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表題作妖狐上司の意地悪こんこん

九鬼忠継、鬼家の次期家長候補、25歳
三枝伊吹、秘書見習い、18歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

妖狐と人間との間に生まれた半妖の三枝伊吹は、万に一つの確率で現れるという強い妖力の持ち主。しかし今はその力を封じられ、妖狐一族・九鬼家の次期家長候補、忠継の秘書見習いとして修行中である。実は忠継にとって伊吹は「運命の伴侶」。一方、何も知らされていない伊吹は、忠継の役に立てばと自らの妖力すなわち体液を健気に与えていたりするのだが…。そんな折、伊吹の秘められた力を狙う一族の魔の手が…。

作品情報

作品名
妖狐上司の意地悪こんこん
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
ISBN
9784879198761
2.9

(17)

(1)

萌々

(4)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
45
評価数
17
平均
2.9 / 5
神率
5.9%

レビュー投稿数6

攻め受けどっちも愚かに感じて……

同じ作家さんの「愛しの腹黒弁護士」が面白かったので目に付いたこちらを読んでみましたが、展開やキャラの言動にモヤモヤしきりで消化不良感が残りました。

まず受けが余りにも危機感なさすぎ。
受けの目覚めた妖力を狙う者たちから匿う為に、妖力は封印され、攻めの張った結界に守られて暮らしているんだけと、敵が怪しい動きをし始めた事が解っていても、何度もうかうかと結界の外に出ては危機に陥り、案の定捕まる……。

そして攻め。
受けに会った時から運命の伴侶認定していて、一族もそれを認めているのに、知らぬは受けだけ。
何故なら受けから自発的に、自分を運命の伴侶だと気づいて欲しいという夢があるから、自分からは好きと言いたくない。

お前は乙女か!

しかも受けは妖力を封印してるので、伴侶認知力は限りなくゼロに近いとわかってるにも関わらず、諦めきれずに拘ってるんです。
そのせいで気持ちは告げないけど、欲望は抑えきれないからあれこれ理由つけてはキスしたり、勘違いからの嫉妬&怒りの衝動のままに初めてを奪ったりとヤりたい放題で、そんな攻めの事を秘書はヘタレ呼ばわりしてるけど、私はこういうキャラをヘタレ認定したくないなって思った。

攻めの気持ちに気付けない受けは(まあ受けも大概)、攻めから「一生お前を手離さない」と言われても、自分を愛してるからではなく、自分の妖力目当てだと勘違いしてるせいで心痛めてる。
超溺愛攻めではあるのですが、自分の変な拘りのせいで相手の心を傷つけていることに気付かない鈍さ、愚かさが嫌。

そして妖狐とかあれこれ設定を考えたけど、うまく扱いきれなかった感がありました。
そこら辺のなんちゃって感には目を瞑れるけど、攻め受けの二人はおバカさんを通り越してちょっと愚かだと感じてしまったので、再読はないです。

2

少々とっ散らかった印象

ケモ耳でもふもふシッポのかわいいお狐さまのお話……は良いのですが、正直なところツッコミどころの多い一冊でした。
色々設定を考えてはみたのだけど、うまくまとめきれないまま勢いで書き上げました!という感じ。

最初の方、状況説明がさらりさらりとあらすじのように語られるので、「実はこの前にもう一冊あって、この本は続編?」と訝しく思ったほどでした。

かっこよく強いお狐さまとかわいい半妖の子狐ちゃんの溺愛ラブが描きたい!のは充分伝わってくるのですが、どうせならそれを支える要素がもっと練られていたらな…と惜しく思うお話でした。

1

私には合いませんでした

モチーフが狐だったためについつい惹かれてしまいましたが
********辛口です**********
ただ私には合わなかったという感想でしたのでご覧になる人がもしいたら読み流してください

あほの子って苦手なんですよね。
僕なんて何の役にも立たなくてすみません。
悪いことをする人にも理由があるはずです。僕は信じてます。みたいな。
そして自らの過去の過ちから学ぶことも決してなく同じような手に何度も引っかかってピンチを迎え、
周囲を巻き込み、ちーとな能力開花で解決。
でも敵問題も解決したし、ひどい罰は与えないでねという流れで。(敵が心を入れ替えた保証はどこにもないですよね)

