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表題作美しい彼

平良一成,クラスのパシリの高校生
清居奏,クラスの人気者の高校生

その他の収録作品

  • ビタースイート・ループ
  • あまくて、にがい。
  • 月齢14
  • あとがき

あらすじ

憧れの級友に抱く、信仰にも似た想いーースクールカーストLoveストーリー。

「キモがられても、ウザがられても、死ぬほど君が好きだ」無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良(ひら)。そんな彼が一目で恋に堕ちたのは、人気者の清居(きよい)だ。誰ともつるまず平等に冷酷で、クラスの頂点に君臨する王(キング)――。自分の気配に気づいてくれればいいと、昼食の調達に使いっ走りと清居に忠誠を尽くす平良だけど!? 絶対君主への信仰が、欲望に堕ちる時――スクールカーストLOVE!!

作品情報

作品名
美しい彼
著者
凪良ゆう 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
美しい彼
発売日
ISBN
9784199007804
4.5

(1062)

(822)

萌々

(132)

(50)

中立

(17)

趣味じゃない

(41)

レビュー数
120
得点
4805
評価数
1062
平均
4.5 / 5
神率
77.4%

レビュー投稿数120

ひらきよ初め

今となっては宝物でしかない大切な大切な作品です。ドラマで出会って、原作を読み、これ以上ないぐらいハマりました。ハマって抜けない沼の底に今もいます。
今や、文芸で名を馳せる凪良先生ですが、その繊細かつユーモアのある表現力・人物×背景設計は天晴としかいいようがありません。この先の人生でも永遠に大切にさせていただきたい、そんな作品です。

0

試し読みだけじゃ分からないぞ!!

少しだけ試し読みをしてみたところ「攻めがウジウジしてるのが俺様攻めが好きな自分からしたらキツイし、受けがヒロイン力がなくて可愛いくないな…」と思い読むのを途中でやめてました。それから何ヶ月か経ってから読んだらまっっっっっっっっっじで面白くて読んでなかったことを死ぬほど後悔しました( ; ; )清居がめっっっちゃ可愛いすぎる。ヒロイン力がないっすね〜とか言ってた過去の自分を殴りたい…!圧倒的No.1ヒロイン。平良は、「これ1周回って俺様攻めになってる…!?」って思わせる効果がありますので面白いです。あと、極々たまにカッコイイシーンがあるし、Hなシーンはカッコよく見えるし(なぜか)、そういうカッコイイシーンが少ないからこそ輝く部分があるので攻めが気持ち悪いって理由で読まないのは損な気がします…!!たくさんbl小説を読んできたので、美しい彼シリーズはもちろん知ってましたが、自分に合わなさそうという理由で無視してきました……本当に後悔しかないです。皆さん、読みましょう。

1

何度も読めるゴッドレベル作品

This is one of those books that kept me glued to each and every page until the very end, after which I re-read the book maybe 35 times before obsessing over the blcd and live action.

This novel is in no way realistic - it definitely over-dramatises the whole 王様 x loser trope which can be a little cringey for some people for sure (ngl the live action drama kinda did it dirty for me) BUT I felt that the overall speed (ie slooooooooow burn) and dynamics of Hira and Kiyoi were written well enough to help me close one eye

1

「美しい彼」コンテンツはすべてここから始まった

刊行済みの小説は全部読みました。
ドラマも放送済みのものは全話読みました。
コミカライズ、先週発売された2巻まで読み終えました。

それなのにどうしたものか……「美しい彼」コンテンツの原点たる小説のレビューを未だ書いていないではないか!
書くのを忘れていたっていうただの間抜けな理由なんですが、逆に今書けて良かったかも。小説以外にも触れながら評することが出来ました。


美しい彼の世界を堪能してしまくった後だから分かる。この1巻から平良と清居の物語が全てが始まったということが。
スローモーションのように流れる2人だけの時間、透明感のある空気、まっすぐで純粋な愛情、密かやな恋心……最初小説を読んだときに感じた気持ちが、コミカライズにもドラマにも忠実に再現されています。
クオリティがすごいです。


この作品といえば清居の気高い気品と、平良が清居を盲信している描写が印象的です。でも、想いを確かめ合う肝心な告白シーンは、清居のドギマギ混乱感と、平良のクール感が目立ち、2人の立場が逆転したみたい。
すごいですよね、同じ時間軸でも2人の視点では全く違うものを見てるように感じるんですから。こうした別視点からの描きでストーリーに深みを与え、より作品にのめり込ませていく凪良先生の文章の力、魔法の筆致に酔いしれました。


ドラマもコミカライズも読んで思ったのは、清居の「キモ」や「うざ」いには愛があるんだなということ。このたった2文字に隠された清居の言葉には、文字通りの意味もあれば平良への好きの気持ちの意味だって入っています。
素直になれない清居の愛情表現の1つだと考えたら、キモいもウザいも好意的にみえちゃいました。

続刊を全部読み終えていても、やっぱり2人の始まりであるこの1巻は素晴らしいストーリーだなと思う。難解な恋心をここまでうまく表現し、その世界観を構築する力は圧巻。既に何回も読み返しています。


現代の若者たちの恋愛ストーリーなのに、どこか壮大にも感じる物語。
いつでもどこでも楽しんでいきたいと、本棚の一番良い場所に据えています^ ^

4

キャラクターの個性が光る作品。平良くん気持ち悪いです…

「美しい彼」がBLアワードでトップを独占するほど、人気で有名な作品だと知り、凪良先生の作品はずっと読みたいと思っていました。とある日近所の書店をぶらぶらしていたところ、凪良先生が一般文芸作品「汝、星のごとく」で直木賞、本屋大賞にノミネートされていることを知りました。これは私に凪良作品を読めとの神の思し召しだと思い、さらに「汝、星のごとく」の凪良先生サイン本が売っており、即購入し読了。とても素晴らしい作品で凪良先生のファンになりました。

「美しい彼」は正直読み進められるか不安でした。スクールカーストの底辺にいる平良に感情移入して苦しくなりそうだったからです。私も学生時代スクールカースト上位のクラスメイトに、いじめまがいのことをされていました。私は作品に深くのめり込む方なので、若い頃を思い出しメンタルがおかしくなるのではと不安でした。
ですが、そのような不安はすぐに消し飛びましたね。平良のうざきもさと清居のツンデレ、2人のキャラクターの個性と話の面白さに、私の不安は軽く凌駕されました。

BL小説の多くは「受け」を主に書かれているものが多いと思います。ですが「美しい彼」は平良と清居それぞれの視点から書かれており、2人の心情がとてもよくわかります。平良視点だけだときもうざばかりが前に出てしまっていたと思います。清居の視点があったことで、清居がツンデレで女々しいところもある可愛いやつであるとわかることができました。

凪良先生はストーリーやキャラクターの個性を深く練られる先生なんだな、エロは淡白なのかな、と思い読み進めていましたが、エッチの描写も素晴らしいではないですか!!甘々で、平良と清居が溶け合うような様子が目にありありと浮かんで最高でした。先生ごちそうさまです。
特に私が好きなのは「頼りなく開かれた足の間にはまだ平良がいて、力をなくした性器を飴玉みたいにしゃぶっている。」という一文。あそこを飴玉で表現するの可愛すぎるよ〜。平良が清居の恥ずかしい部分も大切にしている感じがして良かったです。

私はあまり小説を読むのが得意ではなくて…途中まで読んで挫折してしまうことがあるのですが、「美しい彼」はスルスルと読むことができました。とても読みやすくてあっという間にお話の世界に引き込まれて、いつの間にか読み終わっていました。とても素晴らしい作品に出会うことができました。

3

世界観を変えてくれた

実写化のドラマから入った者ですが、5週してやっと小説を買いました。
もーとにかく最高です!ドラマとは違い自分でシュチュを想像できちゃいます。
今まで小説に手は出してきませんでしたが、美しい彼のおかげで小説のよさを知れました。本当に感謝しかないです。
私の一日の始まりは美しい彼から始まります、もう朝からひらきよの絡みを見れる幸せ………空飛べますよ。
受け(清居奏くん)と攻め(平良一成くん)の性格が真逆なのもすごくいいです。交わらないはずの2人が交わってしまった…すごく好きです…………。
ですが、平良くんの弱気な性格がたまに読者をいらいらさせてくるかと思います笑そこもまた読みどころです!!!

終始にやつきが止まらないので人が多いところで読むのはおすすめしないです。まじで変な目で見られます。

所々でてくる挿絵も綺麗すぎて5分は見ちゃいますね。濡れ場のシーンの挿絵もあるので見られないようにご注意を…!

ほんとに美しい彼はBLの世界観を変えてくれます。読んで損はしないかと思います…

実写のシーズン2楽しみすぎます……

3

挫折しました

高評価に惹かれて購入しました。
とても読みやすかったです。
ただ、面白かったかと言われると、残念ながら私には良さがわかりませんでした。
本編3巻は読み切りましたが、番外編の短編集はどうにも進まず途中で挫折しました。

主役2人の心情が、どちらにも共感できないんですよね…
攻めのキモさウザさが強調されていますが病的であり、その独特な言動や思考を面白おかしく受けとめていいのか迷うというのが正直なところでした。
この作品に限らず、一途すぎる愛は気味が悪いと思ってしまいがちなので…
私の感性が世間様とズレているんでしょうね…

7

やはりボーイズラブの金字塔

 BL小説にハマり出した時に購入していたのですが、あまりの評価の高さにかえって敬遠していました。昔からどうもベストセラーが苦手なタイプなので。。思い入れのあるジャンルだけに自分の感性と違ったら…という不安もありつつ、ドラマの方も気になるので先に原作をと思い手に取りました。
とんだ取り越し苦労でした。評判どおりのボーイズラブの金字塔にふさわしい作品でした。非常に文章が読みやすいので、普段小説を読まない層にもオススメできますね。
 
 個人的には年々恋愛がメインのものより、世界観等やストーリーが練られていたり、関係性が凝られたものを好む傾向になっていました。この「美しき彼」を読んで、恋愛小説もいいものだな…と感じました。ただ恋愛ものとはいえ、絶妙な変化球があり、そこが大きく刺激になったところがポイント高かったです。

 平良のようなタイプの攻めが希少で、応援したくなるタイプで新鮮でした。平良が自分の世界で解決してしまう独特な性格な為、なかなか二人の仲が進展しないのでヤキモキさせられました。私もオタクの端くれなので、何かを崇拝してしまうという気持ちは良くわかりますが、リアルの世界にそういう感情を混ぜてはいけませんね(笑)若い時に一定の層にはありがちかも…と懐かしい感情が疼きました。

 一見対極にある二人が、一緒になるにつれ意外に似たもの同志だと気づかされる過程も面白かった。清居が平良に向けるニ文字の定番の言葉は、部外者から聞くとネガティブな発言だけれど、「エモい」という清居なりの愛情表現だったのかなーと思うと他人に踏み込めない、二人しか分からない空気感がとても素敵だなと思いました。
二つの個性がぶつかり合って化学変化を起こす恋愛。二人の場合絶妙で常に右斜め上なのが良かったです。
片思い時代、一緒になった後どちらも気に入りました。ずっとこの二人の掛け合いを見ていたいような気分になりました。

 あとがきを読んで、作者さんの趣味に走られた話が読者にも瞬く間に受け入れられて、大人気作品になる…というサクセス・ストーリーは、BLジャンルならではで面白いなーと思いました。あとがきも本文の丁寧な文章表現のままの内容で、凪良先生の性格がわかります。才能は当然ながら、お人柄の部分も文芸界の方で重宝される所以だなと実感しました。

イラストも平良と清居の雰囲気が伝わる絵柄が素敵で、このイラストで良かったです。

6

美しい彼

見るたびに感動し、お互いに助け合う話が本当に良かったです

2

キングと平民の恋

とうとう読みました。
3年前に「美しい彼」シリーズ3冊購入したのに、ずっと積読だったんですけど、ようやく読みました。

なかなか衝撃的なお話でした。さすが凪良ゆう先生。ぐいぐい引き込まれました。

最初はこのカースト底辺の男と、美しい彼はどうやって恋人になれるのか。恋人になれる気がちっともしませんでしたね。
平良の清居への想い。あんなに真っ直ぐに強い想いを持てるのってすごい。キモとかウザと言われても清居からの言葉は違う意味に捉えることが出来るんですね。
清居がキリスト様から恋人に変わった時の平良の変わりよう。性欲が止まらなくて、今までどうやって性欲なしに触れ合えたのが謎なくらいでしたね。

清居の平良への想いの変化が興味深かった。溺れるくらいの愛情が彼には必要だった、という事でしょうか。高校の時から、もっと平良のこと好きなのかと思ってたけど、まだ意識してなかったんですね。
平良が自分の中の「清居」を好きで生身の自分を見てくれないから泣いたところ、感激しました。
ちゃんと2人の気持ちが通じて良かったです。

この先はどんな展開になるのかな?
平良も意外とイケメンみたいだし、楽しみです。

4

もっと早く読めばよかった

すごく有名なこの作品を今さらながら読みました。

女王様の清居とクラスの最底辺の平良が
どのように仲良くなって付き合うのかが
最初は全然わからなかったのですが
読んでいくにつれてなるほどー!と思いました。

平良が良い意味で気持ち悪くて好きだったし
清居の気の強さもすごく良かったです。

清居視点と平良視点、両方の視点が入っているので
この時に平良はこう考えてたけど、清居はこう思ってたのか…などと思えるのがとても新鮮でした。

お互いが両片思いなのに清居は意地はってるし
平良はまさか清居が俺の事…!なんて全く思ってないし
なんか切ないけど面白さもありました。
平良の鈍感さって、自分に自信のない部分からくるものだから
そこに関しては切なさを感じました。

女王様の清居が泣きながら平良にキレてるシーンは最高でした…!!!
最後まで読んで、なんで今までこんなに素晴らしい作品を私は読んでこなかったのだろうと思いました。

読もうか悩んでいる方には一日も早く読んで欲しいなぁと思いました。

0

圧倒的な面白さ

きもうざストーカー平良くんと、そんなきもうざをどうしようもなく大好きになる清居くん。

難しい言い回しなど一切なく、それでいて凪良ワールド全開の世界観。スラスラ読めてその世界にどっぷりと浸かってしまう感覚。
どストレートに面白かった。
あまりの面白さに度肝を抜かれました。


腐女子ではない妹が、同じ作家さんの流浪の月を気に入っていたのでこちらを貸してみました。
次の日には電子書籍で全巻揃え、一晩で読破してました。

6

BL小説入門のきっかけ

ボーイズラブノベルで初めて購入したのが美しい彼でした!!
興味本位で手を伸ばし、気づけば1-3巻、番外編まで寝る間も惜しんで読んじゃいました。
きっと美しい彼でなければこんなにノベルにハマらなかったんだろうな〜って思います。
安心してラブラブを見ていられるカップルですね。美しく強い清居と独特な世界観をもつ天才平良の今後をずっとずっと見守っていきたいです。
美しい彼がこの先もシリーズとして長く続くことを祈ってます!

2

丁寧な心理描写に引き込まれる。

 登場人物の造形、構成の面白さ、展開の意外さ。何より、惹かれてしまう2人の関係に引き込まれて読みました。
 あとがきに、キモイ攻めが好きです、と書かれていますが、ここまでキモくなくても…と思うくらいキモい攻め。でも、癖になるんです。
 それは、清居が惹かれてしまう魅力があるから。
 平良と清居、それぞれ違う感じ方をする、違う人間であるからこそ、惹かれあい、すれ違います。2人を応援したくなります。
 高校生が悩みながら成長していく物語としての骨格もしっかりしていて、するすると読めました。

2

良い意味で表紙のイメージと全く違った

名作と名高い本作ですが、表紙の雰囲気&「切ない」系トーンの作品だという情報から「ジュブナイル世代特有の切なさやほろ苦さが滲むキラキラ爽やかスポドリ系BL」だと勝手に判断しておりまして、そういう設定にあまり萌えない私は本作をろくに調べもせず完全スルーしてしまっていました。

そして丁度ドラマが放映されて話題になっていた頃、私は尋常じゃなく強気美人受けに飢えておりました。
10代の受けってあんまり刺さらないんだよなぁと思いつつ(幼い印象の受けが苦手)、美人でツンデレならアリかも…という思いと、「BL小説の名作と言えばで名前が挙がらないことはまずないレベルの人気作だし、まあ勉強のつもりで読んでみるか」という思いがあり、軽い気持ちで手を出しました。

確か、1巻を購入したのが夜の23時頃だったと思います。
気づいたら翌朝の7時でした。
無意識のうちに番外編含め全巻一気に読破していたようです。夢中になりすぎていたのであんまり記憶にありません。

確かに切なさもありますし、「甘々ラブラブキラキラハッピー.゚・*.」では全くないんですけど、切なかったとか辛かったとかそういう感想ではなく「めちゃくちゃ萌えたし面白かった」という感想がすっと出てくる感覚です。
甘いシーンやコミカルなシーンも沢山ありますし、清居視点が始まってからは本当に萌えすぎて悶絶の連続でした。可愛い…可愛いぞ清居奏…!!

