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運命のベータはアルファの溺愛に咲く

unmei no beta wa alpha no dekiai ni saku

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表題作運命のベータはアルファの溺愛に咲く

アレクシス、アルファのエリート天使
明希、花屋で働いていたベータでアレクシスの番

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

これじゃまるで、恋してるみたい

花屋で働くベータの明希が、アルファのエリート天使アレクシスのつがいに!?
アルファ×ベータの「運命じゃない恋」の行方は…?

人間界によく似た天使の国。花屋で働くベータの明希はアルファのエリート天使アレクシスのつがいとしてアルファ専門の学園寮に入ることに。
形式上はつがいでも、寮生の好奇の視線に晒され、アレクシスの実家からは子どもを産めない明希の代わりにオメガを紹介され、肩身の狭いつらい日々。
そんな境遇でもふさわしいつがいになるため見返りのない努力を続ける明希の姿に、アレクシスの態度は変わり始め…。
つがうことから始まった二人の恋

作品情報

作品名
運命のベータはアルファの溺愛に咲く
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
yoshi 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576180236
3.5

(50)

(12)

萌々

(14)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
7
得点
169
評価数
50
平均
3.5 / 5
神率
24%

レビュー投稿数7

天界の「産めないベータ」天使

2018年発刊、アルファ×ベータ
運命の番、ではなく、運命のベータ(オリジナルバース設定)
オメガバースでは地味な存在のβが主人公、しかも 子を生めない、運命のベータ。

著者ブログの裏話には、
行き詰って当初のプロットと違う落着になった
卵生出産も視野にあった とあって、ビッチングでもなく、
番のフェロモンが発生しても最後まで『産めない「運命のβ」』のままなら、
「運命」設定の必要はあったのか?と思ったり、
読者側で不要な「?」設定が多かったけど、著者の面白くしたい努力は感じたので神。
(作家は褒めて伸ばしたい、メンタルを折るのは容易い,この作品は許容範囲)

----
明希:18才の検査で、「産めないベータ」と判る
花屋5兄弟の三番目 人間界の恋愛小説が大好き。茶髪茶瞳の童顔
アレクシスとお試ししたら、運命の印が双方に現れる。
彼の「運命の番」として、α天使の名門校サン・ロシエ学園に入校、陰湿な虐めに遭う。

アレクシス:α天使の名家・コルツベルク家 α至上主義で一α多Ω制の家族
堕天した兄を恩赦で解放するために、識天使を目指す

マリウス:アレクシスの兄 
弱った天使=偽装悪魔を見抜けず、天界に入れて混乱を起こした堕天の罪で自ら入獄。
番のエミールも人間界に降格


★著者ブログ「葵居屋」にSSの案内。
おまけSS 「アルファとベータの秘密のお茶会」(プライベッター)
企画用SS(アルファのいるお花屋さん)
同人誌「運命で愛は実を結ぶ」

1

not for me

表紙買いです。初めて読む作家さんでした。
オメガバースはさておき、天使? 天界? でも受けの名前は日本名? しかも花屋? 翼があるとかないとか人間界の恋愛小説??? あとがきに、いろいろ設定を考えたと書いてありましたが、考えただけで何も生かしていないのでは?
滑稽なほど荒唐無稽な設定。

攻めが受けに対して、どんくさい、と表現しますが、エリート天使が使う表現? さらに攻めの性器を「ごつい」と地の文で表現。言葉の選び方も幼稚。攻めが溺愛するきっかけも不明。読み取れない自分の読解力が足りないのか?

天使である必然も感じられず、エリート学校のアルファはカタカナ名前、受けは日本名、白人と有色人種の差別のような、ふくみを感じさせて不愉快
だが、カースト的な階級制度に物申す展開でもなく、この受けにどんな成長が?
ただのドアマットヒロイン?

一応、最後まで読みましたが、もう二度とこの作家さんを読むこともないでしょう。
自分の覚え書きとして、ちるちるに来て、この本に神とか萌をつけている方がいることに驚愕しましたが、よく考えれば当然かも。
ちるちるのランキングに入っている本をほぼ手に取らない自分にとって、ちるちるは役に立たないというより、自分がおよびでないと気づくことができて大変に有意義でした。

3

多分、私の心が汚い

オメガバースが出て来た頃は「出自の所為で可哀想なωがスパダリαと運命のつがい。なんてロマンチック!」という感じのお話だと思っていたんですけれど、最近はバリエーションが広がって来ました。
私が興味を持っちゃうオメガバースは『属性の縛りをいじくりまわす』タイプのお話です。作者様がどういう風に捻ってくださるのかという所に興味津々で、最近はオメガバース、好きなんですよ。

