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表題作キスと小鳥

鷹司利仁,家具メーカー社長で日向の初恋の人,28歳
小鳥遊日向,インターンシップ中の大学三年生,21歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

15歳の夏に入院先で出会った年上の男・リヒトに恋した日向。大学生になり、とある会社の社長が彼に似ていると知り、一目見たさに就職説明会に参加するがひょんなことからその社長に抱かれることに!? 

作品情報

作品名
キスと小鳥
著者
間之あまの 
イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
キスと小鳥
発売日
ISBN
9784592877332
4

(86)

(34)

萌々

(31)

(16)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
345
評価数
86
平均
4 / 5
神率
39.5%

レビュー投稿数15

お互いがもう一度同じ人に恋をする



つい最近新装版が出たこの作品。
甘い雰囲気の本が読みたいときにはぴったりなお話。
ずっと読もう読もうと大事にしすぎて、押し入れの積み本になってしまっていたのですが、新装版を買う前に読まないとと引っ張り出してきました。

もうたくさんのレビューがあるので、感想だけ。
小鳥遊日向(受け)が骨折の治療のため夏休みをまるごと潰して過ごした病院で出会った綺麗なお兄さん・リヒト(攻め)。両想いになったとたん日向の前からいなくなってしまいます。本名も知らないずっと忘れられなかったリヒト=鷹司利仁と会社説明会で再会しますが、利仁はその時の記憶を無くしています。もう会わないだろうと思っていたのに、利仁の秘書に気に入られ、昼間は秘書の補佐を夜は利仁のハウスキーパーとして雇われ、再び恋をするのです。

日向が素直で健気でポジティブで一生懸命なところがとても好感を持ちました。「やらなくて後悔するより、やって反省」というのは、理想ですがなかなか難しい。これを実行できるのは凄いと思いました。

自分のことを忘れてしまっていても、傲岸で尊大で横暴になってしまっても、初恋を諦められないなら諦められるまで突き進むという前向きなのが気持ちがいいです。
初めは思い出してもらえないかとさりげなく思い出の品を仕込んでみますが、脳外科手術をした後遺症で忘れている日向に関連することを思い出そうとすると偏頭痛が起きることを知り、利仁の中に自分と過ごした時の利仁を見つけることができてからは思い出さなくてもいいと開き直り、昔の完璧な人へのあこがれの好きではなく、いいところも悪いところも込みでもう一度今の利仁を好きだと気付き、もう一度利仁にも好きになってもらおうとする日向の健気さには頭が下がります。

「金で割り切れる関係がいい」と気持ちを返してくれない利仁なので、自分のことを好きだと言ってくれた過去の利仁の思い出の品を大事にするあまり、それを誤解した今の利仁とすれ違いがあるのは、それが同一人物だと知らない利仁にしたら仕方ないことだと思いますが、日向視点ということもあって切なくて切なくて。
その後の二人がちゃんと話し合えた時にはホッとしました。

他の登場人物としては日向の朗らかで明るい家族や利仁の秘書でいとこの相模原など二人の味方ばかりで嫌な人は出てきません。利仁や相模原の親戚は随分感じが悪い人たちのようですが、話だけなのでそんなに気になりません。
特に相模原のような一筋縄でいかない性格は大好きです。
利仁の後始末をしながらも、利仁に言いたいことを言い、毒を吐きまくり、アドバイスもしながら、楽し気に利仁で遊ぶという、彼が絡むと利仁も本調子じゃなくなるのが面白くて楽しくて、もっとこの3人の話が読みたいと思いました。
間之さんのお話にはこういう秘書が男女問わずよく登場しますが、話をより楽しくしてくれるのでもっと絡んでほしいと思うくらい好きです。

朝が超絶弱い利仁を時間内で会社へ送り届ける手腕といい、普通の人なら手を焼く利仁を初日から上手に操縦する日向は、これからは利仁の惚れた弱みも手伝ってもっともっと操縦しやすくなることでしょう。相模原とは違ったアプローチで利仁を支えていってほしいと思いました。

甘さも切なさも健気さも意地悪もいろんなものがたっぷり詰まってとてもよかっ
たです。

できれば二人が知り合うきっかけになった「ことり」の消息が知りたかったです。
新装版にそちらの話が載ってるそうなので楽しみにしたいと思います。

1

ハッピーゴーラッキー

美しい表紙ですが、日向がシャツ一枚でエロいです(〃ω〃)
日向を抱き寄せる利人を包みこむような日向。
この2人の関係性を上手く表現してるな〜といった感じです。
あらすじは皆さん書かれてるでしょうから、以下あらすじ無視な感想を。

利人と再会した時、いきなり誘惑した日向にビックリです。
そしてそれに乗る利人もどうかと…(^^;;
この辺りの流れはちょっとありえないのでは…と思いました。
まぁ、利人の潜在意識で日向の魅力に抗えなかったのかもだけど。

しかし登場人物のキャラがとても良いです。
日向はウジウジ系かと思いきや前向きで明るいし、利人に対しても言う事はちゃんと言う。
利人は口は悪いけど、日向の事をちゃんと考えてくれます。
秘書の相模原の性格も小気味良いから、読んでてイライラとか無かったかな。

