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  • はじめまして、触って下さい。

はじめまして、触って下さい。

hajimemashite sawattekudasai

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表題作はじめまして、触って下さい。

辻村 隆平,30才,リーマン
瀬尾 夏生,高校生

その他の収録作品

  • カバー下 あとがき
  • カバー下 原澤in美容院

あらすじ

「そして隠して、俺たちの世界を。」

主人公・夏生の欲望は自分を穢されることーーー
忘れたいどころかもう一度味わいたいと思ってるーー

夏生(なつお)の密やかな願望は通学電車で痴漢されること…。
中二の夏にうけたその行為を何度も反芻してしまい、その欲望は日ごとに募っていく。
そんな毎日を送っていたある日、電車で何度も見かけるサラリーマンの視線が気になって――?
「あなたに 触られたい…」
その長く細い指で奥までかき回されたら、どうなってしまうのだろう?
夏の暑さが、彼らの体の熱さを増幅させていき――。

抜け出せない、この欲望からーー

作品情報

作品名
はじめまして、触って下さい。
著者
せんみつ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
F-Book Comics
発売日
ISBN
9784861237287
3.7

(22)

(7)

萌々

(7)

(3)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
77
評価数
22
平均
3.7 / 5
神率
31.8%

レビュー投稿数4

雨とくせ毛と熱い想い

傘の中の二人、ブルーの色合いでまとめられた表紙が素敵で、雨の季節に読みたくなります。

高校男子夏生くんと、リーマン辻村さんのお話です。
出会いは朝の満員電車。痴漢願望のある夏生くんは、毎朝出会う辻村さんを意識し始め、寝ぐせをきっかけに少しずつ会話ができるようになります。

両想いになるの早い?と思いましたが、辻村さんは元々夏生くんのような子がタイプだったようで、お互い一目惚れという感じでしょうか。

夏生くんは一見大人しい雰囲気だけど妄想は結構激しい、くせ毛の可愛い男の子です。辻村さんは大人で優しいですが、夏生くんを目の前にすると余裕がなくなり少し強引になります。

二人のやりとりが、静かな中にも幸せを感じられるので、すごくときめきました。

辻村さんの昔の友達が不穏な振る舞いをしますが、結果二人の仲をより深める事となります。彼も決して悪い人ではないんです。

全体に静かで落ち着いた雰囲気でした。梅雨の湿気は嫌ですが、雨の出会いから始まるラブストーリーも良いですね。

6

欲情の湿度

デビュー作が良かったので注目の作者様。
本作は1冊全部の長編です。
設定含め、かなーり!読み応えがありました!
主人公は高校生の夏生(なつお)。中2の時に電車内で痴漢に遭って、その時「トビラが開いて」変態になっちゃった、と自分では感じている少年。
最近電車で一緒になるサラリーマンが気になって…という冒頭。
夏生は可愛らしい男の子で、リーマンの辻村は少し寂しげだけど優しい雰囲気の人です。だから辻村が実は年下の男の子が好みのゲイで、どちらからともなく2人でトイレに籠って激情にかられて…という展開になってもヘンタイでアヘアヘで、なんていう雰囲気は皆無です。
その後2人は恋人関係になり付き合うようになります。そんな時辻村の「友達」という人物が登場しますがこの男・原澤は当て馬とはちょっと違ってて、

以下、ネタバレ強めです。↓↓↓↓↓



原澤は辻村が好きだったようで、でも年下好みの辻村は原澤の好意を受け入れず疎遠に。
そんな時辻村と付き合っている夏生を知って、夏生を襲おうとするのです。ここ結構ヤバい。
でもこれでより辻村と夏生は深まるわけですが、続くエロシーンはかなり!
プレイ的な要素もありつつ、しっかりお互いへの愛情や信頼や、さらけ出す感じが出ていると思いました。さらけ出すといえば、性器や挿入の描写などはリアル系。
外出先とかでも行為に及んだりするけど、2人の気持ちがぴったり沿っている感じがします。
痴漢が忘れられなくて襲われ願望を持て余す高校生、という設定ではあるけれど、読んでみると惹かれ合う2人の純愛すら感じさせるお話でした。おすすめです。

7

チカンされたいDK

チカンされたいDKと、年下の男の子が好きなリーマンの話。

DKの妄想の中のチカンシーンが複数だったので、ドキドキハラハラ展開を期待して購入。が、基本はメイン二人の絡みしかありません。途中で攻のことを好きな攻の友人が出てきて、受くんがオカされそうになりますが、すんでのところでストップ。

絵柄が儚い感じだからか、ものすごくエッチ!という感じではないです。でも人間の、奥底にある欲望のようなものが、美化されすぎずに描かれているところがいいな、と思います。ゾクゾクする系のエロ。

それと、DKくんが大人びていたりせず、普通のDKです。めんどくさいこと言っちゃったり、怖いもの知らずだったり。良くも悪くも年相応かな?

※40%オフで買った場合の評価です

0

悪い大人。とても悪い大人。

以前から電子単話版をポツポツ読んでいたのですが、纏まったものが電子で出たので購入しました。
薄青い表紙と、控えめな「受け」を思わせるタイトル。きっと、儚げで危うい思春期の恋を綴ったものだろうと期待していました。
実際には表紙の爽やかさを裏切る、鬱屈した性を巡る物語。溽暑という言葉がピッタリで、まさにじめじめと蒸し暑い気持ちになってしまう。梅雨時に読んだら、もしかしてキツいかもしれない。

高校生の夏生は、自身の性癖に気付いたばかりで戸惑っている。自分は変態になってしまったのだと恥ずかしくもあり。電車で出逢った清潔そうで、優しげな大人、辻村さんについて行ってしまう。言動は優しいが激しめのエッチ。これが初めての恋。夏生は浮かれてしまう。この、辻村という男がなかなかの曲者なのだ。一見、優しそうで、真面目な勤め人に見える。ところが辻村は早々と夏生に目を付け、話すより先に夏生を犯す。オレ様では無いが、強引なのだ。まだ慣れていない夏生に「ほら、がんばって。」と口淫させたり。そしてその目はゾッとする程冷たい。ちょっと強めなのを嬉しいと感じている夏生はMの素質ありかもしれないけれど、夏生にとっては比べるものの無い「初めて」なのだ。辻村のいいようにヤラレまくっているだけだ。
後に、辻村に執心している元同僚の原澤の登場で、ジワジワと感じていたヤバさは確信に変わる。辻村は、高校生の様な「若い男」にしか性欲を感じない性癖なのだ。それは、「若い子が好み♡」といったおっさんと同じ様で、何かが違う。そこに心は無い。年を重ねれば夏生はいずれ捨てられる。そしてまた若い男を手名付けるんだろう。
実際辻村に恋して、相手にもされなかった原澤は、「若く無い」という理由で相手にもされなかった。原澤の気持ちを知って尚、「俺は友達だったと思っていたから…。」などとしゃあしゃあと言い放つ。本当に友達なら、そんな一方通行の気持ちになるだろうか。
原澤を執着させたのもまた辻村なのだと思わずにいられない。
夏生は悪い大人に囚われてしまった。もう逃げられないんだろう。

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