皆に幸在れ!

コミック

  • 晴れときどき、わかば荘 まあまあ

晴れときどき、わかば荘 まあまあ

hare tokidoki wakabasou maamaa

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表題作晴れときどき、わかば荘 まあまあ

澤村亮,29歳,203号室
鮎川要,33歳,202号室,高校英語教師

同時収録作品小田島翔×101号室~そわそわDEAD☆OR☆ALIVE~

小田島翔
千葉晃太

同時収録作品小料理屋わかば 春野わかば~HARD LUCK WOMAN~前・中・後編

春野ケンジ,36歳,板前
春野わかば,小料理屋のママ

その他の収録作品

  • ところにより、花吹雪

あらすじ

駅から3分風呂トイレ付き。女装ママが管理するアパート『わかば荘』
202号室の鮎川要は、真面目な顔して頭の中では卑猥な妄想遊び、妄想で足りなければ男をひっかけ遊んでいた。けれど、謎の隣人・澤村に修羅場を助けられてから鮎川は澤村のことばかり考えてしまい……?
わかば荘に暮らす男たちと、彼らを見守るママのもどかしいまでの恋愛模様を羽生山へび子がお贈りします!

作品情報

作品名
晴れときどき、わかば荘 まあまあ
著者
羽生山へび子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
晴れときどき、わかば荘
発売日
ISBN
9784813030690
4.6

(216)

(174)

萌々

(26)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
27
得点
1002
評価数
216
平均
4.6 / 5
神率
80.6%

レビュー投稿数27

ママとケンちゃん(ToT)

あらあらに続き…こちらも最高でした✨
メイン2本の読み応えがすごい。

澤村と鮎川の恋の落ち方がドラマチック
あの流れはくらくらするほど引き込まれました。

ママとケンちゃんの話にはうるうる
なんちゅうええ話なんでしょうか(それだけではないけれど)

今までケンちゃんの顔は隠れていたのが…ここできますかぁ〜!!
絶妙で最高かっ!!
と、はぁ〜〜と悶えました。

澤村もいいけど、ケンちゃんがいちばんかっこいいのでは✨
決してでしゃばらず、ママを支え守るケンちゃん。
子どもの頃にママが手をとってくれたことが、あんなうれしかったことはないと言うケンちゃん。
10年かけてママを探し出したケンちゃん。
うう。ママよかったね。

ママがやさしくて
心底やさしいてのはこういう人なんやろなとしみる

ママの回想で、住人たちが入居した場面もいい。
澤村が保証人おらんでも大丈夫ゆうてくれたり。

本作もギャグも健在で笑ったし。
DKの2人のわちゃも和む。 

ラストがまた最高でございました。
こんな読後感たまりませんな。

0

目から汁が…

「あらあら」を読んで、続きも絶対読む!と早速購入しました。
この巻もめちゃくちゃ面白かったし、大いに感動させていただきました。

1話目は「あらあら」でも登場した高校生カップルが再登場。ちょっと大人になってる?相変わらずの仲睦まじさでほっこりさせてもらいました。

二つ目のお話はわかば荘2階に住む英語教師鮎川と、隣の部屋の澤村のお話でした。
鮎川が真面目そうな見た目に反して、中身は妄想だらけのエロ教師なのが面白い。チビキャラになってえげつない妄想してんのがツボでした。
作者さんのチビキャラ可愛くて虜です♡
影のある澤村との恋愛に葛藤する鮎川。せつなさあり、キュンありのストーリーでした。

最後にわかばママとケンちゃんのお話。
わかばママの若かりし頃から、ケンちゃんとの出会い、現在までが描かれています。
辛い事があっても自分は強いからって言い聞かせてきたママが、ケンちゃんと出会えて良かった。
ケンちゃんもママと出会えて良かった…幸せで良かったとあたたかい涙が流れました。
ケンちゃん最終話にして登場しましたが、内面外見ともにイケメン過ぎて惚れたね。

ママとケンちゃん、わかば荘のみんながずーっと幸せだといいな〜。
本当に素敵な作品です!

