商品説明

コラボカフェ「yuunagi cafe」メニュー註文特典SSペーパー
両親に高嶺を紹介してパートナーとして暮らし始めてからの後日談になります。

作品情報

作品名
Taste of love 「 2119 9 29 」番外編
著者
凪良ゆう 
イラスト
草間さかえ 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
コラボカフェ「yuunagi cafe」コラボレーションメニュー特典
4.3

(3)

(1)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

阿部ちんは超ニブチン♪

本品はコラボカフェ「yuunagi cafe」の
コラボメニュー注文で頂けたペーパーで
『2119 9 29』の番外編です。

阿部視点で
恋人になった高嶺と暮らしはじめてから
起こったある出来事の顛末になります。

阿部は両親に高嶺を
一生を共にするパートナーと紹介し
共に暮らし始めます。

高嶺のためにした借金の返済は
たやすくはありませんが
愛する人と共に過ごす幸せは
何にも引き換えられないものです♪

ある日のランチタイムに
阿部はカウンターに座った客
桃田に声を掛けられます。

ねぇ、阿部さん、
こないだすごくおいしい店
見つけたんですよ

桃田はグルメ雑誌のライターで
細い見た目に反してよく食べる青年です。

今回、桃田が薦めてきたのは
市場の鮮魚店の朝ラーメンで
出汁が濃厚さが良かったそう。

良かったら一緒に行かないかと
誘われた阿部は笑顔で快諾します。

ライターらしくその場で素早く
来週の木曜日と予定を決めた桃田は
嬉しそうに帰っていきましたが

店の扉が閉まった瞬間、
それまで和気藹々だった店内の雰囲気が
微妙に変わったように感じます。

常連客にニヤニヤしながら
「なかなかやるね」言われても
阿部には何のことやらわかりません。

しかし、
フロアを回す母親は怖い顔で
厨房の父親は苦虫を嚙み潰しそうな顔で
阿部を見ていました。

何であると問いかけても
困ったもんだと言いたげにため息をつかれ

もくもくとサラダを作っていた
と思われた高嶺さえも
ドレッシングをかけすぎる失敗をして
何とかごまかそうとしていました。

みんなどうしたのだ?!

不思議に思った阿部でしたが
いつもは帰る両親が
夜営業の仕込みを手伝うと残り、

いつもテキパキと作業をこなす高嶺が
ミスをしまくった上に
涙を浮かべる事態になって…

B5サイズ片面ペーパーは
阿部が浮気を疑われるお話です。

高嶺の涙に阿部は
アワアワしてしまいますが

近づいてきた母親に
盆ですぱーんと尻を叩かれ
すごい剣幕で

「この馬鹿息子」と怒鳴って
高嶺をスタッフルームに
連れ去ってしまいます。

目で助けを求めた父親には
ため息交じりに肩を叩かれます。

考嗣、さっきのはいかんだろう。
営業中に嫁の目の前で浮気の約束なんて。

阿部はモテないゆえに
全く気が付いていませんでしたが

桃田が阿部に気があることは
常連客と両親はもちろん、
うっすらながらも高嶺ですら
気づいていたというのです!!

父親も過去に似たようなことがあり
実家に帰った母親を連れ戻すのに
1ケ月もかかったそうで

30年以上経った今でも
母親の恨み事は続いているから
高嶺には土下座して謝れと忠告されます。

阿部は夜営業の間、
謝罪の言葉を考え続けますが
閉店間際に常連客に粘られて
高嶺に先に帰られてしまいます。

高嶺が家を出て行ったらと
気が気じゃなかった阿部でしたが

やっと帰り着いた自宅では
桃田とは朝ラーメンに行かないで♪と
高嶺がラーメンを作って待っていて

どんな料理でも愛情が一番の調味料だと
阿部が愛の味をかみしめる

というオチまで
コメディ風味を効かせつつも
迂闊な阿部のアワアワと
ピュアな高嶺の一生懸命さが
とっても素敵なお話でした♡

今回、
本作と同時期発売の本には
書店特典ペーパーがあったのに
本作には1点も告知がなくて
残念に思っていたので

コラボカフェで頂けて
とっても嬉しかったのです。

本編で2人は有限の時間でしたが
めいいっぱい幸せに生きたと
思わせてくれる最後を迎えました。

そんな2人は最後の日まで
本作の様な優しい日々を過ごしたのかな♪
と思わせてくれる小話です。

本編でもお互いへの想いに
泣かされた2人でしたが
本作も阿部の鈍感さと高嶺の健気さが
胸に響くお話でした。

これからも素敵な凪良ワールドを
見させて頂きたいですね (^O^)/

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