攻めヤンデレ×逃げ腰ヤンデレ

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表題作YOUNG BAD EDUCATION

水沢譲
高校3年生
高津康作
担任教師,37歳

同時収録作品君はいたずらな火種

中野
運送業者
山佐
小説家

あらすじ

高校教師・高津(37)が酔っ払ってキスをしてしまったのは、担任クラスの生徒・水沢(高3)。
翌日から生徒は教師に欲情してしまうようになり、ストーカー化。
対する教師も実は担任の生徒を3年も片想いしていたようで…。
描き下ろしに年齢制限なしの〝数年後エロ〟あり
「運送業者×小説家」も同時収録。

作品情報

作品名
YOUNG BAD EDUCATION
著者
ダヨオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
YOUNG BAD EDUCATION
発売日
ISBN
9784396783532
4

(329)

(154)

萌々

(90)

(54)

中立

(20)

趣味じゃない

(11)

レビュー数
28
得点
1312
評価数
329
平均
4 / 5
神率
46.8%

レビュー投稿数28

愛と病みは紙一重

表紙の美少年の印象的な瞳、不可思議な作家名(失礼)、
そして赤い帯にでかでかと書かれた「ヤンデレ覚醒。」
の文字に、買わずにいられませんでした。

収録作品は2つ。※ネタバレ多!注意です!


「YOUNG BAD EDUCATION」(前編・中編・後編)
酔っ払って公園のベンチで寝ていた先生(受)が
偶然通りかかった生徒の水沢(攻・表紙)に起こされて、
フラフラの頭で告白してキスしちゃうところから
水沢のストーカー生活が始まります。
キスを思い出すように唇に触れ、謝る先生の涙目に興奮。
先生のシャツを盗んでハアハアし、学校帰りに後をつけて
お見合い現場をじっと眺め、電車で寝ている先生の隣に座る。
先生に「変態」と言った水沢に、お前がな、と言ってやりたい。
ただ、見た目が爽やかなイケメンで飄々としているので、
怖さはあっても気持ち悪さはあまり感じなかったです。
いや、やってることは十分キモいんだけど、所々見せる
高校生らしい切ない表情にほだされてしまうというか。
とはいえここまでは、ストーカーはダメよ水沢、と思って
読んでいましたが、後編で異変が。
先生が水沢を好きになったきっかけが描かれているのですが、
…おや?
水沢がピッキング(ダメ、絶対)で開けた、
唯一鍵がかかっていた先生の机の引き出しから…。
おいおいおい!!お前もか!!!
相手に恐怖を与えるストーカーは下手しなくても犯罪だけど、
ストーカー×ストーカーならチャラだよね★とかアホなこと
考えてしまいました。
でも、先生が隠した想いを見て、先生の自宅へ向かった後の
最後の告白シーンは切なかった。
必死に押し殺そうとした先生の想いと、どうにもできずに
持て余してしまった水沢の17歳らしい想い。
「傷つけないように触れてみたい」と言ってそっと頬に
触れた水沢の手にキュンとしました。
そしてラストの、「おれは気持ち悪いよ お互い様だけどね」
という水沢の開き直った言葉が良いなと思ったのでした。
巻末には、4年半後の二人で本編になかったエロがあります。
水沢は22歳、先生は42歳…四十路の涙はいいな~。
素直な先生が可愛かったです。
付き合ってるのにストーカー行為を続ける水沢と、
ちょっと呆れつつもそれを喜ぶ先生。
お似合いのストーカーカップルでした。


「君はいたずらな火種」
運送業者の中野(攻)と小説家の山佐(受)の話。
ダヨオ先生初のオリジナルマンガだそうで、表題作とは
少し絵が違います。
4話入っていますが、大きな山場がないためか、表題作の
後味が残っているためか、良く言えばさらっと軽く読め、
悪く言えばあまり印象に残らなかったですすみません。
振り回され気味なワンコな攻めと、クールで不機嫌そう
だけど攻めの欲望に火をつけちゃう火種な受けという
バランスはよかったのだけど、お互いのどこに惹かれた
のかいまいち分からなかったです。
あとがきにあった攻めの名前には笑いました。


評価としては、表題作が「神」で「君は~」が「萌」。
デビューコミックということで期待半分、不安半分でしたが、
買ってよかったです。
ヤンデレ風味な表情と表に納まりきっていないタイトルの
表紙も好きだし、絵柄はよしながふみ先生系統で好みでした。
今後が楽しみな作家さんです。

しかし作家名が気になる…。

8

う〜ん

下調べは全くせずに、書店で表紙買い。
受けのおっさんが主人公だと思っていたら、高校生の方でした。私は基本的に、主人公が受けの作品の方が好きなので、少し驚いたのですが、まあいいか。と読み進めました。
すごくヤンデレ推しされてたので、ヤンデレ好きとして期待していたのですが期待しすぎました。これはヤンデレなの…?ヤンデレ感は薄いです。
また、同じくストーカーと書かれていて期待したのですが、これはストーカーなのか…?と疑問を感じました。
ストーカー、ヤンデレ目当てでの購入はやめたほうがいいかもしれないです。
そして一番気になったのが、展開の早さ。
なんだかすごく話がポンポン進んでえっもうそんなに?とすごく、もやもやしました。
なんていうか、行動が省かれすぎというか、うまく言えないですが。
もう一作も同様でした。
全体的にアッサリ、印象に残らない感じを受けました。
でもお話自体は嫌いではないので、この作者さんの次の作品に期待したいです。


