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貴公子のお相手さがしは前途多難!
題名は結構シンプルですが、この作品において結構重要なワードだなと思います。攻めが受けにプロポーズする場面が、多分3回かありますがどの場面も違う気持ちで読むことができます。
物語の前半は、受けのことを好きな攻めが受けに好きなってもらえるように頑張るお話で、受けも段々とそんな攻めのことを好きなるのかなという感じかなと思って読みました。ですが後半になって、実は受けと攻めは過去に出会っており、本当は受けは攻めのことが好きで…という意外性のあるお話でした。
よくあるオメガバースのストーリーだと思います。シングルのオメガと金持ちアルファのお話です。
ですが、他のお話と違う点がひとつあります。それはΩのずる賢さをかいていることです。言い方を変えるとαの苦労を書いているというのでしょうか。
オメガバースは基本αが優位でΩはかわいそうという書かれ方が圧倒的に多いですが、このお話はΩが発情期を利用してαをひっかけたり、αだからという理由でΩから金をたかられたりとなにかとαが苦労している場面がかかれています。また、自分には被害者意識しかない、かわいそうじゃない、寧ろそれはどうなんだと思うようなΩを見ることもできます。
なにかあればαに問題がありΩは悪くないというオメガバースのテンプレートを覆すストーリーがすごくよかったです。
ですが、私は発情期を利用してα(攻め)をひっかけるΩ(受け)のやり方に引いてしまい(お互いが好き同士だからいいものの)感情移入が最後までできなかったので評価は中立にさせていただきました。
こんな、オメガバースのパターンは初めて〜。
アルファの神宮寺とオメガの海里が、お客様と結婚コンサルの関係だけど、最初にあった時点で運命感じて〜最後にはハッピーエンドなんだろうと読み進めたけど・・・
途中から、いやぁ〜まさかなぁ〜!?と、思ってたら、海里の子供の父親が神宮寺だったとはwww
そー来たかぁ〜!と、感動と笑いの渦。
えっ!?海里に最初からそんな素振りあった?って、読み返したら、ちょいちょいこれかな的なのはあったのね。
神宮寺と千里の初のご対面は、なんか描写的に良いシーンだった。
結婚式で終わってしまったけど、その後の一家の団欒読みたかった。
ほのぼのオメガバース的なので、続編欲しいわぁ〜。
最初はほのぼの、でもこの設定オメガバースじゃなかったら読んだことあるような…と思ったら!
えーー!そんな過去が?
番になっても記憶がなければ、そばにいても何にも感じないの?
もっとあの時ちゃんと話し合っていたら…。
そんな過去があったのに、海里は晴臣の婚活を進められるの?好きだから幸せになってほしいから?
うーん、良いお話なんだけども。なんかいまいちもうひとひねりあると、ぐっと良くなったんじゃないかな?
何様だ!なんですけど。
何度読んでもキュンとする~!
海里の健気な感じがものすごくツボです。
神宮寺のことを思って身を引いていくところ(過去も現在も)に彼に対する愛がすごく溢れているし、愛があるからこそあんなに近くにいて求愛されても靡かないというその意思の強さったら…!
でも海里がそうやって交わしても、本能的に惹かれてしまう部分には抗えないところがあるんですね。
これまで海里はひとりでたくさん悩んできたと思うので、これからは親子三人で暮らせるんだと思うとこちらまで幸せな気持ちになりました。
千里もめちゃくちゃ可愛くて、神宮寺との親子ショットにすごくほっこりしました。