っていう私個人の地雷を悉く踏んづけてくださる作品でした。

これで攻めがまともなら何とか楽しめたのかなあと思うんですけど、
なんで攻めが受けとの関係に足踏みしているのか意味不明すぎて、話に入り込めず最後までななめ読みになってしまいました。
自分が伴侶だと気づいてほしいってこだわりはよくわからないなりにわかりましたが、それって男でもOKとか当主でも子供はいらないとかが当たり前前提ですよね。
私も人間だからそこがよく呑み込めず、相手がわからないならそれも教え込まないといつまでたっても道はつながらないんじゃと…すれ違いにもほどがあるかと。
話的に攻めが何も言わないっていうのはありがちだとは思うんですけど、これからピンチになるってわかった時点でもっと早く受けの能力をもっと開放しておくとか気持ちを伝えあうとかしておこうよ。
最後には詳しく書かれていなかったような曖昧な記憶で申し訳ないですが受けは結局、再び能力を封じられたわけではなく強すぎて人間に戻れなかったのを人間に戻してもらったってことですよね
(攻めのお前のほうが強い云々)
ということは違う形の能力の封印があったわけですよね…

敵も戦ってはみたけど、お前なんか扱いきれねえって落ちでよかったんじゃ

批判ばかりになり申し訳ないですがちょっと愚痴を吐き出したかったので…

5

先が読める展開だけど

好きですよこういう攻め。 九鬼家の次期家長候補、忠継は占術に優れた能力を持つお婆に運命の伴侶が現れると…。 その相手が伊吹で出会った時から惹かれてますが彼の方は力を封じられているのでそれがわからず。でも普通に忠継に惹かれてます(本人は隠してますが)。 はたから見ればお互い両想いなのにね。 その伊吹を溺愛してる忠継が大好きかも。 執着や嫉妬心やとにかく伊吹を手に入れるためにいろいろとちょっかい出してます。 他の一族が伊吹の力を得るためにいざこざがありますが、彼の本当の力の前には太刀打ちできず思った通りの展開に。 占い通り2人ラブラブです。 勿論、忠継の嫉妬心は健在ですけど。 そこがまた好きかも。

1

年の差もふもふファンタジー

※辛口注意※
創刊されたばかりの新レーベル、そして初読み作家さんですが、正直なところ私の趣味には合わないかなとずっと避けてました。
ですが新レーベル!
そして小椋ムクさんの目を引く表紙。
そう……私が抗うに抗えない、絶対的弱点の受攻両方ケモ耳しっぽ。
しかも、かなりボリューミーなぼんぼん尻尾に、見るからにふかふかそうなモフっぷり。
気づけばポチり、届いてワクワクしながら読んで……。
設定は悪くないんですが……何というか。

すみません、合わなかったですorz

妖狐の世界で半妖として生まれた受が、蔑ろにされて育ちながらも、妖狐一族を統べる頭領を有力視されてる優秀な攻と出会い、という出だしからありがちな感じ。
けど実は半妖の受は、数百年に一度しか生まれない希少種の先祖返りで、それを知った受の一族は、派閥争いや人間界を牛耳ろうと目論み、蔑ろから一転掌返し。
受は攻の一族に保護を受けるんですが、摂取すれば妖力が増すといわれる精液を手に入れるため、受の一族に狙われます(笑)
もうね、ベッタベタのベタな展開で、先も読めてある意味わかりやすいし読みやすい。
読みやすいけど物足りない。

そしてファンタジーとしてはあってはならない設定破綻が凄かった。
もうどこから突っ込めばいいのか困るくらい、ツッコミどころが満載で、せっかくの設定が残念なことに……。
人間と共存する道を選んだ妖狐一族の祈禱師、それもちゃんと神社として機能してて人間と関わる攻が、よりにもよって『最後の審判』で大罪がどうのとか言いだした瞬間のけぞりました。天使がラッパ吹いてる所を想像しちゃうくらいに。
いきなり神道には存在しない生死観の話をしたかと思えば、あれだけしつこかった敵さんも気づけばあっさり納得し、のけぞりがエビぞりです。
濡れ場の表現も、言葉責めっぽい実況中継に萎えてしまいました。
しかも受の描写で『またまた射精してしまった。』って……またまた、とかあまりに斬新すぎて吹きそうになったり。

良かった点は、豊かなぼんぼん尻尾をちゃんと活かしていた点と、受がブリーフ(ここ重要)
アホの子の受とそんな受を溺愛してる攻というわかりやすい関係で、とにもかくにも恋愛第一という点。
そして小椋さんの挿絵に助けられて、軽く読めるなんだか良い感じの作品に仕上がってます。

私はがっつり読みたい派なので合わなかったですが、小難しい表現や比喩が無く、軽くさらーっと読めて、べったべたに攻に甘やかされる受の話が読みたい方や、時間がなくて短時間で読みたい方にはおすすめです。

6

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