくらわす所。
  がさつというまでの印象はないですが、現代っ子らしく、
  ちょっとでも大人しくしてようなんて全く考えてなさげな所が大好き。
  おかしいなーもう少し上品な方が好きだったはずなのに。

1巻ではとりあえず竜一匹追い払ったところで、終了。
ho〇toさんでしたが、表紙、カラー口絵、中の挿絵10枚ありました。
唯一無かったのが、裏表紙・・・・
shyさんだから絶対表の続きの絵があったと思うんだよな。
(途中の巻から、カバーの折り返しの部分までわざわざ入れてくれるのに、
 なぜか裏表紙がない・・・)
こんど紙媒体見に行かなきゃ。
奈良先生の描きこみまくりな挿絵は細部まで見落とし不可です!

4

大好きなシリーズの第一巻です!

大好きな夜光花さんのSF物。獣人シリーズ、薔薇シリーズ、少年神シリーズ共にめちゃくちゃいいのですが、中でも少年神シリーズが一番好きかも。うーん、でもやっぱり薔薇シリーズも捨てがたいなぁ〰️(笑)とにかくどれもスケールは大きいし、話は緻密に練られているし、人物は魅力的だし読みごたえがあって大好きです!

※この作品は巻数が表記されていないので一応順番を記載しておきます。
少年は神の花嫁になる
少年は神に嫉妬される
少年は神の生贄になる
少年は神を裏切る
少年は神の子を宿す
少年は神と愛を誓う
少年は神の国に棲まう(悲しいかな完結)
もったいなくて(泣)まだ最終巻は未読です。

新巻が出るのを機に第一巻から読み直ししていますが、う〰️ん、やっぱり面白い!もう何度も読み返しているのですが、また引き込まれてしまいました。この話は、異世界と現代を行き来するだけでなく、タイムトリップしたり、時間軸もズレているので、もしこれから読まれる方はちょっとした表を書きながら読まれるといいかも。長い話なので整理できなくなって前後してしまうのは読解力のない私だけかもしれませんが(汗)…後々、二人の熱々の日々を見返して、あぁ~ここかぁということもできるし(笑)

…ここよりネタバレ…
主人公の樹里は見た目は抜群ながらも普通の高校生。そんな彼が命を狙われ、異世界へ連れて行かれてしまうのですが、そこで待ち受けていたのは呪いを解く鍵となる「神の子」の身代わりとなって生きること。

その「神の子」の役割とは王子との間に子どもを作ることと知り、そもそも身代わりだし、男同士だし絶対にムリと否定していたものの、最悪の出会いをしながらもアーサー王子のテクで身体は新しい扉を開かれちゃうし、民を大切にし慕われている人柄には心揺れちゃうし、何より軍神ばりの強さには〈きゅん〉ときちゃうし、理性とは裏腹にどんどん惹かれていく様がかわいいのですが、反面、そんなアーサーに本当のことを言えず、嘘で固められた自分でしか接することができないことに苦しむ姿は切なくなりました。

一方のアーサーは自分に反抗したり、殴ったり、素直にならない樹里が可愛くてしかたない様子(笑)ねじ伏せてでも自分のものにしたいのに、なかなか落ちてくれない樹里がますます可愛くて歯止めかからなくなってます。樹里の言動に違和感を感じながらも、言葉を信じようとしてしまうほどかなりの重症…スパダリが一人にメロメロになっちゃう話大好物です!

こんな二人で始まる導入部の一巻ですが、二巻では私がこよなく愛するランスロットも本格稼働してくるし、内容も深くなってくるし、すでに何度も読んだ本ですが(笑)読み返しても面白い!やっぱり大好きです!

7

これがファンタジーの力か

ここ数年、BLの世界から遠のいていたのですが、
たまたま見かけた「アーサー王でBL」で気になり、気付いたら出ている分全て揃ってました。
そして、再びこの世界に舞い戻ってきました。ただいま。

アーサー王=クラシカルな耽美な雰囲気なのかな、と思っていたのですが、
いざ読んでみたら、色々吹っ飛びました(頭の中にあった価値観が)
読み手を惹きつけ、そして手放そうとしない文章と展開。
良い意味で期待を裏切ってくれたキャラクター達。

コミカル、シリアス、推理サスペンスと上で紹介されていますが、
その「トーン」全てが全力で読み手を攻撃してきます。
ギャグ、シリアス、など、どれも自己主張が強いのに、喧嘩をしていない文章なのは凄いと思いました。
もうすぐ新刊(最終巻でしょうか?)発売、また一巻から読み返します。

最後に一つ。
これから読む方は睡眠不足にはご注意下さい。

8

デジャブあるかも?

