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表題作花とナイフ

九龍,プロの殺し屋
七瀬麻人,歌舞伎町の花屋(殺し屋),25歳

その他の収録作品

  • 花とリング
  • あとがき

あらすじ

「狩る側が、狩られる快感に囚われるなんて……」

新宿の寂れた街に住む七瀬麻人は、小さな花屋を営む裏で、人殺しを請け負っていた。
組織に属さず、勝手に仕事を繰り返す麻人のもとに、ある夜、プロの殺し屋である九龍が現れる。

「死ぬのが怖くないお前には、雌犬扱いのほうが応えるだろう?」

錦城組のシマを荒らしたとして、脅され、九龍にさんざん辱められる麻人だったが、その神秘的な声と美貌と、暗闇の中での淫靡な拘束に、なぜか強く惹かれてしまう。

九龍にもう一度会うためには――。
麻人は再び殺しの依頼を受けるが……。

作品情報

作品名
花とナイフ
著者
犬飼のの 
イラスト
國沢智 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784801909977
3.2

(32)

(9)

萌々

(6)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
9
得点
96
評価数
32
平均
3.2 / 5
神率
28.1%

レビュー投稿数9

歯科医プレイが!

うおぉー、こういう愛の終着地か!というのが読了後一番の感想でした。
殺し屋✖️殺し屋だわ、受けがなかなかのビッチだわ、最後まで読み切れるかな(基本、甘々が好きなので)と思いましたが、そこはのの先生を信じて読み進めました!
頑張ってよかった
マンションに匿ったのは執着心からだったり、八百屋お七のくだりだったり。
タバコの箱からコロンと指輪、実は買ってある片割れ。もうどうしたの、最後の数ページでめちゃくちゃ気分上がっちゃったよ!!
麻人が、指輪の気持ちがわかっちゃうんだ、って九龍さんに言えるような関係になったことがとても嬉しかったのでした☺️
追記:タイトルに触れるのが最後になりましたが、歯科の綿バフが性癖に刺さりました

0

殺し屋対殺し屋

いつ死んでもいいや、の適当な殺し屋と本気のプロ殺し屋。
出逢っちゃったから…

九龍が男前なんですよ、本当に。
漢気があるというか、殺し屋として真面目というか。麻人のことは、ホントに殺そうとしてましたが、一度目は前彼に似ていたので生かしてしまった、二度目は殺す予定が、あるものを目にして躊躇してしまう…

後半は九龍が甘いんで、そこが萌えどころです。
二人で生きるために組長へ談判しに行きます。その後でまさかの指輪を用意している九龍。
前段の流れだとそんなことしそうにないから、麻人同様にサプライズでした。
そりゃ麻人も嬉しかったでしょう〜

書き下ろしもラブラブで、新装版を満喫。図書館で、旧版を読んでみようかな。

國沢智さんのイラストもこういうストーリーにマッチしてて素敵でした。刑事物や殺し屋とか合うんですよね〜大人の男がいい!

1

サイコなんだかおバカなんだか(-_-;)

2017年刊。
元は2011年に花丸文庫BLACKにて刊行された『殺業の絆』の新装版で、暴力描写が書き直されているそうな。
でもこの話、血の気より色気を重視しましたよって以前に、主人公・麻人が今まで読んだ犬飼さん作品の受けワースト1になってしまいそうなのが問題なんだけど…

麻人は、壮絶な死に際までも美しかった母親と同じように見目良い最期がいいという特異な願望を抱えている。
そんな彼が裏稼業で請け負っていた殺人を、関東最大の暴力団より暗殺指令を受けた同じ殺し屋・九龍に嗅ぎ付けられるが、命を奪われる代わりに陵辱されてしまう。

その時の強烈な快感が麻人にとって九龍への恋にすり替わってしまう辺り、彼の感覚っておかしいと感じてしまった。
麻人に対して理解を拒否してしまったのは、もう一度九龍に逢いたい為に次の依頼を受けて殺人を犯してしまうくだりだ。
作中では九龍がそんな麻人の感情を『八百屋お七』に例えているが、自分は『夫の葬式で弔問に訪れた男性に一目惚れ、もう一度彼に逢いたいので今度は子供を殺す』ってサイコパス心理テストの一問を思い出してぞっとしたのだった。

