表題作甘苦ミルフィーユ

高宮雅悠、著作が映画化もされる期待の小説家
在澤啓杜、チョコレート専門店のオーナーパティシエ

あらすじ

「執着チョコレート」番外編。
本編後日談で、お正月に帰省することになった2人のお話です。

作品情報

作品名
甘苦ミルフィーユ
著者
葵居ゆゆ 
媒体
小説
サークル
Papricalion<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
4.2

(4)

(1)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
17
評価数
4
平均
4.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

丸ごと包み込む愛

啓杜が実家に帰省するお話。

実家に帰省することに不安を覚える高宮。
ほんとは一緒に啓杜の実家に行って
挨拶したいという気持ちがあるけど一生懸命我慢します。
高宮のドロドロの心の中が切なくて胸がぎゅっとなりました。

高宮の不安な気持ちも、その気持ちを汲む啓杜も
啓杜の両親の気持ちもすごくよくわかるんです。
全部愛があるからこそ生まれるモノなんですよね…。


実家から帰ってきてからのお話がすごくキュンとしました。
言葉にするのが難しいのですが、
啓杜の高宮への愛がすごく伝わったし、
高宮の啓杜への愛も伝わりました。
高宮って強引そうに見えてちゃんと啓杜のこと考えてて
だからこそずっと指輪を渡せなかったんだなぁって。

ヤンデレな高宮を丸ごと包み込むような啓杜がすごく好きでした。
読めてよかったです(*´ω`*)

0

重い愛




「執着チョコレート」の番外編
本編では受けがクソ教師にレイプされたり、攻めが記憶を取り戻してほしくなくて監禁・レイプしたりと痛いシーンがありましたが、番外編にはそういったものはありません。
ただ、攻めのヤンデレ具合は健在でした。
P40強の話ですが、友人に会い、両親に挨拶し、愛の交歓と内容は濃いです。

高宮視点 → 啓杜視点 → 高宮視点と移ります。
本編後、10年以上戻らなかった記憶が戻ったことを喜んだ両親のもとへ啓杜(受け)が帰省することになります。一緒に帰って挨拶しようと思っていた高宮(攻め)でしたが、二人の関係は親も分かっているとはいえ、今回は記憶が戻ったということでいっぱいいっぱいだろうから遠慮してほしいと言われてしまいます。
高宮は啓杜に何でもしてあげたいと思っているのに、啓杜は何も望んでくれないことが不満で、二人が離れるきっかけになった地元へ一人で帰すのが不安なのです。
実家へは啓杜だけが戻りますが、二日目には二人の友人・加奈谷と3人で新年会をします。高宮は啓杜よりも先にきて、結婚している加奈谷に対して独占欲をあらわに、二人きりで会わないでほしいとか自分に黙って連絡とらないでほしい、結婚してるけど浮気が心配と釘を刺し、加奈谷を呆れさせます。
そのことを知った啓杜は自分の態度が高宮を不安にさせていることを自覚し、誠実に向き合わなければと決意するのです。

両親が高宮と会いたいと言い出したことで予定外に両親との挨拶が実現し、まだどう受け入れればよいかわからないという啓杜の父親に対して、一生側にいると宣言するのです。

家に帰り、高宮はクリスマスプレゼントに渡すつもりで渡せなかったあるものを渡します。このプレゼントをどうするかは啓杜に任せるという高宮に、啓杜は高宮が幸せそうにしている姿を見るのが一番の望みだと告げるのです。
喜んだ高宮はそれを逆手にとり抱き潰す勢いで怒涛のエッチに雪崩れ込みます。どんなに啓杜が好きだと言っても安心できない高宮に対して積み重ねていくしかないと決意する啓杜でした。

相変わらずのヤンデレ具合でしたが、痛いシーンはないし、ただただ二人がお互いを好きだという気持ちをわかってもらおうとしている話なので安心して読めます。気持ちが重すぎるからかなぜか甘々のはずなのに甘々に見えず、重い愛の二人でした。

2

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