ストーリーやキャラの素晴らしさについては既に多くの方が語ってくださっているので、私はサクッとこの一言で締めたいと思います。購入を検討している方、そして過去の自分への言葉です。

強気美人受け好きなら買ってください。

12

最高

繊細な恋愛で好きです

2

小説を読み始めたきっかけの1冊

コミックから腐女子になった者ですが、最近はよく小説を読みます。そんな私が最初に購入した小説がこの美しい彼でした。初めてBL小説を読むのにも、すごく読みやすいなと思ったのが最初の印象です。どんどん展開が進んでいくので飽きないし、気付けば読み終わっていました。もともと小説は苦手ではなかったのですが、この本をきっかけにBL小説の面白さに目覚めてしまいました。なので、初めて小説読むという方にもオススメの1冊です。

内容はあらすじにもあるように、スクールカースト最底辺のきもうざ平良と、美しすぎるスクールカースト頂点で後に芸能活動に進む清居の、お互い拗らせまくりで進むようで進まない、高校〜大学生1年生までのお話です。

最初に読んだときは初めてのBL小説で特に気にならなかったのですが、ドラマ化をきっかけにまた読み返したとき、この本の構成の珍しさに気付きました。大体、受け目線で小説は展開していくことが多いと思うのですが、この美しい彼は違います。ほぼ、攻めの平良目線で話が進みます。平良目線でも清居の気持ちは何となく察せられるものなのに、コミュ障ボッチの平良には清居の心情なんて分かるはずもなく…。でも清居のターンで幼少期のことが触れられていて、何故清居がきもうざ平良に惹かれてしまったのかが分かるので、説得力もあり。平良が清居のことを「キング」と崇め奉るのですが、そんなキングがカースト最底辺の平良に振り回されるのが不憫で…。気付けば読者からキング応援隊になってました(笑)

お互いに拗らせまくっているので、なかなか話が進まないけど、それがこの本の萌えポイントで、凪良先生の手腕なんだなと思います。こちらのYou Tubeチャンネルでオススメされていたので、CDに手を出そうか、悩みに悩んでいます。

9

恋にも似た感覚

既刊全巻読みましたが、格が違うの一言に尽きます。
3巻通して(2021.12.22現在)、キャラクターの動機が一度としてブレず、攻受どちらの視点でも物語を楽しめるのがまたいいです。

1巻ではこれから続く二人のなれそめ。
ここから3巻まで飽きることなく読めました。トイレ以外、食事のときも目を離せなかったです。つい徹夜して読みました。寝食忘れて没頭できる作品に出会えたことに五体投地したいです。
それだけ、物語に求心力があって、どうなるんだろうといハラハラドキドキ感というより何も考える隙を与えず脳内が飽きた頃に新しい要素をぶっこんでくるんですが興奮を通り越して、一周まわって無我の境地。

物語を追うごとに、キャラクターの魅力が爆発していき、どちらの視点もわかる。わかって痛い、目を背けたい気持ちになって、でもこの感情や関係性の行方はどこへ向かっていくのかと追いかけられずにはいられなくなります。まるで、麻薬です。もしくは、神が差し出した甘露。
読んでる最中は、まるで、恋にも似たような感覚でした。そんな心を小説に持つなんて……。

これを読まずに死んだら後悔するレベルです。
できることなら、既刊すべて読み切ることをオススメします。
まだ番外編というご褒美があるので、そちらも購入したいと思います。

10

一気読みしてしまった…!

実写化されたドラマを観てキヨイの美しさにドハマりしてしまいました…!1巻とあそことここがドラマだとこんなふうにくっついていたな!という発見があって面白かったです。先に小説を読んでいた方は、「ここもっとしっかり描写してほしい!」とか、「ここはちょっとちがう!」とか、思われたのではないでしょうか?

キヨイくんのイメージは、大体原作通りかな?ドラマの方がちょっと可愛いよりな気もします。どちらも好きです。最高。

ヒラくんは、原作の方が男らしい感じがします。体がおっきくて、ガッシリしているイメージ。ドラマだとキヨイとの体格差はあまりないですが、原作はもう少し差がある?かな?

コヤマくんは、結構イメージ違いました!原作は小動物系。ドラマではすごくイイ子で突き抜けた陽キャラ感➡︎せつない!という感じで、あまりあざとさとかは感じませんが、原作の挿絵だともう少し小悪魔っぽいのかな??

どちらが先でもすごく楽しめる作品だと思います!こちらを読んで、2、3巻と短編集?も購入しました。読むのが楽しみです!

7

ドラマを観ての再読です

今年になってから「美しい彼」のBLCDにハマったところに実写ドラマ化のお話がでて、楽しみ半分怖さ半分で放映日を楽しみにしていました。と言っても私の住む地区ではやってないので、TVerで眠い目を擦りながら観ています。

そして昨晩2話目を観た後に1話目と同様に設定は微妙に変えてるのに、原作の雰囲気を壊していない事に驚きと喜びを感じました。

それで、更に細かい差異とか共通点を見つけたくて電子で購入して再読したんです。

評価ボタンだけ押してたのですが、変わらず神評価でした。朝方まで興奮しながら読んで、仮眠を取って午後からまた読みました。www

改めて凪良ゆう先生は天才ですね。あの人間関係を悲惨にならずに、軽妙なタッチで書いてて更にラブにまで発展させられるんですから。


平良のネガティブ俺様さに改めて清居が気の毒に思ったり、キモいウザいと思いながらも嫌いになれない清居を可愛いと思ったり、清居の魅力に溢れていました。

そして小山弟のあざとさを再確認しました。
清居が小山兄から平良との話を聞いた時の衝撃を考えると胸が痛くなります。
再会した時の平良を惹きつける清居の引力の描写の凄さには脱帽でした。


ドラマから入った方にも是非とも原作を読んで欲しいと思いました。


ドラマは予告を観る限り3話はコンテスト後の城田達とのいざこざから卒業まで進むみたいですね。
原作ではここで一気に平良と清居の仲が近づいて、卒業式後の清居の「じゃ、またな」で平良が盛大な誤解をしてしまう訳です。
ドラマでどんなシーンになるのかとても楽しみです。


なので、小山弟が登場するのは4話からなのでしょうか?
6話しかないのがとても残念です。出来ればドラマも「憎らしい彼 美しい彼 2」「悩ましい彼 美しい彼 3」と続いて欲しいと思いました。

そして「悩ましい彼 美しい彼 3」のBLCDと「美しい彼 4」も出してくれると信じています。

10

俺様受が『惚れた弱み』だと言わんばかりの攻へのベタ惚れ行動が萌



ちるちるBL小説 通算ランキングぶっちぎり第1位の作品
いじめられっ子×いじめっ子だった高校時代からある日を境に付き合いだしたふたり。この作品はなんといっても攻めがキモダサ底辺男なのに、実は隠れスパダリ攻めというのがとてもいい✌️攻めの溢れんばかりの超超ビックでかなり気持ち悪いドン引きレベルの愛の結晶ともいえる小説です。
付き合いだしてからも、俳優になった恋人(受)を最前線で熱烈なファンとして追っかけ、同棲しながらも下僕のように奉仕し、意味のわからない平良ワールドで震える気持ち悪さを毎度更新する攻・平良一成。
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なのに、嫌悪を感じないのは『きも』の忖度なし一刀両断で、キング清居が平良を受け入れているからなんだよね
清居は自分の中の倫理観のルールに沿わないことは決してしない凛とした美しさと華になるキャラクター。自分は清居の俺様で唯我独尊って感じなのに、平良のことになると自分の心の制御ができず自分の気持ちを全然察してくれないド天然平良に俺様キングの清居から縋っちゃう所がめっちゃ好きだった〜!!俺様ツンデレ受けはエグい‍

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美しい彼→憎らしい彼→悩ましい彼→番外編の順番ですが、どの巻のエピソードが濃いしふたりの成長が見てとれて(特に平良)、愛情が頂点に達した時の...最高だった〜!!もうね、俺様清居が『惚れた弱み』だと言わんばかりの平良へのベタ惚れ行動一つ一つが萌えだった(´,,•ω•,,`)♡悩ましいからは飄々としてる清居の人間臭さや2人の人生のターニングポイントにもなるような出来事が訪れ、恋も自分の人生も、生きる世界は違えど高め合うふたりがとてもいい清居が大ピンチの時に万を辞して現れるスーパーヒーロー平良は満点大優勝の彼氏様だァッ
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もーすぐドラマと展示始まるから楽しみですなドラマCDも買えたら買お〜と!!俺様受け、変態隠れスパダリ攻めみたい人は是非〜!!

10

文章も展開もすべてが美

CDから大ファンになりました。
文章のひとつひとつが丁寧でストーリー展開がツボすぎます。
お互いの気持ちの移り変わりが非常に順追って丁寧に描かれており、どうしてこういう性格になったのか、なぜ、惹かれあうのか、少しも納得いかないところがなかったです。
そして、なんと言っても誰からみてもキモいの固まりの平良。
読めば読むほど彼のキモさの虜です。
気がつけば清居とハモるようにきもっ!と言ってる自分がいました(笑)
読み終えるとあー、読み終わってしまったという寂しい気持ちと、読んだ!という満足感。これからも大注目の作品です。

6

美しい彼に夢中

デュフフってなった~~~
スクールカーストはな…と避けてたけど、
葛西リカコさんの挿し絵の美しさに惹かれて読んでみたら!!
ふわっと漂う色気、強気な部分が素敵で、ぴったりはまってました。

清居はとんでもない俺様だけど振る舞いが清々しい!!キング清居がキモオタ平良を「なんであんなやつなんかに!」って怒りながら、結局振り回されるの可愛くて可愛くて…照れ隠しがすぎる強気受け万歳!!

清居は素直になれないし、平良は清居を崇拝するあまり思考がぶっ飛びすぎるしで、二人が噛み合わない噛み合わない。概ね平良が悪いよね、変人すぎて…それでも嫌いになれず、一生懸命になっちゃう清居にキュンキュン。

仕事のスタンスや平良を後押しする姿はカッコいいのに、かわいー部分も満載な清居、最高です。
ダメ=もっとが通じず、言葉をまんま鵜呑みにする平良に素直にならざるを得ない清居…
平良!いいぞいいぞ!もっとやれ!!

ユーモアもときめきもいっぱいで読み応えたっぷりでした。

6

神です!

あらすじはほかの方も書かれているので感想だけ。出来るだけネタバレにならないように書きます。

すごく萌えました。私は強気美人受けが性癖なので、清居はどストライクに私の心に刺さり、またきもい攻めも性癖だということにも気が付きました。

はじめは平良の視点で書かれていて、清居の美しさや平良のキモさをかなり感じることができました。凪良先生はなぜこんなにも変な人物に輪郭をしっかりと与えることができるのだろう、と先生のすごさを実感。後半は清居の視点から書かれていて、清居あんたこんな子だったのね!と、清居への愛しさが急増しました。

また凪良先生は人間の書き方がリアルだなぁと思いました。平良と清居の高校時代は特に。読んでいて嫌にならなかったのは、流石の匙加減だなと思いました。題材にされているのかなと思うスクールカーストやいじめも、あぁ高校時代ってこんな感じだよなと青春特有のキラキラした感じと一人一人の心の未熟な感じが思い起こされました。

BL小説はあまり読んでいなかったのですが、この本はとても満足感が高かったです。次巻も絶対読みたいと思いましたし、本当に清居がかわいいです。ほんとになんで平良を好きになっちゃったんだろうね(笑)清居も平良もお互いに違う意味での苦労が絶えなそうです。でもこの二人は間違いなくベストカップルだと思います。

まだこの本を読まれていない方は是非手に取ってみることをお勧めしたいです!

駄文失礼しました。

8

面白い!

あ~面白かった!
噂には聞いていたけれど、これは友人にもすすめたくなる一冊でした。
平良のキャラも際立っていたし、凪良先生の書かれる人物って「実際にこういう人いそう!」と思わせるキャラ設定と感情の描写がすごい。
平良の一途な思いに切なくなったり、応援したくなったり…。
読んでいる手が止まらず、一気に読み切ってしまいました。
続きがあることが嬉しくて、さっそく注文しました!
また、ドラマCDもあるそうなので、そちらも興味が湧きます。

6

評判通り

ずっと読みたかったので期待通り面白くて満足でした。

最初の方はいじめの描写が結構多くてきつい時もありましたが(それで萌✕2にしてしまったのですが、後々読むと無駄なシーンはないです。これでも最小限にしてくれたんだなぁと凪良ゆう先生と編集の方に感謝しています)、それを乗り越えると本当にいい話だと思いました。 誰かを好きになってその誰かを守れるようになるという話はよくあるんですけど、この話は誰かを好きになることによって自分を大切に思えるようになったというところに魅力があると思いました。純粋なBLでもありながら平良(攻め)の成長物語でもあるという、なんとも贅沢な作品です。

清居がツンデレだったり、平良がねちっこい触り方をするのも意外性があっていいと思いました。基本的に二人とも変人で、だからこそパズルのピースがハマるような相性の良さなんですよね。それに、オバサンとしては大学生でここまで自己分析できている二人なら将来安泰だなと思いました。自分に何が必要で何ができるのかしっかり理解していて、青春モノというよりも大人な恋愛って感じがして読んでてしっとりした気持ちになります。
全体的に落ち着いていてきれいな話なので、疲れている時に読んでも楽しめると思います。評判が気になって悩んでいる方には今すぐ読んでほしいです。

7

続編も読みたい

コミック派の私が初めて読んだBL小説でした。
作者さんの作品も初読みでしたが、それほど読書家ではない自分にもとても読みやすい文体。
難しすぎる単語なども無く、情景も身近な物の描写で容易に想像ができました。

吃音症もちの平良が憂鬱な高校生活の中で、清居に出会い、その美しさやキング然とした振る舞いに心酔していきます。
その一途さ、ひたむきさは信仰と呼べるほどで一読者の自分からみてもかなりキモい。
「キモい」「ウザイ」と言いながらも満更でもなさそうな清居も大概ナルシスト…というか、寂しがり屋で独占欲の強いタイプ。
ホントに需要と供給のバランスが素晴らしい。

清居が平良に手を差し伸べればすぐにでも発展しそうなお話なのですが、平良はそんな風に清居を思ったことはなく、自分は"キングのお手がついたおもちゃ"だと本気で考えているあたりがまたキモい通り越して怖いです。

清居目線の「あまくて、にがい」のエピソードが良かったです。
キモい男だけど可愛い、可愛いけどキモいという相反する感情の狭間で平良を好きなのだと自覚するキングが良かった…。
一筋縄ではいかない相手に翻弄され、苦悩すればするほど萌えました。

また、小説のエロはコミック以上に官能的でドキドキしました。
もしかしたらBL小説の方が自分には向いてるんじゃないかな、などと思ったり。
手っ取り早く読めてしまうコミックを手に取りがちですが、少しずつ小説も読みたいなと思うきっかけになった作品でした。
BL小説初心者にとてもオススメです。
BL小説一冊目でハマれる作品に出会えて幸運でした。

10

強気美人受けの真骨頂

ランキングで長い間気になっていたものを購入しました。
主人公たちを一言(?)で表すなら、

かなりツンがすぎる美人受けと、思い込みが激しい陰キャネガティブ俺様変態攻め (情報量!)

という感じがしました。この作品にハマれるかは、受けのツン度と攻めの変態具合を受け入れられるかで大きく変わる気がします。
個人的にはどストライクでした!!

前半の攻め視点、リアルで的確な比喩表現に感服!私まで清居に酔いしれそうになってしまった…危ない…
後半に受け視点があったことで、二人をより理解することができてとても良かった!強気美人受けが主食の私としては、受け視点はご馳走様の一言に尽きます…

受けが何度も言う「きも」「うざ」の変化が!尊い以外の何物でもない…(拝)
こういうのを貶し愛って言うのかな…尊いね…

しばらく余韻だけで生きていけそうなくらいですが、続編も購入したので逝ってこようと思います…

5

独特な感性の攻め視点がおもしろかった

高校という閉鎖的な社会の中で、さらに自分の世界を確立している攻め視点がメインのお話でした。攻めの受けに対する感情と思いが独特すぎて、受けがかなり翻弄されてしまっています。それが物語がきれいに終わらない感じで逆に先が読めなくて面白かったです。一般的なBL小説であれば、前半の半分で話が完結しそうなのに、後半で受け側の心の動きの描写を継続しているのが読みごたえありました。
文量としてはそこまで多くないものの、内容が濃いのでかなり長編を読んだ感覚になります。

3

久々にこんなに萌えました!!

今まで漫画しか読んだことなくて何か小説を読みたいなーと思ったのでランキングの上位にあったのでこれにしよう!と読み始めました。そしたら当たりも当たりでめちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまいました!!平良はめちゃくちゃ気持ち悪いし清居の嫉妬が可愛すぎて悶えました!!
私は語彙力がないので内容のあることは言えないんですけれどとにかくオススメです!!2巻も3巻も最っ高です!早く4巻が読みたくてうずうずしています!!この2人のバカップルぷりをもっと見たい!!!!!