0

「あなたは・・幸せかしら」

小劇場を観ているみたいな作品。
この本で好きな作品は人情溢れる内容、女装ママと恋人の、なれそめのお話、 
「春野わかば」前中後
優しい若葉ママの若い頃のお話は、感動するやら、泣けるやら。玉三郎の下町版のような色っぽい若葉ママは、どこかに実存のモデルが居そうだな~と思いながら読みました。こんな大家さんのアパートに住みたい。
---
冒頭の詞は「せまく 小さく うすぎたなくも 素晴らしい日々」
過労で倒れた若葉さんが、夢で昔のことを回想する。

隣に住む、母親に虐待されているケンちゃんに、食事やオモチャをあげて、面倒をみていた若葉さん。ある日ケンちゃんの母親に「気色悪い」とののしられて、ケンちゃんと接触できなくなってしまった。
それから10年後、若葉さんを探してお礼を伝えに来たケンちゃん。
ケンちゃんのお礼の言葉がとても良くて、泣けてしまう。
 「あんとき 一生分優しくしてくれて ありがとう・・」
そして、
 「大人になったら ぜってー幸せにしてやろうと 思ってて・・」
 「お姉ちゃんって呼んだときの顔が綺麗でさ・・傷つけたくなかった・・」
倒れて気を失っていた若葉さんが目を覚ますと、ケンちゃんが心配してのぞき込んでいる。
加齢を気にする若葉さんに、ケンちゃんが 「おまえ今日 今 幸せか?」と尋ねるんです。
なんか、昭和に流行った映画で高倉健さんが言いそうな台詞です
がんばって生きている人が、好きな人から多分一番言って欲しい言葉じゃないのかな~?

切手になったあの絵、見返り美人のポーズで振り向いて
  「あなたは・・あなたは どぉお? 幸せかしら」で終わり。

・・・私は、この作品と出会えたから、幸せです。
こういう小さな幸せを書くのが上手な作家だったヘビ子先生には、長生きして色々な作品を出してほしかった、残念 先生はお星様になってしまった。
https://bs-garden.com/information/15687/
神評価です。

5

それぞれの幸せ・・語り継がれるべき傑作

下巻となる「まあまあ」ですが、上巻のクオリティはそのままに
テーマが少し大人向けになってさらに濃厚な作品となっています。

「あすなろ」は訳ありバーテンと教師のムーディーでロマンチックな大人の恋愛を「あらあら」でも感じたへび子先生の絶大な演出力で存分に味わえる作品。

そして、トリを飾るわかば荘オーナーのわかばママの過去のお話。
「あらあら」でちらほら出てきた部分などが伏線として大いに生かされてた事に感銘を受けます。
これまでBL漫画でLGBTQ+の「Q」にあたる人物を扱い、
さらにこんなにも心動かされる作品は見た事がありません。

セクシャリティ差別やネグレクトといった社会問題にも触れている、
全人類に読んでほしい、本気で涙なしには読めない超大作です。

2

艶やかな前半、温もり溢れる後半

◆202号室 鮎川要
 攻めの澤村の、強面だけどすごく落ち着いていて大人の余裕溢れる性格と、受けで教師の鮎川の、妄想中の時の気持ち悪さと色気の漂う哀愁を纏った時とのギャップが、たまらなく魅力的でした。そんな大人な2人が織り成す物語は、前巻で登場したどのカップルとも異なり、どこか静けさと妖艶さが混ざったような雰囲気を孕んでいます。「惚れた?」「惚れた」という短い会話に、心を持ってかれました。本気になるのが怖かった鮎川が、なりふり構わず縋りたいと思える相手に出会えて本当に良かったです。

◆小料理屋わかば 春野わかば
 まさかママの昔話が読めるとは思わず、これは嬉しい誤算でした。わかばママがまだ会社員で、普段は男性の格好をしながらプライベートでは女装をしていた頃の可愛い出会い。幼いケンジの境遇は悲惨で、「こら」という言葉に必要以上に怯える姿に涙が滲みました。虐待されていると知っていても、親でなければ何もできない無力さ。必死に自分は強いと言い聞かせてなんとか生きてきたママを、成長したケンジが見つけてくれる。幼い頃の彼にとって、ママが男か女かなんてことはきっとどうでも良くて、ママの優しさだけが真っ直ぐ伝わっていたんだろうなぁと感じました。ママを見つけ出そうと奔走した彼に盛大に拍手を送りたいです。

1

感動の名作!

