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この快楽にだけは、飲まれたくない。
作者買いです。あずみつな先生大好きです。あずみつな先生というと、クズなキャラクター(というか他の作品のキャラクターたちがファンタジーないい奴らすぎて本当は人間ってこんなかな?と思ったりもする)がちょっとギャグだったりで、可愛らしい絵柄なのにやたらとエロな良本をわんさか出している先生なんですが、、仄暗いのも素晴らしい!
ハピエン厨なので、メリバってあんまり好きじゃないんですが、好みの壁を超えてくるのがあずみつな先生の凄いところなんです。別の作品も、メガネ苦手なんですがメガネキャラにばっちり萌えました、、天才_(:3 」∠)_
本作は、オメガバースな世界の中で、それぞれの性に葛藤するαβΩの話。αが完全に恵まれていて、Ωを保護してあげる、というような単純な図式ではなく、それぞれに弱いところや仄暗い過去があり、それが複雑に絡み合っています。ひとまず1回読みましたが、何回か読まないと完全には理解できないかな?彼らの過去や心的葛藤を知ったうえで読み返すと、かなり深まりそうです。
ネタバレせずにじっくり読んでほしい本です。
闇の腐女子2022からの見解ですが、気持ちのいいハピエンしか好みじゃない性癖をお持ちの方は『中立』『しゅみじゃない』になるのかなと思いました。
表紙帯タイあらすじからはどこにもハピエンの霊圧を感じない作品なのですが、レビューを見ると光の腐女子からの辛口が多いような気が。
作品は2016年発売のものなので、2016年当時の非正統オメガバース作品の評価ってこんなものだったのかな?と思ったりして中々に感慨深い。
個人的にはあずみつな先生の作品の中でもトップ3に入るくらい好みの作品なのでびっくりしました。
こんなに良作なのにどうして不萌なんだ──わけがわからないよと、メリバ地雷以外の思いつく理由を考えてみたのですが、社長についてネタバレなしの帯説明な所は、入りで“αΩβの三人で完結する三角関係BL”の誤認を生んでしまっていると思うので、そこは読者からしたらマイナスポイントになりそうだな、と思ったりしました。
β×α、α(※社長)×Ω の2カップルの表記が出来ていれば……ワンクッションあって、もう少し違う評価になった人もいるかもしれない。そこはもったいないのかも。
それから、色彩の柔らかさや登場人物の肉付きの薄い身体の線、丸みや柔らかさのある輪郭などから総体して可愛らしい絵柄の印象を感じる一方、物語から滲み出る毒について、ここもちょっと好みが別れる所なのかなと思います。
(※最近の先生の絵柄は線に雄みが出てきているので、そこはとてもえっちですき!)
+++
2022年の現在も、可愛い絵柄から繰り出される毒のあるシナリオにギャップ萌えする人より───これは極論なのですが──可愛い絵柄から繰り出される山なし意味なしオチなしラブコメの方が万人受けするのだろうなと、書店の新刊在庫やら特典終了のPOPから察したりします。
私は闇の腐女子なので『メリバBLはこの世になんぼあってもいい!助かる!!!』と思いますし『オメガバースは発案者不明の特殊設定故、正しい設定という考え方は基本的にはないし、その自由度の高さが魅力の一つ。だからこそα×Ωが絶対の創作物じゃなくったっていいし、なんなら“オメガバ界のβ”にフューチャーしたオメガバBLだって創作してくれるなら是非とも読みたいんだぜ』と思っています。
欲を言えば、この作品のβ×αの続編があったら、めちゃくちゃ面白いだろうし性癖に刺さるだろうから描いて欲しい!!!
が、しかし、最後のコマのフキダシの台詞に全ての答えが集約されていたから……
きっとこの世に続きは生まれないんだろうな……
なんという損失。
コスモを抱えるしかない。
あずみ先生の仄暗BL、今後も期待しています!
オメガバースもの特有の苦しさと人間関係の複雑さ、それぞれの葛藤が絡まり合って
噛み砕くのが難しいお話だったなと感じました。
同じ会社で働く緒方(α)綾瀬(β)神谷(Ω)3人の
過去だったり抱えるものだったりが描かれていましたが
何も解決しないままなのでは?と感じるような含みを持たせる終わり方にモヤモヤ。
神谷は社長と番になりたいという明確な目的があるからいいとしても
綾瀬や緒方の関係がわかりにくくて、考えるほどに頭が混乱しました(汗)
それぞれがバース性に振り回されているということなのかもしれませんが
なかなか読み解くことが出来ず、何度読んでもスッキリしないなと思いました。
色んな作品読んでみたい・・とか・・新しい解釈に衝撃を被りたい・・とか・・オメガバースには飽きている・・なんて思っている人達是非読んで欲しい。
但し地雷になりそうな部分が結構あるので無理には薦められない位に希少です。
一般的に「人それぞれ」ってキャラクターの持つ個性を使って作品が出来ていくと思いますし、当たり前の事なんですが、オメガバースの場合は性別で枠組みが決まっており性別以外の個性が作品に利用されているケースはあんまり無いですよね。でもこの作品は三者それぞれに産まれ持った性別・性格・今迄の人生経験が混ざりあって今の彼らがいるっていうところの掘り下げ方や解釈が物凄い。よくオメガバースではαだからとかΩだからとかそういう台詞出てきますけど、そんな偏見無かったつもりの読者が「あなたもそう思っていましたよね」と思わされます。
えぐい!!もやもや!
Ωの子がどうも好かん!!
皆が皆、自己肯定感低くて、なかなかヘビー。けど、面白かったです。
こうなるんだ…って展開でした。
もう少し主CPのその後を見たいけど、知らない方が幸せなのかも…
光の腐女子にはオススメできない終わり方です。
萌えるかどうかというと複雑ですが、ほっとけない。癖になります。