8

( ;∀;)

メモ
神評価570って、スゴイと思い電子書籍で購読。

きっと私は異常なのだと思う。何も心が動かない。
好みじゃないというだけなのかしら? 私のツボにはまらない。
もう一回読み直します。

感動感激しなかったって、とても寂しい。不満も湧かない。

14

平良視点めっちゃ好き

平良視点の前半がめちゃめちゃ美しいです。

平良視点で語られる清居がとにかく美しい。語彙力がなくてうまく言えないのですが、夕日に照らされて平良が清居の手にキスする扉絵(裏)のような雰囲気でずっと進んでいきます。清居がすごく美しく描かれているので、平良が清居を神のように崇める理由がよくわかるし、気づいたら私も清居を神のように崇めてました笑
世界観に引き込まれていて、さすが凪良先生、話の持って行き方がめちゃめちゃお上手です。

ただ、清居視点がなんかしっくりきませんでした。平良の考えは特殊ですが、彼なりの物差しがあるということがわかるので、すんなり話に入っていけました。一方清居の感情は平良に比べると、他に足がついていないというか、平良という特殊なキャラをここまでリアルに落とし込めたのに、なぜ平良に比べたらだいぶ普通な清居はリアル感がないんでしょうか。


あと、これは私個人の考えなのですが、清居がなぜ受けなのかわからなかったです。
BLというのは、攻めはこういう性格で、受けはこういう性格で、こういう風に考えてて…というのが結ばれる前の経緯で語られて、それを踏まえて「ああじゃあこっちが攻めね」ってなると思うんですが、今回の作品は私個人的には感じられませんでした。



まとめると、前半ものすごくいい!最高!後半よくわからない!
です。
(前半の美しさがものすごく好きだったので、清居視点になった途端そのテイストが消えてしまって寂しく思ったというのはあるかもしれません)

2

ずっとずっと大好きです

神シリーズです。
今更ながら、凪良先生本屋大賞おめでとうございますということで。
ごめんなさい。レビュー要素は全く無いです。ただただ愛を叫んでます。
初めに読めたBL小説が、美しい彼でほんっとに良かったです。

とりあえずさ、めちゃくちゃ面白いんだよね。
平良の気持ち悪さ、清井くんのツンデレ具合が性癖に刺さりすぎて、続きがもう気になって、一日で読んじゃったよ…。
清井くんの可愛さにノックアウトされちゃって、トイレの中でデュフっと笑ったり、なかなか二人の気持ちが通じ合わなくて涙を流したりしてたんで、家族から怪しまれてしまった。

私はBLを好きで、新作を漁ったり、友人におすすめを聞くとき、至高の一冊を探す旅をしてるって思う。そしてこの作品はわたしにとっての終着駅で、バイブルだ。
巻数を重ねるごとに心の距離が近づく二人の尊さといったら!!
でも、一巻の二人の両片想いなもどかしい距離が一番すきだったりする。

美しい彼を好きになりすぎて、他のBL小説、全く読めてない。
他にもたくさん萌える神小説は絶対あるのに、これより面白くて萌えるのはないんだろうなぁって思っちゃう。
でもそれでいいや。

私が好きになった頃はもうだいぶ人気だったけど、好きになってから悩ましい彼発売決定、ドラマCD発売決定が決まって供給がたくさんあって、すごく幸せだった。

悩ましい彼が載った雑誌発売日には、本屋まで走って雑誌を買った。
BL雑誌、買うの初めてだった。意外と良心的な値段なんだね。葛西リカコ先生の神々しいイラストもついてて、久々に平良と清井くんを肌で感じることができて、読み終わるのもったいなさすぎた。

それで悩ましい彼がとうとう手に入ったときは、口絵の限界突破してる尊さに本を投げ出しそうになってしまった。
いや、雑誌掲載一回目には60ページくらい載ったはいいけど、後からぜんっぜん載んないし、いつ本は発売なの!?ってもやもやしてた気持ちが全部吹き飛んだ。
わたしはただ、この口絵のために長い期間待ち続けていたんだなぁって納得しちゃった。
でも、発売したらしたで、もったいなさすぎて読めなかった。

頑張って読んだ。
結果、平良と清井くん、めちゃくちゃ理想的で素敵な恋人同士になったね…。おばさんはただ嬉しいよ…。
この二人はもうこれが理想的な最終形な気もするけど、でも、まだまだこの二人の続きがみたいんだ。

ドラマCD発売決定のときには、清井くんのcvが斉藤壮馬というのを見て、ちょうどヒプマイにハマっててなおかつ幻太郎推しだった私には、平良じゃないけど神が采配した出来事に思えて、めっちゃ興奮した。
でも、これでイメージに合わなかったら…。恐る恐る再生のボタンを押した。

聞いて、斉藤壮馬より心に残ってたのは小野友樹だった。
彼の吃音、すみませんしゃべらせていただきますごめんなさい、という感じ、でもそれで一本通っていそうな感じ、これは平良だ!!と確信した。
そして、小山くん役の堀江瞬さん。
発表時、発売時に引用ツイートたくさんしてて、インタビュー記事を読んだら、一回しかミステイクしてないみたいで、BLCD、しかも脇役なのに、このプロ意識の高さ、彼は人気出るだろうなぁと思った。もちろん演技もすごく良かった。
斉藤壮馬は、なんだか"かわいい清井くん"だった。
本人も言っていた通り、きも、という台詞にも優しさが溢れてた。
斉藤壮馬は大好きだったけど、私はきも、のときは清井くんは気高くて、平良のことなんて価値なしのジャッジを下しているのに、最後は平良にデレてたところがむちゃくちゃ可愛くて好きだったから、解釈違いを感じた。
でも、CDはちゃんと予約して買った。公式に貢ぎたかったし。高く感じたけど。

結局、美しい彼のドラマCDがちるちるでぽんぽん神評価を叩き出していく中、私だけが解釈違いを感じたままだった。
けど、2時間以上も美しい彼の世界を音声で堪能することができただけで、すごく幸せだと思った。解釈違いがあっても好きなシーンがカットされてても、やっぱりすごく好きな作品が高く評価されるのはめちゃくちゃ嬉しかったのだ。
わたしの周りの人にこの作品を薦めても、面白いけどー、と言って、私ほどハマってはくれない。私はこの作品に妄信的になってるから、そりゃそうだけど。
だから、なおさら嬉しかった。


そして、最近凪良先生が本屋大賞を受賞した。
Twitterのインタビュー記事を見てたら、BL卒業!!と書いていた。
え????????????は???????????
あぁ、えーと、一旦落ち着こう。

どうやら見ていくと、それはマスメディアの早とちりだったらしい。
凪良先生が引用リツして、卒業してないです〜これからも需要がある限り書いていきます。とおっしゃっていた。


あーーーーなんだ、よかったぁ。
すごくすごくホッとして、そして、わたしはこの作品がすごく好きなんだとまた感じた。
本当に、この作品に出会えて、腐女子になって、BLを好きになって、今日を生きていて、良かった。
今夜もまた、この作品を読みながら平良と清井くんについての妄想を巡らせて、幸せな眠りにつくのだ。

9

文句なしの名作

あらすじは他の方が書かれているので省略。
というか、レビューもたくさん素敵なものがあるので評価だけでもいいのですが・・・

一筋縄ではいかない恋愛。
日常の小さな尊さや違和感、それを積み重ねていく二人。
決着点は見えるものの、ページをめくる手が止まらない。

凪良さんは本物のストーリーテーラーなのだと思いました。
ほかの作品も読んでみます。

6

受けの存在そのものが攻めにとって救いになってるのが尊い


スクールカーストの最底辺にいる平良と頂点に君臨する清居、パシリだった平良がどんどん清居のことを好きになって、気持ち悪いくらい純粋にまっすぐに清居のために尽くす姿は読んでて可哀想で切ないのにほっこりした。熱烈すぎる平良の気持ちに心を開いていく清居は、素直になれないのか、素直すぎるのか「うざ」とか「きも」って一言でばっさり切り捨てていくんだけど、それさえも清居からもらえたものなら宝物みたいに大事に受け止める平良の愛が深くてときめきました。
音楽室でファインダー越しに向き合う二人の時間は、描写が美しくて一文字も逃したくなくて必死に文字をおいかけてた。
卒業式のシーンは、この先の二人を思うと泣けて泣けて仕方なかったし、その後思った通りすれ違って、また出会えた時はこちらまでほっとしてしまった。とてもドラマティックな作品。事前情報ではすごく切ない、という評価をみての購入だったんだけど、個人的には、とてもハッピーな甘々小説といったところ。告白が清居からなのも可愛かったし、必死に告白しながらも「なんでこんな奴を」思いながら感情昂らせて泣いてしまった清居、最高にかわいかったです。平良に芽生えてしまった独占欲も、清居には嬉しいだけなんじゃないかと思うと、こちらまで幸せになれました。

4

愛は人を救う

かなり久々にBL小説を読みたいと思い、評価が高く続編も刊行されている(付き合った後が描かれていると思うとわくわくするので)こちらを電子版で拝読しました。

粗筋も試し読みも読んで購入したのですが、覚悟していたより主人公の平良くんの生きづらさが描かれていて、全く救いのない学校生活を思うと可哀想で……
けれど清居くんに惚れてからの描写でそんな気持ちがどんどん救われていきます。
秘密の逢瀬なんて平良と一緒にどきどきしました。
「愛は世界を救わないけれど、自分ひとりは確実に救ってくれた」
ここまでの生きづらさを思うと……良かったね……!

なんでそんな思考回路?そこでもう少し踏み込んで伝えなよー!とやきもきしながらストーリーは進み、この二人くっつけないんじゃない?どうやって告白し合うのよ……と心配している内に離別が訪れ……

しかし離別があるということは再会がある!!
楽しみに読み進めました。清居のほんのわずか見せる気のあるそぶりにニヤニヤしつつ、どこまで行っても平良は平良だなぁと呆れ笑いしつつ、拍車の掛かった崇拝とも言える恋慕の感情をじっくり味わいました。

平良が清居を崇拝するあまり、惚れる対象が存在することのみで生きる希望、勇気付けられ、見返りを求めない。
清居の心情が分かるお話(え、ゲイだったの!?と驚きました)のやきもきもよく分かる。

二人の数年を追い掛け、両思いラブラブエピソードまで入って大満足の一冊。
あ、受け攻めが思っていたのと逆でちょっと驚きました。

さらに電子版は清居の俺について来いばりの男っぷり?やらしっかり入ってる嫉妬やら平良のデュフフやらが楽しめます。

続刊求めない読むのが楽しみです。

5

納得の面白さ

評判が大変良いこの作品、まんまとハマりました。
あとがきで仰っている凪良先生と同じく、気持ち悪い攻めが好きで、平良(虐められ 攻め)が清居(美しい彼)に盲目的に信仰心を抱くにつれどんどんこの作品が好きになりました。
イジメ描写があるものはあまり好きではないですが、平良が清居という精神的拠り所を見つけ強くなっていくのが良かったので、嫌悪感はあまりなく読めました。

この作品の二度美味しいところは、前半平良視点、後半は清居視点であるところ。
明らかに好き好きっていうのが分かる攻め、好かれてちょっと引いている受け…実は受けはものすごく攻めが好きってシチュエーションが大好きで、この作品はまさにそれ。清居は実は平良のことが好きなのに、プライドが邪魔をして全然アピールできない様子が清居視点で見られるのは嬉しい。また、ただ清居がアピールできないから平良が気づかないだけではなく、アピールしても全然わからないんですよね〜
俺様なのに健気…清居かわいいよ清居

10

王もただの人

すごく評価が高くて、ずっと気になっていた作品。
読み始めて、評価の高さの訳がすぐにわかりました。
スクールカーストのお話を読むのは苦手ですが、こちらの作品の攻役平良は、頂点の清居をキングと崇拝している。この崇拝っぷりが、徹底していて自分の想像を上回り、先の読めない展開へと引き込まれました。
清居も、キモイなどとけなしますが、筋の通った手下扱い?が逆に心地よく、その折に出てくる、2人だけの時間にニヤつきが止まりませんでした。
前半平良目線で、清居の美しさ素晴らしさを感じた後に、後半清居目線の物語。
キングもただの人だということと、自分のプライドを砕いて告白した清居が可愛いく見えました。
ホントに面白く、幸せになれました。
大好きな作品です!

10

ページを捲る手が止まりませんでした

久しぶりに「気が付いたら朝だった」という体験をしました。

読み始めたらページを捲る手が止まらず、朝になっていました。
それくらい夢中になって読みました。
とにかく面白かった。
この辺でやめて続きは明日読もうなんて考えはこれっぽっちも浮かばず
二人の交わらない世界を、真剣なのに滑稽にも見えるやり取りを永遠に見ていたい。

『あぁ。文章を書くことを生業とする』というのはこういう事なんだな…。
プロの小説家って凄いなぁ…と読了後しばらくボーッとしてしまいました。

学生の頃は寝る間も惜しんで小説を読んでいたのですが
社会人になってからは小説より漫画を好んで読むようになりました。
自分にとってBLが「趣味」というよりは日々の疲れや仕事のストレスを癒すもの、
明日への活力・元気の源になっていたので寝る前に読むには漫画の方が良かったのです。
でもやっぱり小説っていいですね!
小説の良さ、文字を追う楽しさを思い出させてくれた作品です。

「美しい彼」を読むきっかけは今回も小野友樹さんでした。
小野さんが平良役にキャスティングされたと記事で読んだので原作を調べました。
私、「スクールカースト」という単語が苦手…というか大嫌いなんです。
社会で生きていく中で色々辛いことがあるのに
なんでBLの中でまでカーストなんて見なくちゃならないんだよ、って思ってしまって。
CDだけ買えばいいかな~と思っていたのですが利用している電子書籍のレビューで絶賛されていて
「ハッピーエンドが約束されている」との言葉を信じて購入。

ほんと~~~~~~~~に買って良かった!読んで良かった!
どこかで『BLは大人の女性の心の美容液』と書いてあるのを目にした記憶があるのですが
まさにその通りだと思いました。
なんだか体にとても良いものを摂取した気分と言うか
冗談ではなく髪の先から爪の先まで栄養が行き渡っている気がします。
作品の持つ力って凄いですね…。

「スクールカースト」という言葉から想像するような目を背けたくなる様ないじめなどはありません。
クラスの中心にいるグループにパシリとして使われていても買った物の代金は貰っているし、
平良自身が清居の役に立てることに至福の喜びを感じているので暗さは感じません。
花火大会の場所取りもカラオケの順番待ちも「目立つグループに無理やりやらされている」のではなく
全ては「崇拝するキング」である清居奏のため。
その献身は清居からは「きもうざ」と言われてしまうけど
読者である私からするとここまで突き抜けられると爽快です!
執着攻めではなく崇拝攻め。いいです。すごくいい。

全ての台詞、シーンが美しくて大好きなのですが
「人を救うのは優しさとか思いやりだけではない」と語る平良の言葉が好きです。
心の中に流れる川に浮かぶアヒル隊長だけが心の支えだった平良が
清居に出会って変わっていく様は感動的です。
平良の清居への想いは平良にしか分からない独特の表現で語られているんだけど
意味不明な事を並べているようで全編読むと全ての言葉がストンと入ってくるというか…。

平良にとってなぜ清居だけが特別だったのか

それを全編通して丁寧で美しい言葉で伝えてくれているんですよね。
この読んだ後の爽快感。幸福感。BL好きで良かったと心から思いました。
小野さんがCDにキャスティングされてなかったら出会えなかった作品なので
出演オファーを受けて下さった小野友樹さん、
小野さんをキャスティングして下さった制作会社のスタッフ様に心から感謝しています!
小野さん演じる平良…これ絶対ハマり役ですよね…!!
清居を崇め奉る時の声と気持ち悪くデュフフと笑う声。
CDの発売が楽しみです。

平良の事ばかり書きましたが、清居視点のエピソードがとても可愛かったです。
二人が恋人同士になるまでが清居視点で描かれているのですが
「清居くん、平良相手に頑張ったよねー!」と褒めてあげたい。
好きだから普通に付き合いたい清居と
好きだから付き合うなんて考える事すら烏滸がましいと思う平良。
じれったい!でも可愛い!!
私と同じく「カースト」という言葉に引っ掛かっている方にぜひ読んでもらいたいです!
おススメです!心の底からおススメします!

18

期待しすぎたの・・・

高評価のみなさん。ごめんなさい。
ここから読まないで。








うーーーん。楽しめなかった。

良くも悪くも普通。っていう。

キャラは個性的ではあるが魅力的ではないし、愛が深くもないし。
ストーリーもやや平凡。
ハッピーエンドでよかったね?ぐらいな。くっつくこと分かって読んでるわけで。
特に面白くもなかった。

作者への期待で最後まで読んだということに読み終わって気付いた。
きっといい話のはず。どこかで面白くなるはず。
ってページをめくって・・・あれ?なんだろう。だった。

決して読後感が悪いわけではないんです。
なんというかジーンとかキュンとか感じなかったんです。







15

電子にも挿絵がつきましたー!