素敵な大円団でした!
『晴れときどき、わかば荘 あらあら』の続編で、前作登場人物たちも多数登場します。
未読でも問題ありませんが、個人的には前作を既読にしてから今作に臨むことをお勧め致します。

前作を上回る感動作(笑)に仕上がっております。
とにかく、カップリングが素晴らしかったです。
203号室・澤村×202号室・鮎川
刺青だらけの澤村がカッコよかった…それに尽きます。

そしてなにより、わかばママとケンジの馴れ初めに涙です。
前作から優しいママだなぁとは思っていましたが、本当に優しい人でした。
虐待されていたケンジの世話を焼く女装家わかばだけど、ケンジの親からは逆に変質者扱いされ遠くに引っ越すことに…
そのケンジを思い、自分の幸福を全てあの子にあげて欲しいと願うママにウルウル…
さらに、大きくなったケンジがママに会いにきて、「一生分優しくしてくれてありがとう」と言うところで涙してしまいました。
今度はママを幸せにするというケンジと今の2人がリンクして、あー幸せになれたんだなぁと思い、さらに感動しました。

わかば荘の面々はママが大好きで、ママは幸せだと思うし、わかば荘の住人たちもママに出会えて幸せだと思います。
やっぱり住んでみたいわかば荘です!
でも、女人禁制…?

1

あなたはどぉお?


幸せかしら

1

フフフ……フフ……フフフ……

BLに泣きなんか求めてないけどこの人の作品は泣いてしまう。
基本ギャグ仕立てだけど切なくて優し過ぎて良い人だらけで不器用で泣けてくる。

それぞれの何気ない会話がグッとくる。
2人の雰囲気で「ヒネルトジャー」なんてセリフこの作者さんにしか作れないと思う。
ギャグ仕立てなのにあまり何度も読めない作品。
内容が濃くて少し気持ちに痛くて才能に溢れていてうるうるしてしまうから。

本に仕上がり内容で値段がつくのなら、私にとってこの本はかなーり高い値段がつく。
ただBLとして「萌え」かどうかは別ー。

1

わかばとけんちゃんが泣ける

あれ?初読みの時に萌にしてしまった!神です!ごめんなさい。

わかばの人生そのものですね。
けんちゃんもやっと顔出し。

晃太と翔は相変わらず。

鮎川と亮がまさかのカップルに。
お互い過去に色々ある者同士、でもやっと本気で好きになれる人を見つけましたね。
植木屋さんにも鮎川の誠意が届いたのかな。

そしてわかばとけんちゃん。
これは泣けます。
虐待されてた隣人の子供を助けて可愛がってたわかばが結果的に追い出されてしまいます。女装してたからって理不尽です。隣の毒親の虐待は放置で。

サラリーマンを頑なにやめないわかば。
そして10年かかってわかばを見つけ出すけんちゃん。わかばの彼氏だって!
なのに合コン行こうとしたり。
年の差などで引け目に感じているわかば。でもけんちゃんが手を引っ張ってくれますよ。わかばの幸せはけんちゃんが受け取ったよ。

わかば荘からみんな巣だって行くのかな?みんなのお母さんなわかばがいつまでも変わらずいるのでしょう。けんちゃんと。

1

勧めずにはいられない一冊

「あらあら」も好きだけど、こちらはまた違う味わいです。
BLにえろすは不要と思っているわたしですが、この作品で初めてモロなえろすシーンに胸きゅんしました。「えろすはちょっと…」と思っている方にこそおすすめしたい。美しい。そして切ないです。

和服の女装家・わかばさんが営むわかば荘。
「あらあら」では1階の住人たちの話でしたが、今回は2階です。

1話目は前回の名残り+ちょこっと2階住人の紹介。メインは101号室の晃太と付き合っている翔です。
晃太が実家に帰ってしまって離ればなれの夏休み。戻ってくる日に出迎えようとうきうきわかば荘へ来た翔だったが…。
ちょっとハラハラやきもき、のちきゅんきゅんという可愛い話です。

2話目は202号室に住む高校教師・鮎川要と隣室の澤村。
「あんたが出てくことないやろ。俺が出てくわ。それできれいさっぱりごはさんや…」
思わせぶりな出だしで始まります。
私事で失礼。6年間算盤を習ってたのですが、先生がいつも「ごわさん」と言っていたのでご破算を「ごわさん」と思っていました…。恥ずかしい。この年になっても勘違いしたままのものってあるんだな。
恋をしたら、本気になったら自分がバカを見る。だから追わないし追いかけない。後腐れのない遊びを繰り返してきた高校教師の鮎川。引っかけた男が執着してきて困っていたときに、隣室の澤村に助けられます。それがきっかけで2人の距離がどんどん近くなっていって…という始まりです。
最初のそういうシーンは鮎川に対する澤村の扱いが酷いです。BLではよく見かける「男なんだから、乱暴にしたって壊れないだろ」というノリ。
だけどそのあとからはもう何て言うんでしょう。ワケありの男と表向きはお堅い職業に就く男。身分違いの恋とでも言うのでしょうか。貪るように体を重ねたり、英語を習ったり。その姿に何となく「愛を読む人」という本と映画を思い出しました。
そこからは怒涛のような展開に。孤独だった2人がやっと掴んだしあわせな日々を脅かす脅迫。鮎川の決断。脅迫相手、ひいては自分の過去との対決。
読み応えがあります。本気の恋はひとをどこまでも強くするし、相手のためなら何でもできると思わせるのだなあ。たとえそれが姿を消すということでも、それがそのひとのためになるなら…。そこまで思える恋はもはや愛。素晴らしいです。何度読んでも素晴らしい。

