• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作先輩に繭とオレ

北波吹雪 大学3年生
黒津紫 大学1年生

同時収録作品後輩に繭とオレ

染伊雷三 大学1年生
朝国芹 大学3年生

同時収録作品同級生に繭とオレ

樺千歳 大学1年生
佐々木亘 大学1年生

その他の収録作品

  • お出掛けと憂鬱なオレたち
  • おまけマンガ

あらすじ

人が特殊な外見の寄生型(大勢)と無変化型(稀少)に分かれる世界。無変化型の紫が恋をしたのは…寄生型の冷たい先輩で!?

作品情報

作品名
先輩に繭とオレ
著者
九重シャム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
ISBN
9784799733226
4.2

(57)

(26)

萌々

(23)

(4)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
237
評価数
57
平均
4.2 / 5
神率
45.6%

レビュー投稿数11

恋する相手の見た目は人外さん

この物語の世界の人類は
「寄生型」と「無変化型」に二分されています。
〝繭〟と呼ばれる寄生虫が〝菌糸〟で体を包みこみ、
寄生された人々は異形へと姿を変えます。

そして、一年に一度の誕生日に糸が作り替わるため、
その一日だけ本来の人の姿に戻ります。…シンデレラかな。

寄生型が多くを締める中、無変化型の人間は稀少で人気があり、
性的な犯罪に巻き込まれることも少なくありません。

主人公の紫(無変化型)もまた寄生型からモテモテですが、
見た目で自分に好意を向けてくる周囲を厭います。

そんな紫が唯一好意を向けるのが吹雪先輩(寄生型)でした。
見た目は鳥っぽく、目つきも鋭くてちょっと怖い感じです。
性格も少しとっつきにくさはありますが、周りの寄生型とは異なり、
寡黙でありながら誠実で、紫もそんな先輩の人柄に惹かれてゆきます。

結果から言ってしまうと先輩は中身も硬派でイケメンですが、
元の外見もまた超絶美形、それはうっとりするような美しさでした。
中身も外も格好良いなんて反則だ…

表題作の他2作品が収録されていて、
紫たちと同じ大学に通う2組カップルが登場します。


『後輩に繭とオレ』
表題作に紫の先輩として登場したせりちゃん(寄生型)のお話でした。
もこもこと愛らしい外見のせいか、
なぜかここにくるまで女の子だと思っていました。

前のお話の最後で紫の危機を救おうとしたら、
逆に自分が標的にされて襲われてしまったせりちゃんが可哀想です。
慣れているのか、ショックを受けるでもないせりちゃんの反応が薄さが
こうした性犯罪がよくあることであると示していて辛かった…。
ちょっと強引だけど、せりちゃんを守ってくれる一途な彼氏ができて良かったね。


『同級生に繭とオレ』
紫の友人の亘(無変化型)のお話でした。
稀少な存在であることに加えて、紫のように言い返せるタイプではなく、
気弱な美人タイプの亘は周囲の寄生型たちに強引に言い寄る者もいて、
そんなときに救ってくれたのが千歳(寄生型)でした。

見た目はフクロウみたいでモフモフした首回りが気持ちよさそうです。
身長が大きくて方言のすごみもあって一見いかつそうですが、
いつも亘を守ってくれる優しい子でした。

せりちゃんのエピソードもショックだったけれど、
亘の抱える過去はそれを凌ぐ重さでした。
今も身体中に残る傷、後遺症に愕然としてしまいます。
そんな過去も丸ごとひっくるめて受け止めてくれる
千歳の人間の大きさに惚れてしまいました。
亘がいい人と出会えてよかった…

亘の素顔は本編では明かされないものの、描き下ろしで
明らかになり、中身に匹敵する男前っぷりにときめいてしまいました。

吹雪先輩といい、せりちゃんといい、千歳といい、
外見ではなく、中身重視の恋愛ではあるものの、
登場する寄生型がみんなハズレなく美男子でした。
この美しい素顔と普段のケモノ顔のギャップがたまらない…

0

獣は獣なのかねぇ

見た目がいろんな動物の体になっちゃう世界ファンタジー。
この、いろんな動物の姿の絵がまず素敵。
人間体になった時の姿も、イケメンだったり、かわいかったりと、絵が素敵。
でも、いくら動物体ファンタジーだからと言って、いろいろな性行動的なところまで、奔放になりすぎちゃっているのがちょっと読んでいてアレかも。
お話そのものというか、恋する二人の結末的には、なかなか切なかったりして、いい話なんだけど、とりあえず、モブ姦やレイプが好物って方にはおススメできても、私の好みとしてはちょっと辛かったので、萌一つマイナスしてます。

1

人によっては地雷のオンパレードでは?