シーモアで挿絵なしから挿絵ありに差し替えしたという通知がきたので、久しぶりに読み返しました。

挿絵、素晴らしかった。
この素晴らしい挿絵を見てしまうと、もう挿絵なしのあの頃には戻れない……という感じです。
(ほかの挿絵なし小説も早く!)


最初のスクールカーストの王様と下僕という関係だった頃はとても恋愛関係に陥りそうにないのに、一冊の本が終わる頃にはしっかり恋人同士になっているところがお見事だなぁって思います。

私は清居視点になってからが好きです。
「キモ!」「ウザ!」と言いつつも、平良が寄越す視線にいつしか底知れぬ満足感を得て、他の人では満足できなくなっていく様子がじわじわきます。

そして「キモ!」「ウザ!」と平良に吐き捨ててるけれど、実はこれはそんなキモい男を突き放すどころか、好きになるのを止めらない自分自身に対して自戒とか絶望感混じった気持ちも込めつつ言ってるんだろうなぁ。


私が一番好きなのは電子限定のSS「Chestnut 」

ケーキに栗を乗っける工場ラインのバイトを始めた平良が、栗を乗っけながら

「この栗の一粒が、清居とふたりで暮らす部屋の家賃になる。
 この栗の一粒が、清居とふたりで眠るダブルベッドになる。
 この栗の一粒が、清居とふたりで………」

と何度も繰り返されるところは、いつ読んでもおかしくてキモくて最高です。

7

おもしろい!


後半の攻め視点からの展開がよかった!

4

面白かったです

面白かったー
1度目はあまり感じなかったけど読み直したときに
受けからは確かにきもいといわれても仕方ないなって
納得しましたw
高校生のときの名前が付けられない交流とか特に好きだな

5

とんでもない攻めの登場だ!!!


小説は二度読む事はほぼないのですが、この作品は、何度も読みたくなる味わい深い作品です!

ストーリーはもう置いといて、キャラクターの感情の描写が多彩で、面白くて、新鮮で、完全にこの本の中でひとりひとりの人間が完成しています。起きた出来事を並べてちょっとキャラクターとしての感想を書く、みたいな小説に面白みを感じないのですが、この作品は一人の人間の脳内を丸ごと味わっている気分になるようで、もう4頁あたりで私は主人公になっていました(笑)

そしてストーリーですが、なんなんだこの攻めは!
底辺とかそんな次元ではないんですよ、平良一成くん、と言う種類なんでしょうね…
完璧すぎるんですよ、自分を卑下するスペシャリスト!
泣きたくなるほど極めています。
続々と飛び出す斜め上、いや、宇宙からの発言に、高飛車の受けくんが可哀想にすらなりました。
最高の攻めくんです。私は大好きです!!

Mっ気がある方なんかはこの本をより楽しめるのではないでしょうか(笑)


そして美しい受けくんの貶し愛が…これまたたまりません。
気になるくせに、寄ってきたと思えばぷいっとしてあまつさえ口から猫パンチをくらわすような彼に一喜百憂する攻めくんは愉快にさえ感じました。

視点は受け攻め両サイドあって、受けくん視点だと、より一層攻めくんの『スペシャル』な性格を感じることができて、何度も書きますが、高飛車で三角形のトップにいるはずの受けくんが不憫で仕方なかったです。でも決してあきれて読みたくなくなるんじゃなくて

ほんと、ほんと攻めくんバカ、もっとやれ…!

そんな複雑な感情を味わうことができました、最高ですこの本

続編が出ているので、試し読みでピンと来たら同時購入がおすすめです。
続編さらにやばいので(笑)

8

二人の今後の関係に期待

凪良さんのツイートで、来年に第3弾が出ると知り、それならば…と読んでみました。
電子書籍で購入。イラストはありませんでした。残念。

驚いたのが、スクールカースト。新聞でもその存在を知ってはいましたが、リアルもこんなに過酷で理不尽なのかも…と思うと、なかなか物語に入っていけませんでした。平良が吃音でからかわれるのも、胸が痛くて。デリケートな題材は、結構な踏み絵だと思います。それがいい方に働くなら救いを感じるのですが、この作品ではそこまではいっていないような気がして。でも、平良と清居の関係は新鮮で面白く、戸惑う気持ちと面白い気持ちで、最後まで揺れてしまいました。

最底辺の平良が、頂点に君臨する美しい清居にあこがれ、奴隷になって存在を感じてもらおうとするのは、それが彼の心を守るなら、いいのかもしれないと思いました。平良が大学に入り、スクールカーストから解放され、理解ある仲間を得たとき、心の底からホッとしました。やっと人間らしく扱ってもらえるんだなと。

面白いと思ったのは、やはり、平良と清居の力関係が逆転するところです。
清居が実は平良を好きで、その想いが全く伝わっていなくて、あれこれと策をめぐらし、やっと同居にこぎつけても、なかなか恋人関係になれず。清居が懇願してやっと抱いてもらう、その必死感にちょっと溜飲が下がりましたし、そんな清居は可愛かったです。無自覚に清居を変えてしてしまう平良の鈍感力が、いいなあと思いました。私は断然平良が好きです。独自の思考回路でも、相手の嫌がることはしたくないと考える優しさは、彼の一番の美徳だと思います。

平良と清居がすれ違わずに心を通わせられるのは体を重ねるときだけ、というのが面白くもあり、少し寂しい気もします。二人の変にかみ合わない会話が本作品の魅力ではありますが、もう少し心が通い合う機会が増えていったら嬉しいと個人的には思います。平良もどんどん欲張りになっている自覚があるみたいだし、この先、期待できるかもしれないですね。「憎らしい彼」もさっそく読んでみます。

4

新しいタイプ

こんなタイプのBLがあるとは!!と、とっても驚きました!
凪良先生のあとがきにもありますが、攻めが気持ち悪いです。読み進めていて、中盤までは攻め視点なのでどうやって二人がくっつくのか想像できず、早く読みたい!と焦りました。
中盤からは受け視点で、どういう環境で育ったのかが分かり、攻めに惹かれていく様子がすごく分かりました。清居くんが自分の中で受け入れられないのに平良を求めしまってもだもだするところが特に最高です!
この小説は神中の神なので本当にたくさんの人に読んでいただきたい…!

7

神なのに・・・

文庫本を持っているのですが、ショートストーリーが読みたくて電子書籍も買いました。ところが「憎らしい彼」にも同じ内容が載っていまうした。何だかいろんな意味で残念です。知っていたら買わなかったと思ったので、投稿しました。
感想も一言。「美しい彼」だけ読んだら星3くらいでしたが、「憎らしい彼」を読んだら星5になりました。あわせてで1冊だと思います。シリアスなのにクスッと笑えるすばらしい作品です。先生、続きを書いてくださいませ。

10

じれったい

在学中もいいのですが、卒業後の再会からが良かったです。 平良と清居の再会ですが相変らずです。 ですが平良の横には…。 ああ、この2人のすれ違いがもどかしくて、いじましい。 片やデンパに片や意地っ張り。 お互い好き同士なのにもう何してんの! 小山君には悪いけど、彼がいたからこそ、この2人がくっついたよね? 小山に対しての嫉妬が可愛かったよ清居。 泣きながら素直に告白するところもよかったよ清居。 でもって普段は下僕体質なのに、その時は主導権握っててよかったよ平良。だけどもう少し周りを見渡そうね平良。

7

読んでると声出して笑っちゃうようなコントBL!!!

「ショートケーキの苺にはさらわないで」を読んでから凪良先生のファンになり、こちらの作品も読んでみることに。

読み終えた直後の感想は、「うわ~なんか外れ引いちゃったかも...」だったんですよw
けど、続編の「憎らしい彼」も一緒に買ってしまっていたので、仕方なくというか、そっちも読んでみると...不思議と、評価が上がりましたwww

なんだろう...この作品は、BLのエロを楽しむとか、すれ違う2人の切なさに泣けるとか、そういう楽しみ方を期待していた当初の自分には全然合わなかったんだけど、どこか自分の心の中の違うボタンを押された気がする...

と言うのも、2人の会話はある意味すれ違ってるんだけれど、そのすれ違い方がとってもユーモラスで、読んでると声を出して笑っちゃうんですよねwww
なんだろうな、コントでいうと、「ラーメンズ」とか「アンジャッシュ」とかのコントが好きな人はツボにはまると思うwww
会話が食い違ってる者同士を客観的に見ると本当に面白いwww

特に受けの清居は平良の妄想ワールドに全然ついていけてないんだけど、読んでる我々からすると、平良視点でずっと物語を読んできたから、妄想のキーワード(アヒル隊長とか)を理解できるから、共感できたり。

言葉で表現するのは難しいな、評価も高いし、一読をお勧めします

11

イジメが題材ではなかった

いくつかにお話が分かれている作品です。
一話目が高校時代。二話目が大学生。
そこまでは攻め視点です。
三話目は大学生で受け視点。そして最後は再び攻め視点となります。

**********************
攻めの平良は子供の頃から吃音があり、それも相まってカーストの底辺に生きる高校生。
それが大学で自分の吃音を受け入れられ、世界が一変します。

受けはカーストの頂点に立つ、同級生の清居。
美しく傲慢とも取れる態度ながら、周囲を惹きつける魅力のある少年。
**********************

好きな人に貰った物は紙切れ一枚でも特別だと思えた子供の頃が懐かしく、平良の気持ちわかるなあなんて感じつつ読みました。
ずっと実はイジメ題材と思っていて、躊躇していました。
絶賛レビューが多いのも知っていましたが、それも読んでいません。
ただ、少し前に続編が出版され興味を再び持ちました。
結果は『もっと早く読めば良かったな』というもので…
実際確かに大学までのお話は、平良がイジメられている様が多く描写されています。
ただそこでわたしが凹まなかったのは、清居がそれに加担するような世界の狭い思考の持ち主ではなかった故です。
彼にとって高校の学級内のことなど一部でしかないというのが、ひじょうに良かった。
そして視点が変わることで、どちらか一方(特にいじめられる側)に気持ちが添わずにいられたことも大きいです。
視点主が平良である時はひたすら清居は神様のように崇められ特別な存在にこちらまで感じますし、清居である時は平良がとことん変な奴でストーカーでありつつ自分が崇め奉られることに快感を感じる。
凪良さんすごいなと改めて感じた作品でした。

9

攻めが…キモいんじゃなくて気持ち悪い(笑)

普段はあまりBL小説を読まないんですけど、気になったので読んでみました。

吃音症で陰キャでモサい攻め×プライドが高く強気でスクールカーストの天辺に君臨している受け……、
☆始業式のクラスでの自己紹介で吃ってしまい、受けがいる目立つグループに目をつけられパシリとして扱われるようになった攻めの平良くん。奴隷のように、理不尽に扱き使われています。
読んでるのも辛いぐらい不憫でなりません…、最初は平良くんもパブロフの犬の如く現状を諦観したり何とも思わない風を装って耐えています。
受けの清居くんは理不尽な苛めっ子()というか所謂DQNグループに属しておりますが、パシってもちゃんと金は払ったり度が過ぎたイジメはセーブしているし、平良くんが他のクラスメイトからイジメられた際も(理由は本当自分本位的なものではあるが)さりげなく救ったりしています。
…攻めの平良くんは、受けの清居くんのそんな姿を見てすっかり惚れ込んでしまいます。

一見、清居くんの言動は自分勝手でイキってるし不遜だし何だコイツ…って思うかもしれませんが、平良くんのような不憫な境遇ですと輝いて見えるのかもしれません。作中でも平良くんが言及しております。
悪意の塊のような屑でゲスな人たち、表立って攻撃はしてこないけれど日和見主義で半ば惨状を面白がっているような野次馬根性の傍観者たち、弱者に善くする事で自己満足に浸る偽善者たち、そんな人ばかりに囲まれて居たからこそ、清居くんが他の誰かとも違う特別な存在に思えたのでしょう。

清居くんは自分の意志や考えをしっかりと持っています。
他人の事や周りからの評価はどうでもいい自分本位なところもありますが、どんな状況になろうが自分を曲げないブレない強さでもあると思います。
高飛車でプライドは高いけれど、生来の外見の美しさだけでなく、夢のために陰で努力したり真摯な姿勢も大変好感がもてました。
他人を貶めて優越感に浸ったり、声や態度だけデカくて中身は雑魚な連中とは全く違います。
攻めも、そんな姿に惹かれたんでしょう…。

受けが攻めに惹かれた気持ちもよくわかります。
なんで陰キャでキモくてストーカー気質で電波な男に惹かれたのか?…この2人が恋愛に発展するのか?と冒頭を読んでいて全く想像もつかなくて疑問でした。

受けは幼少期は母子家庭の鍵っ子で寂しい思いをしてきました。母親が再婚した後 弟妹が産まれ放置されることが多く、十分に構ってもらえなくて寂しい思いを重ねてきました。
その影響で「誰かに熱く求められたい…」っていう思いが募り、芸能界を目指しています。

受けの清居くんは、自分にブレることなく直向きに熱い好意を示してくる・執着してくる攻めをキモい…と思いつつ優越感を得て、更には幼少期からあった「誰かに熱く求められたい…」という欲を満たすことができて、いつの間にか攻めの平良くんが受けの中で特別な存在となったのでしょう。

読了して、需要と供給がマッチングしたお似合いのカップルじゃんって思いました。

自分の好きな、ヘタレわんこ攻め×美人受け…、けれど作中で受けが言ってたように攻めの平良くんは「ヘタレわんこ」というよりは、清居くんをも凌駕する「俺様」かもしれません(笑)

「わんこ攻めにワンワン尻尾振られて好き好き攻撃されてやがて絆される、やれやれ系の受け…」もしくは「ご主人様にお熱なお利口な忠犬わんこ攻めをうまくリードする美人受け」っていうパターンはBL漫画でよくありますが、今作は「ご主人様大好きな雑種のちょっとお馬鹿わんこ攻めが必死に忠犬ぶって空回り、言動が予測の斜め上すぎて ご主人様の受けもコントロール出来ずに振り回され躾に悪戦苦闘…」みたいな感じでしょうか。

受けが後半からはスーパーデレモードに突入して、意外にも嫉妬深かったり甘えん坊だったり、素直だったり…その変貌ぶりがとても良かったです。
続編も読んでみようと思います♪

11

どっちがどっちを振り回しているのか分からない関係

ふ…とうとうこの作品のレビューを書く日がきました。どう書いてもこの作品を好きという気持ちをうまいこと書けない気がしていた(今もしている)のですが…続編を読む前に書こう。

凪良ゆうさんの作品読んだのは「散る散る、満ちる」に次いで二冊目でした。当時はスクールカーストという言葉も知らなかったのですがなんとなく不穏な…もっと陰湿な展開のある作品だと思い込んでいて、刊行から一年ほど経って読みました。

吃音症と元来のきもうざな性格を拗らせている平良と、奔放で自分勝手で美しい清居の物語。表題作を含め4つのエピソードが収録されています。平良視点の「美しい彼」「ビタースイート・ループ」、清居視点の「あまくて、にがい」、最後に再び平良視点の「月齢14」――全く違うタイプの二人が恋に落ちてしまうというシンプルなお話ですが、二人はそれぞれの理由で「この気持ちは恋心だと知っているけれど、恋であるはずがない」と思っています。平良にとって清居は唯一絶対の特別な尊いキングだから。清居にとって平良はきもくてうざいストーカーみたいな奴だから。それでも、それなのに、怖いのに、腹が立つのに、好き。ままならない想いに翻弄される二人が愛おしくて、この作品に関しては本当に二人とも同じぐらい好きだなーと思いながら読みました。

序盤で平良がイジメられている描写もありますが、作品のテイストとしてはコメディー寄りだと思います。なんせ平良の言葉のチョイスが可笑しい。平良って傍から見ると確かに不気味…もとい不思議な男の子だろうなと思います。底辺ぼっちであることに悔しさや悲しさを感じつつも潔いほど清居ファーストなので、見ていてとにかく爽快でした。彼には彼のロジックがあって、他人から見れば納得いかない言動でも真っ直ぐな理由があるのでその点も面白かったです。

平良の情熱に清居が絆されるだけの展開じゃないところも好きでした。二人の間にあった壁を蹴破ったのは清居なんですよね。どっちがどっちを振り回しているのか分からない――平良は、清居に振り回されてあげている…ようにも思える関係性にドキドキしました。

後半、平良こそが俺様野郎だと気づく清居に胸キュンでした。どっちが厄介かといえば平良のほうだとずっと思っていたので、そこに気づきつつも好きな気持ちを止められない清居…どんだけ健気なんだ…くぅッ。隠れ男前(きもうざだけど)な平良と、隠れ健気(乱暴者だけど)な清居。それぞれのギャップに萌えまくりました。

続編ではどんな二人に会えるのでしょうか。楽しみです。

15

どこが特別です?

