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表題作しあわせのはなし

九々生環,紳士服店の跡取り息子,30歳
有働佳久,ネクタイ専門店を営む家の長男,30歳

その他の収録作品

  • しあわせのはなし おまけ(描き下ろし)

あらすじ

三十年生きて、そのうちの二十四年、人生の五分の四、片想いしている。
はじめての告白は、高校生のとき。
その後も二回失敗したが、俺はいつもしあわせだった。
佳久がずっと好きだ。
なのに、佳久を傷つけた。
体に残った傷痕は、どれだけ佳久を傷つけたかの証。
だって俺は、佳久の弟と関係を持ったんだから……。
ぜんぶ俺が悪い。
だから──今度は間違えない。

最高級のヘタレ、見参!
誰よりも純粋な想いを貫く男、環の純愛物語!!

作品情報

作品名
しあわせのはなし
著者
歩田川和果 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
ねくたいや
発売日
ISBN
9784403665011
3.5

(45)

(14)

萌々

(13)

(8)

中立

(4)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
16
得点
150
評価数
45
平均
3.5 / 5
神率
31.1%

レビュー投稿数16

『ねくたいや』と共に神作品!

元作品の『ねくたいや』の主役カプを困らせていた環くんと本命くんとの物語。
いやーーー。更に更に深い感動作です。
環くんが幼少期からずっとずっと想っていた幼馴染の弟くんと関係を持ってしまった理由やいきさつが丁寧に描かれていて、納得しましたし、深く共感しました。
全ての登場人物のセリフ、モノローグが深い!
そして、この作品も歩田川先生の手書きのセリフに癒される〜。
こちらもとても切ない物語ですが、読後の幸せ感はとても大きくて、今後も何度も何度も読み返していきます!

0

合体

お互い矢印ははっきり向いてるのにわざわざ面倒臭くしてる人達、そのせいで流血騒ぎまで起こしてます。

こういう家族経営のテーラーとか本当に数が少ないんでしょうね、時代設定はいつなのでしょうか。

何にしろこういうイヤイヤ言いながら本当はされたいメガネ受大好きです、攻めは強引に責めて欲しい。

0

ちょっとにべもなさすぎるかも。。

これはもしかしてスピンオフ?という雰囲気が漂っていますが、最後の方でねくたいやが出てくるまでピンときてなかった。
でも、関連作品を知らなくてもこれで1冊独立したお話になっています。

ねくたいやの跡取り、佳久と、仕立屋の跡取り、環の組み合わせ。
幼い頃に一目惚れし、ずっと好きだとアピールし続ける環。でも佳久はとりあわずにべもない。
ギャグっぽいテイストでは全然ないので、挑んでも全く相手にされない環を見続けるのはちょっとつらい。
また、佳久の弟との関係や、それにまつわる傷など、少し痛みを伴う恋。
それが作者さんの作風でもあるのですが。

結局、家を大事にする二人が、男性同士であることに葛藤するも、というストーリーでした。
最後がよかったので救いがあった。
確か昔にねくたいやを読んだはずなので、読み返してみようという気持ちになりました。
実際には、恋ってこういう痛いものかもしれない。

0

両ヘタレのはなし。

「ねくたいや」のスピンオフ作品。
あのお邪魔虫の「環」の物語。
「ねくたいや」を未読でも大丈夫だと思いますが、私は順序通り読みましたのでそれ前提のレビューです。

「ねくたいや」はネクタイ屋さんって珍しい、と思ったんだけど、環の実家がテーラーさんなんですよね。BLとテーラーの親和性!
で、本作の設定ってかなりシリアスでドロドロしてると思うのです。
だけど、描き方で少し抜け感のようなものがあって、環がフラれ続けてそれでも好き好き、佳久はゲシゲシ環を蹴ったりしてちょっとコミカルな風味が加味されてる。
だから読みやすさがあるんだけど…
私はシリアスはシリアスでいく方が好きだな。

環と佳久はタイミングが合わなかった…それに弟との事許せる?
環側にしたって、佳久が好きならなんで友久と寝てしまった?
私個人の視点/思考回路的に見れば、やっぱりこれは取り返しのつかない間違いとしか思えないのだけど。
読んでみると、佳久はそこはもうクリアしてるっぽいんですよね。
佳久が何に引っ掛かってるか。
まず「家」。それも一人っ子の環の方の跡取り問題。
でもそれよりももっと子供っぽい理由があった。
一度もイタリアに来なかった…
え、そこー⁉︎
結局、自分も好きなのに今更言えないから、っていう理由?
そこから急に甘〜い空気が出てきて…
良かったね、なんだけど、ちょっと気が抜けた。

