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表題作アベル ~サタンに造られし魂~

宇能パジェス安吾・門衛騎士修道会修道士・30代
御母衣拓磨・職業不詳・見た目20歳

同時収録作品アベル~罪の爪痕~

宇能パジェス安吾・門衛騎士修道会修道士・30代
御母衣拓磨・職業不詳・見た目20歳

同時収録作品月夜の再会

宇能パジェス安吾・門衛騎士修道会修道士・30代
御母衣拓磨・職業不詳・見た目20歳

あらすじ

「安吾、僕を飼え」
門衛騎士修道会(ハダニエルナイツ)の神父である安吾は、
「第一級の異端者」御母衣拓磨を探し当てる。
恐ろしいまでの美貌、他人と馴れ合わぬ態度に
異端の確信が持てない安吾は御母衣を指輪の契約(エンゲージ)で縛る。
御母衣の周囲で次々と起こる事件に、
捕えられた御母衣は身体を暴かれ、安吾は墜死してしまう!
傷ついた御母衣の前に戻った安吾だが様子がおかしい。
いつもの飄々たる雰囲気は消え、威圧感と昏い迫力を発する安吾は
嫌がる御母衣を追い詰める…「自分の名を呼べ」と繰り返しながら。
御母衣は必死に抗うが…!?

【キャラクター紹介】
●宇能パジェス安吾(うのうぱじぇすあんご)
修道騎士団の神父であり修道騎士。
指輪の契約で御母衣を傍に置いている。
肉欲にかられそうになると自分を鞭で打つ。

●御母衣拓磨(みほろたくま)
美貌の魔青年。
人の中に育った妄執の塊「マステマ」を糧とする。
彼の貞操を守るため、神は御母衣の陰茎を蛇と変えた。

●アブディエル
御母衣のつれている狼犬。
御母衣を唯一の主人とし常に傍にいる。安吾が嫌い。

作品情報

作品名
アベル ~サタンに造られし魂~
著者
桑原水菜 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784799734865
2.3

(6)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
11
評価数
6
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

遊び心たっぷり

ベテラン作家様の遊び心たっぷりの作品でした。中二病っぽいというかエヴァっぽいというか。あとがきで昔の自分が喜びそうな大好きだったものを詰め込んだ、ということでしたが、大丈夫。大人の私でも楽しめました。奇天使とか〜修道会とかもっともらしい色々な単語が面白かったです。

何が面白いって結構シリアスな展開の割に、クリスマスのロザリオとかパワーストーンとかの修道会グッズを(なんだかうさんくさい。笑)家で梱包して「発送票が曲がってるぞ」とかの会話がシュールすぎる。攻めの安吾はゾンビみたいな体になっちゃったってのに脳天気な所が良いと思います。他にも受けの御母衣の体の大事な部分がある生き物の形をしていて、ギャグみたいだけど葛西リカコさんの美麗イラストでちゃんとそれも描かれてるのが見どころです。

面白かったですが、とても中途半端なところで終わってて2人の着地点がどこにあるのか?というのがわからなかったのが残念でした。もしかしたら続編があるのかな?

天使と悪魔とかの設定が好きな方におすすめです。

0

甘さを求めてはだめなのか?

葛西先生の挿絵目当てで購入。
桑原先生の本を手に取らせていただくのは2冊目です。
2014年雑誌掲載分100P弱、2017年雑誌掲載分120Pと
書下ろし20Pほどという内容でした。

舞台は現代日本ですが、神と堕天使の確執が起因で特殊設定めっちゃあり。
また、御母衣が「通常の食物以外のあるもの」を食べる設定なので、
苦手な方はご注意ください。
スプラッタ、ホラーが大の苦手なのですが、
血どろどろという感じは少なく記述量自体も少ないので、耐えられました。
(大の苦手でちょっと弱りながらな評価なため下振れかも、すいません)

登場人物は
御母衣:美人さんだけど人外(と思う)。インバネスコートを着用。不老?
宇能:真面目な修道士。欲望を感じるとダメだ!と自分を鞭うつらしい。
   (≠SM)ハーフイケメンで、web配信するミサ等が人気ある。
   絵的には無精髭っぽく見えて、イケメン??という気が少し。
アブディエル:御母衣と共に地獄犬と戦うこともある。見た目黒い犬。
       チーズ好き(笑)
後、悪党2匹+悪党の親玉が出てきます。

****以下はより ネタばれ

本編は、二人が出会って共に生きていく決意をするまで。
後半は、御母衣の故郷で70年前に起きた事件に関するお話。

後、攻め、受けで心が通い合ってるのか?と言われると、
攻めは美しい受けに少し惑っているように思いますが、
受けは攻めの事をどう思ってるのだろう?と少し疑問。
確かに体は攻め、受けでイタしていますが。。。。

という訳で、甘さはあまり感じられませんでした。
(葛西先生の挿絵があまりに好みすぎてうっとりしている部分を、
 甘いように感じているだけな気がする)
絵として3Pなの?と想像しちゃう美しいカラー口絵なのですが
なぜあの口絵になったのかがすいません、よく分からなかったです。
片方は間違いなく攻めなのですが、もう片方は悪党の親玉か?

もう少し、永く生きていく御母衣の苦悩、せつなさや
宇能の絶望感というか無力感があると嬉しかったです。
宇能は自分の体がすごい状況になってるのに、
なんだかあっさり受け入れてるように感じられて
驚きでした。。。
それから御母衣があんまり強くない気が。
あっさりつかまりすぎじゃね?あんたよく生き延びてきたよね・・と
少し思います。

そして書下ろし部分。
どう読んでも、これ続くよね??としか思えない記載です。
あとがきなどに明記はされていないですが、
続きでもうちょっと二人の共に生きていく感を甘めに感じたい!!!!
と切望する一冊でした。
甘いの好きなんですが、こういうジャンルに甘さを求めてはダメ?
ちょっと弱りながら読んだので、もう一回熟読しよう。

5

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