もう1つはわかばさんの話。
「あらあら」から名前は出てくるけど姿は見えない「ケンさん」。
わかばのいいひとと予想してはいいたものの、酒屋の女の子にコナをかけられても断らないし、何でしょうね、このひとは!という感じで始まるこの作品。疲労で倒れたわかばの見た走馬灯のような形で、ケンさんとわかばの出会いから馴れ初めが綴られていきます。
泣きます。泣けます。ハンカチ(へび子さん流に言うならハンケチ)かティッシュを用意してお読みください。
数十年前、リーマンだったわかばは女性と付き合ってはみるもののうまくいかず。会社でもストレスがたまる一方で、唯一の息抜きは自宅での女装の時間だけ。
あるとき夜中の買い物から帰ると隣の家の前にぼろぼろの男の子が座っています。中途半端に関わっても…と思いながら肉まんをあげるわかば。「ありがとう、おねえちゃん」と言われて、わかばは自分がスカートを履いたままだったことに気付いて…、という始まり。
男の子の前では「おねえちゃん」でいようとするわかばの努力する姿が優しい。ふたりの交流もあたたかくて、それだけに男の子の母親との対決のシーンはつらいです。男の子のしあわせを願いつつも、何かをしてあげる権利のない自分への苛立ち、「おねえちゃん」ではないことがバレた恥ずかしさ、情けなさ、いろいろな感情が胸に迫って苦しいばかりです。
それだけに再会のシーンも泣ける。ケンさん、いい男になったなあ。とは言え、まだ「少年」ではありますが、そこから2人で歩んできた半生。言葉通りにしあわせにしてくれたケンさん。やばい、打ちながら涙が出てきてしまった。
意識を取り戻す瞬間にわかばが見ていた再会したときのケンさんの満面の笑顔にかぶせるように、やっと現在のケンさんの心配で泣きそうな顔が出てきます。男前です。ちゃんとしっかり年を重ねてきた男の顔をしてます。この演出がにくい。どうやって思いつくのでしょう。読むたびに涙が止まりません。

好きな作品ほどレビューが書けないのですが、この作品はやっぱり書きたくて昨日読み直しました。読み直して高揚した気持ちを半日以上寝かせたにも関わらず、やっぱり泣けてしまう。
思い出しただけで泣ける。「わかばさん、よかったねぇ!!」というしあわせな涙で読み終えることができる。たびたび思い出してはしあわせな気持ちが蘇る。
そんな素敵な作品です。まだ読まれていない方はぜひともご一読を。
一緒にこのしあわせな胸の痛みを味わいましょう。

12

上から出しても下から出しても神、裏返っても神


青春です。

読んだ直後にレビュー書きたくて堪らなくなったのは久しぶり。
前作『あらあら』から読みましたが、突如本領発揮される、えも言われぬ色っぽい絵に釘付けになりました。
電子でスマホ読みなんですが・・一話読み終わる毎に一回閉じては俯き、膝に押し当てたグーで太ももをバシバシ叩いてみたり、ゴシゴシ擦ってみたり、と、溢れ出る多幸感に唇を噛みました。

色んな子達がいますが、この作中では、全くどのパターンもどんと恋。全部好きになりました。
偏に、飽きのこない描写や見せ方、特に背中のデッサン力と、話のテンポ、どれをとっても神レベルの為せる業。

表紙から受けた印象がほんわかしてるんで、自分のようなちょっとイかれた闇を養分にしているキワ者には向かない作品だと思って読まずにいたら大間違いでした。

腐女なら読むべし・・!
誰彼構う事なく勧められる逸品です。


4

パラダイス

あらあら からのまあまあです
引き続き住人たちの恋模様が描かれています
今回はあゆちゃん先生とお隣の澤村さん
とりがわかばさんとけんちゃん
どっちのお話も良かったです
全編にわかばさんの優しい眼差しがあふれていますが、わかばさんがどうしてそんなにしていられるのか 何を愛して何に悲しんで傷ついて生きてきたのか 彼女は自分は弱いと言うけれどそれだけじゃない 人として大事なことを守ってきたから彼女の周りには同じように弱いけれど強く生きようとする優しい人たちがやってきたのだと思います
みんな、時が過ぎた後ドブ川のほとりでみんなでお花見をしたことを嬉しい気持ちで思い出せますように

