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表題作春を抱いていた ALIVE(3)

香藤洋二,俳優
岩城京介,俳優

その他の収録作品

  • イワキメイキング
  • カトウメソッド
  • コンパニオンプランツ

あらすじ

岩城は机から「養子縁組届」を見つけてしまう!!思い余って香藤の実家に相談に行くが、そこで義母から告げられた真実とは!?
 
鬼の持宗が手掛ける映画「キャッチボール」の主役に抜擢された岩城。
しかし、送られてきたキャスト表をみて愕然となる。

作品情報

作品名
春を抱いていた ALIVE(3)
著者
新田祐克 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
春を抱いていた
発売日
ISBN
9784799729472
4.5

(37)

(23)

萌々

(12)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
167
評価数
37
平均
4.5 / 5
神率
62.2%

レビュー投稿数7

拗れる親子

翔のことでてんやわんやですね。
ただでさえ隠し子発覚!と同性パートナーのいる岩城には大問題なのに、しかも翔が枕営業してたなんてわかったら…。

追い詰められていく岩城と翔。
岩城だってやっと子供の存在を少しずつ認め活躍を喜んで見守ろうとしてたのに。
香藤が自分に内緒で翔を度々呼び出して家まで送ってたとか、枕営業のことを知っていたのに教えてくれなかったとか。

それは大人の対応だったのに岩城は頭に血が登って。
翔は翔で新しい仕事のオファーに一瞬喜ぶも、枕営業の結果と岩城と似てるからの息子役の抜擢と。
しかも岩城は人前では他人行儀でますます翔は追い詰められ。

爆弾を抱えてこっちもハラハラします。
しかも親子仲も拗れそうで。

香藤と岩城が法的に家族になれる日はくるのか?

0

業界自体が変わって欲しいけれど、踏み台にしていく力は間違いなく必要

 2巻で翔のことはある程度解決したと思っていたけれど、やはりこの親子がそう簡単に割り切れているわけではなく、仕事にも影響してよりディープな関係になっていました。翔が最終的に枕という手段に甘んじたのは、自分の尻を自分で拭うあくまでけじめという理由だった。けれど、それを恥じてないわけではないし、性的搾取を自ら許したことを受け入れきれているわけでもない。確かに、未成年には少し酷だったかもしれません。それを今は芸能界でトップクラスで、かつ実父である岩城に知られるのは何より恥じただろうと思います。

 でも、かつての母親はそれをやってのけていたし、岩城も誰かに抱かれることこそなかったものの、彼女が枕で獲った仕事を間接的に受け、最終的には自分自身カメラの前で裸体を晒し数多の女性と交わる仕事にも就いた。AV男優になった時は成人済だっただろうけど、そう翔と変わらぬ歳だったはず。夢のために何かを犠牲にする。その手段を知っているからこそ岩城は傷付く、と同時にそれを選んだ息子を受け入れてあげなければならないと思いました。

 岩城のせいではないけれど、彼は実子とは家庭を築けずにここまで来てしまった。育てた親ならいろいろ口出しすべきだと思います。けれど、そうじゃない岩城はただ見守って、助けを求められた時は相談に乗ってあげるのがせめてもの務め、それ以上にベストの関係を私も思い付けません。最後に彼が翔に歩み寄った時、自分でその答えに辿り着いてくれたのがとても嬉しく、穏やかな気持ちになれました。もちろん、香藤が側にいてくれたから、なんですけどね。

0

こうくるか…!というショッキング展開が凄い

名作BL漫画のリバイバルものの三巻目。一巻からの伏線設定がいよいよ実を結び、重みのあるストーリーになり、面白くなってきました。

長期連載を経た安定BLカップルものとしては、侵し難いタブー(地雷)をぶち込んできた、このリバイバルシリーズ。最初は登場人物の年齢設定のせいか、恋愛沙汰も乗り越えた安定した中年夫婦に降りかかる現実的な家庭問題ネタが多く、BLファンタジーらしくない所が引っかかっていました。
ところが巻を重ねるごとに、ストーリー展開もしっかりしているのと、岩城さんの魅力のせいか、こういったタブーすら岩城さんの魅力を益々高めている所は流石!こういうBLとしてギリギリの難しい題材を取り上げ、しっかり萌えも提供出来るところはベテラン作家さんの気概を感じます。
こういう萌えもあるんだなーと新しい扉が開かれた感じです。

芸能界の光と闇の部分も描かれ、作画ともに内容は濃いですが、先が気になって引き込まれます。BL芸能ものと言えば、現在「だかいち」が人気ですが、こちらのBボーイ元祖芸能界ものも是非手に取ってほしいですね。

0

そこは嫉妬するのね

春抱きの、現実時間に近づけたALIVEシリーズの3冊目、岩城さんの隠し子(岩城さんが隠していた訳じゃないから、隠し子とはいえないか、隠れ子?落とし子?)問題も、映画の親子役での競演が決まって、いろいろなことが切実に…。
親とは?
子とは?
香藤との養子縁組問題も絡め、戸籍と血縁、人と人とをつなぐ縁とは何かを描く!

って感じの展開でしたが、岩城さん、相変わらずっていうか、ますます色っぽくおなりで、コミックスになってからしか読まないから特に、こんなにサービスシーン(エチシーン)多い作品だったっけ?って感じた。
この春抱きにしろ、小説の富士見二丁目にしろ、家族になっちゃってからの話って、死が二人を分かったりしない限りは、明らかなゴールって設定しにくいので、どこまで着いていけばいいのか、、、、

2

見えない絆

毎回泣かされてしまいますが、今回もまた
香藤くんと岩城さんの愛情と絆が
目には見えないけど2人が共に生きてきた証として
しっかりとそこにあるというのが、確信できてしまいました。

自分の気持に真っすぐであんなに少年のようだった香藤くんが
いろんな苦労を岩城さんと一緒に乗り越えて
こんなに良い大人の男になっていて
良い大人の男だった岩城さんが、香藤くんの前では
少女のように可愛いくなってしまうそんな2人を見ていると
もう、なんだかにやけてしまいます。

このお話も後半、生と死というかなり重めなテーマが出てきて
BLの中でも、ただの恋愛やエロだけではない
同性愛者として生きる2人の人生をリアルに描いている
そんな作品なので、きれいごとばかりではないことも多く
岩城さんに実子がいたことがわかったことで
2人の関係がどんなふうに動くのか、期待と不安でドキドキでしたが
そんなことで崩れるほど軟な香藤くんではなく
そのことをバネにまた成長し、一段と良い男になってしまうんですね。
そんな香藤くんの愛を体中で感じる岩城さんはやっぱり色っぽいです。

まだまだ、二人の間には問題が山積みですが
今後も2人の愛のパワーで乗り切っちゃうんだろうな・・
そんなふうに思えてなりませんでした。

6

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