もしもこの作品は先生の早期作ならまだいいのですが、私は数年前の「真夜中クロニクル」と一部の凪良先生のいい作品を先に既読で、後で「美しい彼」を読で⋯この本はどこが特別ですか?
もしも「真夜中クロニクル」は今の新作でも神評価できるくらい面白い代表作と思いますが、逆に「美しい彼」はただの先生の十八番と「真夜中クロニクル」のライト&強弱逆転バージョンと思います。先生のいつもの暗い学生時代、大学生活は解放と友達が得た、いつもの小道具あり(アヒル隊長)。既視感は重いのでつまらないです。ごめんなさい。

12

凪良さん作品大好きなのに…

神評価の多さに惹かれて読みましたが、私もどこがそんなに高評価なのかよくわかりませんでした。
凪良ゆうさんの作品が大好きなのに何故だろう?やはり「きも」「うざ」の連呼かなあ。ツンデレが書きたかったんだとは思いますが、この下品な言葉遣いが成人編になっても治らないのはなんだかなぁ…。
さらに文章が上手すぎるのか、攻めが本当に気持ちが悪い。アヒル隊長がうんぬんも、いい加減卒業しなよ…と思いながら、引きぎみに読んでしまいました。作品がお好きな方にはごめんなさい。率直な感想です。

18

うーん。。。

私的には、何故この作品がこんなに人気があるのだろう。。。という感じです。前半は読んでいてあまりいい気分ではありませんでした。

15

愛とは

皆さんがすごく高評価をされているので遅ればせながらに読みました。ちょっとこの一冊では二人がどうしてカップルなのか今一つ自分自身に納得がいくポイントが見つかりませんでした。近く続編が出版されるそうなのでどちらを読んで「あーだから二人はお互い好き同士なんだなぁ~」という納得感を得たいと思います。それにしても秦が一成のことを選んだ一番大切な部分が私には分からん!悪い人ではないけれどたくさんいる人の中でどうして彼なんだろうか?そんな疑問を抱いても凪良さんの力が萌えにまで発展させてくれます。

6

劣化コピー版秋山くん

凪良ゆうさん、好きなんですけどね…
これはハズレだったなー
スクールカースト底辺崇拝攻×スクールカースト上位傍若無人受
受は家族関係から寂しさを抱えている。
受は取り巻きから孤立するが飄々とした態度で攻と二人きりでいることが増える。
etc…
秋山くんとの共通点が多すぎて、もう最初からずっと秋山くんとシバにしか見えませんでした。
違うのは吃音要素くらいかな。
でも治療したからとはいえ症状がそんなにおもくなくて、とってつけたような設定に見えました。
そんな中、ちょいちょい秋山くんと清居、シバと平良の違いを感じる時もあるのですが、それが全部劣化というかマイナスなんですよね。
清居はストーリーが進むにつれカリスマ性が薄れて(よく言えば人間味が出て)受け受けしく女々しくなってきて
平良はシバに比べて振り切ったキモさがない(よく言えば普通)せいで魅力がなくて逆にキモい。
見た目も二人ともいい設定だし、受は受け受けしいし攻は攻め攻めしいし、結局美男の女王さま受とワンコ攻のよくあるBLでした。
最初の頃の一言で空気を変える清居はかっこよかったのにな。
残念です。

11

続編期待

これほど続編があればいいのに!と思えた作品は初めてでした。
凪良先生の作品は色々読んでいたのですが、なんとなくためらって購入していなかったのですが、キャラ文庫小冊子を読んで、即本屋。
帰りの電車から読み始め…良い‼︎
すれ違いがツボでした。

11

攻の気持ち悪さ(笑)と、そんな変態を好きになっちゃう受がたまらない

BLは気分転換であり息抜き! だからあんまり、現実的な苦悩を一緒になって抱えさせられるような、そんな重たいBLは苦手……派です。
この「美しい彼」は、表紙絵のどストライクさ(!)にやられて思わず購入してしまった作品なのですが、買ってから友人にひとこと。「珍しいね、その作者さんの話ってけっこうシリアスだよね」と言われてしまいました……。
えええええ……先に言ってよ……(涙)と。

しかし読んでみると! シリアスはシリアスでしたが(特に前半)、スクールカーストの最底辺にいるという主人公がぜんぜん悩んでないというか(いや悩んでる風なんですが)、性格が変態すぎて現実味なさすぎて(ここがいい!)イジメを受けていても「お幸せそうでなにより…」っていう感じになるのがよかったです。シリアス苦手派としては。

後半から受視点に変わるのですが、その後半がとっても萌えた! この後半部分だけで買って良かったと思いました。受がこんなに可愛い性格だったとはミジンコほどにも前半感じなかったよ! というか……変態主人公の報われ具合が爆発しろw って感じでした(笑)
受がけなげ可愛すぎです……主人公が羨ましいーー!

シリアスが苦手なかたでも、変態攻×ツンデレ健気受がお好みならきっと楽しめると思います!文体は重めですが。

6

前半で読むのが辛い

凪良さんの作品でしゅみじゃないをつけたくありませんでした。
作品としてはとても素晴らしいと思います。みなさんが神評価をつけるのもわかります。ただ、これはあまりにも私の中学生時代を思い出してしまって・・(苦笑)読むのが辛かったです。
また、受けがたびたび攻めをバカにしたような?キモというセリフ。いくら最終的にはくっつくとはいえ、これを連呼されるのは気分がいいものではなかったです。
そんな感じで1回目を読んで、萌えを見つけられないまましばらく放置してました。しかし萌えを見つけられないままなのはよくない!と一念発起して読み返しました。
はじめて読んでから2年経っていたので、大丈夫かなーと読み始めましたが、やはりダメでした。
正直、凪良さんの作品でこれほどまでダメージを受けるとは思いませんでした。(単純に私が特殊なだけだと思いますが)これからは、作家さん買いせず、あらすじを読んで自分に合うか合わないか吟味して買おうと思いました。

10

続編を楽しみにしてます!

ふだんあまり小説は読まないのですが、表紙の男の子(清居くん)の目力に惹かれて購入しました。
くっつくまでの過程がもどかしいのですが、くっついてからもちょっと切なさがあるんですよね・・・。
どこか永遠にすれ違っているんじゃないのかな、と思うカプです。
お互いがお互いを思いあっているのにどこか切ない、そんなところに魅力を感じた作品でした。
学生ものでハッピーエンドなので、どんな人でも安心して読めると思います!

13

やっぱり高校生は良い…!

冒頭から高校卒業までの世界観に惹かれました。

blの人気作では、個人的に社会人がメジャーというイメージがあったので、あらすじを読み期待して購入しました。
高校の閉塞感やクラスの雰囲気、クラスメイト同士の距離感など、共感できるところが多々あり懐かしくなりました。
それほど自然に、リアルで、一気に読み進んでしまいます。
私は、『閉ざされた空間の中の友情以上恋愛未満』が相当性癖なので、それぞれが大学へ上がってしまった時の喪失感が大きかったです笑
大学以降は、当て馬(?)の子の性格が苦手であまり楽しめませんでした。

ラストでは、2人ともようやくくっついて心から安心しました!
平良くんの、女の子がポケットに連絡先を入れた事に対して”スリの天才”みたいな事を思ったのには笑いました。
作中、平良くんの突拍子もない思考回路に何度も笑わされます。
ハッピーエンドで良かったです!読んで損はないと思います。


16

ありがとうございました。

強い受けが個人的に好みだったし、とても評価がよかったので電子書籍で読ませていただきました。もっと平良がかっこよくなって成長していくところが読みたかったです。切なくて、もどかしくて、とても素敵な物語でした。ありがとうございました。

13

視点変換の何という鮮やかさよ…

葛西リカコ様の美麗画が素晴らしく、平良が全くブサキモに見えない!
この大人気作をやっと読めましたが、さすがに物凄く面白いです。
吃音で、子供の頃から学校の底辺にくすぶっている平良が、燦然と輝くスターのような清居を崇拝するさまはすんなりと納得できる。
驚きは清居視点の「あまくて、にがい」。
ここで綴られる清居の心境、また揺れ動いて傾いていく様子に「それありか!」と驚きました。
清居も恋していたとは!絆されも行き着くところまで行ってしまったのか?とも思ったけど、これは単なる絆されとは違う。
キモいウザいと感じつつ、縋るように見つめられる事に優越感を抱いていたけど、清居がずっと求め続けていたものをくれたのが平良。清居にとっても平良は神みたいな存在なんだよね、実は。
その上、一見「俺様」の清居は、ファーストキスも初恋も初体験も、全部相手は平良なのだ!(そしてこれからも多分一筋……)
ここに!盛大に!萌えを感じました!(激しく強調したい。)
恋人になってからの清居の独占欲の強さにもニヨニヨです。
(あ、一点だけ。初Hの時の平良のリードっぷりだけは腑に落ちない。と思いましたよ)

15

ネタバレ?あり

王様と下僕。いや自称下僕? スクールカーストで下の方が攻めということで購入。
前半は一途に清居を愛する平良のキモ可愛さ?にほっこりしたり、それはそうじゃないだろう!とヤキモキして......
清居に視点が変わってからは驚きの連続で全く飽きさせない展開です。
すれ違いにすれ違いを重ねた2人のラブシーンではああーーっと声を上げてしまいそうになりました。
ああーーよかったねー!!っと。

凪良先生の作品は2作目なのですが、どちらを取っても胸にずんっとくる、良作でした。
人気があるのも納得の作家さんです。

11

美しい彼に誰もが夢中になる❤︎

はぁ〜今まで見てきた中でもトップクラスのお話と受様でした。
タイトル裏切らない『美しい彼』


最初は攻の平良サイドからの話で、後半は受の清居サイドのお話しです。

前半は清居が、何を考えてるのかがわからなくてハラハラしたのですが、後半になり言葉や行動の1つ1つが納得で、彼なりのサインがいっぱいありました。

清居はクールなタイプなのに、あんなにも乱されていて見ていてニヤニヤしてしまいました。
清居が平良は俺様だ。と言ていて、ずーっと平良サイドを読んでいての違和感を納得させられました。
最後の出待ちされて清居が気持ちをぶちまけるシーンは本当に素敵でした❤︎

最後はラブラブだし、もぅ大満足*\(^o^)/*

こんなにも素敵な作品なぜもっと早く読まなかったのだろう…と後悔。
でも、出会えたことにはもっと感謝です!

11

オススメです

 平良の崇拝のような恋心、アイドルに憧れるような気持ちに引き込まれました。ストーカーちっくな思考回路を読みなら、ここまで人を好きになれるなんてすごいなと思いました。彼は、ヤンデレなのに、自己否定していて、諦めている他にはないキャラクターでした。
 あと完璧に見えた清居が嫉妬しているところが可愛かったです。すごくキュンとしました。
 全体的に、ところどころコメディタッチがあっておもしろかったです。読み返しても、つい笑ってしまいます。そんな要素が素晴らしです。
 保管したお金、自分からかけられなかった電話、写真集、些細なものでも、清居に対する溢れそうな愛が感じられました。
 ぶっ飛んでいる攻めも、ツンデレな受けも、どっちも大好きです。
 
 

11

無限ループにはまります。

久々に攻めの気持ち、受けの気持ちに交互に楽しめる作品に出会いました。
気がつけば『かわいいけどきもい』ループに、どっぷりとつかっておりました。

11

落差

小説に挑戦したのは初めてでしたので、ちるちるさんで最も評価の高い作品の中から選んでみました。

結果的には当たりだったと思います。

読み始めは思ったよりも文学的な味がしました。おそらくは大抵の人よりも極端に暗いところで生きる主人公に、共感できたりできなかったりと、掴みきれない感じが魅力的でした。

しかし後半、〈絶対王者〉であるはずの清居視点で、彼は本当に普通の、少し態度がでかいだけの可愛い人間だということが分かりました。
一気に自分の理解の範疇まで世界が落ちてきて、私は少し残念でした。

ただ、面白いの種類が変わっただけであって、それはそれで最後まで楽しんで読み進められました。
BL色が濃くなったといいますか、つまりとても良かったですが、気になる人は私の他にも、いるかもしれませんね。

4

ちょっとネタバレ有りかも

この「美しい彼」はちるちるのレビューを見て、買いました。とっっっっても素敵でした。面白かったです…。

受けの清居の「きも。」「うざ。」が私個人的に萌えました。清居がなかなか素直になれないところも可愛かったです。

そして攻めの平良のキモさ。清居を神として崇め奉り、自分が尼になって一生そばに居たい、清居はキングで…みたいなアイタタな攻めですが、こいつに翻弄されてしまう受けとの化学変化がたまりません。

読んでて心がきゅうっと苦しくなったり、共感しすぎて泣いたり(これは自分がキモいだけかもしれない)、でもやっぱりきゅんきゅんしちゃって「あー、いいなー」みたいな感じで読み終えました。

作者さんの凪良先生も「キモい攻めが好き」とおっしゃっていたので、とても楽しんで書いているように思われました。

悩んでいるなら買うべきです。

14

痛い。お互いに。

清居かわいいです。「きも。」の中に平良のことが大好きって感じが溢れてます。(たぶん)
そして気持ちを全部声に出さないように頑張るところがまたいいです。
前半はずっと平良目線で話が進み、清居の一挙一動に翻弄される平良が哀れに思えてくるのですが、清居目線の後編(なのかな?)を読むと認識が一変します。
清居の素直じゃない性格はともかく、平良も十分自分勝手だよね、という…
読み終わった後、もう一度平良目線の方を読んでみると、確かに…『ネガティブ俺様』だなあと。 平良がぜんぜん可哀想じゃなく思えてきます(可哀想だけど!)
ちょっとネタバレっぽいでしょうか… でもこれ以上はさらにネタバレになっちゃうので自粛して、挿絵の感想です。
葛西リカコさん…たまらないです。 清居の美しさとか、平良のきもさというかネガティブさというか(なのにかっこいい)、そういったものがすごくよく出ていて… しかも場面ごとの表情や雰囲気が凪良ゆうさんの書く文章に忠実に描かれていると思いました。

4

受けのきも!発言に何故だか萌えてしまう。。

文句なしに神作品です!!
実は今まで凪良先生の作品が個人的にハマらなかったので手に取るのが遅くなってしまったのですが、久しぶりのドストライクでした!!
卑屈で自分に全く自信のない攻めが、孤高の受けに強烈に惹かれていく様子が鮮やかで眩しかったです。
受けと攻めが恋愛からほど遠いところから始まって、最終的に思い合えるという展開が大好きなので、受けの攻めへのきも!発言には萌えました!!!
攻めからしたら神様みたいな神々しい受けも、受け目線のお話だと俗っぽい感じでそれがまた良かったです。
漫才のツッコミ担当かって位、ツッコミまくってるのがまたツボでした。
本気で攻めに引いてる受けに何故だかキュンとしてしまう。。
もっともっとこの世界観に浸っていたいと思うほどでした。

16

電車で読むのはオススメしません!笑

葛西リカコさんの美しい表紙とチルチルでの高評価。
これは買いですね!と本屋さんで見つけた時に迷わず手に取りました
他の方のレビューにあるように、
・美しい彼
・ビタースイート・ループ
・あまくて、にがい
・月齢14
の四部構成になっていて『あまくて、にがい』のみスクールカーストの頂点に君臨する清居の視点、残りの三編は清居とは正反対、スクールカーストの最底辺にいる平良の視点で描かれています
平良は美しい彼、清居をキング!神!仏陀!キリスト!(あ、そこまでいってない?笑)と崇拝しています。自分とは違う世界の人間だとも思っています。だからこそ清居の思いにもまっったく気がつきません。
清居自体が平良にとっては尊いものだから、視線に入るだけで飛び跳ねるぐらい嬉しい。そこがはがゆく、切なく、もどかしい、、。
ってお話なんですが、私からしたら『あまくて、にがい』を読まなくても清居が平良に好意をよせてるのバレバレですからぁ〜!!どーーー考えても清居が平良のこと意識してるの随所にでてますから〜〜!!!
なので、個人的には素直じゃない清居を愛い奴、愛い奴(^o^)平良のことが好きなクセに素直になれないんだからぁ♫と、ニヤニヤしながら見守るのがこの本の醍醐味なんじゃないかと思います
清居がまぁーかわいい!!可愛すぎてニヤニヤしちゃいます!!なので、電車で読むのはオススメしません笑
読み返すたびニヤニヤ胸キュンがとまりません
ツンデレデレが好きな方はお手にとって損はないかと思います!
葛西リカコさんの美しいイラストも必見です!!

4

実は、羞恥プレイあり!?

