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表題作いけ好かない商売敵と

松本吉晃, 弁護士
朝生櫂吾, 元刑事の探偵, 28歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

探偵の朝生と、向かいに事務所を構える弁護士の松本は客を取り合う犬猿の仲だ。

そんな相手と諸事情により二度もキスをしてしまった挙句、
二人で過去の現金強奪事件を追うことに。

捜査をする中、重要人物を追って入ったハッテン場で、
朝生は複数プレイに巻き込まれ身体を昂らされてしまう。
しかも助けてくれたはずの松本は
敏感になった朝生の身体に愛撫を施し、想像以上の快感を与えてきて……! ?

作品情報

作品名
いけ好かない商売敵と
著者
バーバラ片桐 
イラスト
幸村佳苗 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
Splush文庫
発売日
ISBN
9784781686110
3.7

(10)

(2)

萌々

(4)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
36
評価数
10
平均
3.7 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

とても好みなお話でした!

犬猿の仲の二人が協力して事件解決に挑み、その過程で危機に陥った受を攻が助けたことをきっかけに二人の仲は近づいて・・・という定番の展開なんですが、退屈することなく最後までとても楽しく読み終えました!
というか、私の萌にハマりすぎて何度も読み返しています!!

キャラクターがいいんですよね。
受の朝生は普段はガラが悪いけど快楽に弱くてめちゃくちゃエロくなるし、松本はただの真面目かと思いきやちょっとクセモノ。
そんな二人が口喧嘩しながらも、対等な関係のまま互いに惹かれていくのは、読んでいてとても楽しかったです。
多分二人はこの先も、口では喧嘩をしながら、傍目にはイチャイチャしていくんだろうなぁ。それで、俺たちこれって付き合ってるのか?ってそのうち悶々とするんでしょうね。ははは、ごちそうさまです!

乱れまくる朝生が挿絵効果もあって本当にエロいと思いました。
エロも、ストーリーも、キャラクターも大満足な一冊でした!

5

痛快で楽しい一冊

弁護士×元刑事の探偵のケンカップルのお話。
同じビルの同じフロア、通路挟んで向かい合わせに、同じようなストーカー対策の看板を掲げているふたり。探偵の朝生は、松本のせいで客を奪われ、ライバル意識丸出しで。
そんなふたりが、報償金目当てに二億円強奪事件の犯人探しをすることになるのだが……。

捜査で入ったサウナがまさかのハッテン場だったり、追っていた人物(髪も薄くなった中年のオッサン)がゲイだったりして、ノンケの朝生のリアクションも面白い。全裸デーとか革拘束具デーとか、本当にあるのかな(笑)
ゲイにモテそうな髭クマ系の外見でもないし、一応元刑事という肩書きなのに、二度もサウナでモブに襲われかけたり、ちょっと迂闊な朝生がなんとも可愛い。
危なくなると松本が颯爽と助けてくれるんだけど、流れでエロエロな雰囲気になっても、お互いツンツンした態度が変わらないのが逆によかった! 

無事手にすることとなったお金の使い道や、冒頭で朝生につきまとっていたストーカー女の処理の仕方は、さすがバーバラ先生という感じ。不快感ゼロ。
エッチシーンは通常運転でエロエロで受けも可愛いですが、それよりも、いかにもケンカップルな告白シーンが萌え萌えで、最後の方はニヤケが止まらなかった……。挿絵もイメージに合っていてよかった。

2

大人なのに可愛い

電子書籍で読了。挿絵(BL小説の正統派という感じのイラストで好きです)、あとがきあり。

あとがきによれば「ケンカップルを書きたかった」とのこと。
若いお二人ではなく大人の男性のそれ、という感じが上手くて面白かったです。

お話の概要は上記あらすじに上手くまとめられています。
プラスするとしたら、依頼人がいる訳ではないのに、過去の現金強奪事件を追うことになったのは、朝生が受けた解決済みの依頼に絡んでいる可能性があったこと(朝生の確認が甘い部分があって、少しばかり後ろ暗い所があった)と、何と言っても『報奨金目当て』ですよ。

この二人、結構「お金、お金」って言っているんですよね。
ケンカの発端は「うちの客を取った、取らない」だし。
でも、いざという時には(やせ我慢もあるけど)大金をバッと手放しちゃう。
その辺りが大人カッコイイです。

また、朝生の『強面、チンピラ風を装っているけど、実は真っ直ぐ。加えて初心。おまけにちょっとお馬鹿さん』な所はとても可愛らしいですし(バーバラさんの受けさんは、お馬鹿可愛いのが定番だと思うの)松本の『仕事できる感満載で外面は良いのだけれど、実はちょっぴり意地悪。でもいざという時にはちゃんとやってくれる奴』というのも、攻めとして正しくて、安心して読めました。

惜しむらくは、朝生の可愛らしさが発揮されるのがちょっと早いかな?と。
個人的好みとしてはもう少し「刑事あがりで修羅場も結構経験してきてるんだぜ」感があった方が、ギャップ萌えも出来てお得感があったんじゃなかったかなー、と思いました。……うーん、でもそれだと可愛らしさが減っちゃうかな?何と言っても、被疑者を追いかけて『サウナ』に入ったらハッテン場だったオロオロ、なんていう可愛さがたまらなかったですものねぇ。なおかつ、可愛くてもちゃんと大人しているんですよ。そこがね、とっても良かった。癒されました。

文章は読みやすく、物語に破綻はなく、軽く、楽しく読めるという、いかにもベテラン作家さんが書いたエンタメ本です。

3

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