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表題作おこさまボックス

川崎 斎 / 高校生→大学生
藤田 翔 / 高校生→フリーター

あらすじ

高校時代の同級生・本田の恋愛相談を聞きながら
川崎は、幼馴染の藤田のことを思い出していた――。
川崎は小学生の頃から藤田のことが好きだった。
しかし、関係が崩れることを恐れ、気持ちを伝えることはせずにいた。
高校で初めての彼女ができたと浮かれる藤田を見た川崎は傷つき、苛立ちを覚える。
だがある夜、彼女にフラれたと泣く藤田を見た川崎は
衝動的に藤田を押し倒し――

面倒見の良いクールなイケメン×寂しがり屋で純情なビッチの痛切ラブ!
描き下ろし盛りだくさんで登場★

作品情報

作品名
おこさまボックス
著者
蒼宮カラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
シリーズ
おこさまスター
発売日
ISBN
9784758074896
3.7

(75)

(27)

萌々

(22)

(12)

中立

(9)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
6
得点
268
評価数
75
平均
3.7 / 5
神率
36%

レビュー投稿数6

1度離れて・・・そしてもう離れない

おこさまスターの、二人をずっと見守ってくれていたお友達二人のスピンオフです。
えっウソっ。高校生の頃からめっちゃ仲良かったのに、二人の関係は恋人じゃなかったの??
てな始まりで。
本当は幼なじみでお互い好き好きなのに、男同士だし、そんな変な、相手はそんな風に思ってない、打ち明けたらこの関係すら壊れる
てなお約束で身体の関係は無理やり持って行けたものの、この心情を吐露することが出来なくなってしまった。
そしてそのまま高校卒業で違う道へ・・・。
でもずっとお互いを思ったままで。
そんな二人を丁寧に描かれています。
こちらも『おこさまスター』と一緒で、ずっと二人を小さな頃から見て行く事が出来た様な気がして。
余りに早くに出会って、それも同性だと余計ハードルが高くなっちゃうんですよね。
こっちは『おこさまスター』とは反対でエロシーンが多ぉございますぅ。

1

切なさが良い。

前作の「おこさまスター」が好きな絵柄でしたので、「おこさまボックス」も続けて購入しました。
おこさまスターの2人とともに、これまた自分の気持ちに素直になれない恋愛をしている2人のお話です。

お話の展開としては、前向きに相手にアタックしようとするおこさまスターとは反対で、相手を思うあまり消極的になってしまう姿が描かれています。
幼馴染なのに、相手のことをわかっているつもりで理解しきれていないもどかしさが痛切に感じられ、思わず読みながら2人の幸せを願ってしまうような作品です。

なんといっても主人公2人がかわいくてかっこいいです。
藤田の小動物のようなルックスも中身も、大切に大切に愛してあげたくなるような可愛らしさで、川崎がハマったのも無理はないと思います。
そして川崎の男らしく冷静な性格もイケメンなルックスも本当にかっこいいです。
そんな性格だからこそ藤田を思うあまり自分の気持ちを押しとどめてしまってこんなねじれた関係になってしまうのですが、それを2人で乗り越えていく、というところがこの本のメインであり、心に響く場面となっています。

何度でも読み返したくなるような、そんな作品です。

1

もどかしい!

前作の「おこさまスター」がとても好きで手に取りました。
前作の主人公二人も見ることが出来て良かったです。
今作なんですが、読みながらとにかく川崎も藤田も素直になって!!!自分の気持ちを言葉にしよう!!!と思ってしまいました(笑)
ずっと両想いなんですが、くっつくまでに随分遠回りをしてしまいます。
そこがドキドキして応援したくなるんですが、どうにもいじらしい!
最後は自分の気持ちをお互い伝えて、ハッピーエンドでよかったです。
いじらしい恋が読みたい方へおすすめです。

1

結局みんなピュアすぎるだろ!

あれ?これは、よいこにはけっこう刺激が強いんじゃ…⁉︎笑
前作、「おこさまスター」とはうって変わって、やることしっかりやっちゃってる2人のお話。
私はこちらの方が好きかも!前作では完全モブだった2人…
アレ⁉︎こんなに、カッコ良くて可愛い2人だったのぉ〜 ⁉︎

小学生の時からの幼馴染、川崎と藤田。
川崎はずーっと藤田のことが好き。そんなこと、藤田は露知らず。
言ったら友達じゃいられなくなる、だから川崎は想いをずっと胸に隠して。けど、藤田が彼女に振られた夜、一線を越えてしまった2人。それ以来、友人でありながら、身体だけを重ね合う関係が始まって…。

本当は両思いなのにお互い自信がなくて、伝える勇気もなくて、あくまでセフレですよ、いつ別れたって平気ですよ、みたいなフリしてる。結局気持ちはすれ違って、高校卒業とともに会わなくなってしまって…。

でもその後も、お互いめっちゃお互いのこと想い続けてるんですよ!もうじれったいったら〜!

