口止め料、フェラ一回。

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表題作純情娼年

日下太晴 高校生,政治家の息子,α
水谷葵 高校生,風俗店でバイトしているΩ

同時収録作品純情娼年

先生 β
水谷葵 高校生,風俗店でバイトしているΩ

その他の収録作品

  • 純情少年(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

BL業界、話題騒然! 『オメガバースプロジェクト』から、コミックス化第2弾

ウリ専ボーイの淫らな誘惑に
純朴な高校生が振り回される


良家に生まれ世間知らずな高校生・日下 太晴。彼は慎ましやかで静謐な美しさを持った転校生・水谷 葵の事が気になっている。
とある休日、たまたま水谷を見かけた日下は魔がさしたように彼の跡を尾ける。辿り着いた先はなんと風俗店だった。そこで水谷と遭遇した日下は個室に誘われ、口止め料代わりにフェラをされる。
呆然とする日下に婀娜っぽく豹変した水谷は「社会見学」と称し、客とのセックスを見せつけてきて…。

愛憎入り混じった復讐劇の幕が上がる。
数奇な運命に翻弄される2人の恋の行く末はーー?

作品情報

作品名
純情娼年
著者
すなこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
ISBN
9784865890938
3.4

(72)

(14)

萌々

(20)

(27)

中立

(9)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
240
評価数
72
平均
3.4 / 5
神率
19.4%

レビュー投稿数11

バース性の階級社会

α太晴と、Ω葵のストーリーなんだけど、
これは、案外〜根が深かった。

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙〜祖父の代からの因縁だったかぁ〜。
全ては、ここからが始まり。

過去に、α太晴の父親一晴が、Ω葵の母親椿と運命の番だった。
全ては、太晴の祖父が裏で手を回し、一晴と椿を別れさせた。
それを、知っていたのは祖母だけで〜太晴達が大きくなり〜出会い、それから一晴も事実を知る事になったんだね・・・残酷・・・

今まで厳しかった父の一晴が事実を知り、泣きながら太晴へ伝えた言葉は、自分が椿にしてあげた事だったんだろう。

でもさぁ〜、それでも椿は死んじゃったからね。一晴には、十字架を背負って生きて行って欲しいね。椿が1番可哀想だよ。
一晴もまた、バース性の階級社会の犠牲者だと思うと攻められないけど。

葵の母親は、風俗で働きながら子育てを頑張っていたけど、プレイ中に亡くなる・・・って、
オメガバースの世界って、こうなんだよね。
Ωの扱いは酷いから、これまた残酷。

葵は、一晴が母親を捨てたと、勘違いし・・・息子の太晴に復讐すると転校までしてくるんだけど、太晴がしっかりしてるんだよ。

しっかり、葵の心を掴み、同棲まで行ったね。
はぁ〜、葵を幸せにしてあげてぇ〜。

1

純情少年と純情娼年

タイトルの“純情”とはむしろ逆で、偽りや憎しみなど
ダークな雰囲気を滲ませるオメガバース作品でした。

転校生の水谷のことが気になっている日下はある日、
彼が本当はΩで、風俗で働いていることを知ってしまいます。
密かに淡い思いを寄せていた水谷の淫らな姿にショックを
受ける日下ですが、以来、水谷のことばかり気になってしまい…

秘密の共有を通して、不幸な身の上の受けが
攻めに救われていくお話かと思いきや、全然違いました。

日下の目を通すと美しく儚げに映るもその内には
とある思惑があり、“純情”とはかけ離れた水谷。
家族や過去の話になると頑なに話をそらすあたり、
きっと何かあるんだろう…とは思っていましたが、
水谷に纏わる真相が明かされるにつれてストーリーも
徐々にダークみを増してゆきます。
そして、その真実は日下にとっても無関係ではなく、
巻き込まれてゆきます。

