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表題作ままならないもんで 下

将人(25歳・呉服屋の入婿)
穂貴(25歳・介護士)

その他の収録作品

  • ままならないもんで その後(描き下ろし)
  • カバー下:おまけ漫画
  • 電子限定おまけ漫画2P

あらすじ

介護職員の穂貴が住むアパートには、幼なじみ4人が暮らしている。
上階に住む研修医のチカと期間限定でおつき合い中の穂貴は、
すでに2回抱かれた。もう一人の幼なじみで妻帯者の将人は、もし自
分が独身でチカより先に告白していたら…と穂貴への長年の想いが
あふれそうになった折、とつぜん妻から離婚を切り出される。
はたして穂貴が3度目に抱かれるのは一体だれ…?
14ページ描き下ろし収録。ひとつ屋根の下❤大人ラブ

作品情報

作品名
ままならないもんで 下
著者
麻生海 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
ままならないもんで
発売日
ISBN
9784832290310
2.6

(51)

(5)

萌々

(9)

(17)

中立

(4)

趣味じゃない

(16)

レビュー数
10
得点
116
評価数
51
平均
2.6 / 5
神率
9.8%

レビュー投稿数10

リアルな話

現実でもよくありそうなお話でした。
好きなのにおちゃらけてノリを装って付き合ったけど、相手と自分との想いの差に傷付いて結局自分を好きな人に逃げるとか、セカンド同士で傷の舐め合いでくっついたのに本命に可能性を感じたら簡単に捨ててしまうとか、色々打算的に考えて流されて絆されてしまう感じとか、人の綺麗じゃないズルい部分がリアルでした。
ヒーロー×ヒロインのようなファンタジー過ぎる話よりリアルな人間臭い話が好きなので、良かったです。
ただ、流石にラブが足りな過ぎでしたね。結局受けは流されただけで、最後まで薄っぺらい愛情かただの情にしか見えないし、研修医の彼も最後は上巻の時がウソのようにあっさりだったのが残念でした。

0

もう少し心情を大事にしてもらいたかった

もう少し登場人物の気持ちがわかりやすければ良かったかなぁと…。
上下読み終わって、結局この受けは誰が好きなのかなって感想です。恋愛的な意味では好きではなかったのかな?
元攻めも執着してた割にすぐ諦めたし、もう少し3人のそれぞれの心情を深く掘り下げてくれたらよかったなぁ。
絵は綺麗でストレスなく読めました!
うんと好きになるには物足りないけど、2冊通して楽しく読めました!

3

女の人の方が強い、と言われるのが分かる気がする。

最後まで読んで…、もしかしたら誰も傷ついて無くて、これは「めでたし!」なの?と、思いそうになりましたが。いやいやいや。こんなにも読者をモヤらせる展開も無いだろう、と思いました。
将人の嫁が好きな人(学生の頃から一番好きだった人)と、上手く行きそうだから離婚してくれ、だとか。そのお義母さんが、将人に仕事が無くなって困るだろうからと、家業を続けてくれて構わないというのも、自分達の都合だし。周史の見合い話だって、家業の医院を継ぐために結婚は仕方ないこと、だって私はあなたを手に入れたいし、としゃあしゃあという碧。女の人は現実派が多いと言われるし、実際そうなんだろうけど。彼女たちはよもや恋が無くたって、生きていけるのだ。
そして、そんな彼女たちに決めて貰えて、何となくホッとしている様な男たち。
そもそも来るもの拒まず、情熱を持ち合わせていない穂貴は、周史が離れれば、そうか、と受け止め、将人に迫られれば、落ちる。そこに、これまでの友情関係が変わってしまう事への怖れとか、BLあるあるの葛藤は無いのだ。だからこれは、ある意味リアルなのかもしれなくて。
誰かが恋したの何だの、そんなのはどうだっていい事なんだよね、実際。という、身もふたもない話の様な気さえしてくる。心が「すーん」としてしまう。
穂貴が老人介護の仕事に従事していて、慢性的な人手不足と夜勤などの仕事で、常に疲れているというのもリアルだ。過度の疲労は心も疲弊させてしまうのか。
施設内で、家族に看取られる事なく亡くなった偏屈な老人や、誰かをいつも待っている老婦人など、とてもやるせない気持ちになりました。これはもはやBLでは無かったかもしれません。

0

新・流され侍の行く末

上下巻合わせての感想で失礼します。

小学校から今まで付き合いのある5人。
そのうちのチカと将人は子供の頃から穂貴が好き。
いずれ結婚しなきゃいけないチカが、穂貴に「仮」の恋人になろうと持ちかける事から話が進んで行きます。
この穂貴は常にフラットで男前なんですが、ちょっと流されすぎじゃないか!?と思ってしまいました。
そんな将人にグイグイくるチカ。
穂貴には押していかないと恋愛に発展しないから仕方ないとはいえ、そのグイグイさにイラっとしてたらあの決断。
家の事情がありチカの葛藤も分かるけど、ちょっとなー…と。

そして将人の押しも強い。
割り切った夫婦生活にピリオドを打ち穂貴とチカの破局を知った途端に、今まで押し込んでいた感情が爆発したかのような積極性。
いくら形だけの夫婦生活とはいえ子供もいるのに、将人夫婦の決断にモヤっとしたものを感じていた上にあの積極的な行動に、それまで将人推しだったのに「あれ?」となりました。

片想いを拗らせた二人の葛藤が苦しく萌えるところはありました。
しかし先の方が仰っているよう、微妙に誰にも寄り添えないというか。
一番寄り添えないのが、流されるがままな穂貴かな。
流されると言えば水城せとな先生の「窮鼠はチーズの夢を見る」の恭一がその代表かと思ってましたが、それ以上な流されっぷりでした。
主体性が無いというか優柔不断な穂貴に、攻め二人はよくキレないな…(-_-;)
穂貴と将人は穏やかに幸せに暮らしていくんだろうね〜と思わせるラストでしたが、個人的にどこかスッキリとしない作品でした。


1

期待しただけに

これは、この作家さんの少し苦手だなーと思っていた部分(気が多いところとか、身持ちが軽いところとか)が全開で!! いつもはその辺を差し引いても、切なかったりきゅんきゅんするのですが……

もう誰に感情移入して読んでいいのかわからない。というか、どの人にも感情移入できない。片思いしてる攻の2人は一途なようで、見合い受けてすぐに次に行けたり、子供いるのに離婚しちゃったり、受は流されすぎだし。誰かしらの感情に乗っかろうとするたび、ないわーとはじかれちゃう。

結構読んでて、どうなの〜という感じでした。楽しめなかった。

ただ、こういう作品ができちゃう要素は今までの作品に出ていたので、自分と合わなかったのは仕方ないかなと。薄い本を追いかけるくらい大好きな作家さんなので、今後はあらすじとレビューをチェックしつつ、慎重に読みたいです。


と夜中の勢いでレビューして、じわじわと将棋のおじいちゃんとのくだりが効いてきました。BLとは関係ない部分ですが、あの2人のやりとりは良かったですね。

4

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