このような感情を持ってしまっては、とてもじゃないが後半からのエロを盛り込んだ恋愛ムードに浸れる訳がなかった。
結局、麻人は殺し屋としての覚悟も非情さも受け入れられないし、自身の理想とする死を美化しただけのメッキを施していただけの男だったんだなと思う。
更にはプロの殺し屋として冷徹なはずの九龍が、そんな麻人の絆されてしまう展開も理解し難いものだった。

まぁ、顔の綺麗さだけが取り柄の身勝手で愚かでどうしようもないおバカ受けにぶち当たったってのもある意味貴重ではあるが。

0

ステレオタイプ?

今、確認したら2017年の作品なんですね。読み終わりの直後はもっと昔かと思っていました。
お話に納得がいかない部分が多くて、キャラ萌え出来なかった私は読むのがつらかったです。攻めの『俺様』キャラがあまり得意でない所為なのかも。
犬飼さん、好きなんだけれどなぁ……

攻めさんだけではなく麻人もちょっと苦手でした。
『女』、それも自分の思うとおりに行かないとヒスを起こす様な『ひと昔前のステレオタイプの女』を感じてしまって。
殺し屋同士の恋愛なので、もう少し男臭いものだろうと、私が勝手に思っていただけかもしれませんが。

プロの殺し屋なんて職業(職業?)をしている訳ですから、2人とももう少し仕事に対するプライドみたいなものを持っていてもいいんじゃないかと思ったんです。いや、これ、変な意識ですけれども。
そうじゃないと、殺される方が浮かばれないと言うか(これも変な意識?)。

やっていることはハードなんですけれども、その理由が……
「人の命を奪う職業(職業?)なのに、そんなぬるくていいんかい?!」と何度も突っ込んでしまいまして。
そうなっちゃうと、逆にやっていることだけハードなのがきつい。
覚悟が足りない感じがするんですよねぇ。

これがもっとはっちゃけていたなら、私の大好きな『トンチキ』になるのですけれども、多分、そういう意図はない様に思います。
私には合わないお話でした。

2

殺し屋にしては甘すぎた…かな?

殺し屋×殺し屋(∩´///`∩)
表紙はクールでカッコよく、男くさいガチンコバトルからのラブが楽しめそうかも…?

ーとワクワクしながら読み始めたけど、想像と違いました(;´Д`)
なんていうか…恋愛脳な受けの端々に感じる中二病感;

最初は壮絶な過去を持ち、アングラな世界に身を置き、
殺しに対する感情もなく淡々と生きてるだけの男でした。
胸にあるのは"母親のように愛する男の手で美しく死にたい"という思い。
誰にも理解されないであろう感情を胸の内に隠しています。

殺し屋といっても片手間に殺ってるだけで完全なプロではありません。
そんな受けはプロの殺し屋と対峙したとき・・・なんと一目惚れ;
是非その男の手で殺されたいという願望が募り
また会いたいという一心で、会うための手段として、殺しを行います。

最初の30Pぐらいまでは表紙の印象通りでピリリとした空気があったのですが、
気付けば恋愛脳の甘々な日々へと一転してしまいビックリしました。
受けは行動がヒステリックな女性にも見えて、最初の殺し屋はどこへ行った状態;

攻めは表紙の印象通りクールでプロらしい殺し屋でした。
受けとは殺しに対する覚悟の違いも見えて真っ黒なスーツが似合って凜々しい。
通すべき筋は通そうとする姿勢も良かったです。
受けに引きずられるように少しずつ甘さが出たのもニヨニヨしましたv

殺し屋×殺し屋のスリルギリギリな関係ではなかったですが、
運命的な出会いと恋愛という面においては面白かったです。
個人的に甘いお話は大好物なので楽しく読めました。
あとエッチシーンの描写で拳銃片手に頭掴んでフェラさせてるのは萌えた(∩´///`∩)
國沢智さんのイラストは男の色気がプンプンするので大好きです。

0

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