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表題作運命かもしれない恋

古平好貴,27歳,転勤で東京勤務になった会社員
名久井由惟,27歳,小平の後輩でカレー屋店主

その他の収録作品

  • 永遠かもしれない人
  • あとがき

あらすじ

古平の行きつけのカレー屋の店主・名久井は、
古平が高校のときに一目惚れした相手。
実は古平は小学校の時にも彼に一目惚れしていて……?

深夜まで営業しているそのカレー屋に、不本意ながらも足繁く通っている古平。味は世界一好みだし、店主の名久井は高校時代の後輩だ。では何が不本意なのかというと、かつて名久井を女の子と間違えて一目惚れし、告白した過去があるからだ。あの頃、男と知った後も名久井といると変な気分になった。十年ぶりに再会した今でも、名久井の顔を見ると胸がざわつく。けれど名久井の薬指には結婚指輪がはまっていて……?

作品情報

作品名
運命かもしれない恋
著者
渡海奈穂 
イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523694
3.9

(84)

(29)

萌々

(35)

(12)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
326
評価数
84
平均
3.9 / 5
神率
34.5%

レビュー投稿数14

これはもう、”運命に違いない”恋

幼稚園で一目惚れして、小学校で一目惚れして、高校でもまた同じ相手に一目惚れして…(しかも相手が同一人物だと気づかないまま!)

そして四度目の正直、高校卒業以来10年ぶりの再会。
これを神様のいたずら、運命と言わずしてなんと言うー!?

もう読みながら終始大興奮でした。。

さらに、攻め視点で書かれてる作品って、好きなんですよね。。
大雑把に見えて大雑把な(笑)今作品の攻め、古平が恋心を諦めきれずにモタモタする姿が、たまらなく良かったー…!(*´艸`)

ざっくりしているんだけど、そのざっくりさが心地いい、というか。

おおらかで、想いが通じ合ってからは目一杯、こちらがきゃーっとなるぐらい和久井のことを甘やかしていて。
和久井が女王様のように古平に命令し(それも実は照れ隠しなところが、和久井の可愛さと魅力❤︎)、嬉しそうに甲斐甲斐しく世話する古平の姿にニヤニヤしました( ̄∀ ̄)

和久井が一度は外そうとした前妻との結婚指輪を、「外さなくていい」って言うところも素敵!
まあ、美波さんはある意味本当に二人の恋のキューピッド的な存在ですからね◎

古平の同僚、岸田が当初二人の関係に戸惑いと嫌悪感を隠しきれなかったところも、同性同士の恋愛のリアルを垣間見た気がして、個人的に「いいな」と思った点で。

それを「受け入れられないなら仕方ない」と言って、岸田の目の前でぎゅっと手を握った古平がひたすら格好良くて眩しかった…・:*+.

もう夜も更けているのに、読むと無性にカレーが食べたくなり、心に温かなものが流れ込んでくる作品でした✨

0

ツンツンな名久井が最高に可愛い

いやぁ、面白かった。
2人の同棲編を読みたいくらい。真面目だけどどこか抜けてる古平とツンツンで可愛い名久井は会話してるだけで面白い。もっと2人を見てたい〜〜
最初は攻め視点、次に受け視点。この構成ほんと好き。

最初の幼稚園のエピソードからして可愛くって、小学、高校と再会するたびに名久井一目惚れする古平。もう本当に運命としか言いようがない。

あと結構女性の影がちらつくのですが、これが私は全く気にならなかった。2人の背中を後押ししてくれる存在なので気にならない人も多いかも。

表紙からして本当に草間先生は素晴らしいです。古平も名久井も岸田もイメージ通り。

読んだあとカレーが食べたくなること間違いなしです。てか本当に名久井のお店が近くにあればいいのにってぐらい、お店の描写もカレーの描写も素敵でした。

0

No Title

三度目の正直や二度あることは三度あるなんて諺があるけど4度目は運命だと思う。
古平って惚れっぽい気がするけど4度も一目惚れしてる時点で強烈に惹かれてるんだと思う。毎度ブレーキかけちゃうから進展なかったけど、これ名久井サイドから見ると古平の葛藤が解るだけに切なかった。そんな名久井に美波さんが居てくれて良かった。付き合ってからの名久井がとにかく可愛くて悶絶。古平惚れる一方だろうな。長年温めてきただけに付き合ったら想いが強くてホッとしました。
情緒があって温かい気持ちになる作品でした。イラストも優しくて素敵でした。

2

好きとしか言えない作品

長い長い両片思いのお話でした。
何度も何度も同じ人に一目惚れする古平が、10年振りにその人に再会してまた気になるってもう運命じゃないですか!

それなのに無駄に抵抗して名久井と友達同士でいようと、お見合いもどきをするなんて愚かとしか思えなかった。
でもそのお相手がとても良い方で、その人の言葉で吹っ切れて気持ちを伝えに行った時は、読んでいて晴れやかな気持ちになれました。

古平と名久井の高校時代の回想を読んでいても明らかに両思いだっていうのは分かりました。
そして亡くなった名久井の奥さんの美波が、名久井の気持ちを知ってて応援していた事を知り一気に涙腺崩壊してしまいました。
恋人も好きな人も作らなかった名久井にとっては、美波が良き理解者でお互いに支え合っていたんだろうと…。
名久井が彼女を妹や家族という感情で大事にしていたのが分かるような気がしました。

古平より名久井の方が気持ち的にはハッキリしていて、カレーハウスミナミでずっと再会するのを待っていたと知って更に涙でした。

長い両片思いから恋人同士になってからの古平の名久井に対する愛情表現は、今まで我慢していた箍が外れたようで小気味良かったです。
そんなに可愛いって思ってたのか。www

2人の関係を知った古平の同僚の岸田に避けられたりはしたけど、見合いもどき相手の星野さんが岸田にガッツリ言ってくれていたらしいのと、最後には和解してたので安心しました。

BL作品に女性が出て来るのはあまり好きじゃないのですが、こちらの作品の2人はストーリー上無くてはならない存在だし、とても気持ちの良い人物でした。

5

運命っていいなぁ

幼少の頃好きになった同じクラスの女の子、小学生で好きになった同級生の女の子、高校で好きになった女の子の後輩。
惚れやすい古平が、27歳で再会したカレー屋の名久井は、高校の時に女の子と勘違いして告白した後輩だった。。。

古平の幼稚園からのエピソードが間に入りながら、現在の名久井との話が進んでいきます。
最初は、ノンケの惚れやすい女好きかぁと思いながら読んでいましたが
あれ? う? また?!
みたいな感じで、面白いくらい運命を感じる流れになります。
もうここまできたら運命だよ!!
そう読者が思ったくらいで、作中の登場人物が言ってくれます。凄く的を得たことを、ズバッと。
すごくすっきり読めます。
初エッチは、古平ひどい。。。
けど、こんなに好きな人と結ばれたら、抑えられないよねぇ。。。と、納得も。

後半、自分たちの事を知った同僚が、避けるようになり、それがあって色々とすっきりまとまるのですが、話全体ではもう少し長めにして、2人の幸せな感じを味わいたかったかなぁ。
あと、挿絵の名久井は女に間違えられそうな感じがしなく、普通にに好青年。それが少し残念でした。表紙の雰囲気が凄く気に入り手に取ったので、名久井らしさが出ていれば良かったなぁと思いました。

3

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