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あらすじ

大学生の颯太は、市ノ瀬組組長の高科次郎と幼い頃からの付きあいだ。
30以上も年が離れてるけど、今では恋仲になり溺愛してくれてる。
しかし次郎率いる市ノ瀬組が関西岩城組と一触即発の事態に陥り――!?
「龍と竜」シリーズの龍一郎や竜城も登場!

作品情報

作品名
東の双龍、西の唐獅子
著者
綺月陣 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
東の双龍、西の唐獅子
発売日
ISBN
9784796409001
4.4

(25)

(15)

萌々

(9)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
111
評価数
25
平均
4.4 / 5
神率
60%

レビュー投稿数5

めちゃくちゃ面白かった…!!

めちゃくちゃ面白かった…!! 

龍と竜シリーズと獣シリーズ(両方とも未読)のスピンオフシリーズと知らずに手に取りました。
それでもとても楽しめました。
前のシリーズや設定等も知らず読み始めたので、てっきり廉と颯太が運命の
出会いを…と思ったら、それぞれの恋人のノロケ話が始まって面食らいました(笑)
颯太とじゃれあっている姿は、(オーラは完全には隠しきれていないものの)常人離れした普段の廉の姿を感じさせないな。それは九堂や龍兄弟にも言える事で、恋人や家族に見せる顔と職業柄のコワモテの姿とのギャップがこのシリーズのもはや名物ですね(笑)

運命のいたずらか、なるべくしてかギャラリーで颯太と廉の因縁が生まれるプロローグから、事件の勃発、一件落着への流れ等、作品の構成も神がかり的でした。
極道ものでもこんなに迫力があるもの、容赦がないものを読んだのは初めてかもしれません。女性向けでこういう作品に出合えたのは驚きです。
颯太の描く絵も印象的だし、廉と颯太の秘めた人間性を表す手段として興味深かったです。
何より廉と九堂のキャラが強烈だし、関係性に萌えてしまいます。東はなごみ班、西は狂犬班という対比も面白かった。

これでサラッと書き下ろしですか…。シリアスと笑いのバランスも絶妙だし、小説としての完成度が非常に高く大満足でした。
人を選ぶ作品ですが、昭和BL独特な「執念」や「執着」に満ちた濃ゆ〜い世界が好きな人にはおすすめです。自分にはドストライクの作品でした。


東と西の共闘は続くんでしょうか。続きが楽しみです!
やはり今巻でサラッと描かれた読む者をゾッと身震いさせる廉の壮絶な過去を描いた獣シリーズも気になって仕方がないです。今まで時折獣シリーズの評判を目にして「自分にはムリそうかなぁ…」と避けていましたが、新シリーズがきっかけでハードルが縮まることもあるんですね。

3

東の颯太と西の廉

「龍と竜」の颯太と、「獣」シリーズの廉が中心となって、新章開始!的な一冊です。
そして休筆されていた綺月先生の復帰作となるのですね。私は昨年に先生を知ったもので、休筆と復帰をほぼ同時に知りましたが、待ち望まれたファンの方々は感慨もひとしおだったことでしょう。
本作の内容をサクッとまとめますと、大学生になった颯太と、関西の雄の廉が東京で出会い、互いに何者かも分からずに友達になります。それから、かくかくしかじかで、関西岩城組と次郎率いる市ノ瀬組が一触即発の事態になってしまふ。という感じです(何?て感じですよね、まとめが苦手なものでスミマセン)
まず何より、主要人物四人の「今」について触れていきましょう。
「龍と竜」では四歳で登場した、あのプリティーな颯太はシリーズ中に思春期を迎え、且つ、親子クラスに歳の離れた次郎と恋人になってます。この展開には私は少々たまげてしまいましたが、イヤラシイ感じはないです。で、大学生になり、美術好きな颯太は個展を開くのです。
この個展の準備中にふらりと現れたのが廉。廉は壮絶な経験を経て現在、二十七歳。長髪(刃物恐怖症になってしまったので)に着物の着流しと、ビジュアル的に実にいい感じです。股間に酷い傷を負い、杖を携えています。そこが不謹慎ながらグッとくるのです。
専門学校で料理を学んだ竜城は白金に素敵なカフェを構え、登場時は昭和な感じだったエコヤクザの龍は今や、ドバイなので財を築く実業家となりました。
九堂と次郎さんは、以前も今もザ・極道ですね。この二人の初顔合わせの際のイラストは、重量がズシっとくるような、重戦車級の迫力でした。
颯太の絵を一目で気に入り、「黒川さん」と独特のセンスで呼び、ぽんと大金をはたいて買った廉と、そんな廉の人間性に惹かれて、モデルにして真剣に描く颯太。
二人の魅力が新たな物語を告げる、始まりの巻でした。
アダルトな次郎たちが言うように、颯太と廉は猫同士がじゃれてる感じがあっていいです。
この巻は、竜城のカフェで親睦を深める形で終わりますが、綺月先生のデビュー20周年記念小冊子に、廉が帰る前のエピソードがあって、そちらもとても良かったのでした。

