電子限定おまけ付き
2016年のBLアワードにランクインしていたから読んだのが最初。その時に、これが長く続いているシリーズで、しかも後半に位置する物語だと知ったので、最初、登場人物の関わり合いとか分からなくて戸惑ったものです。
なんと言っても巻頭のカラーページのエロさにまず、度肝抜かれます‼︎
凄い躰の二人のあられもない姿‼︎ 肌と肌のぶつかり合い。冒頭からの潮吹き‼︎
賀神のネチッ濃いエッチ。真悟の甘い甘いおねだり。
温泉でエッチは、通常番外編なのに⁈ いきなり始まるこのエロさ‼︎
最初読んだ時はホントにただ衝撃でした。
当て馬的な雰囲気で登場したアンジェロがキッカケで、人気役者の賀神は海外へ渡る事になる。ハリウッド? だよね、多分。その事で、会話をあまりしない二人の気持ちはすれ違って行き、真悟は寂しい想いを味わう。それよりも。多分匂いが薄くなって来たことに不安を感じて行く。
獣?の匂いなのか、興味が無くなったり、拒絶の気持ちがあると、匂いはしなくなるのだと。
賀神のその匂いはどんなだったのか。ネチッ濃い彼の匂いは甘くて濃い、ムスクの様な香りな気がしてならない。「匂いは心そのもの」というユージーンの言葉が刺さる真悟。
そう言えば、愛らしさ全開のリオも子供ながらその嗅覚で、真悟に懐いているのだろうか。
リオが可愛すぎて、ホッとさせてくれるけれど、終始ピリついた雰囲気でハラハラしました。
描き下ろしも冒頭の温泉の続きだけど、この切なハラハラを癒してはくれなくて。
真悟の気持ちを思うと切なくてたまらないよ。
冒頭は、圭市と真悟が仲良く温泉旅行!でラブラブだったのですが…圭市の仕事の都合などで少しずつ二人に隔たりが出てきてしまいます。仕事で呼ばれて連絡出来ず、朝帰りよりも遅くなる圭市。心配して不安になる真悟。それ自体は大したことではないのかもしれないですが、さらに圭市に親しげに近づく外人が登場したり…で真悟の気持ちがだんだんマイナスのスパイラルに入っていく様子がよく分かります。結果、「においがしない」という状況になり、ええ…どうなるの?と苦しい展開で二巻へ…。
この二人、今回は特に、大事なところをちゃんと話してないように思います。真悟は自分の感覚や気持ちで走るし、圭市もまた急にアメリカに行く、と自分で決めたことを告げるだけだし…セックスしてても何か満たされないようだし…。
モヤモヤするんですが、そんな中でユージンと高見沢の恋人感ににやっとしたり、リオくんは相変わらず可愛いし、すっかりトモダチのはすみん、まさやんとのやりとりもいつも通り面白くて、作者さまの力量、すごいですね。
初っぱなから温泉でやりまくり!さすがかがみん!
この時はラブラブだったのに…。
ユージンが二人の家から徒歩2分の所に引っ越してきます。高見沢とリオの3人で暮らすって。家事をやる気満々のユージン。変わりましたね。高見沢を英と呼び睦まじくやってます。
アメリカの映画のオファーが来て監督から出演要請が。この監督と会ってから賀神がおかしくなっちゃって。匂いがしなくなってしまって。
なんだか曰くありげな監督です。
賀神が仕事を受けて半年から一年はアメリカに行くって。どうしちゃったの?あんなに真悟とイチャイチャしたがって離れたくなかったのに。
波乱の予感。切ないのやだよー。
このシリーズ、買い続けているのはひとえに攻めの賀神が好きだからです。
ただ初めの頃に比べて、真悟が素直になりツンツン受けでなくなってきたので、よけいに楽しんで読んでいます。
レビューがたくさんあがっていますので、感想を。
今回はニューキャラ登場です。
賀神サイドに外国人監督が当て馬として。
この人の存在と持ってきた仕事で二人の関係に暗雲が立ち込めるわけですが、この監督自体に魅力はまったく感じず。
真悟もなぁ、気にすることないよと読んでいて感じるくらい。
ただこのすれちがいがきっかけとなって、彼ら獣人にとっての相手の匂いというものに変化が…
うーん、これはかなり気になる終わらせ方ですよね。
わたしは二巻が出る間際に買ったので良かったですが、発売直後に買われた方はなんとも今後にやきもきされたことでしょう。
この巻のスタートがあまりに甘々でしたから、そのギャップが…
しかし今回も相変わらず左京さんの『いかに修正が入らない局部の描き方をするか』というテクに脱帽です。
前巻で潮!と思っていたものが早速拝めてわーいなあふれ方1巻。笑 お兄ちゃん…!すきです。真悟たちの方はかがみんが英に比べてちょっと余裕の面で劣るからか真悟がツンでありながらもどこかしっかりしている…というか、なのですが。お兄ちゃんのユージンは抜けている面が増し増しで可愛げが半端ない…!!ただでさえくたびれ感の色気が素晴らしいのにパパだったり今までやらなかったことをやろうやろうとしていたり真悟に歩みよってみたり。お兄ちゃん編からかわいそうでかわいかったお兄ちゃんですが、恋をして、デレというより純粋に元々の可愛さが素直に出始めた感じがします。英……ナイスです…!!笑 親子で眼福です。
当の真悟は。
"においが消えたなら それはそういうことなんだろう"
ーー切なかった。けれどふたり、なんだかんだいつもえちしているので、していない時のいちゃいちゃにときめくようになりました。安心します。
芸能ものの壁としてこれもよく出る海外。かがみんよりは人望もありそうな真悟だけれど、不安がなくなることをいのってます。