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表題作リバイバルブルー 1

湊,民宿の息子,中3〜20歳〜社会人
沖坂直樹,ワケあり宿泊客,29歳〜

その他の収録作品

  • 1996【描き下ろし】
  • 2010【描き下ろし】

あらすじ

“ひと夏の恋”にもなれない
「雪解けの恋」「ぼくらが恋を失う理由」で大人気のitzが描く、
ゲイの美少年×ワケあり宿泊客のノスタルジックな年の差BL

オレの成人式の日にここでまた会おう――

ある日、湊(みなと)の母がまるで趣味のように経営している民宿に
「ロングバケーション」にやってきたのは、
沖坂直樹(おきさかなおき)という、なんだかワケあり風な男。
東京に住み、海外留学の経験もあるという15歳年上の直樹に憧れる湊。
気さくで愛嬌があり、頼りになる兄のような存在の直樹にどんどん惹かれていくけれど…

作品情報

作品名
リバイバルブルー 1
著者
itz 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
シリーズ
リバイバルブルー
発売日
ISBN
9784815500153
4

(105)

(40)

萌々

(41)

(19)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
425
評価数
105
平均
4 / 5
神率
38.1%

レビュー投稿数10

早く出会いたかった

itz先生の作品は本当に切なさがリアルで、最高なんです。なんで早く読まなかったのかと反省しました。出会いは湊が子供の頃で関係が進展するまでに数年かかるんだけど、この湊の成長がいい!すんごく可愛いし美人な顔なんだけど時々ドキッとさせる顔をするのよね。素直なまま大人になってるし愛情表現もまっすぐだし、なんっていい子なんでしょう。過去の後悔とか、子供なりの葛藤とか、果たされなかった約束とか、辛いんだけどちゃんと幸せが待ってるから安心してくださいね!

0

終われない夏

夏の終わりにぴったりな作品でした。
多感な時期にひとまわり以上年上の同性に恋をした少年と、少年と同じくらいの年の時に後悔の残る別れを経験してその夏を終わらせられない大人のBLです。

まだ少年の片思いで、6年後の約束も守られず、さらに3年が経過して2人が再会するまでがこの一巻に詰まってました。

大人の直樹は湊に友人の面影をかさねて、あの夏2人で出来なかった事を湊と経験しながら友人の面影を重ねる。
湊は都会への憧れや、大人の男性に優しくされて好きになっちゃったのかなぁ、と思います。湊がどんな人が好きとかは情報が無く分からないんだけど、ややファザコン気味かな?

あと湊の同級生、章良ですが大人になってからも湊の側に居るのに想いを伝える事はしなかったのね。
直樹との再会をきっかけにまた3人の想いが動き出すんでしょうけど、どういう展開になるのかとても楽しみです。

0

変わらぬ気持ち

彼らが一緒に過ごした楽しい夏の日々から、直樹の過去が明かされた後の切ない雰囲気とその先の果たされない約束…
出会いから再会までが1巻にギュッと詰め込まれているけれど、エピソードを追って丁寧に描かれているのでそのひとつひとつをしっかり楽しむことができました。

恋をした湊のキラキラ眩しい感情と悲しい別れから前に進めていない直樹の心がその夏、交わることがなかったのはすごく切なかったけれど。
曖昧でもただひとつの約束を忘れず、その日を待ち続けた場面から直樹への一途な想いが伝わってきました。

会長の敵意剥き出しな表情にふたりがすんなりその再会を喜べないような不穏な雰囲気が漂って、次巻がどんな展開になるか読めないような終わり方になっているのも上手いなと思いました。

表紙のふたりの笑顔がとても印象的で、今回読み返して改めて素敵な作品だなと感じています。

1

鳥肌率高かったな

前にもどっかでいたな…… こういう母親

[男が好き]イコール 女の子になりない
女子の制服着させてないだけこっちの方がマシなのか?