再会したら再会したで、昔のこと思い出してまた悩んで苦しい。
また会えて、また触れることができて嬉しいはずなのに、お互いの 気持ちを誤解したままで。
あぁ〜なんてもどかしい2人なんだぁぁ!!

しかしここで良い仕事するのが本田!正直、彼がいなかったらこの2人、完全に、両思いでありながら消滅していたんじゃ…?みたいな。笑

散々遠回りして、やっと気持ちを言い合えた2人。
川崎が藤田をギュッと抱き寄せて、ごめんな、って謝って、”好き”とキスの雨。うう!キュンキュンする‼︎

からのお風呂エッチ。もうとろっとろよ!
川崎はかっこ良くて、藤田は可愛いのよぉー!!
川崎の言葉のひとつひとつから、藤田のことが好きで堪らないって伝わってくる。藤田の表情すべてから、川崎のこと大好きだって感じられる。
こっちが照れちゃうくらいですよ//▽//笑

帯には、藤田は寂しがり屋ビッチ、となっていますが、全然ビッチではありません!ちょっとだけ天邪鬼な純情ピュアなアホ系です!笑

そしてちょくちょく出てくる男子学生的なノリがかなり面白くて大好きです!笑
あと、藤田と何か問題あるたび死ぬほど落ち込んでる川崎くんw
ここまで落ち込めるほど好きな相手に出会えたってだけで、もうすごい幸せなことだと思うんだぁ〜…。

それから、作者さま。カバー裏がいちいち面白いんです!!笑

え?顔がキモい?わかってます。

自分も使ってみたくなります(笑)


2

今度こそ、その手を離さないで。

前作「おこさまスター」がとても面白いコメディ(?)だったので、
スピンオフのこちらも購入してみました。
表紙を見て、「これもコメディかな?」と思ったのですが、
これがなかなか裏切られます。
「おこさまスター」の和気藹々としたクラスのグループの裏で、
あんなことやこんなことが起こっていたなんてー!!って感じです。

不器用な2人が何年もかけて恋をこじらせまくる話です。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
意地悪だけど一途なイケメン高校生→大学生 × 人懐っこい幼馴染

「おこさまスター」のメインで恋人同士となった2人は、
既に付き合っていて、親しい人たちには
それを軽いノリでカミングアウトしている感じです。
それに対して「おこさまボックス」の2人は幼馴染で、
やることやっときながら、付き合っていません。
攻めはずっと受けに、幼い頃から恋していましたが、
関係を崩したくないために、自分の気持を受けに打ち明けませんでした。

ここら辺だけ見ると「ああ、一途で健気な攻めなんだなぁ」とか
思わなくもないのですが、その後が駄目です。
セフレのようにやることやるようになってからが、もうダメダメですね。

受けに彼女ができ、攻めは苛立ちます。
その後、受けが彼女にフラレてしまった時、
攻めは受けを押し倒してしまって……。
それから関係が始まるのですが、攻めはクールなフリして
結構酷いです。
受けの弱みに付け込んで、関係を続けて……。
受けが可哀想!!(><)

高校を卒業したら、今の関係なんて終わるとさらっと言ってのける受け。
攻めは、受けが新しく彼女を欲しがっているのだと思い、
高校を卒業してから、連絡を取りませんでした。

ああ、もう、ふたりとも!!>< 
ここでどっちかが素直になっていれば、
道は違ったかもしれないのに……!!

なんとここから4年間も連絡を断つ2人。
うああああっっ! こんなにも溝が深くなってしまうなんて!!
幼馴染なんだろー!! ちゃんとずっと仲良しでいてよー><
ホント、不器用な2人です。
見てて胸が痛くなります。

4年ぶりに再会した時、ついに受けの気持ちが爆発します。

「俺達の関係が終わった…!? 始まってすらないじゃん…!
 どれだけお前に会いたかったか」

回り道して、更に回り道をして、やっとお互いに
言いたいことを言い合って、気持ちの通じた2人。

最後のお風呂エッチは、受けがメロメロになるほど可愛かったです☆

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

すれ違いの連続で、しかも期待したコメディではありませんでした。
ふたりとも深刻に考えすぎてこじらせすぎて、
物語が暗くなりすぎた気がします。
でも「その不器用さが良い」という人もきっといると思います!

私としては、前作「おこさまスター」のノリの方が好みだったかなあ。
この物語も心地よいコメディになる要素があっただけに、
そこだけはちょこっと残念。

5

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