今回はα×β。
おまけに、このお話では属性の関係もかなり弄っています。
本来のオメガバースでは、権力関係(変な言葉ですが察してください)の強さはα>β>ωですが、ωの権利復権でもあったのでしょうか?(抑制剤を服用するのはωじゃなくてαなんですよ)その希少価値と美しさ、子が成せるという強みからα>ω>βとなっています。
つまり数が多いβは『凡人=平民』という扱いなんですね。おまけにβの中でも子どもが産めるβと産めないβがいるんです。
明希は『子が成せないβ』。つまり、権力関係では最下層に位置しています。

もうひとつの違いは、つがいはどの属性との組み合わせでも『運命』なんです。
運命の相手と肉体関係を持てぱ、それぞれの体に印が表れます。
(うなじを囓ってつがいになる方法も同時に存在している様ですが)

思いもよらずαのアレクシスとつがいであったことが判明した明希が、突出した才能や美しさを持っていないにも関わらず、努力と相手を思いやる姿勢によって、アレクシスの愛情を獲得する物語です。

でも、実は読んでいる最中、かなりハラハラしていたんです。
これだけ捻った設定なんですもの。
途中でアレクシスの『運命のつがい(α×ωのこの設定は生きているんです)』が現れるんじゃないかとか、つがいの印がきえちゃうんじゃないかとか。
「流石にそれはないだろう」と思いつつ、最後に『学内ベストカップル』としてみんなの前で称えられる明希の頭上から豚の血があびせられるんじゃないか、とまで心配したんですよ。いや、本当に。

結局、素直な子が頑張ったり、耐えたりして、最終的には幸せを掴む『シンデレラストーリー』でした。
スッキリして「良かったねぇ」と喜びつつも、劇的な悲劇を待ち望んでいたもう1人の私を発見してしまって、自分の心の汚さを反省いたしました。

4

天使

結論から言うと、
受視点で見るよりも攻の視点で描いた方が面白かったんじゃないかと思った。
攻の挙動が振り切りすぎててよくわからん。
個人的にはわかりやすくハッピーエンドであれば
それはそれで良きことだと思っているのだが
謎が残りすぎて遺恨。
あのラストのアマアマな言葉はどこから湧いたのか。

お話。
天使の世界のオメガバースですね。
アルファ・ベータ・オメガ性を持つ天使たちの話。
個人的に面白いなと思ったのは、ベータが一番最下層にいるというところですね。
対外はオメガが一番下等な扱いを受けていますが、
その他大勢が一番低いという価値観のもと進みます。
加えてベータの中でも分類されている性。
「産めるもの」と「産めない」もの。
子供を生み出す力をもたない、なおかつベータ。
下層の下層という感じなのでしょうか。

そんな性を持った受。
花屋で健気に働いていると、突然現れたアルファに連行されてしまいます。
あまつさえ「番でないことを証明する」と無理やりに犯されるわけですね。
なんてこっちゃw
初めてを散らされた挙句、結局は番の紋章が出る。
身分制度がガッツリしてる世界故に攻の言葉は割ときつい。
なのかと思えば、性根の部分は優しかったりもする。
夢でもかなわないと思っていたパートナーを得た受は、
献身的に役に立とうと頑張るわけです。愛し始めるわけです。
が!攻の言葉は心をえぐるものが多く。。。

兄の為、家の為、、頑張ってきた故ですかね、
暴走気味な部分と、本来の優しい部分のせめぎあい。
そうね、コントロールできてないのよねと思った後半。

なのに
そんなことなかったかのように
ゲロ甘いセリフを吐くラスト。
なんのこの子。。。と思ってしまったのが一番の感想でした。
終わりよければすべてよし。
世界観も設定も面白いし、お話自体は嫌いじゃないのですが
攻に対する謎のモヤモヤが解消されなかったのが残念。
攻の心の葛藤を攻視点で見たかった。

5

他のカップルもきになります。

葵居ゆゆ先生の新刊ということで、気になって購入しました。

明希が素直にアレクシスの気持ちを受け止められないのがもどかしくていいですね·····。せっかく両想いなのに!と思いながら読んでいました。
アレクシス、はじめの印象あんまり人前でくっついたりべたべたしたりしなさそうだな〜と思ってたのですが、結構キスしたり抱き寄せたりしてて驚きました。でもその意外なところが好きでした。


こういう不思議な感じのする学校やっぱりいいですね。実習おおいな、何してるんだろう·····笑

なんといっても一番気になるカップルはジークとエリオットですね·····。この2人のお話もっと知りたかったです。ジークは優しそうですし、つんつんしてるエリオットに2人きりのときはどんな雰囲気何だろうな、とにやにやしながら考えていました。

5

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