皆さんうっすら言及してますけど、これもっと直接的な言葉で言わないと「これ絶対地雷」の人がうっかり読んだらトラウマものにならないですか?大丈夫?

って訳で可哀そうな受けがひどい目に合う内容をしっかりネタバレするので、痛い系の地雷がある人は参考にして欲しいよ。ネタバレ嫌とか言ってるレベルじゃない気がする。

------------------------------------

こういったネタバレは複数行下げなきゃいけないのかな?
でもよく分かんね

------------------------------------

複数モブ姦(全カプ)、脅迫レイプ(2カプ目しかも攻受で)、児童性虐待(3カプ目)胴体の前も後ろも全面に傷、内臓にまで傷が残る酷いタイプ。

表題作が一番ソフトだけど、それですら複数モブ姦入っちゃってるからね。
三組目の亘なんてドン引きレベルだよ。絵柄の柔らかさに反して超エグイ。

見た目じゃなくて中身を見て恋に落ちる~とか言ってる場合じゃないと思ってしまったよ。
しかも本当はイケメンでしたとか。あーそうですか。まあ鉄板でしょうけど。

自分にとっては別に地雷じゃない。九重シャムさんだって嫌いじゃないし、普通に読める。で、自分の萌えるとか萌えないとかじゃなくて、絵柄とか展開とかお話とか総合で考えると萌×2ぐらいだな、と思うし実際そう評価付けるんだけど、何だろう、何かこの痛さに慣れちゃってるBL界(自分も)がちょっと怖くなってしまったのだ。

ファンタジーってより設定で考えるとSFかな?もう人類の根幹が変わっちゃってるから、思考の根底から変化しちゃってるんだろうなとは思うんだけどさー。でもさー。これに慣れたくないなあ。

2

不思議な世界感

3カップルのお話が入ってましたが、読んでいくごとに受けキャラたちがひどい目にあってないかい? 特に亘の過去はひどすぎる。 あそこで助け出されてなかったら亘は今、存在してなかったかも? 性格は紫が一番、押し押しキャラで、後の2人は控えめな感じ。 それぞれのお相手もいいやつばかりだったし。 年に1度しか見れない人間の姿がそれぞれカッコいいし、可愛いかったよね。 相手を受け入れる懐の深さも最高でした。 だけどこの世は無変化型にとっては生きずらそう…守ってくれる人がそばにいないと、本当にヤバい世界だ。 それより千歳、同級生の女の子の気持ち、絶対わかってないんだろうね。ちょっとかわいそうだった。

1

見た目じゃない、心です

表紙が醸し出す雰囲気のとおり、優しい物語です。

少数の無変化型(見た目は人間・モテる)と大部分を占める寄生型(見た目は鳥だったり動物だったりで様々)が居る世界。
寄生型は繭で覆われてるが、年に一度誕生日の数時間だけは繭が溶け本来の人間の姿になれます。
そんな無変化型と寄生型のCP3組のお話ですが、どのCPも良かったです。
皆、内面をちゃんと見て恋してます。

寄生型は見た目まんま鳥や動物なんですが、繭がとけての本来の姿はイケメン(2組目の芹ちゃんは可愛い)です。
そんな本来の姿を知らずに恋するって素敵です!!

3CPとも受けが襲われるシーンがある(3組目の亘が一番可哀想)ので、苦手な方は要注意です。
でも読後は温かい気持ちになれる、優しい優しいお話でした。


余話ですが、吹雪先輩だけ上半身がバンダナだけですよね?
体の構造上着れないんだろうけど、あの姿で誕生日→繭溶けたら街中だったらちょっと困るだろうな…と。(余計な世話)

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP