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表題作王朝春宵ロマンセ(3) 王朝秋夜ロマンセ

正六位上蔵人・藤原諸兄・極臈の蔵人
諸兄の小舎人童・千寿丸・実は先帝の皇子

あらすじ

秋の宮中行事「七夕」で、帝の御前で童舞を踊ることになった千寿丸。
恋人で、帝の信頼厚い蔵人の藤原諸兄は、内心ハラハラ。
万一、帝の目に留まれば、顔立ちから千寿の出生の秘密がバレてしまう!千寿を政争に巻き込みたくない!けれど諸兄の危惧をよそに、千寿はその才気煥発な機転や美貌で、帝だけでなく東宮殿下からも気に入られてしまい…!?策謀激化する宮中編。

作品情報

作品名
王朝春宵ロマンセ(3) 王朝秋夜ロマンセ
著者
秋月こお 
イラスト
唯月一 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
王朝春宵ロマンセ
発売日
ISBN
9784199002601
3.6

(6)

(2)

萌々

(0)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
22
評価数
6
平均
3.6 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

陰謀渦巻く

平安朝を舞台にしたロマンスの第3段です。
ここへきて、やっと「春宵」「夏曙」「秋夜」と続いてきて四季を舞台にしているのだと気づきました(←遅い)。
次回はきっと冬だと思います。4巻で終わってしまうのがちょっともったいない気がしてきました。

今回も、またまた千寿丸は陰謀に巻き込まれてしまいます。
それは天皇の皇太子である東宮・道康親王が病弱であることと、千寿丸の出自がその東宮に匹敵する地位にある、先帝の息子であることから来るものでした。
些細な間違いから東宮付きの橘岳見の手のものの海賊によって、唐へ売られようとする千寿丸。
そしてその企みを知って、自らも負傷しながら千寿丸を助けようとする藤原諸兄。

二人の愛はまたまた引き裂かれそうになってしまいます。

そんな企みが進行する影で、いつものように行われる宮中の七夕の舞。
そこで舞を披露することになった在原業平と藤原国経。
童舞をすることになる千寿丸。

華やかな宮中行事と同時に進行する黒い企みが、とても恐ろしくてよかったです。
まだまだ黒幕がいそうな気配に、次の巻が楽しみです。

個人的には、在原業平に敵対する立場でありながら、どんどん惹かれていってしまう藤原国経が、よかったです。
2巻では悪いやつでしたが、どうもそうではない感じがしてきました。
千寿丸の父親と母親がやっとはっきりして、こちらはすっきりしました。

5

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