4

皆がそれぞれに「幸多かれ」と祈らずにはいられません。

「晴れときどき、わかば荘 あらあら」に続いて読んだ続編がこちら。
いや、これホント素晴らしい作品です。「あらあら」の時点でもあの面々が暮らすわかば荘のママはただ者ではないとは思っていたのですが、こんな過去があってこんな人生を選択したのね…と、もう一言では語れない思いが…。

こちらの本には、「あらあら」と同じようにわかば荘で暮らす住人たちの日常や恋模様が描かれているのですが、「あらあら」には青春のもどかしさみたいなものが詰まっていたのですが、こちらには主に大人組のことが描かれています。

ママとケンちゃんの過去、そこから今に至るまで…涙せずにはいられません。と言っても、単にしめっぽく描写されてだけいるわけではないのが流石。
誰しも人生、楽しいことだけではなく、辛いことや悲しいこともあります。だけど、ただただ泣き暮らすこともできず、普通にご飯を食べて生活していくんですよね。そうして日々の中でゆっくり心が癒やされてたりしてね。

ちょっとだけはみ出してしまった人たちが、それぞれの幸せを見つけられる場所「わかば荘」、本当にこの世のどこかにあるんじゃないかな? すごくリアリティがあるというわけでもないのに、あったかい気持ちでそんな風に思えるシリーズです。
読んだ後は、思わず色々な人に薦めてしまいました。

4

人生イロイロ

《あらあら》《まあまあ》2冊まとめてのレビューになります。

読後に言葉が出てこない自分の語彙力の無さが憎い!
面白さを伝えたいのに、上手い言葉が見つからない!
という作品でしたヽ(;▽;)ノ

すごく萌えて心があったかくなってキュンキュンして。
読んでる間、良い時間が過ごせたなぁ…。

最初は表紙を見てなぜかギャグ漫画だと勘違いしてまして…。レトロな作風は個人的にはあまり好みでないのも重なって、読まず苦手をしてたのですが、持て余した時間で開拓しようかなーと何と無く試し読みをして、今まで読まず苦手をしてた自分を殴りたかったです。自ら入り口を狭めるのは良くないですね。反省。

内容は姐様方の素敵なレビューを参考にしていただいて…これから読む人に伝えたいのは1点!
読み順を間違えるコトなく、《あらあら》→《まあまあ》を強くオススメします。オムニバスなので逆順でも問題なく読めます。私は間違えてるコトにも気付かずまあまあを読み終えてですね。失敗したーと後悔。
ママさんのお話は最後に読んだ方が作品が生きるとおもう。。。

青春の甘酸っぱさや夢がキラキラしてる《あらあら》
色んな経験を乗り越えた大人の憂いがキュッとくる《まあまあ》
人それぞれ人生があって、挫折があって、良いコトばかりじゃなくて。それでもその中で小さな幸せを見つけて、恋して、生きていく。そんな姿に心が温まる作品でした。

6

初恋孝行


ママもとい春野わかばちゃんが幸せで…幸せになって、本当に本当によかった……。
これに限ります。
泣ける泣けるとは伺っていましたが号泣でした。あとがきで一番初めにできた〜と仰られていましたが納得!
あらあら含め冒頭でなくまあまあになった「今」、この話ーーママの話を出したことが上手いなぁと。

ケンちゃんはイイ男で。
ママと出逢ったからだということ、それから素晴らしい初恋孝行だなぁとも思ったのですがケンちゃんの立場に立ってみてもやっぱりママを愛する理が充分すぎるほどわかるので、凄い。
この場合、ママがケンちゃんを愛するのは一の次に来て。再会した時点で好きじゃなくたっていいんですよね。ただ元気でいてくれたことが一番だったんだから。

最高の(年の差)ふたりでした。

他はいつもの面子に新たな面子(二階組)も加わって、個人的には前作のあらあらで一番好きだった大輔のところが出てきたことが嬉しかったです!初回封入特典の小冊子も最高でした。


もっともっと、ケンちゃんとママのいちゃいちゃも読みたい…!

