電子限定カバー&おまけ付
2巻発売を機に再読。
かなり久しぶりに読んだねこ田先生作品でした。
個人的に、ねこ田先生といえばパンツと靴下と細かなトーンワークという印象があります。
今作でも健在でした!先生、パンツと靴下お好きなのかな。
あらすじ通り、牙をむいたポメラニアンのような負けん気の強い受けが、Sっ気のある上司の攻めのてのひらでころころっと転がされちゃうお話。
ソーシャルアプリ開発会社のアドバイザーである受け・雨深と、その会社の社長の友人で、アドバイザーとして会社を訪れている攻め・蜂鳥の組み合わせ。
まず、他に本業があるという蜂鳥の社内での立ち位置が謎で頭にクエスチョンマークが浮かんでしまいますが、きっとここは重要ではないのだと思う。
こちら、すごく評価に迷う作品なんです。
あまり見かけない設定とキャラクター個人個人は非常に魅力的。
でも、お話的には楽しめる部分もあるけれど、気になるところがちらほらあったり。
続編が出るとはいえ、こちら1冊だけだとちょっと消化不良気味。
攻め・蜂鳥の(いろんな意味での)顔の良さと、好きな子を囲い込むために画策する策士っぷりと腹黒感が好きでした。
オネェ攻めでも、女装をするタイプではないのは数多くはない気がしますし、言葉遣いを普段は表に出さないタイプも珍しいですよね。
シュッとした仕事が出来るスマートで美麗な色男が、たまに使うフェミニンな言葉遣いがすごく色っぽいんです。
口元のほくろまで素敵じゃないですか?
ただ、執着っぷりは分かるけれど、まだ小動物をてのひらで可愛がるような好意しか見られていないので、好きは好きでも恋愛的にどうこうといった雰囲気は感じられません。
この辺りをもうちょっと見たかったな。
もっとドロドロした黒さがあるんじゃないかななんて。
と、蜂鳥は好みだったものの、受け・雨深の仕事の出来なさとあまりのホモフォビアっぷりにウーンとなってしまう。
ちょっと、雨深のキャラクターが合わなかったです。
素直な子なんだとは思うのですけれど、それよりもお子様な感じがしてしまって、チョロさは感じられど可愛さを感じるタイプではなかった。
トラウマ持ちにしても、拒絶反応が失礼なレベルだったからでしょうか。
攻めに巧妙に囲われて執着される受けって、「かわいそうでかわいい」になりそうなところなのですが、仕事が出来なさすぎるのと、常識がなかったところが合わなかったのかも。
続編で印象がどう変わるかが楽しみ。
サブキャラクターも個性的。
特にゲイバーのママ・トミ子が好き!
ガタイの良さの中に愛らしさを感じます。
キャラ図鑑の好きな香りの項目にさり気なく書かれた「彼の脇」が気になって仕方がない。
評価に悩みつつ、設定とキャラクター萌えでこちらの評価に。
正直、お話はやや物足りなさがありました。
本当に設定が面白いので、続編ではもう少し2人の心理描写や関係性の発展が見られることを期待したいです。
2巻が発売になったので再読しました。
当時読んだ時の衝撃を思い出しました。あんなにカッコいい蜂鳥がオネェで、おバカで可愛い雨深に執着する様子に最高に萌えました。
雨深なら本当の気持ち伝えたら、すぐに絆されてチョロそうなのに…。
それでも蜂鳥が罠を掛けた微妙な距離感に、雨深が近付いて行く様子にドキドキするんです。
雨深にとって今まで言い寄られたゲイと蜂鳥の違いは、この近寄ったと思うと突き放す駆け引きだと思うんですよね。
雨深が自ら落ちて来るのを待ってるんです。元カノに近づいたのは蜂鳥からだったのかが、とても気になりました。
そして石神を餌に川田にセクハラ親父として雨深にけしかけてましたが、最後にトミ子にバラされてました。
デリヘル嬢を呼んで蜂鳥にお仕置きされる雨深の体位がかなりエロくて、快楽に弱くてされるがままなのか蜂鳥の嗜虐心を擽るのだと思いました。
これは続くのでしょうか?ここで終わりなのでしょうか?
