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表題作僕の犬のドSなご奉仕

城田圭駕,会社の後輩,25歳
桐波由鶴,会社員/ソフトSMバー女王様,28歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

昼間は真面目な会社員、夜はゲイ向けソフトSMバーで女王様をしている由鶴。本当はいじめるよりも甘やかされたい願望があるものの、何の取り柄もない自分に恋愛は難しいと諦めていた。そんな時、由鶴の後輩である城田に女王様をしていることがバレてしまい、更に由鶴の“犬”になりたいと言い出して…!? 主人を気持ちよくさせたいと、由鶴は初めての快感を教え込まれていき――。

作品情報

作品名
僕の犬のドSなご奉仕
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
いさか十五郎 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861348150
3.5

(34)

(4)

萌々

(18)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
8
得点
116
評価数
34
平均
3.5 / 5
神率
11.8%

レビュー投稿数8

真面目で一生懸命で鈍い女王様とこじれまくり

うーん、こじれましたね。

真面目で一生懸命で自己評価が低い由鶴。
スカウトされてソフトSMのお店で女王様のバイトをしてて。真面目なので女王様になるための勉強もちゃんとして。もっと完璧な女王様にならねば!と。

部長に失恋して傷ついて。年上の頼りがいのある男性に抱きしめられたいと願う寂しい由鶴。

城田との出会いがなあ。
優秀すぎてなんか苦手な世話係の中途入社の新人が、なんと店外プレイを願い出て犬になりたいと…。

うーん、仲良くなりたいからってなあ。
ここからすでにこじれてますよね。由鶴はちゃんと女王様しなきゃ!で。
城田は何考えてるのかわからないし、なんかもしかして僕のこと好きなの?な感じだしで。だけど好きな人がいるってもんだから由鶴は、なんで僕にこんなことを…とぐるぐるしちゃって。

早く好きだと言え!って思ってましたが。こじれるにも程があると。
でも城田は最初は仲良くなりたい親しくなりたいって気持ちで犬になったんですもんね。うーん、ややこしい。

由鶴は鈍いし城田は絶対に好きだと言わないし。
親しくなりたい+真面目で一生懸命で可愛い=好き
なのだろうけど、鈍い由鶴にはA+B=Cがわからないんですよねえ。

最後は由鶴の家族関係も城田との関係も一挙に解決して。城田、できる男ですね!

今度は二人でママに挨拶に行っておいでよ!

切ないしすれ違うしエロエロだし明後日の方へ行っちゃうしで、読み応えがありました。

0

濃厚エロ!可愛すぎる女王様❤️

受の健気さ、いじらしさがたまらない素晴らしい作品です。
葵居先生の作品はどれも濡れ場が多く、擬態語などがふんだんに使われていてめちゃくちゃエロいんですが、本作は特に濡れ場が多い!童貞処女のかわいい女王様がドSな犬に陥落していく様がエロい!!!
心理描写も切なく丁寧、かつ繊細で、エロとシリアスのバランスが絶妙な名作です。
ぜひ1人でも多くの方に読んでいただきたい!!!!!!

0

プレイには人柄が出るものなんですね

サービスのSとは良く言ったもので、
ソフトSMバーで女王様・由鶴はとてもMの気持ちを汲んであげています。
普段はおとなしい会社員だけど、ステージでは求められている実感が得られ
バーのママにも懇意にしてもらっていましたが
会社の後輩の城田に女王様であることを知られ…。

由鶴の、家族では自分以外みんな著名人であることのコンプレックス、
とても同情してしまいました。
凡人であるが故、非凡でいられるステージが心を解放できる場所で
それでも理解して気にかけてくれる人物がいるだけ良いかもしれませんが
自分だったらツライだろうなと思ってしまいました。
しかも同性の上司に想いを抱えたままで…。

そこに現れる城田、出来た男でしてね。
年下なのに秘密がバレても安心して身を委ねられそうな懐の広いヤツです!
由鶴を尊重して、優しく接しつつも
「あなたの犬になりたい」と言ってまっさらな由鶴に言葉責めやらアレやら…。
決して強引ではないのですし
なんといっても女王様なのに喘いでしまう由鶴がとても可愛らしい!
城田も夢中になっちゃうのがわかりましたw