もうすぐ待ち望んでた最新刊が発行されるので、それまでにちょこちょことおさらい読みです。
こちらが第1作目。

今作を読み始めた時の印象は、薔薇シリーズに似てるな…でした。
主人公はDK、攻めが金髪碧眼、ファンタジー、そしてイラストが奈良先生。
物語の入り方も既視感あるかな(^^;;
それでも読んでるうちに、この世界にぐっと引きこまれます。
中世ヨーロッパ風な異次元の世界なので、魔女やら竜やら出てきて否が応でもワクワクします(*゚∀゚*)

一作目という事で、主人公・樹里はまだアーサーを恋愛視してません。
とはいえHシーンはあります(笑)
また、個人的にアーサーと同じくらい好きなランスロットは登場しただけ、という感じです。

薔薇シリーズがお好きな方(妊娠ネタOKな方)は、今作もはまる事と思います(´∀`*)

4

注意!!

元来、高校生の受様は苦手なのですが、
BLアワードにノミネートされているので、読んでみました。

結果‥おもしろかった!!
世界観も異世界とか、ファンタジーもの好きなのですが、
ストライクゾーンドンピシャでしたね。
「ちるちる」さんのプレイに「緊縛」とありますが、
そんなに痛いシーンはありません。

驚いたのは、この作品、読み切りではありません。
続編という続き方ではなく、
完結しないままの次巻という続き方ですので、
誤解のないよう、ご注意を。
ストーリーがおもしろかったとはいえ、
恋愛についてはまだまだこれからで、
「萌」か「萌×2」か悩んだんですが、
次巻に期待して、ちょっとおまけで「萌×2」で。

4

高校生が異世界にダイブ!初心者向けファンタジー!

主人公は現代の日本の高校生。
ある事情で異世界に召喚されてしまいます。

魔女、魔法、竜、騎士、呪い、神獣などが登場しますが、
主人公もそんな存在に出会うのが初めてということで、
ファンタジーもの初心者の方にはおススメです。
アーサー王の設定も取り入れているので、
カタカタ名前が苦手な方もちょっと親しみやすいかも!?

シリーズものの1巻ということで、
今後が楽しみなお話でした。
「スタートしたよ!」って感じなのでまだまだ不安な展開は山ほどですが、
現代の文明の利器を使って大活躍する(もしくはピンチを切り抜ける)主人公!
が好きな方にはイイですね。
ただ初めてのHが無理やり~なのでお気をつけを。
アーサー(王子)との心の距離もこれから縮まるはず!
憎しみ(怒りかな?)が愛に変わるきっかけが今から楽しみです。

主人公は真っすぐな直情型で腕っぷしもありますので、
このパーソナリティが今後活躍するんだろうな…と期待も込めてます。

2

そう、これがファンタジーだ

高校生の樹里が湖に落ちて目が覚めると、そこはパンツもない異世界だった。
騎士やドラゴンが出てくるまさにファンタジー!なBL。
「貴様にはここで死んでもらう」って台詞をBLで見かける日が来るとは。
樹里が絶世の美貌の持ち主なのに短気で強気でアーサーを殴ったりしちゃうのが可愛かった。色男アーサーが樹里に骨抜きなのも楽しい。
でも男同士であること、嘘偽りの身であること、自分がアーサーを殺す未来があること、様々なしがらみで惹かれつつあるのに素直になれない樹里。
これからの展開が楽しみであり怖くもあり、でもやっぱり楽しみ。
ファンタジーって入り込むのがなかなか難しかったりすると思うのですがこの作品は、大丈夫でした…!むしろその逆、読むのに夢中になりすぎて降りる駅通り越しました…!

