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表題作恋の沙汰も金次第?

多岐川一顕(金融会社社長)28歳
多岐川歩武(高校卒業→大学生)18歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

俺、多岐川歩武。実は十も年の離れた義理の兄弟、一顕のことが大好きなんだけど、昔告白してあえなく玉砕。二人きりの家族なのに、全寮制の高校に放り込まれ、こっちも反撃して戻ってきてみたら、たった三年の間に証券マンだった一顕はなんと街金の社長に! おまけにオレたちの死んだ両親を巻き込んだ事件がらみで、なにやらヤバい連中が一顕を狙ってる!?

作品情報

作品名
恋の沙汰も金次第?
著者
真船るのあ 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592872344
2.2

(4)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
6
評価数
4
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

義兄弟。

兄×弟で10歳差なので年の差ものでもありますね。

この設定は別にいいんですが(兄弟ものは好みではないですが義理の方がまだいい)、どうにもキャラクターにも設定にも入り込めないままでした。

受一人称が苦手だからというのもありますが(それでも、こちらは受の歩武にさほど難がないだけ真船さんの他の受一人称よりはまだマシな方でした)、ありがちな王道で先読みできるのはともかく、ラブ面があっさり過ぎてどうも・・・

兄弟ものは特にそうなんですが、どこで・どうしてラブになったのかを(『兄弟なのに』という禁忌のハードルがある分余計に)ハッキリさせて欲しかったですね。

そこがちょっと安易というかなし崩しに感じてしまいました。
これじゃ単に苦しいときにお互いしかいなかったからこその錯覚じゃないの?とも思えてしまう。←そうじゃなくラブなんだ!というのをもっときちんと見せてくれたら・・・

何よりもメインキャラクターがどちらも好みじゃなかったのが大きいとは思います。
まだ脇の歩武の親友2人CP(本文中には明確な描写は出て来ませんが、あとがきでそうらしいとわかりました)の方が気になります。←続編にスピンオフが入ってます。

あとは、どうでもいいんですが『縛りがテーマか!?』というのもなんですが、歩武が一顕に手錠と鎖で繋いで監禁されたり、一顕のライバル会社の連中に拉致されて亀甲縛りでヤバい目に遭ったり・・・

それに加えて、歩武の(ギャンブル関係の)能力とかいろいろ詰め込んでましたね。しかし、この能力設定は必要だったんだろうか?

う~ん、そこまで悪くはないんですが、好きだとも面白いとも思えませんでした。

あと、そう言えばこちらはカラー口絵がありました。花丸は基本的に口絵なしのレーベルなんですが。

続編『恋の沙汰も金次第? 2』が出ています。

0

義兄弟ラブ♪

一度、攻(義兄)にフラれてるにもかかわらず
ずっと想ってる受(義弟)が一途で好印象。
ほんとは両想いな、じれったいカップルさんでした♪

ギャンブル運があるという受の特異体質(?)がうらやましい!!
そんな特技があったらボロ儲けできそうだけど必要最低限なのよね~
ほんとイイコ。
私なら頭痛がしようと儲けまくるけどな(笑)

攻に手錠でベッドに監禁されたというのに、根性で抜け出した受。
気概があってすごくいいです! 

GPS付携帯とか… 攻の束縛っぷりが半端ないけど
これも愛されてるってことだよね♪

0

全体的にやや物足りない…。

古い作品!再読です!
当時から蓮川先生が好きだったので絵師買いした作品。

1番の感想は時代を感じるな〜と(笑)
設定もキャラも古さを感じます。
私は嫌いじゃないですけど、最近のと比べてしまうと物足りない。
どこもかしこも中途半端で、心情面であったり、ストーリー展開であったり、もう少しツッコンで書いていたら面白くなるはずの設定も、余り生かせれていない印象です。

両親を亡くし街金の社長になった義兄 • 一顕と
兄が好きで好きで仕方ない、高校を卒業したばかりの義弟 • 歩武の年の差&義兄弟ものになります。

歩武の一人称で物語が進みます。
なので殆ど、一顕への好きな気持ちが切実に語られていきます(笑)
1度、一顕に振られているにも関わらず、全寮制高校に放り込まれた3年間、一顕の想いは変わらないまま諦めきれない歩武。
一顕に反撃するため、3年ぶりに戻って見たら商社マンだった一顕が、街金の社長に!
しかも理由は、死んだ両親の事件の犯人に復讐するためかも⁉︎
そのせいでヤバイ連中が一顕を付け狙い、歩武も巻き込まれていく…
みたいな感じです。

この一顕が凄く不器用でヘタレなんです。
本当は大事な家族であり弟であり、そして想いは歩武の同じように好きだと思っているのに…
巻き込みたくない思いから、冷たいくらいに突き放します。
で、そのやり方もやり方で、ヤバイ連中に狙われてるって説明したらいいのに、言うことを聞かない歩武を手錠で監禁ってちょっとそのプレイは違うんじゃ⁉︎
素直じゃないというか、寡黙過ぎるから一顕の心理が歩武には分かりません。
以前の一顕と違い、やり方も何もかも冷酷なイメージに変わってしまっていて、歩武も余計に心配になります。
そして首を突っ込んでしまい…。

歩武は見た目も性格も可愛いんですけど、なにせ意地っ張りなものだから、どんな仕打ちにも負けてないんです(笑)
結局、アルバイトをして自活して、一顕の傍を離れないことを決めます。
健気にも、自分の変わらない想いを一顕に伝えようと感張ります。
こんな性格の2人なので、なかなか甘いラブにはならないんですけど、ほのぼのとした雰囲気は楽しめるかと思います。

どうしても一人称で進んで行く分、一顕がいつから歩武を好きだったのか説明がなかったので、そのエピがあったら面白くなっていたと思います。
ただ、感じ的には早い段階から好きだった事は想像できるかも⁉︎
分かりにくいけど、歩武にベタ惚れなので(笑)
あと、ラストの事件解決の仕方が甘くて、今一つ納得しにくかった!

脇キャラの勇馬と智史は好きでした。
いつも歩武を助けてくれるいい友人であり…気になる2人なのです。
こっちの方が美味しいかも♡

ストーリーは予想通り進んで行くので安心と言えば安心ですけど、お話の設定を考えたら、もう少しシリアスな部分があってもいいかと感じました。
ツッコミ所は満載ですけど(笑)
エンターテイメントものとして軽く楽しく読める作品だと思います。

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