次回作はぜひ、晴れときどき、わかば荘『いちゃいちゃ』で。

7

疲れてしまった心を癒したいときに。

前作「あらあら」も切なさと温かさが同居した素敵な作品でしたが、「まあまあ」ではとうとう読みながら泣いてしまいました。切なさも温かさも更に強く深くなっていて、疲れてしまった心を癒したいときに読みます。

澤村さんと鮎川先生のカプは、切なさに加えてエロかったです。大人の付き合いという感じ。
澤村さん、鮎川先生、二人とも色気がありました。
ストーカーになりかける(なってる?)キャラがいたり、澤村さんの背中に刺青があったりすることで別れそうになる二人。
けれど、最後には改めて気持ちが通じ合って良かったです。
澤村さんの関西弁も魅力的でした。ときどき見え隠れする純情なところが可愛かったです。

わかばのママとけんちゃんの話には胸が締め付けられました。現実には無さそうで有りそうで、やっぱり無さそうで。
二人の支え、支えられ、という優しい関係が温かいです。
わかばのママとけんちゃん、二人がそれぞれ抱えている過去や背景は重く悲しく辛いものですが、それがあったからこそ二人は出会えて今の関係になれたのだと思うと、必要で大切な想い出なのだろうと感じます。
二人で生きていて、今が幸せだからこそ、辛かった過去も大切にできる。昔の自分を認めて愛しく思える。
これからも幸せな日々を過ごしてくれそうで本当に嬉しいです。

わかば荘、是非近所に住んで住人たちを見守りたいです。
小料理屋わかばにも通い詰めさせていただきます(笑)
皆に幸在れ!

5

色恋人情そろってます。

色っぽさと切なさがアップしてます。
101 翔と晃太の話。
恋人になるまでは晃太が笑っていればそれでいい。
笑っていれば別に何でもいい。そういっていれば良かったのに 恋人になったら別にいい、と言えなくなった。
友達と恋人とでの気持ちの持ち用の違いが
甘酸っぱくて可愛かった。

202 鮎川要の話。
恋に溺れるのが怖くて、傷付きたくなくて、相手が本気になったら自分から身を引いていた鮎川。
そんな臆病な鮎川が心地良い人、心地良い場所を見つけてしまった。
けれど相手は教師という立場の自分とはかけ離れた世界の人で…
幸せを掴んだ瞬間、教師という立場から手を離さなくてはならなくなる。今までのように『ふつう』に過ごすだけ…忘れる、忘れられる。と思っていたのに…
『ふつう』の幸せがこんなにも貴重で素晴らしいことだと改めて感じる一作。
羽生山さんの作品の中でかなりHが多い作品だと思います。エロっていうより、お色気!!美しかった…。

ママ、わかばの話。
女装趣味があった春野がまだサラリーマンだった頃隣にすむ小さな男の子と出会う。
関わってはいけないと思えど手をさしのべてしまった。
悲しい別れを経て10年。
自分は強いと、自分は大丈夫と強がっている姿がもう(涙)
いま、自分は幸せだけれど、若いケンちゃんを見て
年寄りの自分で良いのかと不安を隠せない。
でもケンちゃんにとっては手をとってくれた一瞬のぬくもりが自分を生かしていて、その幸せを手をとって返したいという。
愛や恋の根底にある人情と絆。
その素晴らしさが二人の関係からあふれでている。
揺るぎない二人の愛のお話でした。


4

涙が止まらない。。

『あらあら』の続編。
『あらあら』が良かったら読んでみようくらいの感覚だったんですが、『あらあら』が余りにも良すぎて慌てて買いに走ったという逸話あり(笑)

『あらあら』では語られなかった、2階住人のアダルトな関係と、わかばさんのお話がメインです。
アダルトな澤村と鮎川のお話がとにかく色っぽくてエロかった☆
常にエロ妄想してるようなビッチ教師の鮎川先生。
とにかく佇まいがエロい(笑)
店改装中で休業中のバーテンダー澤村。
男の色気ムンムン(笑)
2人の貪り合うような野性的なセックスにはかなり萌えました!!
本気で惚れて求め合える相手なのであれば、過去なんてどうでもいいよと思わせてくれるお話☆
鮎川先生のいいところは、ケツとうなじ…わかります(笑)

もう一つのメインはわかばさんとケンちゃんのお話。
やっとケンちゃんが姿を現してくれました!!
このお話は涙なしでは読めません。
2人の過去には読む度に胸を締め付けられ、涙が溢れます。
まるで親子のように見えるケンちゃんとわかばさん。
でもそこには血の繋がりを超えた愛と絆があります。
本当に幸せになってほしいと思わせる、感動のエピソードを是非たくさんの皆さんに読んで頂きたいです。
押しつけがましくなりたくはないんですけど、そこまで思わせてくれる素敵な作品なのです。