エロは割とあったような気がします。
それでいて間之先生らしく甘く、読後感が良い作品でした。

2

king of ポジティブシンキング + クール秘書

間之先生すきー、陸裕先生も大好きー という訳でかねがね気になっていた
当作、手にすることが出来たぜ、いぇーい と読み始めた昨夜。
いいわー受けさん!
彼の前向きな考え方がすげー好き。読んでて気持ちいい!!
すっきり爽快~!!!
本年の king of ポジティブシンキング あげよう。
と思ってたら happy go lucky=楽天的な
(直訳のご機嫌さんはうまくいくという方がイメージぴったり)
という言葉がテーマだったんですね、うん、納得。
で萌2.
(しゃちょー(攻めさん)の最初がありえねー と思ったので神に至らず。)

皆様、秘書さん(攻めさん従兄弟)のレビュー結構してますね。
皆さん、腹黒とか策士とか 好きなんじゃーん(笑)
私もだーいすき。
にっこり「効率的で熱意ある業務態度を」なんて言われたら、
ぞぞってして きりきり働きそう(爆)
彼にそう言わせた状況(しゃちょーが会社で事をいたす)が
当作内で唯一気になった点で
それ以外は、でろんでろん 吐くほどでもなく、
私的には非常に気持ちよい糖度だったです。

しかしまあ相変わらず素晴らしい陸裕先生。
表紙買いした人、多数だと思うわー。
中もまじ秀逸です。(カラー口絵なし・・・)
ちなみに表紙の攻めさんが口にくわえているもの、ジグソーパズルです。
これが最後まで効いてきますので、もし今から読まれる方、
いらっしゃいましたらお楽しみに~。

あー読後感幸せー。

3

あーちゃん2016

はるぽん様
こんばんは!コメントありがとうございます!
すいません、今 はるぽん様のページ見てしまいました(笑)
はるぽん様3作目のレビューでしたーーー
懐かしい って感じですよね、お付き合いいただいてありがとうございます!
そう、私も白泉社さんのHPチェックしちゃいました。
ほんと間之先生、白泉社さんで書いてらっしゃらないですねー。
そもそも花丸文庫自体があんまり紙で
出版されてないような気もします(TT)
花丸さんのHPにメール出すとこ見っけたので、
相模原さんリクエストメールしちゃいます(笑)

はるぽん

あーちゃんさま。
コメントありがとうございました〜。
この本、私がレビュー書きはじめたより前にレビューしたくらい好きな本なので、語れて嬉しいです。
陸裕さんのイラスト美しいですよねー。
受け攻めもですが、相模原さんのキャラがすごく印象強くて、きっとすぐにでもスピンオフ出るだろうと楽しみにしていたのに、2年経っても出てないですね。出るのかな…間之さんこの本以降白泉社で書かれてないし…不安になってきました。(笑)

YATTA!

甘〜い!
中学生のとき、長野の病院で知り合った優しいお兄さんリヒトに恋しちゃった日向。
大学生になった彼は、リヒトがとある会社の社長になっていることを知り、会いにいく。
脳の手術をしたリヒトは残念ながら、日向のことを覚えていなかったけど、淡い恋心だけは残っていたようです。

日向がとにかく女子力高い!朝が苦手だった利仁の為に、お粥を作り、毎回トッピングを5種類も用意して旦那が起きてくるのを見計らって温めるとか!朝起こすときも、枕元にミルク入りのコーヒーを置くとか!無体をはたらかれても、翌朝には健気に仕事をしようとしたりとか!
こんな嫁なら私かてほしいわ!
日向の女子力に比べて私ときたら、ハッピーゴーラッキー、ときいて葉っぱ隊しか思い浮かばなかったわ。

あ、本題から脱線してました。
利仁の方も、昔とは話し方とかは違っていても優しいところは変わってないなぁ、と思いました。初めて日向を抱いたとき、まだ恋とは言えなかったはずなのに、気遣うそぶりも見受けられます。なにより、いとことはいえ秘書である相模原の軽口にも本当に怒るような事はなかったですし、元来懐の大きな人であることがうかがえますね。

2

日の当たる小鳥

「お兄ちゃんのお嫁入り」がとても気に入ったので、こちらも手にとってみました。
儚げな感じの表紙とストーリー紹介から、シリアスもの?と思ってしまいましたが、出てくる登場人物たちがみんなポジティブ、または個性的キャラなので、楽しく読めました♪

特に主人公の日向は、名の通り、明るくて真っ直ぐな性格の本当に良い子です。
別作品ならいっくらでもシリアスに傾きそうなストーリーを見事に明るく持っていったのは、この子がいてこそ。
また、「怖いこと考える時はー」を始め、日向のセリフや前向きな思考は、単純なようでいて心に沁み、学ぶことも多かったです。

そしてそして、皆様が書かれているように、秘書の相模原。
彼もまたイイ性格をしているんです♪
婉曲ながらも心にグサッとくる毒舌の持ち主。
癖のある脇キャラ大好きーの私としては、またお気に入りが増えました♪彼主役のスピンオフ作品を見てみたい気もしますが、こういうキャラって脇だからこそ光る気もするんですよね。
ともあれ、彼の存在がこの作品の面白さに一役買っているのは間違いないでしょう。

あとですね、余談ながら、攻めの利仁同様、すっごく寝起きの悪い身としては、日向が毎朝作るお粥が本っ当に羨ましかった・・。。
それはもう、思わず粥のレシピ本を購入してしまったぐらい。
間之先生の作品はこれで2冊目ですが、出てくる食べ物の描写がとても食欲をそそります*美味しそうな食べ物が出てくる作品が好き、という方にはお勧めの一作です♪

3

この作品が収納されている本棚

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