8

まだまだ始まったばかり。

新たな物語のための様々な舞台準備、という感じの巻でした。
謎は噴出、不審人物も一杯、何から何までとにかく気になる事だらけ。

今回の主人公は、名こそ違えど、ちょっと啓みたいな子です。
やんちゃで自分に正直で根底が素直な感じの言動が、
ちょっと彼に似ている印象を受けました。(↑この表現だと
「鬼花異聞」の泰正っぽいですが、あの子ほど野生寄り(苦笑)
ではなく、突拍子無くも無いです。)
とは言え、そういう性格の子が嫌いとかでは全くなく、
むしろ好きなので、構わないっちゃ構わないです。
樹里も何とも可愛げのある子ですしね。
今回特に印象に残ったのは、「人を騙すのがどうしても嫌だから」と、
捨て身の脱出を図るところでしょうか。もういじらしいやら可哀想やらで。
母親にも飼い猫のクロにも優しくてよい子なので、
助けてあげたくなってしまいます。

そんな樹里の相手(…ですよね?)となるアーサー王子ですが、
こちらは外見は同じ金髪でも中身はレヴィンじゃなかったです。
物語は始まったばかりなので、今のところまだ「よく知らない人」
なのですが、あえて言えばラウルタイプのおおらかな男性の様な感じかな。
これからどんな風に二人の距離が縮まっていくのか、非常に気になります。

挿絵で一番気に入ったのは、P.31の救出された樹里のシーン、
本文の描写通り、リュックからちゃんとクロが小さく顔をちょこんと
出しているのが可愛くて、きょとんとしたような警戒したような感じが
とても微笑ましいです。このクロ、後半以降少し姿が変わるのですが、
それもまた可愛くて、薔薇シリーズでサンダーを見て和んだり、
挿絵の中に姿を探したりした時の気持ちを思い起こさせます。
樹里について来てくれて本当によかった(笑)
(p.92の挿絵は、正直自分も少し残念なような印象を受けました。
とても力量のある方ですし、もっとやりようがあったような気も……?)
カラーピンナップのキスシーンはとても雰囲気があって素敵なものでした。
背景に王子の白馬が佇んでいる構図や明るい色遣いもお伽噺のようで。
表紙の絵はこれもまた色遣いから構図から細部から本当に素敵で、
何と言うかとても奈良さんらしくて、見入ってしまいます。
ああ、これを拡大した複製画、またはポスターが欲しい……。

前回のお二人のタッグと同じく今作もファンタジー(+異世界)のためか、
初めはともすると若干新しさに欠けるような印象も持ってしまいましたが、
読み終わった後はその気持ちも消えていました。
これから巻数を重ねていく中で今シリーズの世界観が固まっていけば、
よりそれぞれの違いが際立っていくだろうと大きく期待もしています。
どんな物語になっていくのか、続刊を楽しみに待ちたいと思います。

8

挿絵に関しては不満があります

アーサー王がモチーフのシリーズ作品、一冊目。
もともとアーサー王のお話は苦手なので、読み始めてちょっとガクッときてしまいました。
あとがきで完全にその世界ではなく、あくまで寄せている部分があるだけとのことで、ならば夜光さんに一から世界観も作って欲しかったというのが正直なところです。

そしてイラストなんですが、カラーが凝っていてこちらはすごーく素敵です!
ただ、中の挿絵はどうにかならないのかなあ。
先に挿絵を見たのですが、とにかく横顔の構図がひじょうに多いのに鼻が根元から真っ直ぐ高いので、主人公は美しい高校生だという設定にも関わらず七三のオッサンにしか見えません。
特に今回唯一のえっちシーン(こちらは正面顔)は、召喚された時と同一人物とは思えませんし…
一気に歳をとっちゃいましたか?という感じで、このシーンの挿絵色気は皆無でした。
これなら挿絵無い方が個人的には良かったです。
薔薇シリーズのタッグというお二人ですが、あの挿絵の繊細な美麗さを期待していたので余計残念です。
今回の作品の世界観は現代の子が主人公とはいえファンタジーで、それこそ絵本のように架空の物なわけですが、挿絵の雰囲気は現代調で繊細さとは真逆。
辛口で奈良さんのファンの方には耳障りかとは思いますが(汗)、わたしは入ってきたアンケート葉書で隠して(でも、一度見てしまったので脳内補正は出来ませんでした)読みました。
それくらいガックリしたというところです。

