ペーパー & Renta!限定おまけ付
「カイト、湊音の代わりに俺を抱いてくれないか?」
題材は良かったんですが、なんとなくメイン2人の関係性に引き込まれず、どこか一歩引いた所からしか見れないような印象を受けました。亡くなった湊音のことを引きずる2人の再会。そこからどうしてカイトに抱かれることが、渚沙の贖罪になるのかすんなり理解できず。湊音のことと、カイトと渚沙のことは読み終わってみればまったく交差していないんですよね。湊音のことでおかしな方向に拗れてしまった2人の関係性の変化がどうも不自然に感じられ、カイトに抱かれる渚沙も可愛いとは思えず、私の中ではよく分からない作品という位置付けになってしまいました。
田舎と都会、夢、三角関係
とにかく表紙の美しさに惹かれます。カラーイラストのセンスが抜群ですね。
内容も田舎の雰囲気がすごく良く丁寧に描かれているなと思いました。人付き合いの良い部分悪い部分、方言の台詞も自然でした。
ただデッサンの崩れ?(偉そうに書いて、申し訳ないのですが)や自分の罪を常に感じる為の行為が常に違和感があり、またお話は良いのですがどうにも記憶に残りませんでした。後からパラパラと読み返しても、何処の話が描かれているのかパッと思い出せません。絵の描き込み具合とバランスでしょうか。重ね重ね、偉そうな事を書いて恐れ多いのですが。
Kindle unlimitedにて。
arca comics展で展示を見て読みたくなりました。絵柄が好き、設定(幼馴染、限界集落)が面白そうだなと思い。いつも表紙買いでは失敗しがちなのですが、、これは成功♪でした。読んでよかったです。
まず冒頭、「この世界に神様がいるのなら…それはどんな色をして どんな姿をしているのだろうと子供の頃話あった」→大人になって出た結論「神様なんかいない」と、東京で疲弊して田舎に戻る渚沙(受)のモノローグから始まり、ネガティブな印象を受けます。その心象の暗さと対照的に美しくて穏やかな田舎の光景が丁寧に描かれていて、物語に引き込まれます。さらに、漁師をやっている幼馴染(カイト・攻)との会話から、彼を捉えている過去の出来事が明らかになっていき、切ない気持ちになります。10年ぶりに帰郷した幼馴染のために色々世話を焼くカイトとそーゆー関係になっていくわけですが、、正直ここの展開というか、流れが腑に落ちなかったけど…全体的にそれを覆す良さがありました。
いつまでも過去に囚われる渚沙を見て”この世界は生きているやつのためのものなんだから”というカイトの明るさと強さに引っ張られ、周囲の人々のやさしさに包まれて徐々に生きる力を取り戻していく主人公の姿に希望の見える、じんわりと心温まる作品でした。
カバーイラストに惹かれて購入。
この色使いも構図も、一人表紙が目立つ昨今にしてはちょっと珍しい。
内容は、地方の漁村を舞台に、一度は故郷を離れた主人公が地元に戻って幼なじみと再会し、囚われていた過去のわだかまりを超えて自分の気持ちと向き合い、体だけの関係で始まった幼なじみとの間に愛を育んでいくという、しっかりしたストーリー。
絵もすごく繊細できれいだし、エロもきれいだし、最近のマンガ家さんってすごいなぁって感心する。
最後がここまでハッピーエンドなのもなんかこう、すごいなぁって感心した。
BLアワード2018、表紙デザイン部門、ノミネートおめでとうございます!
星名あんじ先生の作品が大好きで作者買いしています。
まずここまで内容との兼ね合いを考えられた表紙デザインはなかなかありません。お話を読んだ後に見るとそれはもう感動します。この一枚のイラストから命とは?生きるとは?神とは?色々なメッセージ性を感じます。
海の中でふわふわと浮いている渚沙とカイト。海の底、心の底で自分を責めていた渚沙を救い出そうとするようなカイトの仕草と、救って欲しいとカイトを見つめる渚沙。その少し重めの二重と綺麗な目にグッときます。それに手を伸ばさずに胸で紫陽花を抱えているのもとても胸を締め付けられました。そして空では二人を見守るように奏音がピアノを弾いている、亡くなった人がいる中で自分達は未来を選択し生きていく、そんなメッセージ性を感じました。
タイトルの意味も大変美しいです。あんじ先生の建築を作るように繊密に考えられて組み立てられたストーリーの大ファンです。タイトル、ストーリー、キャラクター、背景、キャラの感情の変化、全てがただただ美しく、全てにおいて感動した作品です。
自分の考え方や人生に彩りを加えてくれる映画を見ているようなドラマティックな展開でした。