佳久が環を切り付けた時。
立件しなかったんですか?環の家族は警察を呼ばなかったの?佳久がやった事知らないの?何より佳久自身は自首しなかったの?
その辺はうやむやなんで引っかかってますよ。

0

真実はとても単純なこと

 『ねくたいや』のスピンオフなんですね。好き好きアピールは素直にするけれど、肝心なところで一歩引いてしまうヘタレさがある環と、彼に何度言い寄られても取り付く島もない佳久。一見すごく冷たいようにも見えるのだけど、佳久が環を嫌っているわけではない、むしろ彼も環に特別な想いを抱いているのはすぐ分かります。

 彼はただ、自分が拒絶してもめげずに、環にもっと強引に迫って欲しかったんですよね。肝心なところで引くのは結局その程度の想いだからじゃないのか、と疑ってしまう気持ち、分かるなぁと。何度も失敗してやっと学んだ環。でも、失敗してきた今までの人生も、幸せだったという彼の言葉に、温かい心を持った人なんだなと思いました。

0

「ねくたいや」スピンオフ

「ねくたいや」のスピンオフです。読んでいなくてもなんとなく理解はできますが、読んでいた方が面白いのは確実。

はーー面白かった。100人が100人好きって言わないことは分かるけど、歩田川先生の作品をもっと沢山の人に読んでほしい。

24年の片思いの終わりを、しつこくしつこく描いています。「恋愛とは違う形になっても この先顔を合わせることすらなくなっても 好きでいてくれるだろう?」というセリフが、どうしようもなく好きで、ここで結末がバッドエンドだと(2人は付き合わないと)しても、自分にとって大切な作品になるだろうと思いました。

ぐだぐだとこねくり回した結果の24年、面倒くさい人らであることは間違いない。それがありがちな女々しい葛藤ではないから面白いと感じるんだろうな。
佳久(受け,ネクタイ屋の跡取り)は家長としての面倒くささ。
環(攻め,テーラーの跡取り)は変態の面倒くささとだけ書こうとしましたが、あまりにも説明不足ですね。報われることを、さして期待していないんじゃないかなぁと個人的には思い。そして虐げられることを是としてる…まぁいわゆるマゾの人なんだろうと。レビューを見ると環のヘタレっぷりが苦手な人も多かったようですが、結論を先送りしたい彼のふるまいが、人間じみてて自分は好きでした。

電子限定おまけが16頁もある上に、この作品が好きな方には必読の内容だと思います。だって佳久がにっこり笑うんですよ!!!

萌2〜神

1

石橋を叩きまくった末に

初読みの時は「めんどくさい二人だなぁ」と思ったのだけど、何度か読んで兄の佳久の立場からすると、佳久も可哀想だなぁと思うようになりました。まぁめんどくさいのには変わりがないのだけど。

前作「ねくたいや」の弟も天邪鬼ツンデレちゃんでしたけど、兄の佳久はさらに家業を継ぐべき男としての責任感が加わっているので、24年間好きだ好きだと言い寄って来る環に対してけんもほろろ。
お互い長男で家業の跡取りとしての責任があり、もし自分たちがくっついたら「自分の家にもこの家にもどれだけ悲しむ人がいるんだろう」と思って、環の気持ちにホイホイと乗っかれなかった。
だから最大に譲歩して35歳までなら付き合ってもいいけど、35になったら結婚して家を継ぐ、と伝えたところ、ふざけるな!と言われた。
そして環ときたら自分のことが好きだと告げた舌の根の乾かぬうちに、弟の友久と寝てたことが発覚。
(だからといって包丁でぶっ刺すのはいかがなものかと思いますが…)

「好きだ好きだと言いながらいつも逃げる」「昔告白してきたときもちょっと嫌だと言っただけであっさりやめた」「俺にはいらいらする態度ばかりとって なんで友久にはさっさと手を出すんだ」
と盛大にぶちまけた佳久。

とにかく家業の後継のことで頭がいっぱいな佳久は石橋を叩いて叩いて叩いて、叩きまくって壊れる寸前に佳久の兄弟や、環の店で働く一番古い仕立て職人である悠さん達の手助けがあってようやく結ばれたというべきか。
悠さんがいなかったらこのお話はまとまらなかったね、と思います。

24年ものすったもんだの末、よーやく素直な気持ちが言えるようになった佳久の台詞には、なかなかの破壊力がありました。

それに対して「そういう事は早く言え」と環が言ってたけど、前作の「ねくたいや」でも攻めが佳久の弟(受け)に対して同じこと言っていたなぁ…つくづく兄弟揃って言いたいことが最後の最後、追い詰められないと言えないところが似てるなぁと思ったのでした。

2

面倒くさい二人

「ねくたいや」のスピンオフ作品です。
「ねくたいや」の友久のセフレだった黒髪もじゃ頭が主人公です。
冒頭にちらりと説明文がありますが、友久やその彼氏がするっと登場しますので、個人的には単独より絶対前作を読んでいる方が良いと思います!