********************
受けは完璧な容姿ながら、それを厭っている17歳の高校生、樹里。
すぐに手が出る勝気さと第六感に助けられ、今までトラブルから逃れてきました。

攻めは、キャメロット国王の長男であり騎士のアーサー。(ちなみに弟はモルドレッド)
明るく快活、民に信頼される存在です。
********************

ストーリーは、現代で高校教師として赴任してきた中島(魔術師マーリン)に命を狙われ、間一髪でキャメロット王国へと召喚された樹里が、神の子とされるジュリの身代わりとなるというものです。
この世界では女性は少なく、男性同士の関係も当たり前というBL的には素晴らしい環境(笑

受けは夜光さんご自身がおっしゃるように、薔薇の主人公タイプの高校生で気が強いです。
容姿の美しさで嫌な思いをしてきた為に武術を習って、屈服しまいとする姿はとても好き。
だけれど、そこは同じレーベルで同じイラストレーター。
しかもシリーズ物なので、二番煎じな雰囲気が否めません。

そして帯の煽りにまさかー!と思ってはいましたが、最終的な目的はどうやらそっち方面となりそうですね。
わたしはあまりこういう展開は好きではないので、読まないのですが…
ただ、ファンタジー苦手なわたしにも主人公が普通の感覚の現代人なので、同じ気持ちに立って世界を新鮮に見れました。
今後、本当は誰が敵となるのか、どこまで人間関係はアーサー王伝説と同じにしていかれるのか気になるところです。
アーサーサイドの主要人物は皆、伝説と同じですし。

ラスト近くのどんでん返しは今後が気になって、続刊の読書意欲を発揮させますね!
はやく出てくれると良いのですが、夜光さんは他のシリーズ物もありますし、なかなか時間がかかるのかなあ。
次までに忘れないと良いのですが。

わたしはBL作家さんの中で、夜光さんは一番好きな方です。
もちろん新刊は、内容がまだ出ないという状況でも予約しますし、とにかく買って読みます。
この作品はまだまだ薔薇シリーズほどではありませんが、先が気になります。
ただ、それだけに挿絵で萌え度が下がりました。

19

やまぶき

やまぶきです、
どうしてもエラーでメールをお返しできないので(ToT)ここをお借りして。
人の好み意見も様々です。ココナッツ様のレビュー、私はたのしく拝見しました。

おっしゃるように、私も伝説のほうは横に置いといて、切り離して読んでみようかなと思っています。

ココナッツ様のレビュー、これからもたのしみにしておりますよ。

ココナッツ

こちらに頂きましたコメントのわたしのお返事は多分にネタバレが生じますので、ちるちるさんのメール機能で差し上げております。
コメントを頂きましてありがとうございます(*^^*)
それでも良いと思われましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

やまぶき

ココナッツ様こんにちは、やまぶきと申します。
この本ちょうど購入を迷っていたところなのです、

キャメロットときて「ははぁ・・」と思いましたが、そうですかモルドレッド出てますか・・・私はどうにもアーサー、グィネヴィア、ランスロットのトライアングルが嫌で、少女の頃からおばあちゃんデビューの現在まで『アーサー王と円卓の騎士』には複雑な気持ちを抱いてきました。
私も夜光さん、大好きですし「いったいどこまで伝説を取り入れるおつもりか?」きになりますねぇ・・・夜光さんならきっと「おおっとそうきたか!」という展開を見せてくださると思うのですが・・・
でも、フクザツな心境です。

snowblack

ココナッツさま、こんにちは。
美しい表紙と皆様のレビューに、目下心惹かれております。
ココナッツさまと逆に、アーサー王の物語は
小学生の時に岩波の少年版で読んで心躍った記憶が忘れられず
(逆に後年読んだものはそれほど……)つい、おお!と思ってしまいますので。

キャメロットが国の名前だったり、モルドレッドが弟だったり……
少しずつ違うところが、数多あるゲーム等と同様そのままじゃなく
モチーフだというところなのでしょうが、こういうのって、元の魅力に乗っかりながら
どうずらしてオリジナリティを出すのか?が手腕の見せ所でしょうか。

そういえば、剛しいらさんの新刊もアーサー王が関係する作品だったのですが、
流行なのでしょうか?