いやいやいや 受け止めて理解してるフリして 拒絶して叩きのめしてるだけじゃん

この母親のターン続くのやだな
息子を理解しすぎる母親の息子語りも厄介だけど ← ちょいちょい泣かされてる人


そんな時に表れる 父とも母とも違う大人
適度に保たれた距離の居心地 惹かれるよね


ひと夏の拠り所に選んだ宿屋
生意気な子どもから向けられる好意
自分の中の消せない記憶


早々に母親離脱してくれて お話はすんなりすすむ

でも何も始まってないし 何も終わってない
いや 違うな 最速で終わってて ここからはじまる


彼を好きになって 彼の背を押し 彼を待ち続ける
ちょっと不穏なパーツがあるのは想定の範囲 こっからが荒れるんだろうな?と

にしても 心の痛みと ひと夏の経験の魅せ方が秀逸
ちょっと 所々で鳥肌立っちゃって

うん すごい ぶわってなった

0

大人フィルターかかってるから!やめときなさい。

時間が行ったり来たりで落ち着いて読まないとおいてかれそうです。

ロンバケ!懐かしい単語ですね。

設定は揃ってるんですよ。
海辺の田舎町。町から出たいゲイの美少年。友達の生徒会長。勘違いする母親。そして東京からやってきた大人で訳ありの客。

生徒会長!何したの?まぁ想像はつきますが罪深いですね。ずっと湊は何年も待ってたのに。

こういう田舎の少年が都会の訳ありの年上の男の人と知り合って、異文化交流?して惹かれていって、その人の過去やトラウマをほっておけなくなって…ってパターンを読むたびに思うのです。

ほっておいてあげなよ!君の青春はもっと大切にして!まだまだこれから色んな出会いや素敵なことがいっぱいあるよ!と。

いや直樹もおおらかで魅力的なんですがね。
大人フィルターと異文化フィルターがかかってるって!もうやめときなさいって言いたくなります。

そんなことを言ってはBLにならないんですけど。年の差ものも読めないですよね。すみません。

0

短髪になった湊がとっても素敵

 itz先生のタッチはやはりこういったしっとり系のストーリーが似合いますね。海の近い田舎が舞台で、学生時代親友を交通事故で亡くした直樹が、中学生の湊の家の民宿に泊まりに来るところから始まります。湊はゲイで、直樹のかつての親友も直樹に告白してきたことがありました。湊が直樹をいろんな遊びに誘い出しオープンに接すれば接するほど、直樹は湊と親友をどうしても重ねてしまいます。

 あの時告白に対してもっと違う対応をしていたら、親友との約束を守っていれば、など直樹にはまだまだ後悔の念が強く残っている。けれど、直樹に惹かれていく湊はそんな実情を知っても、気後れすることなく積極的に行動します。告白して断られても夜這いして驚かせたり、亡くなった親友と自分は違うとはっきり言葉にしたり。中性的で繊細そうな顔立ちに反して、男らしい湊に非常に好感が持てました。今すぐに受け入れて欲しいとは言わないから、成人式の日に会いに来てと言った湊。結局その日を迎えても、直樹が来ることはありませんでした。

 しかし、それからさらに数年経って、湊のマンションに不意に直樹が現れます。ここは湊と同じく腹が立ちましたよ。今更何をしに来たのか?と。湊は怒りながらもとりあえず飲みに行くぞと言いますが、私はもっと厳しい対応をしても良かったんじゃないかと思います。やはり惚れた弱みなんでしょうかね。ただ、そこに居合わせた湊の親友である章良が、ものすごい形相で直樹を睨み付けたのを見て、胸がすかっとしました。章良はずっと湊に寄り添い続けてきましたから、余計怒りが湧くのは当然でしょう。彼の怒りはあくまで親友としてのものなのか、湊に恋愛的な好意を持っているのかは明かされず、2巻に続くようです。ところで、湊×直樹となっていますが、てっきり直樹×湊を予想していたのでちょっとびっくりです。予想と逆でも楽しめるよう心の準備をしておきます。

3

僕は死にましぇーんっ!

