ひねくれたモテモテ男をねじ伏せる腹黒年下受け

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表題作土下座、して下さい。

湊,高校生
二葉,中学生

同時収録作品厨房の桃山さん

春日,ウエイター
桃山,パティシエ

同時収録作品真っ直ぐな歪み

月岡,高校生
神田ゆうき,高校生

同時収録作品卒業の日

同時収録作品やわらかなエゴ

高見,美大4年
明石,美大1年

同時収録作品人の居る場所

小針,高校生
栄,高校生

その他の収録作品

  • くものいと(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

キスよりも気持ちが良くて、セックスよりもスリリングな騙し愛♥︎

背が高い、顔もいい、そして誰にでも平等に優しい。
三拍子が揃った男子校生の湊(みなと)はとにかくモテる。
だから、バイト先で男子中学生の二葉(ふたば)から
告白されても湊にとってはいつもの事だった。
しかし湊はすぐにこの出逢いは”いつもの事”ではないと知る。
表題作を初め、一味も二味も違うBLが詰まったスパイシーな短編集。

作品情報

作品名
土下座、して下さい。
著者
さとまるまみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
ISBN
9784865890532
3.1

(52)

(14)

萌々

(8)

(13)

中立

(7)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
8
得点
148
評価数
52
平均
3.1 / 5
神率
26.9%

レビュー投稿数8

一体誰がこの結末を予想できる?

6つのお話から成る短編集。
そのどれもこれもが闇・闇・闇が深い!!!

どのストーリーも予想の斜め上をいき、結末は予想不可能。
最後にはそれは深い穴に突き落とされ、もう戻ってこれそうもない。
そんな精神的衝撃を与えられるような6編が詰め込まれた1冊でした。

事前情報は全くなしで読み始めたため、
可愛らしい男性が土下座するキュートでポップな表紙から
こんなにダークなものが潜んでいるとは思いませんでした。
はぁ、びっくりした~…

表題作の『土下座、して下さい』は
読み始めは年の差純情ラブなのかと思いました。
すると、次第にホラー色が漂い始めヒィィとなっていたら、
今度は世界が強烈に歪み始めて、最後にはもう誰も信用できなくなりました…。
美しい兄弟の愛が、歪んだ愛の連鎖を作り出してしまった。
この作品で初っ端から右ストレートを食らってしまいました。

しかし、それに続くどの作品も怖い、怖い、怖い。
中でも一番鳥肌が立ってしまったのは『真っ直ぐな歪み』でした。
これもまた真っすぐな愛だと勘違いしていたら、
とんでもなく歪みまくった愛でした。
はぁ…なかなかのトラウマですね。

お話の中で生きる彼らはこのままで幸せなんだろうか…
と恐怖と切なさを抱え、読み続けていたら、
なんと!あとがきで彼らの「その後」が描かれていました。
〝普通〟の幸せとはかけ離れているものの、
彼らなりに今を受け止め、それぞれの幸せを見つけて
生きようとする姿が見られて、良かった…。
一応、救い?を得て物語の幕は降ろされました。

闇色が強めなので万人受けはしないのかもしれませんが、
個人的にはストーリー展開の妙に惹きつけられてしまいました。
どれもこれもが頭にこびりついて、しばらくは離れなさそうです。

主に怖い愛・ときに切ない愛の詰まった短編集でした。

2

ヤミ系短編集

作者さんのデビューコミックスみたいです。
やはりというか、少し狂気じみた人ばかりで、そういうところが作者さんの萌えどころというか、原点なのかなあと思いました。

表題作は、キャラが完全に年下ワンコなのに、実は姉を振った元彼に仕返しに来た怖い少年だった、というもの。
ワンコに癒され依存してしまうクズが萌えどころ。姉は姉で男多数で、クズの兄と付き合っているのも一興。

あとは、リバとなってますが、本編ではただただ無理やりされちゃうだけのパティシエさんの話とか、ワンコ彼氏かと思ったらカルトに入ってて集団でやられちゃうとか、かなりやばい設定のお話が多く、どんなに明るい出だしでも24バリのどんでん返しくるぞ、としか読めなくなりました。

後の方に、昔好きだった彼の結婚に花を贈る切ないお話もあったけど。。
どれも、どこか引っかかる面白いところがあって、その後の作品につながっているのだなあと思いました。

2

病み闇

す、すごかった…
結構な病み本ですね…
『浄化系彼氏』が好きだったので今作を読んでみたのですが、思っていたのと全然違いました。

とにかく、分かりやすいハッピーエンドはありません。
ただ、本編では「えっ!!これで終わり?」と思った作品たちが、『くいのもと』で全員集合し、それぞれ上手くやってるのかなー?と思わせる終わり方をしてくれたのが救いです。

怪しい信仰宗教的なサークルのお話、『真っ直ぐな歪み』が一番恐ろしかったです…

『やわらかなエゴ』は切ないけど優しくて、唯一心が洗われた作品でした。

それぞれがものすごい個性で溢れており、忘れられない作品になりそうです。

4

ヤバイ奴ばっかりだ

とにかくヤバイ奴ばっかりです。この世界ならそりゃ神田(「真っ直ぐな歪み」)は神のように清らかな子ですわ。

この絵柄でこのエグさ。それでも割に読後の嫌悪感が薄いのは、徐々にエグみが薄くなるよう短編が収録されているからかしら。

「やわらかなエゴ」が好きでした。ノンケが出てくるBL漫画に常々持っている違和感が表現されていました。こういった短編集の中の1話には出来るけれど、1冊のボリュームでこの落ちは無理だと思うので、読めて良かった。

最後の「くものいと」でそれぞれの話の回収をしています。幸せそうなキャラもいて安心する。

2

すっきりしません。

短編集でした。
どの作品にも共感できず、すっきりしません。

みんなそれでいいの?というお話で、無理矢理なエロが多くて正直気持ち悪いです。

表題作はまんまと騙された攻めが結局受けを捕まえたんでしょうか?受けは攻めをどう思ってるんでしょうか。
姉の為の行為でも強制フェラさせられても嘘を続けるってすごいですね。
そして嘘を認めない攻めはどうなるんでしょうか。
姉も受けが大切にするような女性ではないようで。

どのお話も不条理?で、でも読者を納得させる不条理ではないような。

やわらかなエゴだけはまともなお話でした。

2

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