へび子さん、本当に素晴らしい作家さんですね!
この幸せな読後感を是非味わって頂きたいです☆

5

涙が後から後から止まらない。

ママの過去話に、自分でもびっくりするぐらい涙が後から後から溢れて止まりませんでした。

絶妙な色香と絶妙な笑いを漂わせる素晴らしいセンスの作家さんだなぁ、と思っていましたが、今回はほんとやられた。

自分のことよりも他人の幸せを祈れる人間でありたいです。

4

ありがとうございます

羽生山へび子作品が好きすぎるあまり
レビューなど書けないと思っていたのですがちょっとだけ。

ぜひ「晴れときどき、わかば荘 あらあら」と一緒に読んでください。

この気持ちは自分の中で大切にしたいけれど
誰かに、なるべく多くの人にプレゼントしたいとも思う。
読んだ人はきっと、誰かにやさしくありたくなる。
読んだ人が増えれば、日本中にほかほか気分がもっと、もっと広がるはずです。

7

切なくも幸せいっぱい!わかば荘

こちらの作品ももう3作目ですね。
長く続くとだんだん飽きてきてしまう私ですが、
オブニバス形式のため、こちらは飽きもせず読めております。
むしろ楽しみで、続きが出るのを待ってました。

さて、今回は主に鮎川先生の話と管理人さんのお話が入っています。
あのヤンキー高校生二人組の話も最初に入っておりましたが…。

いや~それにしても鮎川先生変態!
エロすぎwww
いつもエロ妄想してるし、どうしようもない人ですねw
まさか背中にモンモンしょってる人とお付き合いするようになるとは。
この刺青背負ってる男、澤村との激しく求め合うようなHに禿萌えてしまいました!
二人は全く違う世界に生きていながら、
惹かれあって求め合ってしまう。
純粋に惚れてしまった、ただそれだけで。

いいですよね~、
男同士の何が良いって、
「惚れた!」
これ以外に何にもいらないでしょ?
だって男女だったら金が~とか生活が~とか嫁姑が~とか、ものごっつい現実的に考えちゃうじゃないですかw
そういうものを考えずに、ただ求め合う姿にいいなぁ…と思うのです。

そして、管理人わかばさんの過去。
泣かせますね~…
この人にこんな過去があったとは。
同居人の男は過去に世話をしてやったあの坊やだったわけですね。
再会、そして同居。
年が離れているし、わかばさんにも色々思う所はあるようですが、
ケンちゃんと二人で幸せに暮らして欲しいです。
本当、この二人は切なかったです。

人と人とのつながりが温かくて、昭和風のこの雰囲気、いいな。

2

大人組のお話

アパート・わかば荘を舞台にしたオムニバスストーリー。
前のコミックス「~あらあら」の内容はほとんど覚えてないけど、特に問題ない。
一つは高校教師と、一見ヤクザ、実は…な、お隣同士、大人の二人のお話。
高校教師・鮎川がビッチでエロくて最高。

そして、いよいよ、大家さんの、女装のママ・わかばさんのお話。
わかばママがまだ若くて、スーツのサラリーマンをしつつ、家で一人こっそり女装を楽しんでいた頃、ネグレクトされていた隣家の子どもに、つい、手を差しのべます。
お姉さんと呼ばれて、慕われて、ホットケーキに、秘密のおもちゃ箱。
少しでも温もりをと過ごした日々は、ある日あっけなく終わりを迎えます。
この理不尽さを、しっかり描いている所がいい。
子どもネタは落涙必至ではありますが、その後、わかばを探し当てて来た当時の子ども、ケンジの言葉でグッとくる。

気持ちよく涙が流せて、とても幸せな読後感の本でした。


3

人情BL漫画で右に出る人なし!