続き次第で評価が変わる気がする。
斬新な設定でした。女子が三度見する美形のドS上司が実はおネエで。いつも厳しくて企画はゴミ扱いしてきて。
でも本当のところは?
策を何重にも弄してますね。そうやって計画的に標的(受け候補)を翻弄して掌の上で転がして。
攻めに愛情を感じればこういう手管を使うのも全然ありなんですがね。策略ばかりでどうにも。
受け候補の雨深はホモ嫌いなんですが蜂鳥はなぜか平気なようで。いっそ入れてくれ!ってところまで落とされて。振り回されてちょっと気の毒です。チョロいですね。
あとがきには続きが書きたいとのことですが三年前なのでどうなのかな?
あ。でも、これ続編待ちなんですね。そうなんですね。そうじゃないと、あまりにも…。雨深くんが不憫過ぎますし。いくらオネェのドS攻めとは言っても、このままではハッチこと蜂鳥が性悪過ぎる‼︎ イケメンだけど!いい匂いがするイケメンだけども!色っぽいけども!ルックスだけなら褒められるとこいっぱいあるけども!流し目もいいし!
…ここでは、雨深くんが差別的なまでにホモ(ゲイ)を怖がっていますが、学生時代に襲われかけるなど、トラウマ持ちになっているという背景も見え隠れしていて。強引に押さえ込む蜂鳥には、その辺のケアが全然無いんですよね。ただ、雨深は快楽には弱いので、とってもチョロい。正攻法でもきっと簡単に堕ちるのに、蜂鳥は会社の取引先まで巻き込んで、騙して騙して、罠を仕掛ける。哀れ…雨深くん。そして、そのルックスから捨てるほどモテる蜂鳥が何故、雨深にそこまで執着しているのかも謎。まぁ、雨深はゲイバーのトミ子さんや、二丁目を道行く男が思わず振り返るほどのゲイホイホイの可愛いルックスっていう、設定みたいですが。次はぜひ、そこら辺も明らかになることを期待したいですね。石神社長の普段やらない(普段は風呂に入るのも面倒くさいらしい。という設定。)キラッキラのイケメンぶりももっと見たい。
ねこ田先生の描く超絶イケメンのオネエって!?と思って読んでみましたが…。
「萌」は正装時の石神さんのイケメンっぷりに捧げます。
メインcpはどちらも好きになれず…、無念。
受けがわたしにはわんぱく過ぎました。
これまでの経験でホモフォビアなのは仕方ないとしても、社会人としてあり得ないレベルに失礼。
さらに攻めに簡単に落ちちゃうのもイタイ。
もう少し抗って、攻めをやきもきさせてほしかったです。
感情表現激し過ぎて蜂鳥さんに構ってほしいのが丸分かりで、逆に攻めに余裕を与えてしまうダメツンデレっぷり。
ブラックホールと呼ばれるほどの男でも落とせないのか!?という焦らしが見たかったなあ。
結局さすがブラックホール兄貴っすねー(棒)という展開に物足りなさを感じました。
受け大暴走の結果、策まで練って雨深くんを落とそうとする攻めの気持ちが「単なるゲーム」に見えてしまうんですよね。
BLではノンケがゲイに走る≒感情として好きになる、が多いと思うのですが、雨深くんも感情で落ちてる。惚れた方の負けを地でいってる。
さらにトミ子さんの「最近じゃノンケをとっちゃ食い」発言が、雨深くんだけが特別なわけじゃない要素に…。
そのせいで蜂鳥さんの行動も全部「ホモフォビアのかわいこちゃんを落としてみたい」という風にしか見えなくなってしまいました。
会社に顔出す回数増えたとかの雨深特別視説の情報もあるものの、「面白いゲーム」のためならそのくらいはするよね、と思えてしまうし、最後までしないでじらすのも「もうちょっとこのおもちゃで遊びたい」という風にしか見えず。
というわけでわたしには手練れのブラックホール兄貴のゲームにハマって本気になっちゃったノンケくんが哀れにしか思えなかったのです…。
ひねくれてるのか、自分。
イチオシは石神さんのビジュアルですが、ごついトミ子さんが乙女で可愛い。
受けにオムライスをふるまうシーンのケチャップがじわじわ面白かったです。
続きがあるなら、ぜひともブラックホール兄貴に焦ってほしいなあ。