もう何度読み返したことか。
超名作だけあって、ちるちるさんでも評価が高いし、レビューもたくさんあるし、私なんぞがレビューするのも、おこがましい気がして、なかなか書けませんでした。

だってねえ、完璧なんですもん。

人が人を一途に想う気持ち。
イジメとスクールカーストの問題。
美しい、寂しい人間が、モデル業界や芸能界に身をおく思い。
踏みつけられてきた人間の卑屈さと共にあるピュアさ。

色んなものが含まれていて、凄いです。

実は私は、受けの清居に共感しつつ、読みました。
もちろん、攻めの平良の超ネガティブ思考も分かるのだけど、それ以上に、人から崇め奉られちゃう人間のせつなさが、すごく良く描かれていると思った。

ある種、ほだされ受けなんだろうけど、くっついちゃった後のエロの、清居のおねだりがキュンキュンきます。イヤよイヤよが通じない平良には、直球でおねだりしないと、してもらえないもんねえ・・・。なんか恥ずかしいことを言わせる羞恥プレイみたいで、良かったです。

14

俺は神さまじゃねえよ。

4つのお話で構成されており「あまくて、にがい」のみ清居(受け)視点、他は平良(攻め)視点で物語は すすんでいく。

この作品は、何小説に分類されるのだろう?シリアスとも違うし、ラブコメではない。でもサスペンス以外の全ての要素が詰まっている気がする。
だから私の中では、エンターテイメント小説だ。

かと言って、(受け)か(攻め)のどちらかに もの凄く感情移入できたか?と聞かれれば、素直に「はい」と肯定できない。
あっ、平良の清居への想い「死ぬほど好きで、死ぬほど苦しかった」の所は、思わず泣いてしまったが。

むしろ、清居の言動は「ちょっと ヒドいな・・」と共感しづらいし、平良の ネガティブ俺さまぶりにも 引いてしまった。

いつもは無意識に物語の語り手を応援しながら読んでいるのに、そうならない理由は何だ?と考えてみる。
辿り着いた答えは「そうだ!二人は かなり最初の方から、私の応援する余地なんてないくらい、ラブラブだったのだ」

高校卒業を機に、清居との連絡手段を断ってしまった平良。
大学で小山君と言う、うちとけて話ができ、好意を寄せてくれるサークル仲間ができたにもかかわらず、たまたま見に行った舞台で清居に再会すると、一瞬で彼に あらゆるものを吹っ飛ばされ、意識を奪われてしまう。(その舞台も、平良が来るように 清居が仕向けたもの)
その日は小山君の誕生日で プレゼントを渡し、彼に「つきあおう」と言うつもりだったのに。

一方 清居は、平良に一度 連絡を断たれている為、電話など自分からは絶対にかけたくない。それなのに 何と、かけ間違えたフリをして平良に電話をかけるのだ。「これは あくまで間違い電話」と自分に言い聞かせ・・。

平良は清居の事を「世界で一番好きな人」と断言するが、つきあいたいとは思わない、とも言う。二人の考え方は すれ違いまくっていて、あまりの会話のかみ合わなさに清居が絶望していても、そこに悲壮感は感じられない。

なぜなら私は、清居が子供のころ強烈に求めたものを、完璧な形で差し出せるのは、今も これからも 平良しかいないと、知っているから。

ごめん。本当ごめん。清居、こっち向いて・・とお願いする平良と、「なにが?」と不機嫌そうにしながら 拗ねたように唇をとがらせる清居の 甘い攻防は、この先もずっと続いていくのだ。

15

末永くお幸せに

まずは、受けの子について
平良が清居のことを『キング』と呼んでいたので、私は某ウエストゲートパークのギャングの王様の様に、常に冷静でカリスマ性を備えた人物なのかと思ってたら、中身はわりと普通の子でした。恋もするし、嫉妬もするし、寂しがり屋で、傷つきやすい。家庭内での孤独を紛らす為、テレビの中に憧れを抱いていた事が切ないです。単純に目立ちたいとかじゃなく、誰かに大事にしてもらいたかったんだろうなぁ。俺様なくせになかなか素直になれず、周りくどいやり方で平良に電話するシーンは爆発的萌えポイントでした。かけ間違えたフリとか…!
イラストがとても綺麗で、平良と身体を重ねるシーンの清居の切なげな表情とか、かわいすぎます!
そして、攻めの子
平良は本当に心から清居を慕っていて、好きすぎて寧ろ神格化しちゃってたもんだからお付き合いするまで、やきもきしました。卒業式のあと清居に「じゃ、またな」と言われて、携帯を水没させてしまった場面は悲しかったです。
二人とも、本当に健気で不器用で愛くるしい!!
とにかく二人の行く末を応援せずにいられないわけですよ。できれば、続編も期待したいのですが…。

19

後半滾りました…………!

若干ネタバレって人によっては思うかもしれないので、ご注意お願いします
攻めが好き好き大好き!みたいなじゃなくて、ねっとりと好きみたいなジワジワ来るタイプで最初は読み進めるの無理かもって思ってました。でも、後半での2人のすれ違いや、思いが段々とはっきりしてきて、常にキュンキュンしていました!とにかく可愛かったです!最高でした!

4

初めて購入したBL小説でした!

評価が高いのと、表紙の美しいイラストに惹かれ、
購入を決意しました!

スクールカーストの最底辺であるので、
平良の扱いはそうなってしまうのですが、
そこがとても切なくて切なくて。
どもりをいじらないであげて!と叫びそうでした。

最底辺ポジからの恋人ポジへの転換があるからこそ、
うまくいってよかった!という感動が増すのだとは思いますが、
自分は切ないシーンを引きずりすぎて、
思ったより萌えられなかったのです。(イジメ、ダメ!)

平良は熱心な清居教信者で、
神(清居)がいれば、その他のことは
どうだって良かったのでしょうけど。

自分の地雷のような部分を発見した思いでした。
評価を下げてすみません!

4

若干ネタバレあり

このBLがやばいにランクインしていたので気になって買いました!
初めて凪良ゆうさん手に取ってみたのですが読みやすくて非常によかったです。

キャラクターが今でに見たことがない独特さがあります
ストーカーと美人と一言で言ってしまえばそうなんですが、恋愛と崇拝の狭間の攻めの感情が緻密に描写されていてとてもよかったです。
スクールカーストラブとあらすじには書いてありましたが、私的には完全に受けしか見ていない二人だけの世界で、カーストも何もありませんでした。他人はどうでもいい、恐ろしい執着の恋。
初めは攻めをなんとも思っていなかった受けがだんだん近づくのを許すところも、また後半の受け視点もきゅんきゅんきました。
私的見所は受けがだんだん近づくのを許すところ、それから後半の受け視点です。キングと表現される彼の心のうちはこんなんだったのかー!かわいいなお前!おばちゃんお金あげるよ!!と思わず思ってしまいました。
ランキングに違わない素敵な作品だったと思います。

13

自覚していなかったトラウマが疼いてしまった・・・

登場人物との距離感をとるのに失敗してしまいました。
主役に共感できるかが、私にとってその本が好きか嫌いかの判断基準の一つになるのですが、今回はちょっと近すぎました。平良の思考回路がよぅ分かる(苦笑)
「なるべく心を平らかにすること。刺激に敏感にならないこと」
そう思いながら、ピラミッドの頂点付近にいる人間に対して、嫌われず目立たず弾かれないようにと周りと同じ笑みを浮かべてやり過ごしてきたクラスという空間を思い出してもやもや。あー、架空のマシンガン、私も持ってたし、社会人になって再装備したわ。
自分自身が捻くれているのは分かってるけれど、客観的に指摘されると少々心がざわつきました。
学校生活を胸を張って「楽しかった」と言えない記憶がある人には、胸の奥に仕舞い込んだ負の感情を思い起こさせて、好きになれない部分があると思います。私はそうでした。

でも、やっぱり凪良さんの作品はいいですね。
大学へ進学した平良が自分を受け入れてくれる場所を得て変わっていくのかと思いきや、清居と再会してまた嘗ての清居しか目に入らない男へと悪化する『ビタースイート・ループ』。
清居の視点で語られる『あまくて、にがい。』は、清居から平良はどう見えていたのか、清居は平良のことをどう思っていたのかが描かれます。
視点が変わるからこそ、この話はあまさが出るんです。「キモ」「ウザ」さえも愛の言葉です。
平良と清居が幸せになってくれて本当に良かった。「人の幸せの量があらかじめ決まっている」なんて言わずに、二人でもっともっと幸せになっていいんだよ!と思いました。

4

さすがとしかいいようがない。

読みましたー!
レビューを参考にしつつ、評価が高いけれども自分にはどうかな…なんて変に静観すること数ヶ月。
だいぶ助走してから飛び込んだわけですが、結果、とても良かったです。

私は基本的に学生ものがあまり好きではなく、それが長い足踏みの原因だったわけですが。
彼らはくっつくまでに焦れったくなるような過程を経ていますし、よくある勢いだけでうああー!やっちゃった、幸せ~っていうふわふわした思考回路では断じてないので大丈夫でした。
人間関係もリアルでした。逆にそれをblに求めてない読者には辛い内容なのかな。

でも、救いがあるので!やっぱりblなので!スクールカーストといういかにも読む前から暗雲立ち込める煽りではありますが是非手にとって頂きたい!

とってもご馳走さまでした。

14

神です

萌えじぬかと思いました。
私は前半の攻め視点は特に好きです。平良のフィルターを通した清居が本当に尊くて神がかっています。この美しい神がどうやってこっち側に堕ちてくるのか。平良に憑依してとんでもない緊張感とともにワクドキしながら読み進めました。結局この平良視点の時点では堕ちてきてくれやしないんですけどねw

それでも二人だけで会う教室の静けさや清居の横顔なんかが目に浮かぶようで、とてもドキドキします。指先にキスをする場面では、本気で萌えじぬかと思いました。これでこんなに萌えてたら、きっとこの後に凪良先生が用意して下さっているであろう、あんなことやこんなことをしちゃった日には、あたしゃどーなってしまうんだろうと。
でも肝心のファーストキスでは、神のほうからして下さったのに、平良のポンコツな受け取り方で、ただただ切ないものとなっておりました。もう、それでもいいと思ってしまう私は立派な奴隷です。

続く平良視点の大学編も、押さえ込んでいた気持ちが再燃していく様が実にリアルで萌えました。小山くんのおかげで、すっかり私の依り代である平良がちょっといい男に思えてきたのも気分が良かったですw それにしても挿絵の美しいこと。ありがとうございます。

そしてその後の清居視点。いやあ、私は清居視点があるとは予想していなかったので、驚きました。さらに神がかっていた彼が、普通の美青年であったことに驚きましたw この辺りは前半の萌えとは違った種明かし的な面白さがありました。

もうとにかく、ふたりのキャラがものすごく立ってて、この二人が他の誰かじゃダメなんだという説得力がすごい。しかもふたりの性格上なかなかくっつかないのも仕方ないと思いつつ、くっつくまで笑いながら(←ここ大事)読めてしまう。心理描写がほんとに絶妙で、受け攻め共に感情移入できて二度美味しかったです。ふたりの想いがようやく通じたときのカタルシスといったらそりゃもう、これが読みたくてBL読んでたよ!と声を大にして言いたいくらいでありました。

平良のことだから、一生清居をだいじにしてくれるでしょう。しっかり甘々で素晴らしい読後感です。
電子限定ss読みたいなあ。

26

「一途」じゃすまない

凪良先生の作品は買ったり買わなかったりなのですが、今回は
葛西先生の表紙買い。
憧れのクラスメイトの清居との出会いで、世界すべてが変わってしまった平良の執着が、怖いんだけどなんだか切ないです。
『またな』の意味がわからない平良がかわいいな~と思ってしまいました。
個人的にはスクールカーストLOVE!!っていう言葉から受けた印象とはちょっと違ったかも。まさにスクールカースト全開の前半が、ちょっと辛くなる部分が多いからかな・・・

1

気になる子にわざと冷たくしちゃう

人と接するのが苦手な平良とクラスのトップ層に君臨する(でも他のいじめっことはちょっと違う)清居のお話。
独特な感性を持っている平良視点で、平良と清居の高校時代から話がはじまりますが、平良にとって清居が恋愛対象以上の「キング」がゆえに恋愛とは違う距離感のまま話が展開します。
この二人いったいどうなるの?と初めは展開がつかめずもやもやしましたが、読めば読むほど二人の微妙な距離感に引き込まれていきます。

後半で清居視点に切り替わったあたりからぐーんと面白さが増して一気に読んでしまいました。
清居の平良への接し方は「気になる子にわざと冷たくしちゃう」系ですね(^^)
良かったです!

4

アヒル隊長と共に

まず訂正させて下さい、評価が「萌え2」になってますが「神評価」としてレビュー致したいと思います。30日越えで訂正できませんで、すみませんです。
最初に読み終えたときは「良かった、面白かった」とやや軽い気持ちで評価も入れたと思います、それが後から「やっぱ凄かったな」と、しみじみ傑作です。
クラス最底辺の平良と、真逆の美形男子、清居。二人の物語が「美しい彼」、「ビタースイート・ループ」、「あまくて、にがい」、「月齢14」の四編で紡がれていきます。
最初、美しい彼は高校時代の話であり、清居という偶像を崇める平良がいます。そう、正に従者の如く 清居が絶対なのです。
ドロドロの高校時代を過ぎて、二人の関係は微妙に変化していき、我々読者も二人の真の姿が次第に見えてきます。
平良は、本当は「きもメン」ではないのですね。吃音症が彼の重い枷になっていて、自分を押さえて行動していますが。用水路を流れていったアヒル隊長が平良という男子のメンターであり、心象風景です。
清居もまた、平良のイメージのままの完璧男子ではありません。幼いときのテレビ漬けだった孤独な環境から、テレビに出る方になりたいと、芸能の道を志す男子。清居にも彼なりの悩みと葛藤があるのです。
この設定、展開は素晴らし過ぎます。
ところで、アヒル隊長はどうなったのでしょう。まつ毛くるんと、流れに逆らわず健気に濁流をゆくアヒル隊長は、平良の自分自身を投影した、彼の心そのままだと思います。一人、孤独に流れたアヒル隊長は今はどうなりましたかね。傍らにとびきり綺麗な、清居アヒルと共にあるのでしょうか。

6

読んで良かった一冊

しっかりされた文体やところどころに散りばめられるユーモラスな表現など、とても読みやすかったですし、その文体自体が好みで、今後作家買いさせて頂こうと思います。

他の方のレビューにもありましたが、初めは平良が受かと思い、私はワンコ受があまり得意ではないので、購入後読み進めるのを迷いました。
しかし、スクールカーストの苦しい描写に引き込まれ、平良と清居が点で繋がる場面で虜になり、清居サイドで完全に堕ちました。
平良のキモイほどの清居への執着心。ストーカー紛いのそれも、平良の性格と何より需要と供給で許されていてとても素敵でした。

きもうざの平良に、見事なまでに恋に堕ちたキング。
こんなにハマったカップリングは初めてです。

14

美しい『彼』とは誰のことなのでしょう

作者が大好きで書いた「キモい攻め」です。
とても楽しそうでウキウキ書かれていた様子が浮かんできます。

読み始めの印象は、カッコいい人気者攻め×ネガティブダサモサ という感じでした。
その方がよくあるシチュエーションだと思ったので。

もう本当にキモいんです平良。
清居を神か王様のように崇め奉り敬虔な神父か尼僧のように一生を捧げたいと本気で考えています。ただひたすら奉仕し美しい姿を眺めることに喜びを感じています。
手を触れようとか、ましてや付き合うなど想像するだけで穢すと恐れるくらいに。
好き過ぎてどうしていいかわからないくらいに。
その上ストーカーで、清居をバカにしたクラスメートをボッコンボコンにする。

清居の判定では平良は無自覚な俺様だそうです。自分ルールが独特すぎて理解できないとか。

清居は性格悪いです。
吃音の平良にキモいだのウザいだの平気で言うけれど、清居視点の『あまくて、にがい』を読むと、離婚して生活のため働く母親に構われず、再婚後異父兄弟が生まれてからは疎外感を持ち、甘えたい時に親から十分な愛情を与えられず、無償の愛情を知らずに育ってしまった男の子なんだとわかります。
そしていつでも自分だけを愛してくれる存在を求めていたのだと思いました。
だから、何があっても変わらずに熱い眼差しを注ぎ続ける平良の発する愛情が暑苦しくてもキモくても嬉しくて仕方がなかったような気がします。
でもまっすぐな愛情を知らずにここまできてしまった彼にとって、恋と自覚することも素直に心情を口にすることもできない。
恋を自覚した時、崇めるのではなく等身大の自分を愛して欲しいと思った時、平良にはそれがどういうことなのか全くわかりません。
お互いが違う方向を見ながら異なる言語で話すかのように言葉が通じない。
ジレジレしました。

『月齢14』
清居は平良を連れて飲み会に行くが、髪を整えて似合う服を着せて連れて行ったらモテモテでやきもちやく。
自分でしておいて嫉妬する独占欲でいっぱいの清居もかわいい。
もうダサいまんまでいいと本気で思う清居、、、もう終わってますよね。

