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表題作秋霖高校第二寮 1

オレ様 波多野
几帳面なおさんどん係 聡

その他の収録作品

  • The phantom of the dormitory
  • 夜明けまであと少し

あらすじ

聡にとって初めての寮生活はピカピカの希望に満ちていた。が、連れて行かれたのはボロボロの一軒家、先住者は双子の美人姉弟、ヤクザな教師、そしてカリスマ美形高校生作家波多野。入寮早々、乱暴粗暴横暴の三拍子揃った波多野に使い走りにされ、言いたい放題に言われて、聡は腹が立ったり落ち込んだりするものの、なんだか彼が気になって仕方なくて……!?

作品情報

作品名
秋霖高校第二寮 1
著者
月村奎 
イラスト
二宮悦巳 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
秋霖高校第二寮
発売日
ISBN
9784403520549
3.9

(35)

(13)

萌々

(11)

(7)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
134
評価数
35
平均
3.9 / 5
神率
37.1%

レビュー投稿数8

攻めのキャラに萌えれるかどうか

 何冊か月村先生の最近の作品を読んだ後、気になっていたこちらのシリーズも読んでみました。
だいぶ初期の頃の作品のようで、最近の先生の作品に比べると、全体を通して文章の幼さが若干気になりました。
高校生にして売れっ子小説家の俺様な攻めと、そんな攻めに奴隷扱いされる長女気質(実は4兄弟の次男ですが)の受けと、彼らを取り巻く一癖も二癖もある寮監の先生と同居人たちのお話です。受けの同級生が至って普通の高校生なところに、受け同様、癒されます。作品中、一番ヒールな攻めのキャラに萌えれるかどうかがこの作品を好きになれるかどうかの肝だと思います。私は、一巻を読んだ段階では、残念ながらまだ攻めの良さが理解できておりませんが、このキャラが今後どう変わっていくのか、あるいは変わらないのか、が気になるので、二巻以降も読み進めようと思っています。
 さくさくと読みやすいので、BL小説初心者にはちょうどよい導入本かもしれません。

0

可愛いコザルさん

 両親の転勤、兄の大学進学を機に、初めての一人暮らしを満喫する予定だった、聡。

 寮の手続きのごたごたで、希望していた個室完備の第一寮には入れず、ぼろぼろのは他人相部屋になる第二寮に入ることになるのです。
 
 そこには、迷彩柄、アロハ柄の服が似合う教師、石田と、何でも甘く味付けする癖がある望と美希の藤井シスターズ、そして若くして作家界から注目されている波多野がいるのです。

 掃除、料理完備の第一寮とは違い、第二寮では全て自分たちで行わなくてはいけないのですが、聡が最初にうっかり料理をしてしまったから、ずっと料理をするはめに…。そして、いつのまにか彼は、第二寮の管理人になっているのです。

 聡はもともと長女体質で、家事全般は慣れているのですが、まさか第二寮の中で偏屈な波多野の世話まですることになるのです。元々波多野のファンで彼の書いた『つきのひかり』を持っているのですが、そこに本人から「コザル賛江」何ていたずらまで(笑)

 聡は、第一寮に空きが出たので、一旦は第一寮へ引っ越すのですが、波多野や藤井シスターズのことが心配で再び第二寮に戻ってくるのです。悲しいほど長女体質が抜けないの聡がおもしろかったです。そして、誰にも心を開かなかった波多野とどうなるのか、続きが楽しみです。

2

コミカル時々キュン

ツン無限大傲慢×グルグル世話焼き強気。
全体的にコミカルで時々キュン、な感じでしょうか。

攻めの波多野が、そこに本当にラブはあるのか?うまれるのか?と疑いたくなるようなツンっぷり!
受けの聡は、そんな波多野にうんざりしながらも、持ち前の長女気質(オカン気質?笑)でなんやかや言いつつも世話を焼いてしまう……
波多野の何を考えてるかわからないツン行動に、聡がグルグルしっぱなしです。
そんな波多野のツン行動が続けば続くほど、その中にデレを探してこちらは躍起になります。笑。
その分たまーにわずかーに見えるデレが美味しいー!
ちょっとしたラブの気配にきゅきゅーん。
聡と一緒に私も振り回されまくりました。笑。
この二人の関係はかなりスローペースなので、どーなるのーと先が気になって目が離せません!

しかしなぜ私が中立かと言いますと……周りの方々の言動が……
全員揃いも揃って人の話を聞かない!
そしておふざけが過ぎる!
いやまぁそれはそれで良い感じに焦らされるシチュエーションを作ってくれてるので、アリなんです。
私が衝撃を受けたのは、初っ端の数ページ目で起きたおふざけです。
登場人物の一人が寝てる聡の枕元に、造花の菊と線香を置くんですね。
ほぼ初対面の相手に……
その後他の登場人物が軽くたしなめる場面もあるんですが、やった本人はおちゃらけて流してるんですね。
全然悪い事だとも思ってない、ただただキャッキャしてるテンション高い子です。
もうこれが……私はどーしても駄目で……うぅ。
いやいやこれは創作物なんだ、フィクション気にしてどーする私!と、頑張って読み進めたものの……それが尾を引いてるのか色々気になって気になって。
楽しみ切れませんでしたー涙
メインカップルの今後が気になるだけに、楽しみ切れない自分が悲しい……涙
うぅぅなんかごめんなさいー。

4

もう、かわいくてかわいくてかわいくて~

読みやすく、ほのぼの、コミカルな感じの小説を読んでみたいなぁとお伝えしたら
お薦めしていただいたのがこちら♪

秋霖高校に入学し、その寮で生活することになった高校一年生、聡の目線で話は終始進みます。
その聡が、状況や周りにいいだけ振り回され、その度に色々ぐるぐるし、
そのぐるぐる具合やら、愚痴やらがいっぱい本の中で語られるのですが
聡はとても心優しい純粋な子なので、その気持ちのひとつひとつがとてもかわいくて
気がつくとなんだか(そんな経験はないのに)「今日、学校でね~」と
我が子が話しているのを聞いているような、そんな気分に…w

そんなかわいい聡をいいだけ振り回すのが、
高校生作家でカリスマ美形と言われる、波多野。
ソトヅラは悪くないのに、聡には我がまま放題で俺様ぶりを発揮。
聡に感情移入しまくりのわたしは、ありえん!イライラ~っとなっていたのですが、
話が進んでいくにつれ
あれ?それは好意のあらわ…れ…? なんだぁ、波多野もかわいいなぁ~と
さらにメロメロに…w

エッチはないよと聞いていたので、ちょっと物足りなく感じるかな?と
実は思っていたのですが、全~然そんなことはありませんでした!
それどころか、エッチがないなら乗り物の中でいっぱい読めるなぁと思っていたら
かわいくコミカルなエピソードに口元がゆるんで、ゆるんで、我慢するのに涙目に…w
(正直、かなり辛かった!)

このシリーズ、本当に最高です☆
神評価でもいいのですが、この続きのリターンズは更に最高なので、ちょっと我慢しました♡

5

月村さんお得意の

これも月村さんお得意の、グルグル後ろ向き思考の受け。
少し新鮮なのは、攻めがヘビーな過去を持ち、ツンデレだということでしょうか。

うけのうっとおしいほどの自虐を楽しみ、攻めのねじくれ加減を楽しめるなら、おもしろいと思います。微妙にずれた双子もおかしい。でも、あまりヘビーな過去は匂わせる以上は勘弁してください。

自分が不幸だなんだと思い込んでいる主人公の受けが、寮生の中ではもっとも幸せなお育ちであるという、すごい皮肉!

1

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