前作のレビューで、出てこなかったケンちゃんと眼鏡とリーゼントの話も読みたいと書いてたけど、叶って嬉しい。ケンちゃんとの出会いがあんな形だっただなんて。うまい!へび子さんは最高のストーリーテラーだ。そしてなんでこうへび子さんの攻キャラって男前なんだろう。澤村さんがまためっちゃカッコイイし。前作でも笑ったけど、OKADAドーナツ「WAO!」っての。端々の小物にも一切の手抜きなしなへび子さんの作品、ほんと大好きだ。今いる住人の誰かが出て行ってもまた、新しい人が入ってきたりしてさ~いつまでもこの話を続けてほしい。

7

こういう下町アパートに住みたい。

前作未読なので何とも言えませんが、今回のストーリーにだけ関して言えば、いろんな人間模様が見れて再読しまくりです!! やはりこのお話のメインとなるアパートの大家でいいのかな?その女装ママと彼氏の過去が、たぶん同情の気持ちが多と思うのですが、かなりクルものがありました。 そして現在、彼氏がママに対して問う「今日、いまの幸せ」…。 そしてママが読者に対して問いかける「あなたはどぉお?幸せかしら」…。 に無意識に涙出てましたよ。   

1

「あなたはどぉお? 幸せかしら」

この本のレビューを書きたいがためにちるちるの会員登録をしたという…(笑)
羽生山先生大好きなんです。初レビューです。

【小田島翔×101号室〜そわそわDEAD☆OR☆ALIVE〜】
「あらあら」に出て来たヤンキーカプの男前な攻め・翔やん視点のおはなし。
もう超微笑ましい。短い中に互いへの愛が溢れてます。前作読んで「惚れてまうやろー‼︎」と心の中で叫びまくった人も多いかと思いますが、これでまた翔やんに惚れ直すこと間違いありません。

【202号室 鮎川要〜あすなろ〜】
ゲイの高校教師・鮎川視点のおはなし。
彼は妄想しまくったりセフレとイチャイチャしたりと奔放そうに見えますが、過去の経験から本気の恋に臆病になっていて、それがとっても切ない。攻めの澤村も背中に重いものを背負っていて、後ろ暗いところのある者同士の大人の色気ムンムンなカプ。
ガッツリある濡れ場と眼福な裸体は必見です!

【小料理屋わかば 春野わかば〜HARD LUCK WOMAN〜】
わかばママと板前のケンさんの馴れ初め。
このお話は恋愛に限らず「愛」とは何か、「幸せ」とは何かについて考えさせられます。
このお話はわかばママの「あなたはどぉお? 幸せかしら」という言葉で締められていますが、羽生山先生が全てのコミックスを通して伝えんとしているのはこの事だなと感じます。
どのキャラも大事な人と一緒に美味しいもの食べて、笑って、懸命に生きてるじゃないですか。日常の中に幸福を見出すことの大切さを重視してるからこそ、部屋の中や街並に至るまで恐ろしいくらい細やかに書き込まれてて、ギャグも忘れないで、それがレトロな絵柄とあいまってこんなに素敵な作品に仕上がるんだと思いました。

11

読むほど味があります

前作【晴れときどき、わかば荘 あらあら】から引き続いての2巻(といっていいかは微妙ですが)前作を読まずともこちらの作品だけでもおいしくいただけます。

独特の絵柄と世界観で自身をドツボに嵌めていただきました。
ごちそうさまです。
今作のまあまあはどちらかというと大人のお話をしっぽりと書き上げていただいてます。
前作が❝あらあら❞で今作が❝まあまあ❞とついているのがなんだか話の内容といいますか年齢的なものを言い得て妙な感じで表しているのが素晴らしいと思いました。
むしろこのあらあら、まあまあはわかばママから漏れた声なのでは?と思っています。
内容についてはあまり触れないですが一つだけ言いたいことは鮎川先生の腰つきが艶めかしいです。(褒め言葉)

絵柄が凄く特徴的なので好き嫌いが分かれてしまうかもですが気になってる方はぜひ読んでみることをお勧めします。

8

待ちに待ってた第2巻!

この先生の独特な絵と世界観が大好きなんです~。

今回の主人公は『わかば荘』の202号室にお住まいの鮎川要さん33歳と203号室にお住まいの澤村亮さん29歳のお話です。

鮎川さん(受け)は高校教師で妄想ビッチ。同僚の先生や生徒で妄想してます。私生活も乱れてますが・・・。
澤村さん(攻め)はバーテンダーで只今お店が改装中で休業中。ちょっと大阪弁っぽいしゃべり方です。
このお二人はエロかったです。

しかし私は『わかば荘』の大家さんのわかばさん?歳と一緒にお住まいのケンジさん36歳のお話がよかったです。
二人の馴れ初め話でなんと、とうとうケンジさんのお顔が拝見できました~。想像していたよりは優しい感じでした。

後は101号室にお住まいの千葉くんのお話がちょこっとで他の方々はチョロっと出て来るだけでした。残念!!

もう続編は無いのかな~。他の住人の続き読みたいな。



9

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