逃れられない淫らな格差

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あらすじ

階級にとらわれる男たちのエロスカースト □表紙:羽純ハナ □ラインナップ:小道明奈/渦井/アヒル森下/五月女えむ/沖奈じじこ/蜂巣/雨宮かよう/茶渡ロメ男 □スペシャルショート:上原あり

作品情報

作品名
カーストBL
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
発売日
3.5

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萌々

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中立

(0)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

不健全図書とノミネートされるほどでは無い。もっと凄いのある筈⁈

2017年度の不健全図書と挙げられたうちの一冊だというので。
逆に興味をそそられてしまうのだが。
いやはや。むしろ、この位ならフツーだと。もっと凄いのあるよね的な。
もしかしたら、タイトルに難あり? 人権侵害的な、そういう事にも言及されてたみたいだけど。
そんなに危ないものは見受けられ無いように思う。

◆「与えられるもの」小道明奈 先生
アラブ的な、異国の物語。
奴隷として王子に買われたノアは、王子から寵愛を受けるだけでは無くて、本物の愛の告白を受けるという優しい物語。とても短いけれど、一番好きかも。
王子が金髪のノアを天使の様に思っていて。ノアも健気で愛らしい。

◆「一人前になる為に…」渦井 先生
家政夫になる為に大きなお屋敷に雇われる田中。
先輩風を吹かす、ツバキたちに夜毎嫌がらせをされているが、実はそれは訓練だった⁈
このお屋敷のご主人にお仕えする為の…。っていう主従あるある。

◆「王子様の言うとおり」アヒル森下 先生
誰もが羨む、学園の王子様・西園寺に見染められ、ヒエラルキーの頂点、西園寺の恋人に任ぜられる中島。迷惑だと思っていた中島だったが、アッサリ西園寺の可愛さに陥落。陥落BL。

◆「葬送ドミナンス」上原あり 先生
ここで、急に不穏。不穏BL。後継である長男の結婚式の最中に乗り込み、兄と自分の不適切な関係を暴露する、弟の江。しかし、それは全て次男の初の謀略だった。
兄弟の名前が、茶々、初、江。という、戦国時代を生きた、浅井三姉妹と同じなのは何故なのか。

◆「スター・テンプテーション」五月女えむ 先生
同じ事務所の後輩に居場所を奪われた、龍二。長年勤めたラジオのパーソナリティーも今日で最後。
寂しく思っていた龍二の前に現れたのは、人気スターの後輩アイドル・薫。
流されるまま抱いてしまうが…。うーん。特に刺さるところは無く。

◆「Blue Rose」 羽純ハナ 先生
生徒代表で、貴族の出自のレオナルドは、日本から来た財閥の息子・トオルに夜毎、その美しい身体を蹂躙されている。という、短過ぎるショートストーリー。
貴族の誇りは何も役に立たない。という、哀しみ。

◆「蜂と椿」 沖奈じじこ 先生
ヤクザの椿は、拾った蜂谷を用心棒+愛人として囲う。
蜂谷は、椿に恋心を募らせていく。椿がそりゃもぅ抱かれます。
ヤクザというのは抱かれたいのかねー。っていう。

◆「シークレットコネクション」 蜂巣 先生
名門大卒の八神は鼻に付く先輩風を吹かして、呉島をイラつかせていたが。
ある日、八神の秘密を握ったことで、形勢逆転‼︎
という、BLあるある。八神が乱れ過ぎです。

◆「司煌くんは素直にならない」 雨宮かよう 先生
司煌は、AVのトップスターだったが、年齢的な転機を境に、タチ俳優へと転向する。
相手役に抜擢されたのは、パッとしない新だったが…。というAV BLあるある。

◆「ぼくの神様」 茶渡ロメ男 先生
…申し訳ないが、この辺りまで来ると流石に飽きてしまって。何度も本を投げ出してしまう。
人気同人作家のワタナベさんとニッチな作風のニノ。でも実はワタナベさんは、ニノのファン。
っていう。こういうのも割とあるあるですね。ワタナベさんに誘われて、ニノはアッサリ一線を超えます。ワタナベさんはもちろんメガネ男子。

最後まで、読むのはちと辛い。そして、不穏BLはあれど、少ない方だし。
それより何より、一つの作品それぞれが短過ぎて、読むのに忙しく。少々疲れてしまいます。
「カースト」と謳っているので、主従とか身分差とか、そういうテーマで描きたいみたいなんだけど。その障壁を越える面白さはそれほど無いかも。
「不健全図書」というセンセーショナルな煽りも、今となっては過大広告に他ならないかも。
巻頭の作品、可愛く甘い「与えられるもの」にのみ、評価は「萌」です。


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