平良はこの先どうなるんだろうと想像したら、きっと清居大好きは悪化してるでしょうが変わらずに呆れるくらい好きなんでしょうね。
仕事はなんだろう。
グラフックデザイナーとかカメラマンとか華やかそうな職業について地味なのにごめんんさいと小さくなっている気がします。
あるいは味のある顔に目をつけられて役者になって清居と共演とか。
なんにしてもいい仕事して褒められたり賞をとったりで目立つことになったら本気でビックリか?罰ゲームの罠か?とオロオロし、そうじゃないと知ったら分不相応なことしてごめんなさいと逃げ出しそうです。

タイトルの『美しい彼』とは誰のことなのでしょう。
崇めたいほどの美形の清居なのか、何があっても変わらない崇高な気持ちの平良なのか。
両方かな。

6

こんなに振り回された小説は初めてです(笑)

なんでしょう、、、これは、凄まじいまでに悶え萌え転がりました
私は受けの子が可哀想お話が基本好みなので、読み進めて平良くんが攻めだと知り、「あ、これは地雷かも、、」と半ばガッカリしながら読み進めていました
それに確かに清居くんは美しいけど、キツすぎてあまり好みじゃない、、

中盤、二人きりで過ごす時間が出来き、なにか展開が!
と期待して読み進めましたが、ここでもいまひとつしっくりこない感じ
というかこんなの絶対両思いになれないじゃん!
平良くんほんとに尼さんになるしかないじゃん、、とBL小説なのにこの2人が結ばれる所なんて一ミリも全く全然想像出来ませんでした(脳内は完全に平良くんモード)

そこへきて終盤での清居くんの想い、弾ける可愛さ、シリアス?なのに噛み合わなさ過ぎるふたりの会話に爆笑し、ヤキモキし、焦れったくもずっと噛み締めていたいような、二人のゆるゆると結ばれていく様に、最後はもうずっと泣きながら読み切りました

美しく強い清居がなさけなく、ダサくなる瞬間が愛おしく、神のように崇める彼をそんな風にしておきながら、夢見たい、とこっそり寝顔をみつめる平良くんが愛おしいです



22

頂点と最底辺の交わり

素敵な表紙と好きな作家さんだったので購入。
スクールカーストもののBL。カーストの描写が妙にリアルでした。
受けのことが好きすぎてもはや神格化して崇めている攻めに愛情通り越してところどころ台詞や行動に恐怖を感じることもありますが、他の綺麗でさわやかなボーイズラブには見られない良い意味での気持ち悪さ(っていうとちょっと変ですが)があって私はとても気に入りました。
お高くとまっていた受けも後半になるにつれ可愛くなるのでたまらない。

10

美しいだけでなくかわいい彼

受け様の清居のことが好きで好きで好きで、の攻め様の平良。
この設定、大好きな私なのですが、なんだろうこのもどかしさ。
清居にも、読者にも早い段階で両思いじゃんってわかってるのに、思い通りスムーズにすすまないこのじれったさ。
清居のこと、崇め奉っちゃって、恋人としての好き、とは違う方向に突き進んでいた平良。
きもうざの平良なのに、全身全霊をかけたその想いを知ってその熱量にからめとられちゃってた清居。
だれもいない教室で、清居の手に平良がキスするシーンは、神聖的でありながらエロティック。
手にキスするだけなのに、ただよってる甘美なふいんき。
なんだか目に浮かぶようでドキドキしました。
 
 いつまでも何をしても神棚にすえて別次元の愛情しか与えようとしない平良に、清居が泣きながら正直に自分の気持ちを言い募るシーン。
ホント、正直すぎて、めちゃくちやかわいい。
ここまで言わせてようやくわかったか、平良!!
ってゆーか、受け様にここまで言わせんな。(かわいかったけど)
 その勢いのままの初えっちシーンは、清居のかわいさ爆発してました。
きれいな顔してクールなふりして、なんなのその甘えたがり。

 付き合い始めても平良はやっぱり平良のままで。
清居は平良の前でだけ見せる素直じゃない独占欲や拗ね具合がやっぱりかわいい。
ラストの平良のモノローグがとても幸せで切なくて、繊細なガラス細工を壊さないようそーっと大事に抱きしめてるようで、すばらしい余韻を残してくださる一冊でした。

18

『きも』『うざ』は愛の証?!(笑)

スクールカーストっていうキーワードが若干地雷なもので、なかなか手を出せずにいたんですが、思い切って読んでみて良かったです!
さすが凪良さん。
ストーリー展開が本当に絶妙で、1日で一気に読んでしました☆

この作品の最大の魅力は前半と後半のギャップでしょうか。
ギャップといっても清居のですけど。
平良は最初から最後まで安定のキモい男ですからね(笑)

前半は完全に王様と下僕な関係。
でも王様に使われることは平良にとっては至上の喜び。
ほんとキモいったらありゃしない(笑)
そんな平良を清居の方も仲間と一緒に躊躇なく下僕のように扱います。
昼食の調達から花火の場所取りまで。
優しさの欠片もなく、なぜ平良はここまで清居を愛せるのか、と逆に考えてしまうほどの容赦無さです。
そんな清居ですが、平良が今の状態から更に落ちそうになるとさりげなくすくい上げるんですよ。
清居にとっては無意識の行為ではあるけど、それが平良救いであり清居への想いを確固たるものにしていきます。
その塩梅がほんと絶妙なんですよね。

何があっても平良は変わらない。
常に清居が一番で、神のごとく崇め、ひたすら執着する。
その何事があってもぶれない執着に清居が心地よさを感じ始めた時には、既に平良に堕ちていたんですね。
プライドの高いカーストの頂点に君臨する王様が、プライドが邪魔して素直になれない恋する乙女に変身する瞬間です!
自分への執着は昔と変わらないのに、全く思い通りにならない平良に対して右往左往する清居が可愛いやら愛しいやら、恋をするとここまでなりふり構わなくなっちゃうのねホント(笑)
気位の高い王様の風格はいったいどこへ?!
どれだけ近づいても清居を王様のように崇め、清居の本心をわかろうともしない平良には心底イライラしましたけど、清居の涙ながらの告白は感動的でした☆
やっと言えたか、清居!
やっとわかったか、平良!!

こんなにキモい平良に恋してしまったことに絶望する清居の姿はまさにギャグですけど、心が通じ合った後はひたすら甘い甘い☆
清居がここまで人間味溢れる魅力的な人間になるとは前半を読んでる時は想像もしていなかったので、ほんといろんな意味でやられた作品でした。
それにしても最後までぶれない平良には別の意味で感動しましたよ(笑)
こんなキモい攻め、一生出会えない気がします(笑)

16

理想のカップルです

私の求めていた理想のカップルです。
気持ち悪いくらい清居(受)が好きな平良(攻)と、プライドが高くツンツンしがちだけどいつのまにか平良が気になってる清居・・・
清居は愛に飢えているので、自分の事を好きすぎる平良に対して、盛大に引きつつも心の底ではまんざらでもなく・・・なところがもうツボすぎます。
前半は平良のいじめのシーンがあるので、すこし読むのがつらいところもあり、平良の視点なので清居の気持ちがわからないのもありますが後半!清居が可愛すぎてもう・・・ファーストキスすらはじめてとかその顔と性格でありえないギャップにやられました。可愛いすぎ。
両想いになったあとの今までとは一転してあまあまなシーンにもやられましたが、最後の後日談でも清居の可愛さにやられました。
自分がコーディネートして格好良くなった平良に群がる女の子に嫉妬しちゃって・・・というお話ですが、前半の清居からは考えられない可愛い怒り方。平良のくせに!って笑
これからもっともっと清居には素直になって頂きたいです。
(外では高飛車でいてほしい。)
そして平良だけがそんな清居を甘やかしてくれる存在という・・・
もう、平良なしでは生きていけなくなればいいのに、と、妄想しております。続編あればいいのになぁ・・・

11

平良は尼になるのです

『ビタースイート・ループ』は平良(攻)目線で
『あまくて、にがい。』から清居(受)目線に切り変わります。
『月齢14』は無事くっついた二人のいちゃいちゃ話。
『Chestnut』は平良がモンブランの上に栗を乗っけるお話。

平良が清居を崇め奉らい、喜んでパシられ、立派なストーカーになり
ほんで気づいたら清居も平良を好きになってて、なんやかんやあって
結局うまくいく感じです。

清居も平良をパシリはするものの、いじめとはちょっと違う…かな。
清居の取巻きみたいに平良の吃音を揶揄って"ヒイくん"って呼ばないし
平良がカツアゲまがいのことをされてるのに対して立て替えてあげたり
花火大会の場所取りをさせられた平良に差し入れ(?)あげようとするし。
なにより平良よろこんでるし。ドMか平良。

平良目線の『ビタースイート・ループ』では清居はクールで常に冷静…って
イメージでしたが、ところがどっこい、清居目線の『あまくて、にがい。』
では清居が完全にただの平良ラブのツンデレお嬢さん状態。
自分から平良に連絡するのはプライドが許さないからと
かけ間違いを装って、平良から電話をかけ直させるようにしむけるとか。
おまえは恋する乙女か。
平良からしたら高校卒業後は自分のことなんてすっかり忘れられてると
思ってるところに、清居ったら平良のことをずーっと思ってるんだもの。
案外 清居も執着系です。
平良がもう清居を崇めすぎて、近くにいられるだけで幸せ状態なもんで
距離が縮まらず清居がやきもきするとことか、てめぇ ざまぁみろ と思いましたね。

『月齢14』では清居が素直になり、惚れ直したり、ヤキモチ焼いたり
甘えたり、やることやったり…忙しいなおまえは。
二人の甘々〜なとこが見られたので満足です。

『Chestnut』は電子版のみなのでしょうか?
清居のヒモにならないようにと健気に奮闘する平良…。
平良はちゃんと社会人として働けるのかお姉さん心配です。
あんたはずっとモンブランの上に栗を乗っけるお仕事をしてなさい。
もしくは出家して神(清居)に仕える尼になりなさい。

2

やっぱり美しい

電子になるの待ってた、お楽しみ作品!

気取らない文章の読みやすさは、ピカ1。
そして、この主従の設定に、皆さんどんな内容なのかと惹き付けられたんじゃないでしょうか。

どうやって好きになるのか、どっちが攻めか。
どんな風に落ちるのか、落とすのか。

パシリにされて、とても好きになれるような相手じゃない設定なのに、そこを、彼らの心情の機微を上手く書き出して、誘導していく作者様に脱帽です。お見事!

この作品、ぶっちゃけ心当たりのある男子にも読んで貰いたい作品です。
内容的にもイジメられる男子の葛藤とか、歪みとかが自然に書かれてて、いい話なんですよ。

BLだからって敬遠されるのが勿体ないって思う作品。

自分が活字中毒だなって思う時があって、何か無性に読みたくなるんですけど、どうせなら男同士の濡れ場シーンがあるやつがいい(ここで選択肢が狭まる)けど、恋愛ものは別に好きじゃないんで、ちょっと毛色の変わったものを物色。
で、時々思うんですよ。世間一般の面白いと評されてるベストセラーの中に、BL要素が入ってたら超楽しみに読むのに・・と。
差別が薄れてきたといっても、やっぱマイナー。
早く世の中の恋愛の常識が、男女だろうが男同士だろうが普通に受け入れてくれる環境になって欲しいですね。
そうしたら、この作品のように、良質なBL作品が読める事請け合いな訳です(笑)

いや、逆に言えば、一般書と同じように良質な内容の小説として表に出て欲しい。
読んで感動するものは、みんな一緒。
BLだからと奥に引っ込めないで欲しい・・と、切に願います。


17

引いて惹かれる

まず絵の美しさに惹かれました。
読んでみたら平良がとても気持ち悪かった。思考がとても気持ち悪かった。
でも惹かれます、何故だろう、清居もそんな気持ちなのかなと。笑

凪良さんの作品は、この美しい彼が初読みでした。
そして久々に小説へ舞い戻ってきたきっかけにもなった本です。
とても読みやすい文章で一気に惚れ込みました。
なんたって平良が気持ち悪くて。笑
アヒル隊長とか、キングがとか、読んでいてぞわわっとしました。
そこまで卑屈にならなくても、とは思いますがそれはやっぱり他人事だからなのかなと。というのも、身近に吃音をもつ人がいるので改めて考えさせられもしました。
自分の名前がすらすらと言えない辛さは計り知れないだろうなと。
ただ、清居は本当にどこに惚れたのかなと思うくらいに平良の思考はぶっ飛んでいるように思いました。笑
清居だって高校時代は平良に対する言いぐさは酷いものだったんですけども。
それでも平良の、後半はアヒル隊長の言い訳に鳥肌たちそうになったほど。
正直最初はどちらにも肩入れ出来ないキャラクターだなと思っていたのですが、アイドル騒動から徐々に近づく二人からの卒業式の日に清居からかけたアプローチが効いて一気に二人を応援する気持ちになりました。
清居の泣きの失恋からの告白にはスカっとしましたし、心からおめでとうと言いたくなりました。人形のように美しい清居から発せられた人間らしい感情を露わにした言葉の刃がぐさっと平良に刺さっていったのかなと。
その後のいちゃつきぶりは目に余ります・・・。いや、とても美味しかったです。あの、シャワー後の、脱衣所でのやりとりがいっちばん好きです。笑

11

この世の中、不可能などないのかも?

葛西さんの表紙絵が素敵だし、評価も高いので購入。
そして、今更読みました。

こ、これは面白い!!

葛西さん目当てなので、先にパラパラと挿絵だけ見たのですよ。
まあ、大体のパターンでラストの方は濡れ場になる訳ですが、読み始めると、……………………え?これ本当にあの挿絵の仲まで展開するの??と不安に。
前半の攻め目線話は不安なまま終わってしまいました。
そして、後半受け目線で納得。
まあ、そうですやね。
最強ツンデレと盲目の信者じゃ色々大変そうです。受けくんが(笑)
何にしても幸せになれてよかった!

小山くん、いい子なのにちょっと可哀想。
挿絵だけ見た時、「葛西さんのショートの女子可愛い!!」と思ったら、男子でした。お、おう。

読みやすさ、面白さは「神」なのですが、前半のいじめの部分は必要とはいえ不快だったので、萌×2で。

4

ボケとツッコミ会話が面白い

スクールカーストというテーマなので重いのだろうかと思い身構えました。
しかし、攻めの平良の独創性のおかげか楽しく読めました。
平良は吃音の病気持ちですが、会話のセンスがあって面白いんです。クラスで浮いてパシリに使われる憂鬱な学校生活ですが、家庭環境に問題なく普通なところも却って新鮮。
クラスのキングこと受けの清居は、平良のきもっ!な面と独創性に刺激を受けているようにも読み取れました。
二人の会話が漫才みたいでテンポ良く、笑いました。平良がボケで清居がツッコミ。
私は、ラブコメだと思っていますw

11

読み始めたら止まらなくなりました!

これ読んだせいで寝不足です! ほんとに面白かった

スクールカーストの頂点にいた清居と、その底辺にいた平良。下克上モノとは、まさにこの作品のことを言うのでしょうか!?

なんでもかんでも清居にパシリに使われていた平良が、話が進むにつれ、清居を振り回していきます。というか、清居が勝手に(?)平良に振り回されます。

清居は最初は平良には目もくれてなかったのに、気がついたら平良のことが好きになっていて、平良のことが頭から離れなくなっていて、やきもきしてる姿が本当に萌えました!平良の話すときにはツンケンしてたくせに、心の中では彼は焦りまくっています笑 その姿がほんとに可愛いかった!

平良から電話が来なくてイライラして、でも自分からかけるのはプライドが許さない。だけど電話をしたいから間違い電話を装って電話かけてました笑 ほんとに可愛い!笑

ストーリーもしっかりしていて、読んでいて話に入り込んでしまいました。

読み始めたら止まらなくなるので注意です!!おすすめです!

