料理ベタな2人のほっこり美味しい新感覚グルメBL☆

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表題作キッチン

田中 蒼一郎(リーマン・カフェ常連客)
佐藤 凛(大学生・カフェ店員)

あらすじ

カフェの店員・凛が最近気になっているのは毎朝カフェラテを買っていく会社員・蒼一郎。
優しい笑顔で「ありがとう」と微笑む蒼一郎にどんどん惹かれてゆく。
一方、蒼一郎は同棲していた彼女にフラレたがその理由がさっぱり分からず。
安定した仕事の日々を送りつつも、漠然とした不安を拭えずにいた・・・・・。
しかしある日蒼一郎がほんの思いつきで料理をしようと立ち寄った図書館で、偶然凛に出会った事からこれまでと同じはずの毎日が大きく揺れ始める―ーーー。
料理は初心者な2人が一緒にキッチンに立つことでお互いの心に触れ合ってゆく。
センシティブでほっこり暖かい新感覚BLストーリー。

作品情報

作品名
キッチン
著者
K.有馬 
媒体
漫画(コミック)
出版社
道玄坂書房
レーベル
MIKE+comics
発売日
ISBN
9784866250328
4

(12)

(5)

萌々

(4)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
48
評価数
12
平均
4 / 5
神率
41.7%

レビュー投稿数4

じっくりコトコト煮込んでます

じっくり関係性を築いていく、丁寧な作品でした。このくらいゆっくり関係が近づいていくお話、好きです!
蒼一郎(黒髪)と凛(白髪)が、2人で料理をしたり、お互いを思い合っているところが、心を温かくします。
ガッツリエロが好きな人には物足りないかもしれませんが、穏やかな時間を過ごせる素敵な作品でした!!
K.有馬さんの次回作も買います!!!

7

その人のためを思って作った料理のようなあたたかい恋。

「その人に美味しい料理を食べさせてあげたい」
そう思うのって愛情にほかならないと思うんです。
本作は、大切な人を思って一生懸命に作られた料理みたいに、あたたかくて、やさしく身体に沁み込んでいくお話です。

ノンケリーマン・蒼一郎はカフェの常連客、ゲイ大学生・凛はカフェのバイトとして出会います。

凛は好きになると一途というか、ちょっと重たいところがあって、それが原因で彼氏に振られてしまった。
そしてご飯も食べられないくらい落ち込んでいるときに、カフェで蒼一郎に「ありがとう」と言ってもらえたのが嬉しくて立ち直ることができた。
でもお礼って私も言うようにしてるし、「ありがとうって言ってくれるから俺に気がある」って思うのはちょっと違う。

案の定、蒼一郎はただの良い人ってだけで完全に凛の勘違い。
でも彼女と別れたばかりの蒼一郎はどこか寂しさや空虚さがあって、明るい凛につい声をかけてしまって…

蒼一郎が自分のことを好きじゃないと知って凛がショックを受けてるのは切なかった。
でも、そこで諦めるんじゃなくて、好きになってもらう努力をしようと頑張るのが凛の健気でいいところで、ただ重たい気持ちをぶつけることしかできなかった前の恋から凛は成長してる!

そして、凛が空き巣にあったことをキッカケに、蒼一郎と凛は一緒に住むようになって…

蒼一郎のために毎朝おにぎりを握ってあげる凛の健気さ!
それに蒼一郎も元気をもらっていて、だんだん凛のことがかわいく見えてくる。
凛が成長してるように、蒼一郎もなにかを成し遂げるためには、それをやりたい・欲しいって欲を持たないとダメだってこと、それと一緒にいる人への責任は一緒にいる時に持たないとダメだと気付く。
お互いを大切に想うことがキッカケで成長していく。

でもノンケとゲイ。
蒼一郎はわりと最初の頃から凛の気持ちには気付きつつ、友達だと予防線を張って、友達づきあいや同居を許してきた。
だから凛は一緒にいるために好きでいちゃいけないって気持ちがあって、蒼一郎から気持ちを聞かれたとき、すぐに否定してしまう…
すでに凛に気持ちが動いている蒼一郎にはそれがショックで…
この、おたがい大事に思っているのに、なかなか通じない伝わらない両片思いの甘い焦れ!
通じたときはワーって拍手したくなります^^

二人とも料理なんてできなかったのに、ダメながら一緒に料理を作ったりして仲良くなって、その人が好きなものを作ってあげようとする。
料理がだんだん美味しそうになっていくのは、二人の関係が育っていくことの象徴みたいに思えました。

ノンケがゲイを抱けるのかってところは時を流さずちゃんと描いて欲しかったなと思ったけど、ほんのりと心があたたまるラブストーリーは癒されます。

同人誌『本日のランチ』は、さらに二人の関係に踏み込んだ内容でオススメです。

3

ノンケの男を落とすには

美味しそうなお野菜のカバーイラストに惹かれて購入。
未知の作家さんの初コミックスのようだったけど、とりあえずカバーイラストがこの雰囲気だったらたぶん大丈夫だろうと。
絵はしっかりお上手だし、「センシティブでほっこり暖かい」ストーリーでほのぼのしててよかった。
ノンケの鈍感男が料理を覚えていくのと並行して、相手が同性だからこそ、愛されることや愛することの本当の意味に気づいていく。
そんな気持ちの流れがじっくり描かれています。
気持ちが通じ合ってからも、いきなり押し倒したりしないで、ちゃんと時間をかけて段階踏んでいるあたりも好ましい。
そして、蒼一郎が実はいい身体しちゃっていたのポイント高い。

2

ほのぼの

ほのぼの〜としたお話でした。カップルのキャラがどっちもほんわかしていて、テーマは二人で作るご飯なので、ただただホワッとして安心して読める感じでした。

リーマンの蒼一郎と、カフェバイトの凛。
凛はゲイで、彼氏に振られて落ち込んでいたところに、ありがとうを言ってくれるお客さんとして蒼一郎さんがやってくる。
一方、蒼一郎は彼女と別れたばかり。なんでもそつない代わりに、熱心になれるものもない。

空き巣に入られた凛と同居することになる、というのはお話だからこその展開ですが、二人で料理を作るうちに、友人としてではなく恋愛に育つ、というお話でした。
確かにノンケが男性を好きになるのには何かきっかけがいるのかもしれませんが、ひたすら自分のことを想っておにぎりを作ってくれたり、温かく迎えてくれる凛をかわいいと思うっていうのは、なんかあるかもって思えました。

1

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