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表題作タフ2 Valentine Kids

神蔵響,渋谷中央署刑事,27歳
平間シンゴ,フリーのグラフィックデザイナー,26歳

その他の収録作品

  • 上手なサルの餌付け方
  • ダブルトラブル 貴水Version
  • あとがき

あらすじ

凶暴かつ横暴、プラス傲慢な刑事、神蔵響。好奇心と向こうっ気だけは人一倍強い天然トラブルメイカーの平間シンゴ。8年間の絶縁と過去の傷を無視するように、強引に距離を詰めてきた響は、事件の解決に助力した貸しをちらつかせ、シンゴの部屋に転がり込む。抵抗しつつも拒み切れず、不本意な同居生活を続ける中、またまた起きた事件を通して二人の距離は縮まって…。「なんて目ぇしてんだ…おまえ。口、開けろ」熱い舌、熱いキス。どうしようもなくこの男に感じてしまうのは…なぜだ?

作品情報

作品名
タフ2 Valentine Kids
著者
岩本薫 
イラスト
高崎ぼすこ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
タフ
発売日
ISBN
9784799730041
4.1

(132)

(66)

萌々

(42)

(12)

中立

(7)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
15
得点
541
評価数
132
平均
4.1 / 5
神率
50%

レビュー投稿数15

転がり込む攻め

この作品、元が1990年代の作品なのですね。
往年の作品はこういうのだったのかも…と思いつつ二冊目。これは刑事物として読んだらダメな奴なんですね、きっと。
ドタバタラブコメディとして読むのが正解なのか。

なんだかんだで響がシンゴの家に転がり込んで、うやむや?のうちにシンゴのpに手を出すわけですが、さすがにシンゴの方も前向きに…って訳には行かない事情があるようで。高校時代の事件?が具体的には語られませんが、無理矢理ってやっちゃったってことなんでしょうね。

この作品から、当時の親友、貴水が出て来ます。彼がシンゴに響の当時の状況を説明しています。色々大変だったんだろうなと。
ま、だからと言って無理矢理は許せるもんじゃ無いってのはシンゴの言う通りなんですけど、実際のところは守られてたってこともあるだろうし、それは今現在もその通りです。そして今シンゴも本当の意味で嫌っている訳じゃ無いってところも煮え切らない部分です。
なので萌られないというか…

いやぁ、これは響に同情し、響を応援する作品なのかも知れないな。
続きに期待してます〜

0

シリーズ2巻目

距離が縮まるかってたびにタイミングよく邪魔が入り、そしてまともに会話をしない響とシンゴ。しかし加害者の気持ちを被害者が慮る必要なんてないし、まともな人は強姦なんてしないぞ。

もう吉田涼子はいいよ…という気持ちになってくる。テンプレのごとき"BL作品の嫌な女"です。解決を迎えてもうんざりしてしまった…なんとも。
まともな大人同士は職場で人の前で親子喧嘩したりしないものよ。刑事の子供がいなくなったからって突然暴力団が誘拐したことにはならないでしょ…大丈夫かこの人ら。

こういう明らかなリアリティの無さはザ・ラブコメ作品でない限り受け入れられないので、中途半端にラブコメとも言い切れないこの作品はどうやらやっぱり自分には合ってないみたい…1巻同様に巻末にある響視点のお話は結構好きです。まだ彼の評価は"強姦魔"なんだけど。
4巻まで買ってあるのでとりあえず読む。

1

新たな関係の始まり

面白かった^^
まだまだ想いを伝えられない二人だし、
シンゴに至っては、
自分の気持ちがなんなのかも自覚していない状態だけど、
また少し距離の近付いた二人を見届けることができました。

それにしても、響はちょっと勝手だと思うんですよね。
だって、自分が傷付いてるアピールはするけど、
シンゴだって十分傷付いてきたと思うんです。
自分が過去にしたことはなくならないし、
それをシンゴのせいにするのは違うと思うし。

貴水はシンゴも悪いと言ったけど、
それはレイプされる方も悪いと言っていつようなものだし、
どんなに無防備だったとしても悪いのはやった方だと思います。

そんな響を素直にさせたのもシンゴであり、
意地っ張りでもいざと言う時に男気を見せてくれます。
また友達からスタートした二人を、
根気強く見守っていきたいと思います。

今後に続くようなエピソードもあり、
早く先が知りたくてウズウズしちゃいます。
次巻でもトラブルメーカーシンゴの実力を発揮してもらいたい!

0

安定の面白さ

二巻も安定の面白さでした。ニューリアル版ですが、加筆のせいもあるのか、××年経過した今でも内容が古臭くないのは流石としか言いようないです。

トラブル体質の小悪魔系美青年シンゴと野獣系の刑事響が巻き込まれる、日常のちょっとした事件を背景に、男二人因縁こじらせ系カップルの腐れ縁ぶりをじれながら鑑賞するタイプの小説です。
一話完結もので、世相を反映していたり、料理のシーンも多いので、「きのう何食べた?」に近いかも。この小説は物語の起伏があるので、ボリュームの割に読みやすいです。

トラブルも決して大きな事件でなく、有りがちな、たわいのないトラブルばかりですが、登場人物のキャラが立っていて、非常にテンポよく進むので全くダレません。時には微笑ましく、ホロッとさせられる所がいいです。三巻では二人の仲が進展するようなので、楽しみですw

0

響が受難の男?

1巻よりは二人の仲も進展したかな?
早く腹を割って話したらいいのにとずっと思いながら読んでたので後半はやっと歩み寄りと響のお友達から宣言が出て、諦めずに読んでて良かったと思いました。

シンゴは相変わらずのトラブルメーカーで2巻も2つ事件が起こります。事件を解決と同時に二人の仲や心境も一進一退?3歩進んで2歩下がる状態です。

シンゴがなかなか響の事に向き合えない考えてたどり着くのが怖い気持ちもわかります。
響はシンゴの隣室に引っ越して距離を縮めようとしてます。
焦れったかったです。響が手を出してきてもそういう意味だと全く思わないのかな?シンゴはとことん鈍感無自覚なのか考えるのを拒否してるのか。

響がシンゴに踏みにじられてるとか教えてやるとか言って強引に致しますが、最初に踏みにじったのは君だろう!とツッコミたかった。

でも上手なサルの餌付け方を読んでやっぱり響には根底にシンゴへの好きって気持ちや愛情があるのだと分かって良かったです。
じっくりお友達から、胃袋を掴んでやり直したいんですね。

響が責任を取るがお前にその覚悟があるか?というのは恋人になるってこと?
途中まで一体どうすればシンゴの傷が癒えるのかずっと考えていました。

あとがきで響の事を受難の男と書いてありますがどうも話全体を通して高三のレイプ事件をシンゴが乗り越えないのがいけないような扱われ方をしてるのが気になります。
親友にレイプされ謝罪もなく、その後悪夢にうなされ友人と一切の交流を絶ち必死で忘れようとしてきたのがいけないの?と思ってしまいます。

でもあれだけ親友で守護神で思春期に一番近くで過ごした一番大切な友達なのだからやり直した方がいいとも思います。

だらだら長くなってしまいました。
3巻はさらにお話が進むようですね(知ってるけど)
なかなかスラスラと読めないのでまだまだ時間がかかりそうです。

1

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