あなたが教えてくれた色 アマゾン限定特典書き下ろしペーパー

本編のその先の幸せ

本品は『あなたが教えてくれた色』の
アマゾン限定特典ペーパーです。

本編後、環視点で
渡米した宇津木に会いに行くお話です。

持病の悪化で米国へと
旅立った宇津木でしたが

宇津木の長年の友人が代理として
時々近況を知られる英文メールが
環紀宛に送られ来るようになります。

さまざまな検査の後
一回目の治療が無事終了したと
代理人から知らせが届いたのは
渡米してから2ケ月後の事でした。

治療に関する事は専門用語が難しく
相手に断って高良に読んでもらい
返事を書いてもらいましたが

高良によると予想よりもずっと
治療結果が良いらしく
大学の休みを利用して一緒に
見舞いに行く計画をててくれます。

宇津木の病院は
富裕層の利用する病院らしく
全てが贅沢なつくりでした。

車椅子で現れた宇津木に動揺した環紀は
考えてきた言葉を口にできず
ぞんざいな口をきいてしまいます。

なんだよ、もう歩けるのか。元気じゃん
ぜんぜん病人ぽくない

宇津木は少し痩せた気はしても
顔つきは明るく
環紀は泣いたりしないように
ぐっと奥歯を噛みしめます。

高良は椅子を引いて宇津木を座られると
飲み物をもらってくると
環紀に微笑んで離れていきました。

環紀が高良とうまくいっている事
三翠会に出す作品の仕上がりの事等
宇津木は環紀の近況と幸せを
喜んでくれます。

そしてある告白をしてきて…

A5サイズペーパー両面で
宇津木を絡めた２人の後日談になります。

恩人である宇津木の病に悪化し
渡米するところで本編は終幕しているので
宇津木のその後は読者的にも
ちょーとモヤモヤする感じでしたが
その後がスッキリする後日談です。

宇津木の告白は
環も幸せになったから
僕も結婚しようかと思っているという
衝撃の告白!!でした。

相手はいろいろと
宇津木の世話をしてくれている相手で
別れたりやり直したりを繰り返した相手で
手続きやもしもの時に大切なものを
彼にそっくり譲りたいからという宇津木に
環紀は固まってしまいますが

おめでとうと返した宇津木の顔は
環紀が初めて見るものでした。

そして紹介された相手というのが
宇津木の代理で近況メールを
送ってくれていた人だった

という大団円まで
ワクワク楽しく読めました。

宇津木の存在は環紀にとって
とても大きなものでしたから
本編で高良の手を取った環紀には
本当に良かったのかという思いが
きっとあったはずです。

本作が書かれたことで
宇津木の未来がどうなるとしても
３人それぞれにとって
本編の選択が最善になったと思います。

特典って読んでみないとわからないですが
それぞれの良さがある時と
他店舗のほうが良かった!!って時があるから
選択に困るのですよね。

本編に入らないからこそ
作家さんのお遊びが見える事もあるし
む、難しい～　o(>o<)o"

※他特典(レビュー済)
フェア店舗特典は環紀視点で
１ケ月後のある日の出来事です。