とにかく二人とも面倒くさいです。
両想いなんだけど、互いの言動でこじらせた感じがスゴイです。
すれ違いといえばすれ違いなのですが、押せば良いのか引けば良いのか一筋縄でいきません。
ゆっくりとセリフを読んでいけば納得できるのですが、とにかく面倒臭い性格だなぁって思いました。

その分、描き下ろしのおまけショート7ページではようやく甘い二人が見られて、ほっとしました。描き下ろしがなかったら物足りなかった気がします。

環は好きな人の弟と長年セフレだったという自分的には苦手な過去(というほど古くもないですが。)がありますが、可愛らしい絵柄でエグさが薄められていて読みやすかったです。佳久も他の人間と肉体関係がありましたし、そういうのが苦手な方にはダメかもなぁと思いました。

0

刃傷沙汰は流石に引いてしまいました。

まさか、歩田川さんの著作に中立をつけてしまう日が来るとは!
「ねくたいや」から歩田川さんにはまったクチで「ねくたいや」での環はあまり好きなキャラではなかったのですが、こういうスピンオフになると不得手だったキャラがよくなったりするではないですか、これもそのパターンでした。
環はいいんです。
歩田川さんの攻めキャラだなあという感じで。浮気はあかんですが!
しかし、まさか受けがダメだと思いませんでした。
刃傷沙汰は流石に引いてしまいました。
しかもかなり切りつけてる。
それでも好きってところが萌えなのかもしれませんが、私は受けの人間性にドン引いてしまったので。

次作に期待したいです。

1

じわじわと来る

過去の話は確かに浅はかで、イラっとしますがやっぱり24年も片想いって言うのが好きな設定です。

環がいかにヘタレかと佳久がこんこんと説教する場面があります。そこの最後の「俺にはいらいらする態度ばかりとってなんで友久にはさっさと手を出すんだ!」って、言う台詞がグッと来ました。そんなことに腹をたてるなら自分から素直になればいいのにーとも思いましたがそう言うことじゃないんですね。24年のあいだ片想いをして、24年のあいだいつもしあわせだったんですもんね。
地味目なお話だし、絵もそれほど色っぽくはないけれどじわじわといいわぁーと思える作品ですね。
ただ、たまに出てくる向こう側の黒い耳、これってなんですか?なんか意味があるのかなぁ、気になる。

2

24年間の片思い

環(攻め)は、小学校の入学式で出会ったときから佳久(受け)にずっと片思いしている。告白しては振られることを繰り返し、それでも受けを想っている。しかし攻めが受けの弟である友久に手を出したことにより激怒され、受けは家業を継ぐため修行で海外に行ってしまう。それから6年が経ち、受けが日本に帰ってくることになって…。


『ねくたいや』という作品のスピンオフです。
上記の攻めに手を出された受けの弟が主役の作品ですが、そちらは読んでいなくても理解できます。私個人は未読です。

歩田川さんの作風は独特です。読みにくい描き文字や吹き出し、飄々としたキャラクター。そしてそのキャラクターは描き文字でツッコミを入れまくっています。
まあお好きな方はお好きだと思います。

この作品は、受けがデレるまでの展開がキツイのですが、そちらはリアルタイムではなくほぼ伝聞で説明されます。『ねくたいや』のほうにその描写があるのかどうかはわかりませんが、浮気があったり(一応理由はあります)刃傷沙汰があったりするのでかなりヘビー。なのにキャラクターはみんな飄々としてる。
個人的には、刃傷沙汰まで起こしといて割とあっさり流されているのがちょっと受け付けませんでした。攻めの身体は受けが激怒して切り刻んだ傷あとだらけです。それを受けが悔やんでるような描写はあるけど、普通に警察沙汰じゃないの…? と思ってしまう。そんな傷をつけた受けと、大事な後継ぎである攻めをくっつけようとしてる攻め宅の従業員とかも、あまり理解できなかった。いくら攻めが受けを好きだと知っていても、私なら送り出したり焚き付けたりしない。

3

過ぎたるは及ばざるがごとし、かな。

「ねくたいや」の続編。
有働三兄弟の長男の話。
「ねくたいや」の方の細かい内容を結構忘れていて、
環の傷のエピソードが???
環と友久の関係も???
更に三男・春の存在も???
ま、そんな些末なことはおいといて(いいのか?些末レベルじゃないだろ!と、頭の中で声がするが)
めんどくさいツンと、めんどくさいヘタレのすれ違い愛が、めでたく結ばれる、しあわせのお話だ。
内容も普通にじれったい恋のお話だし、絵も普通に読みやすくてきれいな、Dear+に普通に掲載されるようなBLマンガとしてはおしゃれでいい作品だと思う。
ただ、環のあまりといえばあんまりなヘタレさ加減がちょっと私の好みからはアレだったんで、だいぶ中立よりの萌1つって感じかな。

2

よく考えると弟と攻め腹立つわあ!

買わなければよかったとは思わない。読んでよかった。
だけどなんだかモヤモヤする。

前作の「ねくたいや」を読んでないのですが、
攻めが弟と寝ていたのが受けにバレたというあらすじを見てそういうの大好きなので買いました。

弟がなんか精神的に病んでたんでしょうかね?(読んでないからわからないけど前作)悪い男に引っかかるなら自分の方がまだいいんじゃないかということで寝たそうですが、受けのその時の気持ちを考えたらやっぱり攻めも弟も最低です。
バレなければいいと思っている時点で気持ちを疑います。
どっちも受けの気持ちを考えてないと思ってイライラしました!
もう終わったことだと片付いているけれど、ほんと許せない!
しかもバレて、受けがイタリアに行ってからも、
弟にちゃんとした彼氏ができるまでその関係続けてたって、
何考えてんだよ!それでずっと好きだったって!?はあ?
好きなら受けの気持ちを一番に考えろ!
とか思ってしまいました...

それが前提に頭にあるし、攻めは煮え切らないし、
(でも、ヘタレのくせになんだかたまに仕草とかかっこいい)
読んでる最中モヤモヤモヤモヤ...


周りも協力しすぎ!もっと攻めが自分の力で何とかしてほしかった。

でも、不思議と読んでよかったという気持ちになる。
ほんと不思議...


6

ホントにめんどくせぇ…

大前提として一言。
同じ版元さんから出た前作の様な
読み易さを期待してはいけません。
歩田川節フルスロットルな作品ですので
その辺も計算に入れて読まないと
要らんところで疲弊します。
それでもじっくり腰を据えて
読みたいとおっしゃるもの好きな方は…
ようこそ、魅惑の歩田川ワールドへ。

歩田川節フルスロットルと申し上げましたが、
それでも初心者向けにほんの少し
手加減はされております。
この方もシリアスと脱力、二つの絵柄を
作中で巧みに使い分けて世界観を
掘り下げられているのですが、
脱力の方の絵柄が若干多めに設定されて
いる感じが致します。
で、その作用で少し楽に飲み込める感じに
なっている様です。
専門職話と区分されるのでしょうが、
その辺は通り一遍の知識があれば
おおむね掴み易い筈です。
慣れれば癖になる味わいと愚考しますので
存分にご堪能を。

4

お家のためにのすれ違い恋愛の最骨頂と思う!!

「ねくたいや」のスピンオフです。
主人公は長男佳久と環になりますが、この二人は「ねくたいや」に出てくるエピソードがとても重要なので、読まなくてもわかりますが、読んでからの方が断然佳久の怒りが分かると思います。

読了感としてはよかったぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~!!!
これから幸せにラブラブするんだよ!!!あと5年じゃなくていいんだよ!!!!!と幸せいっぱいでした。
環のへたれすぎ具合にイライライライラすることは確かなんですが、「恋する相手」も、「家族」も「家業・仕事」も大事な結果、どれも大切にした結果「恋する相手との恋愛」を取れなかった二人。24年間の両片想い。とりあえずよかったね!!!!です!
濡れ場は確かに少ないのですが、佳久の気持ちを考えるとなんてしあわせなんでしょう~~~~(号泣)

雑誌掲載時もコミックスになってからも、環を何度ドツキまわしたくなったことか!春くん(三男)と悠さん(環の会社の職人さん)が殴ってくれたので「そうだよね!!殴るよこの最高級ヘタレ!!」とガッツポーズ(笑)
このお話、基本的には環ベースで進みます。
でもさ、これ佳久ベースで考えるとすっげぇ泣けてくるんですよ!
↓以下超ネタバレ