絵も綺麗だし、設定もとてもリアルで好きでした。
特に出てくるキャラ全てが自然でした。主人公の中学三年生の湊くん。ゲイの美少年が夏休みに泊まりに来た都会からのお客さんである年上のお兄さんに憧れます。子供らしくがんがん好きになって気持ちを隠さず積極的にアプローチしたり、漠然とした約束をしたり、そのくせ身近にいる友達の思惑に気づかないと言うキャラが中学生らしくてリアルでした。

そして、もう一人の主役、泊まり客の直樹。昔の事故のことをいまだに引きずって、後悔しつつ、その昔の友達に似た湊にひかれていく大人です。でも、彼は昔も今も相手の気持ちには応えられないと返事をします。子供だからと言う理由でフラレたと湊は思うようですが、そう言うしかない直樹は常識のある大人だなと思いました。なにしろ、湊とは一回り以上違います。湊がゲイだとか、相手が男だとか言うことに驚いたり拒絶する前に、相手がまだ子供だと言うことに大人として接してあげられる直樹がやはりいいですね。

そして、第三の人物、会長。約束の成人式の日に湊の家にかかってきた電話をとったのは会長ですよね。彼は前半はずっと大人しめに湊の事を見守ってきたように見えますが、後半から少しずつ本性が見えてきています。最終的に湊の家の前で直樹に会ったときの会長の顔!怖いですねー。続きが気になりますねー。

itzさんらしいストーリー重視のじわじわ来る作品です。

4

続きが気になります!

このサイトのツイッターで知って、絵が好みだったので購入しました。
海辺の町が舞台で、湊くんの若さと、空と海がキラキラした暑い夏の雰囲気が合っていて、過去の出来事を引きずってる直樹さんの影が引き立って魅力的に感じました。
最初から入りやすく、面白くて、湊くんの告白と、それを受け止められない直樹さんのシーンに涙を誘われつつ、一気に読み終えました。
湊くんのように、自分の周りの小さな世界以外を知っているであろう年上のミステリアスな人に憧れて恋するって割りと経験するんじゃないでしょうか?私も懐かしく甘酸っぱい気持ちになりました。
大人になった湊くんと直樹さんが再会して、おそらく湊くんのことが好きな章良くんと、どう絡んでいくのか、続きが気になります。2巻が出たら是非購入したいと思います。

10

設定は非常にツボなのだけれど

itzさんは絵柄がめっちゃ好きで、ついつい手に取ってしまう作家さん。内容はすでに書いてくださっているので感想を。







田舎に住む少年・湊が主人公。

母親の再婚により血のつながらない父親がいる、とか、ゲイであるという性癖を自覚しそれに対する悩みもある、というややシリアス寄りな設定ではあるものの、作品に漂う空気感は暗くはない。ところどころで挟まれるギャグに笑いを誘われること、そして何より、主人公・湊が天真爛漫な性格だから、かと思われる。

そんな湊の母親が営む民宿に客として訪れたのが15歳年上の直樹。
湊は彼と話をするうちに少しずつ彼に惹かれていくが、直樹には過去のトラウマがあるようで…。

というお話なのですが。

なんていうのかな。
展開が急すぎる、というのか。

湊は直樹に初めから懐いていきますが、その理由がよく分からない。

自身のゲイであるという性癖。
父親とは血がつながっていないこと。

見知らぬ人だからかえってあっさりと言う事ができる、という事もあるのかもしれないけれど、初めてあった人に内面をさらけ出し、そしてそこから直樹へ全幅の信頼を寄せていく理由が分からない。
さらに言うと、そこからなぜ恋愛感情になったのかも。

