SS付き電子限定版
一歩抜きん出た何かが欲しかった
好きな感じの表紙だったので楽しみに読んでみました。
絵はとても綺麗なのですがストーリー的には…、ふつうでした。
御曹司と母子家庭子だくさん一家の長男の話です。
危ない目に遭いそうな御曹司を長男が助けて、御曹司が一目惚れ。
住む世界の違い、価値観の違いなどを感じ合いながらも…という設定はもはや使い古された感があって、そこから何をプラスαで持ってくるか、が見どころだと思うのです。
ハイブランドショップでのショッピングや適当な食事をする御曹司に驚く長男。
スーパーでの買い物や手作りのお菓子、お弁当に感動する御曹司。
この辺りは設定上共通のイベント。
その後に騒動あり、事件あり、ハラハラする出来事ありと展開していくのですが、ごめんなさい。どれも既視感があって、「この作品だから読めた！」というものが見つかりませんでした。
雇い主である御曹司が敬語なのに長男はタメ口というのは、「こんなにしっかりと武道に努めてきた子で行儀ができていないのは有り得ない」と感じられてしまって、プラスには感じられませんでした。
絵が綺麗なんです。安定してイケメンを製造してくれているだけに、もったいない気がしました。
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