特典ペーパー付限定版
◾︎本間(社会人)×伊飼守(いかいまもる 大学生)
絵柄が苦手で手を出してなかったのですが、読むうちに気にならなくなってきます。
ちょっと歪んだ社会人が、学生に手を出してその純粋さにある種毒されていくお話。あるいはピュアな学生が遊んでる社会人に毒されていくお話。
告白された側の伊飼が何故一ヶ月という提案をしたのか、風邪をひいている本間を何故そこまで疑うのか、いまいちふに落ちないところもありましたが、ピュアな伊飼くんがどんどん本間との恋愛にハマっていく様が可愛くて面白かったです。
選民意識のあるタイプかと思いきや、最終的に自分が単純な人間であることを、さしたる葛藤なしに肯定していたところで、本間のことがグッと好きになった。けど蓋を開けたら激重な人でちょっと怖くなる。描き下ろし読むと、監禁とかしそうだよこの人…!
萌2寄りの萌
計算し尽くして受けに近づく攻めの描写から始まったので、可愛らしい絵のタッチに反して殺伐とした展開になるのかな?なんて思いましたが、読めば読むほど攻めも受けも愛おしくなっていくような、温かい作品でした。ナルシストというほどでもないけれど、自分をクールに演じることが癖付いてしまっていて、計算外のことが起こると脆さが見えてしまう本間と、人の善意を疑いたくないのにどうしても信じきれず、人を好きになることがどういうことか分からない伊飼。どちらも本当に幸せな恋を見つけて欲しいと願ってしまうような、愛らしいキャラクターでした。
中盤まではずっと計算していた本間。でも、伊飼のあまりの手強さに、徐々に諦めの気持ちも持つようになります。本間が優しい接し方はそのままに、格好付けた振る舞いをやめた時、自然体なところが見えてきた彼に、ようやく伊飼は魅力を感じるようになっていきます。お金さえあれば、高い食事や贈り物を与えることなんて誰にでもできてしまうんですよね。たまにはいいかもしれないけれど、相手のちょっと寂しそうな背中だったり、何かを言いたげな目線だったり、本当はそういうところに惹かれることの方が多いんじゃないかと思います。本間が意図せず見せたそういう姿に、伊飼は「しあわせ」を感じ、「好き」を理解していく。恋をすることについて、何か忘れかけていた大切なものを思い出させてくれるような、そんな作品でした。
かわいいホンワカした絵なのに、ちょい毒がある感じ。嫌いじゃないや。攻めが受けに本気になって分かりやすく変化してきて、受けも絆されちゃいました。
攻めの弟君はいいヤツ。辛い時期を一緒に乗り越えてきた兄弟ですもの、味方でいてくれるよ。
受けが意外と周りをちゃんと見てるから攻めの変化を感じとり徐々に絡めとられていく感じ。いいわ〜
二人一緒に住み始めたらもっと仲良しになりそうなカップル。
面白かった。
形だけの恋愛から…という、ある意味王道な作品です。
繊細で今風な絵柄がかわいらしく、キャラクターたちの魅力を引き立てています。
ただ、どこか読みごたえとしては薄い印象を抱きました。
最初の時点でおさまりどころが読めること自体は、王道ものとしてはよいことなのかもしれませんが、
物語の起伏が少ないために満足感が低くなってしまったのかなと思います。
静かで叙景的な作品が好きな人には、うまくはまるかもしれません。
普通に良かったです。
描かれているのは基本、プレイボーイ(隠れゲイ)の社会人・本間と、おとなしめの大学生・伊飼の恋愛のみ。
二人に共通するのは、大学のサークルと、両親とも他界していること。どこか素直じゃない二人が、心を開いてセックスするまでが、丁寧に丁寧に描かれてます。
コトに至るまでが丁寧な分、ラストのまぐわいが感動的、かつエロい。「しあわせ、とか、ある」セックスっていいですね。
じんわり泣けました。
書き下ろしも、旅行先で好きな相手がいないと、こういう気持ちになるよなあ、と共感できて、ほんわか良かったです。