奈良さんの絵は基本的に好きなのですが、最近は(画風が変わってから?)極端に当たり外れがあるような気がします。
読む時には挿絵が好みはなかった時に、興を削がれないように気をつけますね。


飛ばされた異世界は竜がいる国

夜光花さんの本にしてはエロシーンが少なめでした。
面白いファンタジー物だけど、このまま終わると少々物足りないんじゃ?
そう思いつつ差し掛かった後半、
思いがけないストーリー展開にビックリ&ぐわっと心を掴まれて、
うわーーなになに?どうなるの!? 早く2巻読みたい!!ってなりました。


主人公は高校2年生で(受け・表紙の奥の黒髪の子)、
綺麗な外見の持ち主だけれど、それが原因で色んな嫌なめに遭っていて、
舐められないために小学生の頃から武術を習っている、
喧嘩も気も強い男の子。

このお話は、受けが課外授業で氷の張る湖に落とされてしまい、
目が覚めるとそこは、
魔女の呪いがかかった見知らぬ世界だった…というファンタジー。

魔女の呪いを解くために必要な「神の子」と呼ばれる男の子が死んで、
外見がそっくりな受けが身代わりとされるために連れてこられた。
もちろん、そんな理不尽な話!なのだけれど、
元の世界には、ふたつの月が満月になる1年後ではないと戻れなくて……


帯には「呪いを解く方法は、男同士で子どもをつくること!?」とあって、
受けは人身御供的な扱いをされるの?凌辱モノ??と思ったのですが、
そういう話ではなかったです。
受けは身代わりでいる限り「神の子」として大事にされ、
意見もかなり尊重してもらえそう。
でも裏を返せば、身代わりなのがバレたら…。
そういうスリリングさが、物語に引き込む要素になってます。
1度だけあるエッチシーンは、
布でさるぐつわ&手も縛られて~で、受けは嫌々!でも感じちゃうw
誤解あっての事で攻めに酷い意図はないので、すごく楽しく読めました~

飛ばされた異世界では、
空から金平糖が降ってきたり、ノーパンが当たり前だったり、
女性が少ないので男同士の関係も普通だったり、竜退治をしたり…
ファンタジー要素が強くてコミカルさもありで読みやすいです。
恋愛面は攻め→受けで、まだ始まったばかりで可愛い印象を受けました。
でも一方で、
剣で首をはねるような戦闘シーンも(少しですが)あったり、
今後国の中での争いが激化しそうな流れも…。
そして後半、色んなキャラの思惑や秘密が分かって、
サスペンス要素が強めに出ることでグッと面白味が増しています。

受けは「身代わり」という秘密を抱えながら、
攻めにちゃんと頼っていけるのか……今から心配!
2巻はかなーーり面白いと予想されます。
それを堪能するためにも、
1巻をしっかり読んで世界観を押さえておくべき?
楽園彼岸2巻はまだ読めてないけれど、またこの本を再読しちゃいそう。

15

ファンタジーもの新シリーズ

架空の世界、キャメロット王国を舞台にした壮大なファンタジー、シリーズものです。
主人公の高校生樹里は、ある日突然異世界のキャメロット王国に召喚され、そこで呪いにより死んでしまった、神の子と崇められる自分とそっくりな少年の身代わりになることを要求されます。神の子の役目は、魔女により国にかけられた呪いとくこと、その方法がその国の王子と結ばれ子供を作ること。いや、無理なんですけどね(笑)、でもこの問題をどうクリアしていくのか、まだ始まったばかりなので謎が多すぎて続きが楽しみです。
樹里は自分の美しい容姿がコンプレックスで、武術を習い、気の強さからケンカっ早いやんちゃな子です。異世界に召喚されてから、その現実を受け入れられず、また元の世界との色々なギャップにいちいち突っ込みを入れるのですが、それが面白くて♪
初日に逃げ出そうとしたところ、キャメロット王国の王子に男娼と間違われ強引に犯されてしまうのですが、その後の樹里の怒りたるや(当然ですが)、王子相手に殴る蹴るは笑ってしまいました(笑)
王子も悪い人ではなく、おおらかでマイペース、樹里に殴られてもめげずに、樹里を気に入りひたすら口説きます。樹里は最初は怒りから王子を邪険にしてましたが、神の子を呪い殺した魔術師の罠にかかり殺されそうになったところを助けてもらったことで、王子に対する気持ちが変化していきます。
樹里が何故命を狙われるのか、その謎のうち一部は解明されますが、まだまだ分からないことが多すぎて、続編早く読みたいです。

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