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表題作忘却の月に聞け

久留島青嗣,18歳,大企業の御曹司で義兄
佐倉藍生,17歳,高校2年生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高校2年生の佐倉藍生は、病弱の母と離れ、腹違いの兄・久留島青嗣と同居中。
幼い頃癇性が強くて両親にも懐かなかった青嗣が、唯一心を許していたのが
藍生だったのだ。けれど青嗣は藍生が義弟だとは知らず、執着は年齢と共にエスカレート。
ついに高校入学と同時に無理やり藍生を抱いてしまう。母の病気療養のため、
青嗣への反抗を押し隠して関係を続けていたある日、青嗣が事故で記憶喪失になってしまい!?

作品情報

作品名
忘却の月に聞け
著者
宮緒葵 
イラスト
水名瀬雅良 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199008009
3.5

(51)

(14)

萌々

(13)

(15)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
173
評価数
51
平均
3.5 / 5
神率
27.5%

レビュー投稿数11

義兄弟 執着愛

宮緒先生のキャラ文庫3冊目、執着愛 一応学園もの 

「忘却の月に聞け」
こんな奴に気に入られたら生き地獄

「誘惑の朝に聞け」
二人は同居。 青嗣は凝り性、家事上手 藍生が青嗣を振回す 未来の予兆。

---
佐倉真央:藍生の母、孝敏の愛人、元銀座のクラブ歌手、 
好きな歌は「fly me to the moon」

佐倉藍生:17歳,高校2年生 青嗣の義弟 美貌 謎の「歌姫」
6才から母と離され、青嗣の「道具」 青嗣の幼児退行で、気持ちと立場が変化

久留島孝敏:父 政略結婚の婿養子 妻を嫌い愛人宅から帰らない、頼りない人。
久留島和子:青嗣の母 陰湿な虐待を藍生に繰り返す嫌な女

久留島青嗣:18歳 御曹司 藍生にだけ懐く虚弱児だった
藍生は「傍に居れば天使、離れると悪魔のように苦しめる」存在 
藍生から拒否され、車の事故、その後幼児退行

海音寺:青嗣の親友 
三十木:音楽配信会社経営 藍生を、覆面歌手チェリーで配信
日野原:17才 柚木園学園生徒会長 声フェチ 謎の歌姫の大ファン

2

今から読む人が羨ましい~!


読んで数ページで「あ~~最高だよ」と、天を仰ぎました(笑)

今回も攻めの執着がハンパないです。
自信を持って「これは執着攻めです!!!」と断言できます。

さて内容ですが、本妻の子×妾の子で隠れ美人の異母兄弟で学生ものです。

攻めは幼い頃、癇癪を患いそこで受けに出会い、受けにだけ心を開きます。
それを見兼ねた両親は受けを母親から引き離し、本邸へ連れていきます。

攻めももちろん顔がいいしカリスマですが、受けも劣らず隠れ美人で歌が上手い。
でも攻めの独占欲のせいで親しい友人も作れず…。

そんな攻めから離れられる条件は「攻めが飽きたら」。
当分、無理かと思われた条件ですが、ある事件で一転します。

あらすじにも記載されているのですが途中、攻めが記憶喪失になり、更には子供の頃の癇癪の再発。
再び受け以外の人は断固拒絶。
少しでも大人が近づけは暴れまくるのに、受けには従順で安心しきった子供のような姿は母性本能くすぐられて本当に最高でした。

その後、どうなったか気になった方は是非、手に取って読んでみてください!

あ~~これから読める方が羨ましい!(笑)

4

アホの子攻め

三行感想
> 攻めがアホ
> 魔性受け
> 攻めがアホ


普通に感想
なんか宮緒葵先生ブームが勝手に来てるんですが、たまに別の先生の本を読んでいると、攻めが大体アホやばそうって辺りが群を抜いてるな、と思いました。

攻め。
冒頭からとりあえず受けが好きなんだな…ってことがありありと伝わってくる感じがすごいです。でもあまりにも周りが見えていなくて、その為に受けの胃は死にかけ。
考えてみたら子供の頃から甘ったれで、まだ18歳なんですよね……なら仕方がない…のでしょうか……?????いやでもやっぱこいつ心底アホだよな……みたいなモヤモヤした感じで読み終えました。
身なりは立派でも中身はバブちゃんです。自分でも受けの乳首を吸って「自分バブちゃんでーーーーす」アピールしてます。
この攻め色々とやらかしてて、ことごとく受けの平和な人生をぶち壊しまくってるんですが、「ぼくは受けが大好きです」思考の為に受けの苦悩に気付きません。そしてこの攻めを生み育てた両親に至ってはゴミです。
アホの攻め、ゴミ二匹のおかげで冒頭イライラしてましたが、攻めがバブちゃんになるまで我慢すると魔性の受けが開眼します。