けれど、日下は最後まで清らかな存在でした。
αで裕福な家庭に生まれ、父がα至上主義者であっても
彼自身はその思想に染まることなく、純朴で無垢な
心の持ち主であり、まんま純情少年です。
水谷の不幸な生い立ちを知れば心を痛め、溢れる想いを涙ながらに告白、
恋人と手を繋ぎながら帰るだけで幸せそうに笑み、もはやピュアの塊。
いや、いっそお花畑レベルで、近年稀にみるピュア攻めです。
その性質は水谷の秘密や過去を知っても変わらず守ろうとし続けます。

水谷も目的を果たそうとしつつも、日下に惹かれてゆき、
“好き”と“嫌い”、どちらが水谷の本音?と探りながら読みました。
結局、悪人にはなりきることもできず、
悪ぶってはいても根っこの部分は年相応に寂しがりで
愛されたがりやな少年だったとわかると切なくなりました。

日下は水谷に対して特別何かをしたわけでもないけれど、
まっすぐ信じて、無償の愛をくれたことはそれだけで
救いだったんだろうな…。
色々と複雑だけれど、ラストはハピエンです。
水谷の初めての心からの笑顔が眩しかった…

Ωを蔑視する日下父は胸糞ですがちゃんと理由はあって、
それが明かされると可哀想になってきちゃいました。
悲しみを憎しみに変えて生きることしかできなかったのもあるけれど、
息子には自分のように傷ついて欲しくなかったのかな…と。

描き下ろしは大学生になり、同棲する二人の話。
水谷が壊れ物のように自分を抱く日下に不満を抱きつつ、
日下の優しさを実感し、好きな人に抱かれることに幸せを
噛み締めていてよかったです。
日下はというと水谷の小悪魔的可愛さに魅了されてどぎまぎし、
いつまでたってもピュアっ子でした。
親たちの分まで二人は幸せになれますように。

0

首輪を見るとSMに見えてしまうのは私だけでしょうか。

私事ですが実は違う作者さんと勘違いして購入。
なので読み始めるまでオメガバースだとは思ってもみませんでした。
そして初めて「オメガバース」と分類されるものを読みました。
こちらの作品はライトな方なのでしょうか?!
勝手に思っていたオメガバースのイメージとは少し違って、とても読みやすかったです。
勘違いでまさかのオメガバースを購入してしまったものの、食わず嫌い(嫌いというわけではなく設定が萌えなくて読まない)はやっぱりダメだなと思いました。

Ωってどこの階級だっけ・・・一番人数がいる階級ってどこだっけ・・・などなど
どうしてもオメガバースの設定が頭に入ってこず、読みながら最初に書いてある設定を何度も確認してしまいました(笑)

一番印象に残っているところが水谷の親(水谷椿)が出てくるシーンです。
男性なのか女性なのかパッと見では区別がつかず(胸はなさそうだけど・・・)どっちなんだろうと。
葵が普通に「お母さん」って呼んでいることで、もっとわからなくなったんですが、男性だったんですね。
ここで「これがオメガバースなのか」と気付きました。
産むのが男性なら産んだ男性がお母さんになる。
「お母さん(男)」が普通という世界観が理屈ではなくストンと理解出来たような気がします。

表紙絵がとてもキレイで、表紙を取った後もカラーでとてもキレイでした。

2

純情

切なくて甘いオメガバース作品でした。
攻めでαの日下が真っ直ぐで、一途に水谷を想っている様子がとてもよかったです。
受けでΩな水谷の、母親との話が切なくて…。
復讐のために日下に近付いたけれど、本当に好きになってしまい涙を流すシーンもぐっときました。
嫌な奴だと思っていた日下の父親にも事情があって、切なかったです。
最後はハッピーエンドで、書き下ろしも甘くて幸せな気持ちになりました~。
本編ラストの水谷の笑顔がとっても素敵です。

2

ストーリーが面白い!

オメガバースという特殊設定を生かした作品で、とても好みでした。
ただ絵が綺麗だとは言い難く、発展途上かなぁ、という印象でした。

ストーリーとしてはΩとαの関係性や世間での扱われ方などがよく描かれていてとても良かったです。
母の復讐をするために嘘をつく受け(Ω)や、健気で純情な攻め(α)がストーリーが進んでいく上でとても好みでした。
オメガバースですが、感動できる作品でした。
最後に誤解が解けて本当に良かった……!

1

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