映画監督の高菱がわかりやすく悪者で、
実際こういうタイプの人間を目の当たりにしたら
暴れたくなるだろうなと思いましたww

いい感じのなってきた折りの城田と由鶴のすれ違い、
由鶴、その勘違いは無いよ!ってつい違和感が…;;
そりゃ、恋愛偏差値低いからと言ってしまってはそれまでですが
逆に城田が気の毒になりました。

でも、最後は由鶴が思う程家族に壁はありませんでしたし
なんといってもお父上が…理解があるわ潔くてかっこいいわ…。
ある意味出来過ぎな気がしなくもなかったですが胸がすく思いでした!!
城田もしっかりというかちゃっかりというか抜け目がなくて
由鶴の幸せはこれからも続くだろうなと安心できました。

いさか十五郎さんのイラストも色っぽくて(ジャケもセクシー!)
作品の世界観にぴったりでした♪

2

SMがこんなに可愛いなんて☆

表紙とタイトルからもう少しハードな内容を想像していたのですが、とてもかわいいお話でした☆SM要素はほんの少しなので、それを期待して読むと拍子抜けかもしれません。
とりあえず、受けの由鶴がもう、すごくかわいい。攻め様が受け様を好きなことは読者にはだだ漏れなのですが、受け様は全然気付いてないんですよね。攻め様に好きな人がいると言われて、自分の事だなんて全く思わず、うじうじ悩んでしまうのです。攻め様が一言「好き」と言ってあげれば丸く収まるのに~ってじりじりしました。攻め様は完璧なシチュエーションで告白をしたかったようですが、そんなのいいから早く言ってあげて! あげくのはてに、告白する前にエッチしちゃってるし!まぁでも、攻め様もどうしたら気持ちが通じるのかかなり悩んだみたいですし、受け様から拒絶されて痛い目をみたので良しとしましょう。
そして、バーのママ&受け様のお父様、素敵すぎます☆

1

バーのママが泣ける

表紙とあらすじの感じから
好みのお話っぽいと思い購入しました。
ちなみに特典SS付きの電子版です。
この特典が、紙本に付いたものと同じかどうかは
ちゃんと確認していないのでわかりませんが(>_<;)

攻めの城田は序盤から
由鶴のことがかわいくて仕方のない様子で
「かわいい」という言葉も
はっきりと何度も口にしているし、
言動が甘々で、由鶴を好きな気持ちがだだ漏れなんですが
「好き」という言葉だけは言ったことがないのと、
由鶴のコンプレックスにより、
なかなか由鶴に想いが届きません。

父親が直木賞作家で、母親は美人弁護士で
妹はファッション誌のモデルで、弟は有名なダンサー。
自分だけただのサラリーマン。
(でも由鶴の会社はエンタメ業界だし、
由鶴は広報部(私の中では花形部署のイメージ)なので
充分華やかな仕事だと思うのですが)

こんな家族に囲まれてたら、
そりゃコンプレックスの塊になっても
仕方ないかもしれません。 
でも家族仲は良くて、由鶴は別に疎まれたり
蔑まれたりすることなく、ちゃんと愛されてます。
でも由鶴は「自分は家族から、しょうがない子だと思われてる」と思いこんでる。
そう思ってるのは由鶴だけで、
絶対両親もきょうだいもそんなこと思ってないと
思うんですけどね。せつない。
余談ですが、城田が由鶴の父親を
「お義父さん」と呼ぶことにすごく萌えました(笑)

由鶴は誰かに、抱きしめられたい、
甘やかされたいと願っているので、
城田の気持ちに気付いて素直になれば
すぐにでもその願いが叶うのに、
なんで城田は「好き」という一番肝心なことを
早くいってあげないの!とハラハラモヤモヤキリキリしました。

タイトルに書きましたが、
由鶴が女王様のバイトをしてるSMクラブのママが
すごく優しくて泣かせます。
「全人類が幸せなのがいいけど、
ノンケの幸せはみんなが祈ってるから
私はゲイの幸せだけを応援することにした」と
いうようなセリフがあるんですが、
本当に涙がこぼれました。
ママは由鶴に幸せになってもらいたいと言っていますが
私はママにも幸せになってもらいたい。

最後に、いさか十五郎さんのあとがきのようなものがあるのですが、漫画ペーパーのようになっていて、
これがよかった!おもしろかった!
挿し絵担当の方のあとがきを小説で見たのは初めてだったので、もっとこういうの増えればいいのになぁ。

2

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