SS付き電子限定版
「君へおとどけ」 7割
「俺たちがモテないホントの理由」 3割
【君へおとどけ】
配達員×陰キャフリーター
攻めの見た目がタイプな受けが、会いたいがゆえに荷物をたくさん頼んじゃうのが可愛かったです。
カッコイイ攻めに憧れがあって、攻めが何をしても「カッコイイ…」とトキめいちゃう受けはもう攻めオタク。
そんな攻めはニコニコと太陽のような笑顔でキラキラした性格、まさに爽やかボーイ!
そんな二人がお客さんから恋人になるまでのお話です。
【俺たちがモテないホントの理由】
大学生同士の陰キャと陽キャ。
どちらも彼女が欲しいのに苦戦していたある日、お互い苦手なことを補おうとして「あれ、お互いがタイプじゃない!?」と気づいてしまう、友達から恋人になるまでのお話です。
エロなし。
①クリーニング屋と宅急便
優しいが詰まっている。無い物ねだりするのではなくて、自分の得意なコトを伸ばして、相手をありのまま受け入れて、まっすぐ愛していく二人のわちゃわちゃラブです。読後感がしあわせ!
②彼女が欲しい?DDたち
なんとなくオチは読めちゃいますが、、それでも可愛い。もっとわちゃわちゃしていたり、独占欲丸出しなところが見たかった!前後編の短編なのが惜しいです。
二作品とも、メインCPを中心に回っている優しい世界です。どっちも中途半端な感じがしてしまい、、でも面白くないわけではなく、続きが読みたくなる作品です。
登場人物の感情がとっても素直でここ地良い読みやすさ。
読んでいて負の感情が一切湧きませんでした。
伏線の張り方と回収もお見事。
キャラの行動に疑問を持たないので、感情移入がしやすいのです。
受けの深谷はオタクでコミュ障ですが、性格は明るすぎず暗すぎず、攻めの二十八に好意がダダ漏れで可愛い。
時にはかっこつけたりするけれど、絶妙に伝わらず落ち込んだりするのもまた良いです。
自分を見つめ直して、少しでも二十八に近づこうとランニングを始めたり、行動力があるのも好感度アップ。
二十八はとっても明るい。
周りから見たらかっこよくて、爽やかで運動もできて完璧に見えてしまう人。
でも実は、大学進学は無理だぞと担任から言われるくらい勉強が人一倍できない。
本人はそれについて深く悩んでおらず、じゃあ好きなことできることを仕事にと選んでいるのがまたポジティブさを表しています。
ちょっと悩んで欲しくなるくらいです。
なんだかいろんな意味で心配になってしまう危うさがあります。
両想いになった後の流れはスピーディー。
おせっせ中に二十八が肘をついてるのですが、それすらもかっこよいのと、最中に肘をつくのが新鮮でドキッとしました。
お互いをリスペクトし合う素敵なカップルでした。
同時収録「俺たちがモテないホントの理由」
彼女を作ろうと奮闘している大学生ズのお話し。
ラストにちょっとゾワっとしましたが、多分怖い話ではないはず。
「君へおとどけ」
通販利用率の超インドア派主人公・泉がいつもやってくるイケメン配達員に憧れ、
毎回言葉を交わすうちに、憧れが恋になっていってしまうというお話です。
配達員さんに会いたいがために過剰注文しちゃったり、
努力の方向がそっち?と斜め上をいっていて笑っちゃいました。
配達員の二十八くんが爽やかイケメンかつ細マッチョ、
その上性格まですごくいい子で…
こんな男子が毎回お届けに来てくれるなら確かに通販しちゃうかも!
仕事のことやオタク趣味のこととか、色々と卑屈になりがちな泉だけど、
素直でまっすぐな二十八くんなら、ありのままの泉を見てくれて、
泉も自信をもって本当の自分をみせることができるんだろうなあ…
と思いました。
正反対な2人だけど、これぞベストカップル!だと思います!
「俺たちがモテないホントの理由」
彼女が欲しい大学生2人組のお話。
チャラい五十嵐と女子に免疫のない夏目が
互いの失敗をフォローしあいながら彼女作りがんばろうぜ!
という流れから2人が付き合うことに…?
こちらはちょっとストーリーが駆け足で
登場人物の心理描写がわかりづらかったかもです…
2017年刊。
コミック一冊分に短編2本が収録されている。
表題作のほうは奇をてらったキャラクターじゃないのに、宅配便ドライバー×フリーターの通販オタクくんの可愛さに引き込まれた。
二十八(つちや)ってば細マッチョで人懐っこいだけでなく眩しいし、深谷も好青年だと思う。
さて、インドア生活の支えとはいえ、ネット通販を頻繁に利用しまくっている深谷くん、他の複数の姐さんに指摘されているけれど、こんなにも買いまくって支払いは大丈夫だろうか?(-_-)
とは言いつつも、フリーターながらクリーニング屋のバイトは頑張っているし密かに惚れている二十八を意識して軟弱改善にジョギングに励もうとする前向きさからグータラ度は低い。
特に拗れもなくお互いに好意を寄せていたのは結構な事だ。
フリーターだろうが体力資本のドライバーだろうが職業なんて関係ない、取り繕う事のない相手が好きって流れに好感を覚えた。
もう一編の『オレ達がモテないホントの理由』については一読しただけではピンとこなかった。
結構チャラ目な大学生・五十嵐が掴み切れず、夏目(*背の高くガタイのいいほう)の世話を焼こうとする様子になんか空回りしているな~という印象しかなくて…
五十嵐が夏目に対して「黒髪で健康的で純粋な子~」と好みのタイプを語っていたシーンは、何度か読むうちにようやく合点がいった次第だ。
確かに夏目は今時いない清楚系だわ。
(いや男性の場合はさっぱり系と言うのだろうけどさ)
彼らに彼女が出来なかったのは、仲の良すぎる二人の空気に察するところがあったのかもという…女性陣の勘の鋭さは侮れませんぜ。
ちなみにこちらはキスシーンも無く、どちらが攻め受けになるかは今のところ不明だ…どっちが攻めになるかは想像が付くのかな?