受け。
なんか色々と可哀想な奴なんですが、後半から魔性ムーブをかまして攻めをよしよしし始めます。ついさっき平和な人生云々とか言いましたが、多分攻めが居なくても第二第三の攻めをバブバブ言わせてそうです。
宮緒葵先生の【渇仰】の受けと同じパターンの受けって感じです。最近だと【聖なる捕喰】にバブバブ言ってる受けが出て来ましたが、宮緒葵先生の作品は魔性の受けが攻めをよしよしするイメージが強かったので「ヨッ、いつもの!」ってなりました。

攻めと受けがバブバブよしよしだったのでカップリング的にはやや平和な感じでした。
今回のスパーキング枠は攻め母でしょうか。宮緒葵先生のお話によく出てくる感じのやべえ女です。
私はBLに出てくるやべぇ女やざまぁ話を見ると手を叩いてしまうタイプの腐女子なんですが、今回はどちらも入っていました。攻めがアホ過ぎてざまぁ感は薄いですが…。


まとめ
バブバブよしよしカップル、やべぇ女、ざまぁがお好きな方におすすめです。

0

相互の独占欲と執着

大好きな作品で何回目かの読み返しです。
何回も読んでるので今頃レビューに何を書いたらいいのか…。なら書くなという感じですが。

二人の恋心と独占欲、支配欲のすれ違いでしょうか。
最初のうちは藍が可哀想で仕方がないのですが、青嗣の気持ちが所々に滲み出てます。あのときの愛の言葉を聞いていれば!

記憶喪失ネタからこっそり記憶を取り戻し己の罪を悔い改め親友と契約して藍の母親を救い出し自分でお金を稼ぐ。高校生とは思えない行動力ですね。

藍も子供の頃の支配者から被支配者にされまた記憶喪失の青嗣の支配者に。
真っ直ぐに好意を伝えてくる青嗣を失いたくない、でも実は青嗣に守られていたことを知り記憶を無くすほど苦しめたのは自分だと思い、元の青嗣に会いたくなる。

上手いですねえ。二人の恋心と独占欲の交互や勧善懲悪的な出来事、記憶喪失中からネタバレした後も甘々な二人。とっても満足です。

タイトルもいいですよね。
兄弟ものですが禁忌ではなく二人を繋ぐ鎖と捉えていて一生側にいられるといいですね。
青嗣が一目会ったときから藍だけを求めていたのもキュンです。不器用なので藍を苦しめ拗れましたがそうしないとお話が成り立ちませんでしたね。

1

羽衣伝説的なあれ

好き嫌いはあると思うのですが。
私は昔から、“天使に恋をしてしまった男が、愛されない悲しみを抱えつつ、それでもそばにいて欲しくて、天に帰れないように天使の羽を毟ってしまう” 系の攻めが好きなので。
本作の前半は、そんな私には垂涎モノの展開でした。
受けが好きで好きで仕方ない攻めが、身分差に物を言わせて受けを力付くで犯して束縛する。
愛されないのならいっそ……というやつが好きなのです。個人的嗜好で言えば、本作の攻めはもっと悪辣でもいいな~と思ったくらい。

そんな前半に対して後半は、記憶喪失がきっかけとなって幼児退行した攻めが甘えて甘えまくって、頑なだった受けを心を落とす展開へと移行。
こちらは宮緒先生の本領発揮という感じのワンコっぷりでした。
でもいつもと違うのは、攻めが全然腹黒くないところ。
とても可愛い白ワンコでした。

宮緒先生のワンコを味わいつつも、宮緒先生の俺様攻めというレア物を同時に味わえる。
一つで二度おいしい作品でした。

6

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