5

まさかの!

獣シリーズの新作が出るということで予約してました。なので表紙の短髪が廉だとしたら長髪は誰なんだ?と思いつつ読み始めると、まさかの東西合同誌で廉と颯太だったとは? なので龍シリーズの面々も登場ですごく楽しめたよ~っ! 廉と颯太達の出会いで話が始まっていくのですが裏ではお互いの男が仕事の駆け引き。今回はやや獣シリーズよりのヤクザって感じで、龍一郎がすごくかっこよかったです。 先のことは解りませんがとりあえずは東西和平条約が成立です。 でもね、でも期待してたそれぞれのカップリングのいちゃいちゃシーンがですね物足りない…。というか九堂×廉カプのみ有で、龍のとこはチューで終わってるし、じろちゃんとこに関してはチューもなしかい!!!なのですよ…。小冊子で期待してもいいのでしょうか? 

2

颯太君の成長!

表紙のイラストの美しさに惹かれて購入しました。
話もとても良かったです。あんな幼かった颯太君が大変美しく成長して喜ばしい限りです。(成長過程で本は出てるのですが)廉も大変美しいので2人並んだ表紙は眼福ものです。(それだけでも購入した価値あり!)
実際、30歳違う恋人ってどんな感じかなぁ?自分に置き換えると‥‥考えられんわ(笑)好きになったら歳の差なんて考えないんだろうなぁ。
兄カップルも出てきてたんですが、幸せそうで何よりです。
廉が主人公の獣を読んでいないので、読んでみようかな、
亜樹良先生の あとがき がすーごく面白かった!

3

二つの世界が今つながる

獣シリーズと竜と龍シリーズの世界が繋がる、そして綺月陣さんの完全新作ということで、本当に待ち遠しかった作品でした。綺月さんの作品、魂を削って書いてる感じで潔くて好きなんです。

ストーリーは関西ヤクザの廉は少し大人になってて、関東チームの颯太はシリーズ終了時の年のままと少しのタイムラグがあります。廉はものすごく妖艶に成長してます。こういう風にあの世界がリンクするんだあ~とファンにはたまらないですが、ヤクザの描写はリアルでバイオレンスなシーンもあるので恐いです。苦手な方は注意です。

一つ物足りないのは・・エロが少ない(笑)登場人物が多いので仕方ないですが、3人も美人の受けがいるのに。廉が一人でお色気担当頑張っています(九堂さんも)

次郎さんは今回結構へタレでおいしい所全部龍にもってかれます。竜城はいくつになっても一番可愛い。最強の受け、最強カップルです。私の中では。颯太はジロちゃんがHしてくれないので欲求不満っぽいです。一番若いのに可哀想。大切すぎて手を出せない・・他で発散するって酷い攻めです。なら最初から手をだすなよって感じです。中学、高校の時のあの彼氏の方がいいヤツだったのにな、と思います。

これから颯太がどうなっていくのか・・期待大です。イラストが亜樹良さんに変わったからこそ実現したリンク作品だと思います。亜樹良さんの絵も大好きですが、最初の獣シリーズで青海さんイラストの九堂ちゃん4コマシリーズも好きでした。

4

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