13

気持ち悪い攻と美人受

ちるちるで話題になっていたので買ってみました。
一言で言うなら「攻が気持ち悪い」!です!(笑)けなしてないですよ!
後半になってカッコよくなるのかと思っていたのですが、全く変わりませんでした。最初から最後まで気持ち悪かったです。(褒め言葉)

吃音持ちで暗くてスクールカースト最底辺の平良、そして平良をパシりにするグループの一人、イケメンで傲慢な俺様の清居を中心に、高校生活から大学生らへんまでをストーリーにしています。

前半は平良視点で、ひたすら平良がパシられています。高校生特有のイジりとかからかいがリアルで、吃音を出してしまった平良を「ヒイくん」と呼ぶ城田(グループの1人)にひたすらイライラしてました(笑)いるよなあこんな小物……
前半が好みじゃない方は、多分この辺に不快感を覚えたのではないでしょーか。慣れてない人は要注意です。

そんなグループの中でも、他とは違う雰囲気の清居に強烈に惹かれていく平良。片思いの相手というより奴隷が王を盲目的に慕う感じでした。

大学生編の途中で清居の視点に変わりますが、清居から見て平良は猛烈に煮え切らなくてやきもきします(笑)平良視点だと「平良かわいそう……」とか「平良もっとがんばれ!」とか思いながら読んでいたのですが、清居視点だと平良は本当に「清居が大好きなきもうざ」です。(笑)
でもその一途さとか熱心さに清居もまた惹かれていくんですけど。
やっと二人がくっついたときには心の中で万歳三唱でした!なんでって平良は清居のことが好きすぎて付き合うなんて頭に全くないし、清居は自分が平良を好きになるなんてありえないとおもっているから!どっちもタイプの違う「俺様」だったんですね〜。



この作者さんの本ははじめて読みましたが、いい意味でそっけなくてさっぱりした文体と内容が合っていて面白かったです。ただ脇の登場人物がもっと出番ありそうな雰囲気で全く出てこなかったのがちょっとだけ肩透かしでした。倉田さんとかどこ行ったの(笑)

3

納得の1冊。

読み終えた後に「評価が難しい」という意見と「BLアワード2015小説部門1位」という事実に納得した作品です。
いじめがテーマであろう作品のあらすじを、スクールカーストLOVE!!なんてPOPに仕上げちゃって大丈夫なの!?という不安を抱えながらも、レビューと凪良先生を信じて手に取ったのですが…
結果身体がよじれる程萌えました!!

というのも、あとがきに書かれているのですが、
凪良先生の
「気持ち悪い攻めが好き。スーパーネガティブだけどピュアピュアで受けが好きすぎて、ごめんねごめんねと土下座し、俺はダメだダメだと自らを責めながらも止められず、明後日の方向へ暴走する攻めが大好き」
という趣味に激しく共感出来たからなのです!
受けも強気で美人で性格悪かったりするのが好き、とのこと。ME TOOーーー!!!

しかし性格が悪いと言っても、受けの清居が自分の意志でピラミッドの上位に立っているような人間だったら正直読み進めることは出来なかったと思います。
攻めの平良のいう底辺女子と平良に度が過ぎたからかいが起きたとき清居は
「激しくどうでもいい。それおもしろいの?」と一蹴して周りを黙らせます。けして正義感などからではありません、ただのきまぐれです。
清居は自分勝手できまぐれで自己中だけれど、それは自分自身がいじめの標的にされても変わりません。
清居を賞賛するつもりはないのですが、ファン体質の私には重度のファン体質である平良が清居を崇拝していく様に納得がいったのです。

しかし清居視点になる後半は圧巻でした!
家庭環境のせいで猛烈に愛されたい願望を抱えている清居が、自分に向けられる平良の熱烈な視線に快感を覚えていく様子が見事に表現されていました!

崇めるばかりで清居が自分を好きだなんて発想がこれっぽっちもない平良に対して、自分以上に「俺さま」だという清居の意見に激しく同意!
マイルールに縛られている平良に振り回される清居が痛々しくて、「私のキングに何してくれとんじゃあ!!!」と平良を蹴っ飛ばしたくなったものです。

趣味と構成がハマれば至高の1冊になると思われます。
絶妙のさじ加減で難しいテーマと気持ち悪い攻めを書き切った凪良先生に神評価です!!

28

なんだツンデレちゃんだ!!

お互い自分の穴の開いてた部分を埋めてる感じがしました。 
だから平良がああいう扱いを受けても清居を崇拝したり、
あの学校生活を頑張れたんだと思う。 
でも私はその部分ではあまり萌なかった…(^^;) 

話に入り込んでいったのは卒業で一度離れ、再開してから!!!
清居の気持ちがハッキリとしてからが面白かった~っ。 
相変わらず平良とのズレはダラダラ続いてるけど、
我慢できずに自分の気持ちを口にした清居は可愛かったです。 
確かに好きになった人とはイチャイチャしたいよね!!! 

恋人同士になってからもズレまくってる2人ですが、
本気で箍が外れた平良が見てみたい!!! 

7

本当に彼は美しいのか

ランキングを見て、購入を決めました。
長期間、ランキング上位だったので、かなり期待して
ドキドキして読み始めました。

読後の感想としては…
後半にいくにつれて、まあまあ良くはなったけど、
前半は、もう最悪。

後半の良さを補いきれない
最悪の前半でしたね。


タイトルは「美しい彼」。
彼とは、神々しさもある清居(受け)が「彼」です。
でも、彼は本当に美しいんですかね…?
外見じゃなくて?
心も?
精神も?
態度も?




前半の高校生での平良(攻め)の扱いを見る限り、
決してそうではないですよね…?
前半のテーマは明らかに「いじめ」です。
学校やクラスにはカースト制度があり、
底辺の位置にいる平良がいじめのターゲットに
なっています。

パシリ以外、具体的ないじめの内容は描かれておらず、
靴を隠したり、ジャージを燃やしたりなどの
描写はありませんでしたが、それすらもする価値もない人間だと
平良は考えられていたのかもしれません。
読んでいて気分のいいものではありませんでした。

しかも、その中には黙ってトップの位置に君臨する清居がいます。
清居も平良もパシリに使います。
ただ黙して、堂々と。
そしてそれを甘んじて受ける平良…。
クラスのキングとして平良にパシリを命令する清居にも腹が立ちますが、
それを「嬉しい」と感じて、清居に仕える平良にも怒りを覚えます。

平良がマゾであれば、文句は言いませんが、決してそうではないでしょう。
命令する相手が、崇拝する清居だからこそ、平良は尽くし、崇めたのです。

学校でだんだんと距離が縮まっていく平良と清居。
でも、清居は完全に平良を「格下」として扱っています。
それが手の甲へのキス。
平良に対し、「キスすることを許してやる」とも
言わんばかりの態度と、それを至福の喜びとする平良に
何とも言えず、複雑な気分になりました。

卒業式、そっと平良の唇にキスをする清居。
あとからこのキスの意味は分かりますが、
この時点では、一体何のことやら分からないでしょう!
平良がキスの意味がさっぱり分からなかったのも、
頷けます。平良のせいではありません!




うーん、それにしても清居がだんだんとアイドルのように
なっていく過程は、なんだかなぁ…と
思っちゃいました。
世俗にまみれていく…とでも言うのでしょうか。
孤高の存在だった清居がいきなり、手の届く範囲…しかも
すぐ傍で自分と同じように泥にまみれて努力する存在…
そんな気持ちになったのは私だけでしょうか。

悪いことではないのですが、気持ち的には
あまりいいものではありませんでした。
キングはいつまでもキングであり続けて欲しかった…みたいな。
もちろん、「いじめ」をする側のトップであることは、
嫌悪感の一言でしかないですけどね。

「アイドルになりたい」という目標もね…。
うーん…、清居のバックボーンを考えれば、
それもありかな…と思わなくはないのですが、
安っぽい…と思ってしまったのは私だけでしょうか…。
うーむ…。



途中、清居視点に物語が変わりますが、これは良かったですね。
清居の情感がよく伝わってきました。
私はどうも「受け」視点の物語の進め方の方が好きなようです(笑)
清居が本当は平良にどういう想いを抱いていたのか…
それを読み進めると、かなり驚くと同時に嬉しかったです。

「この意地っ張りめー!ツンデレっつーか、ツンツンツンデレ
 ぐらいだよ!」
とか、言いたくなりました。
足の下の蟻ぐらいの存在にしか感じていなかったように見える
清居の態度は、実はそうではなかったと知ったときは、喜びましたね…。
ずっと平良が好きだった……そう知った時は。
平良の傍にいたら、今すぐ平良に耳打ちしたいぐらいでした。



そしてある出来事をきっかけに、平良の家に出入りするようになる清居。
この時もまだ、清居は平良にとって崇拝の対象でした。

この時は既に両想いな二人なのに、いつまでも
のろのろしている二人がじれったくて仕方ありませんでした。
何より平良!
おまえは、莫迦かーーー!!
清居がここまで歩み寄ってきてくれているのに、
まだまだアヒル隊長の事を気にして、金の川のことを気にして、
なにより清居と付き合える状況なのに、
付き合わない、と断言するとはいったい何事!?
君が気持ち悪い常識では考えられない卑屈な人間ということは、
じゅーぶん分かったから、
とりあえず、清居の気持ちを考えろ!歩み寄れ!
清居の手を取れ!と
言いたくなりました……。


紆余曲折を経て、ふたりがひとつになるシーン…。
ああ、もう!
ここまで来るのに、じれったかった!
モヤモヤさせてくれたよ、もう!
でもそれだけに幸せでした。
平良の気持ちを考えると…。
清居の気持ちを考えると…。
二人とも嬉しかっただろうな…と。
二人のうち、どっちが嬉しかったんでしょうね。
これはもう考えるだけでも顔がニヤけます。

でも、一か月休まず毎日いたすとは…
ふたりとも若いな!ホント猿だな!
童貞同士とは思えないよ!

-------------------

ストーリーの前半は重苦しく、そして、誰の態度に対しても
怒りがわく場面の連続でした。

しかし後半、清居の本当の気持ち、意地っ張りの性格、
平良への思い、平良への考え、それらをひっくるめ、
だんだんと明るい方向へ向かっていった話だったと思います。

ハッピーエンドは本当に嬉しかった。



しかし前半の「いじめ」のテーマが
あまりに陰惨だったため、「中立」の評価とします。

しかし、いろいろ考えさせられました。

15

信仰に似た恋と、神様の心のうち

BL作品に限らず、個人的に大なり小なり「いじめ」がテーマになっている作品には手が伸びにくいです。
どんなに上り坂でハッピーエンドになったとしても、辛かったあの頃の記憶は決して変わらないし、いじめという事実を当人の成長の糧として描かれるとどうしてもモヤモヤが残ってしまいます。
しかしながら本作品は、凪良先生もあとがきでおっしゃられていたように、そういった部分がどんよりした印象になりすぎないように、よく工夫されて描かれていたような気がしました。
序盤は憂鬱な高校生活を過ごす攻めの一人称視点ですが、いじめによって理不尽なことばかりが振りかかりいつも暗澹としている…という感じではなく、これから先自分に起こることが手に取るようにわかっている、といういじめられっ子なりのリアルな諦観があります。
その予定調和を粉々に砕いてくれる受けの絶対的な輝きが攻めをどれだけ救っているかが切実に描かれていて(攻めの受けに対して限定のドM心あってのたまものですが)、攻めが受けにめりこんでいく過程に納得感があって、とても惹き込まれました。
コンプレックスや鬱屈した感情も、すべて自らが受けに仕えるためのポジティブな感情に昇華させていく攻めの一途さがぐっときます。

第一部ではそんな風に攻めの暗い高校生活に点在する受けとの大切な時間が丁寧に描かれつつ、第二部の大学生編では、突然の再会で受けの人間としての本質がどんどん暴かれていく過程が本当によかった。
攻めの一人称から見る受けは、その作り物のような美しさと相まって、きまぐれで絶対で孤高の存在として描かれています。しかし受けの一人称視点にバトンタッチすると、攻めが一途に見つめてきた時間も、受けの内面が攻めと過ごす時間の中でどれだけ揺れ動いていたかを知ることができ、攻めの考えていた受けの崇高さとの乖離みたいなところに深くしみじみと萌えましたし、攻めのまなざしの中でゆるぎなくキラキラ輝いていた受けが、ほんのわずかに綻びを見せた部分から第三部の種明かしの受け目線に移行するのが構成の妙すぎて…!
受け目線は、読めば読むほど叫びだしたいくらいに萌えました。水面下では必死にもがきつつも人前では凛として、それでも攻めの前でだけ不意に唐突に暴かれてしまう受けが本当に可愛いんです。

受けが攻めになぜ惹かれたのか…という部分も、受けの生い立ちや価値観のバックグラウンドをしっかり提示した後で、攻めとのエピソードをもう一度受け視点で照らし合わせてくれたので、こちらも非常に納得感があり二人を応援する気持ちが高まりました。
絶対的に美しくて高飛車なのに、恋をするとこんなに一途で意地っ張りでかわいい清居くんがずるすぎます…。

意地っ張りな清居くんのライバルとして現れる、隠れ肉食系の小山くんも個人的にすごく好きでした。二人の攻めに対する好意の表し方の対比もまたもどかしく、受けの「なんでオレがあいつなんかに!」と理不尽な気持ちになりながらの王道なヤキモチは本当に萌えましたし、惨憺たる高校生活を送っていた攻めにこっそりモテ期が到来してるのも、なんだか嬉しくて面白かったです。
そんなこんなで二人を応援する気持ちがMAXに高まってからの初エッチは本当に幸せな気持ちになりました…。人に決して弱みを見せない受けが、実は攻めのことを一途に想って見返したいという気持ちをお仕事に全力で注ぎつつ、プライベートでは誰にも身体を許していないというのも、こっそりぐるぐるしつつも基本は潔い清居らしくてしみじみと深く萌えました。
攻めが初エッチから受けをガンガン喘がせていてすごい!!と思ったのですが、受けの一挙手一投足をどこまでもじっくり観察し続けられる攻めだからこそかなと思い、とにかく幸せに気持ちよくなれている二人にただただよかったね…とはらはら涙してしまいました。

葛西先生のイラストが、物語にしっとりマッチしてて素晴らしかったです。特に高校生活編ですが、攻めにとってデフォルトで淡々と流れていく日々の憂鬱があって、時折気まぐれに鬱屈した感情を昇華させてくれる憧憬の存在である受けとの邂逅がある。
そんな風に影の中にわずかに光の点在する感じの静かな高校生活が、イラストからも感じ取れてじーんとしました。口絵の音楽準備室でのシーンなど、恋愛シーンなのに、静謐でちょっぴりダウナーな色使いの雰囲気が物語のテーマにマッチしてて大好きです。

凪良先生の小説ではいつも地の文などで不意にドキッとする一文が飛び込んで来たりするのですが、今回は攻め視点での「一生持って歩くバッグの中身は、意外と子供のころから入っている物が多い。誰とも交換できないし、誰にも持ってもらえない。ずっと自分で持ち歩くのだ。死ぬまで。」という一節にドキッとしました。
思い出って美化されやすいものでもありますが、それでも学生時代のそこかしこにあった憂鬱な出来事の方が今でも鮮明に覚えていたりして、そんなマイナスの感情に真摯に向き合わないと描けないテーマなんだなと、こういった一文からもしみじみ思いました。

惜しむらくは、攻めの写真方面での活躍とかも見てみたかったです!知らず知らずのうちに、受けと社会的な地位でも肩を並べている攻め…というのを見て気持ち良くなりたかったなと。
ラストの変身合コンのくだりでも十分満足なのですが、攻めが輝きだした後から寄ってくる人たちに対しての受けの(俺は高校の頃からコイツのこと好きだったんだからな!)というヤキモチと優越の入り混じったかわいさをもっと拝見したかったです。
本当にかわいい二人なので(攻めの狂気じみた受け信仰には若干難アリですが)、これからずっと先の未来を歩んでいく二人のことも、もっと見てたいという気持ちにさせられます。
心に残る非常に素敵な作品でした。ありがとうございました。

13

ちょっと評価を迷いました。

凪良先生作品は嵌まれないこともあるので、評価が高いこの作品は読むか否か迷いました。
この作品は、最後まで読んで良かったな~というのが先ず。
ただ、序盤から頻繁に登場する「アヒル隊長」
皆さんのレビューを読まないまま、知らずにこの作品を読んでいたら…
攻めが障害を抱えていたり、イジメられてたり
攻めの平良が攻めだとは、序盤では分からないかな?
私は受けだと思って読んでました最初。
鍵になるとはわかっていても、アヒル隊長が効果的なのか分からず…
平良って子が掴めずモヤモヤっとしながら読んでました。
この作品が面白く感じ始めたのは、受けの清居視点で語られてからです。
なので、もう少し清居視点で読みたかったな~とは思います。
平良に対する予想外の純情っぷり!!良い!!!
最後まで読み終えたら、納得高評価作品でしたが、序盤読むのをやめかけたこともあったので、評価は3までですね。

2

彼も人間

あらすじの「スクールカーストLOVE」に、いい意味で裏切られた感じ?
「絶対君主への信仰が、欲望に堕ちるとき」っていうより、「絶対君主への信仰が欲望を昇華させすぎて、彼も人間だということを全く忘れてしまったような相手を、いかにして落とすか」っていうお話だった。
平良の妄信的な愛は、奉仕することだけ、奉仕することを赦してもらうだけで、それ以上を求めるなんて絶対あり得ないと完結してしまって、実のところ清居の気持ちなんかお構いなし。
そんな、ある意味傲慢な平良の愛を、無理矢理暴いて乞う羽目に陥った清居の、その理不尽さに対する憤懣。
前半平良視点では、平良が自己完結しすぎていて二人の関係はお話になりませんが、後半、視点が清居に変わってからストーリーが一気に進みます。
清居が動かなければ、話も動かないだろうとは思っていましたが、清居がここまでかわいくなっちゃうとは。
この二人、このまま一生添い遂げて欲しい、幸せな結末でした。

7

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