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表題作ほうほけきょ

池部 循環器内科医師
森枝和希 製薬会社御曹司でバツイチの医師

同時収録作品ほうほけきょ

池部 循環器内科医師 
牧田 体育大の先生

あらすじ

池部の勤務する病院に家庭医を目指してやってきたのは薬理学大学院生の森枝だった。
池部を怖がる森枝には過去があった。森枝は親友の清水が運転手をしてもらっていた。ノンケの森枝を愛し、守る清水は池部に敵意を向けるのだが、池部は年の功であしらうのだった。

作品情報

作品名
ほうほけきょ
著者
月夜堂 
媒体
小説
出版社
メディアチューンズ
発売日
電子発売日
4

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萌々

(1)

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

ラストのオチに笑うしかなかった

いいのかそれで……と笑うしかないオチにぽかんとさせられて終わるお話。歪な四角関係と言えるのかな。人間関係のごちゃごちゃ具合はリアル寄りで、たぶん一人は遊びの範囲内。一途な約一名が可哀想な気がしなくもない。

BLに絡む登場人物は四人。ベテラン医師とそのセフレ、天然御曹司な新人医師と彼に片思いする運転手。
神視点でそれぞれの内面が分かる書き方になっており、特に清水の森枝にメロメロな心理描写が笑えた。池部は策士というか憂さ晴らし的に清水に対応しており、その性格の悪さが人間らしくて好きだった。牧田には奔放なゲイという以上の印象はない。

主な展開は森枝の成長とBL。かつて男に襲われた経験がトラウマになっており、似た雰囲気を持つ池部を怖がる森枝。夢である家庭医になるべく共に働くうちに、いつしか池部に惹かれて……みたいな。

今作もお仕事描写はさらっとした中にしっかりとした知識を感じる。池部も森枝も医師としての能力が高いことをエピソードで伝えられ、説得力があった。
トラウマが消えて恋心が芽生える流れも良い。劇的な何かはないが、この淡々と綴られる日々の中で関係性が変化する瞬間にめちゃくちゃ萌える。

で、メインカプはスムーズにくっつく。問題は清水。なんというか……物語を終わらせるためのお片付けのように、雑なオチで放り投げられてしまったような。
作中散々森枝への執着を語っていたのに、この終わりで良いんだろうか。最後にフォローしてあげるとか、何か一文でも欲しかったかな。

面白かったがこの四角関係?の決着の付け方は萌えより笑いの方が勝っていた。清水のその後がとても気になっている。

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