小学校の入学式から家族ぐるみで仲良しで、
・佳久は、環とずっと一緒にいて、いつから好きなのか分からないぐらいずっと好き
・環が自分のことを好きなことに気づいたが、長男同士のお互いの家業から、2人がくっつくと「自分の家(ネクタイ作成業)にも環の家(オーダースーツ制作販売業)にもどれだけ悲しむ人がいるんだろう」と思いいたり、好きだと告げなかった。
・高校時代環に告白されるが上記理由で断る。
※(20歳ごろ、環はゲイに悩んでいた友久(次男)と互いに恋愛感情抜きで肉体関係開始)
・大学卒業時環から再度告白を受け、「35歳までならつきあってもいい、跡取りだから35歳になったら家を守るために結婚する。それでもいいならつきやってやる」とものすごい譲歩したのに「そんなの嫌だ」と環に怒られる。
・そこまで譲歩したのに自分には手を出してこない。でも、友久と肉体関係があると発覚。
そりゃ斬りつけるくらい辛くて悔しくてイタリアに逃げるよ・・・(泣)
・24歳イタリアへ留学、環から35歳まででいいからと3回目の告白を受けるが、何度告白してきても、肝心なところで強引にくるでもなく逃げる環に断ってもイタリアまで強引に来るか賭けた。
・6年間環は来なかった。イタリアで適当に気を紛らわすために他の男と付き合っても環が好きだった。
んですよ!?佳久かわいそう!!!!!!!!!(号泣)

一方、悠さん(環の家の職人さん)、とってもいい人で環を子供のように思ってくれてる人が「体外受精でもいいから跡取りが欲しい」のが本心だ。とはっきり告げるシーン。これはぐっときました。
「ずっと見てきた環の佳久に対する想いを否定する気はない」でもずっと守ってきたこの会社を環の子供に継がせたい・・・。泣ける。
そして佳久の「ごめんなさい」・・・・くぅぅぅぅぅぅぅぅ泣ける!!!
本当に「お家のためにのすれ違い恋愛の最骨頂!!!」と思う!!

6

攻め:ヘタレすぎる甲斐性なし!

「ねくたいや」のスピンオフ作品。
そちらを先に読んでから、この本を手に取ることをお薦めします。

「ねくたいや」の受けの友久の幼なじみで、
友久とカラダの関係を持っていながら、
ずっとずっと友久の兄のことが好きだった…という環が、
長年の片想いを実らせるお話、環×佳久(友久の兄)です。

「ねくたいや」を読んだ時には、
環の話をスピンオフで是非読みたい!と思っていたのですが、
実際に読んでみると、あまりに環がヘタレでイライラしました~~

受けに断られたらすぐに身を引いちゃうし、
(それでいて、弟と関係を持っちゃってるし)
だけどずっと好きで、ストーカーっぽい行動はするし、
会えた時は「話がしたい」「話がしたい」って、
そんなに話たいなら、その場を作ってもらうのを待つんじゃなくて、
嫌がられてもそこで話し始めなよーー!!
男が強引にいかないのは、優しさじゃなくて、弱さ&逃げ道なんじゃ?
今回はそれをすごく感じた本でした… (-_-;)


お話の流れは「ねくたいや」のその後。
イタリアに6年間行っていた受けの佳久が日本に帰ってきて、
空港まで攻めの環が迎えに行くところから始まります。
相変わらずつれない佳久、
品評会があるから台湾に飛ぶと、すぐに行ってしまいますが、
「…けっこう喋ったな」と環は満足気…おい~~!

その後も、佳久の弟たちや、環の家の仕立職人の悠さんから、
やんや言われたり、叱咤激励されたり、過去の回想をしながら、
環と佳久の関係性とそれぞれの本音が分かってきて、
環の体にある包丁での切り傷も詳細が明らかになって……


お互いに、やりがいと責任と愛情を感じている家業を継ぐ立場、
迷いや葛藤があるのはしょうがないけど、
ずいぶん遠回りしちゃったね…
でも、最後にふたりが行き着いた結論はすごくよかったな。

いつも強気に環をあしらっていた佳久の、
環への秘めていた恋心が見えるところはすごくキュンとしたし、
「しあわせ」なふたりを見れてじんわりもしたけど、
いかんせん、そこに行き着くまでがイライラさせられすぎたので、
萌え×2まではいかず…です。

あ、エッチシーンは一応ありますが、ものすごく薄めでした。
描き下ろしでは、エッチじゃなく姫だっこが見られましたよ~

7

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