6

ヤンデレ好きにはぬるい

ヤングバッドエデュケーション読みました。
ヤンデレで売り出していたのでヤンデレで好きな私としては飛びつくように購入したのですが、読み終わると???????という感じでした。私がヤンデレに慣れすぎているのか分かりませんが全然ヤンデレじゃないです。一般的に分類するとせめの子はヤンデレにはいるのかもしれませんが受けの教師はヤンデレではないですね。絵柄は大きく崩れることもなく表紙のように綺麗です。
しかし、ヤンデレ目的で期待して購入する方はきっと拍子抜けします。確かにストーカーてきな事はしていますがそれに対しての恐怖や、ストーカーしている側の必死さ、または夢中さが描かれていないのが残念でした。
ヤンデレ初読みとかの方には調度よいかもしれません。
次回作に期待です。

5

自分の意思とは裏腹に。

ダヨオさんは、同時収録の『君はいたずらな火種』が
雑誌掲載時に素朴な絵柄が好みだな!と思っていたんです。
配達のお兄ちゃんの方が一般受けするんじゃないかな?
どうしてこちらが表題作じゃないのかなって疑問に思いました。
ところが読んで見たら、
『YOUNG BAD EDUCATION』がザックリ心に刺さって
もの凄く納得してしまった私です。

高3の水沢は、理科教師で担任の高津(37歳)が
公園のベンチで酔っている場面に出くわし、
告られ更にキスまでされてしまいます。
そこから、妙な優越感に支配され
自分のせいで慌てる高津の姿を見るのが楽しくて仕方がなくなります。
ただそれだけだったはずなのに、
高津のシャツを盗んで抜いたり私物を漁ったり
お見合いの話を知り動揺して現場を張ったり。
正直褒められた行動ではありません。
でも、間違いなく高津に惹かれていて困惑するのです。
だよね…普通の男子高校生のはずが
倍以上年上のくたびれたような教師に、なんて…。

一方の高津は、教師という立場上弱くて
水沢にどう言われても何をされても文句は言えないと腹をくくり
嫌がらせとからかいかと思っても
水沢を好きな気持ちは止めたくても止められない。
このどうしようもない葛藤が愛おしくてですね!!
もう掻き乱してなんて欲しくないのに、接触してくる水沢。
小憎たらしいなー!と思いつつ、どちらも揺れていて
恋は当人の計り知れぬところでどんどん進んでしまうのです。

『BONUS TRACK』という名の描き下ろしと
『おまけ・高3冬のまんが』は
そこ、もっとじっくり読みたかったです!!!
水沢のそれなりに子供っぽい&ストーカーっぽいところと
高津の、ウブくて強く水沢を想う気持ちがバランス良いです!

表紙のキラキラした水沢の眼は、若さと将来の可能性と
高津へ寄せる恋心の集大成な気がしました。
裏表紙の高津は切なさが滲んでいて大好き!!

『君はいたずらな火種』
運送会社のオニイサン・中野と小説家・山佐の恋。
てっきり中野がゲイだと思っていたらまさかの!
そういうところを簡単に見せない山さんにグッとキマシタw
中野の、佐○急便チックな制服(作業着?)も素敵でしたし!
山さんは、ツレないように見えてちゃんと中野を気遣ったり
優先してくれたりして、
中野が先に好意を見せたけど引きずられた山さんも
ちゃんと好きになってくれて良かった。
年上受けが好きなので、こちらも非常に美味しかったです!!
たぶん、中野は山さんの漂う色気に、
山さんは中野の快活で人懐っこいところに惹かれたんじゃないかな。

ダヨオさんのお描きになる不器用な男達、素晴らしかった!!
今後も楽しみにさせていただきます!!

10

ぐちゃぐちゃにしたい されたい

帯の赤地に黒字で「ヤンデレ覚醒」がかなり印象的でしたが、ヤンデレってほど病んでるどろどろ感はなくてもっと仄かなむずむずした恋です。
高校生にどうしようもなく惚れて必死に我慢しようとする、それでも写真とか集めちゃう変態気質なおじさん先生と、おどおどと自分に恋する姿に胸を射止められてストーカーしちゃう生徒水沢くんの話。
ぐちゃぐちゃにしたい されたい 7:3……6:4……ってモノローグ好きです。
いじわるしたりからかったり余裕がありそうで先生に振り回されてる水沢くんが可愛くて愛しい。
後半のノンケわんこ配達員とゲイおじさん作家の話もほのぼの可愛かった。

12

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