恋におちるのに理由はなくても良いのだけれど、とにかく急展開すぎて話についていけなかった。

一方の直樹も。
過去の彼の切ない過去。
懺悔の気持ち。
それらについては理解できるものの、だから=湊とは恋ができない、につながるのか…。

このストーリーにはもう一人重要なキャラがいます。

湊に思いを寄せる(だよね…?)湊の友人の章良。
彼がね・・、
めっちゃツボに入りました。

湊のことが好きで、でも思いを告げることはできない。
等身大というか、DKらしい、そんな少年。

設定は非常にツボに入るんです。

過去の友人との思い出に縛られた直樹。
湊のことが好きで、直樹に嫉妬心をむき出しにする章良。
一途に直樹を想い続ける湊。

ただ、設定を盛りすぎた感も。
1巻完結ではないので、これからの展開如何だと思いますが、いろいろ詰めすぎてておなか一杯になってしまった。

あと、完全に好みの問題ですが、湊があまり好きになれなかった…。
いや、ごめんなさい。ほんとにごめんなさい。
でも、ああいう猪突猛進で自分の気持ちばかりが先行してしまって人の気持ちを汲めない子ってあまり好きじゃないんですよ…。
夜這いって…。
いや、だめだろ!って思っちゃうんですよね。

終盤に、湊と直樹、そして章良が再会したところで1巻は終わり。

2巻で、彼らがどういうストーリーを紡いでいくのか気になりますが、いまいちツボに入りきらなかったのが残念でした。

0

夏の海と冬の海

新刊、期待大で待ってました!
今作もすごく良かったです+゚。*(*´∀`*)*。゚+
(まだ1巻なのでグッと堪えて抑えめ評価で神寄り)

電子版の表紙がトロピカルで明るいお話なのかな~と思ってたのですが
ジリジリ焼ける夏の海も、
風が吹き付け寂しさ漂う冬の海も、
どちらもしっくりくる海辺の街から始まるお話でした。

itzさんの描かれる切なさがすごく好きで今回も鷲掴みされました!
1巻は伏線もありつつプロローグ的な展開なので今から2巻が楽しみで仕方ない。
【美少年攻め×ヒゲのおじさん受け】というのも期待の1つ♪
来春まで首を長くして待ってますv


さて。
長い年月をかけた恋のお話。
湊が15歳・直樹が29歳の出会いから始まり、
2009年~2015年~2018年と時間軸が移動していきます。

湊は民宿の息子で、直樹はそこのワケアリ客。
湊は直樹に懐き、海や花火など一夏を楽しく過ごし…。

次第に惹かれ恋をする湊でしたが
直樹はというと湊を通して”別の誰か”との思い出をなぞっていたようでーと展開します。


切なさもありますが、
基本キャラクターは明るくコミカルにポンポン会話が弾みます。

湊の若さ溢れる真っ直ぐさが良いです。
裏表も駆け引きもなく、ただ、自分の感情に素直で見てて気持ちいい。
対して直樹はというと…。
その点は酸いも甘いも経験してきた大人だなと感じました。

直樹には悔やむ過去があります。
好きだと言ってくれた親友に好きだと伝えられなかった。
悔やんでも悔やんでも一生伝えられない相手。
何年経っても心はそこから動けません。

そんな後悔とともに思い出の詰まる海で出会った湊。
今を生きる湊のストレートな言葉は突き刺さるものありました。

過去に縛られる直樹を見て、湊は『未来』の約束をします。
約束の日まで、約束の日が過ぎても、ずっとずっと直樹を想い続けて…。
静かに涙を流す湊に胸が締め付けられました。
普段が明るいキャラクターだけに、傷ついた時の静かさに引き込まれます。

で、湊に寄り添う友人・章良の存在がなかなか掴めない。
湊に対する執着が見え隠れしているけれど、湊自身は気づいていません。
もしや約束の日に妨害入れたのでは…?と窺ってしまう( ;´Д`)
次巻へ繋がる豹変ぶりもゾクっとしました;
どうなっちゃうんでしょうか…?

読み終えると『リバイバルブルー』のタイトルがジワっと沁みます。
取り戻したい青春。
やり直したい青春。
これから始まる青春。

2018年、
大人になった湊と直樹がどんなリバイバルブルーを送るのか。
続刊がとても楽しみです!(﹡´◡`﹡ )

7

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