深紅の髪の竜王と、王の命をつなぎ次代を宿す運命の伴侶。 過去から未来へ続く竜族の系譜、壮大な異世界ファンタジー!

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空に響くは竜の歌声 嵐を愛でる竜王

sora ni hibiku wa ryu no utagoe arashi wo mederu ryuou

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表題作空に響くは竜の歌声 嵐を愛でる竜王

レイワン、十一代目竜王
守屋龍聖、十一代目リューセー・大学生、22~

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「恋愛大革命を起こす! シーフォンの繁栄のために大事な事なんだ。
彼らの子作りについての意識を根本から変える。 だから大革命! 」

紅の髪の竜王に命の糧「魂精」を与え、彼の子を産める唯一の伴侶リューセー。
フェイワンの孫、十一代目竜王レイワンは、二十年近くリューセーが降臨せず、
魂精の欠乏で衰弱しつつも、忍耐強く待っていた。
そんな竜王の下に日本から降臨したのは、明るく活気にあふれた暴走龍聖!
「異世界で龍神の花嫁! ? 冗談じゃない! 」と儀式を受けるのが嫌で逃げ回っていたが、
エルマーンに召喚されるなりレイワンに一目ぼれ。
人口減により絶滅の危機に瀕している、恋愛下手の竜族達に、
婚活&マッチング制度を導入!
しかも自分も子だくさんV
歴代竜王の中でも一、二を争うほど優しく懐が深いが、
実はやきもち焼きのレイワンに愛され、
竜族にかつてない種類の変革をもたらす嵐のような龍聖に、エルマーンは大騒ぎ!

作品情報

作品名
空に響くは竜の歌声 嵐を愛でる竜王
著者
飯田実樹 
イラスト
ひたき 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
空に響くは竜の歌声 紅蓮をまとう竜王
発売日
ISBN
9784799738313
3.3

(34)

(10)

萌々

(9)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
7
得点
104
評価数
34
平均
3.3 / 5
神率
29.4%

レビュー投稿数7

この明るさが身に染みるときがある

この巻が発売されて初めて読んだときは、「えぇ~っと、うん、そうか、こういう龍聖か」という感じであまり受け付けなかったのですが、その後に発売された8代目の話が織り込まれた「猛炎の小竜」(2019年11月発売)を読んだあとは、あまりに悲しいお話に、もうとにかく明るく楽しい巻を読み直したくてたまらなくなり、こちらを読み直しました。
そういう意味で、この巻はかなり落ち込んだり悲しいお話を読んだ後にはすごく癒されます。
他のレビューにもある通り、とにかくセックス、自慰、性交、エッチの話題で終始してます(笑)
最初読んだときはかなり引きましたが、龍聖がこのくらいあっけらかんとした性格のほうが、言葉も通じない異世界で同性と結婚して子供を産む使命を持って生きていくにはちょうどいいのかもしれません。
そして、側近のジアがダントツで可愛い!

以下、ネタバレ含んだ感想です☆彡



個人的にはこの龍聖が生んだ次の龍王ラオワンのお話が読みたいです!
なんせ16人ですからね~。ガチで家族だけで野球してて笑いました(笑)
エルマーンの世界もラオワンの時代には文明が進んでいるはずなので、リューセーのほうの時代には触れずに、終始エルマーンを軸にリューセーがエルマーンに降臨してからのお話を、兄弟との絡み多めで読みたいと思いました。
このラオワンの兄弟たちが下位のシーフォンと本当に婚姻を結んだのか、そして生まれた子どもたちの血は強くなったのか、その後のシーフォンの結婚や出産などの価値観、出生率は変わっていったのか、など興味あります。
16人兄弟でどんなふうに時代を乗り切っていくのか、10代目のシィンワンのお話で8人兄弟姉妹が助け合ったり出てくるシーンが大好きなので、明るくしっかりお兄ちゃん気質のラオワンがどう兄弟姉妹や龍聖と生きていくのか読みたいです。

1

無理

好きなシリーズだったのですが、今回は無理でした。

龍聖のキャラに違和感しか感じなくて、どの辺に需要があるのかわかりませんでした。

天真爛漫、破天荒というのをはき違えている、もしくは悪用しているとしか思えなかったです。弱みに付け込んでやりたい放題なのを、全力でよい方向に理解しようとするシーフォンの皆様が不憫ですし、そんな龍聖のわがままを聞きまくっている龍王にも???です。きっと、心を通わせる部分がほぼないまま、というのもあるんでしょう。これまでと変えるために頑張ったのはわかりますが、ほのぼの感と設定は良かったけど、読ませる、とか実力を感じる、といったタイプの作家さんではなかっただけに、今回のこれは「もう読むのよそうかな」と思わせる結果になってしまったと思います。こういう「いいところあるんだけど神評価にはあとちょっと」な作家さんは、編集さんももっとしっかり育ててあげてほしいです。ただでさえおもしろいBL小説貴重なのだから。きっと本当に面白い本をあまり読んできてないんだろうな。作家の才能に全力依存しないで、一緒に作品を作っていけるような編集さんに出会ってほしいです。
次回作に期待しています。

4

これは、ないわー……

※辛口注意※

竜歌シリーズ6冊目。
私このシリーズ大好きなんですが、今回はこれじゃない感が凄い。
作品の特性上、動かせないルールがあるので他作品と区別するためには、ちょっと雰囲気が違うリューセーが必要だということは理解できます。
できますが、その方向性がよりによって……みたいな気分。

私はアホの子嫌いじゃないですが、この子はアホの子というよりはアホです。
頭の中はセックスばかり。淫乱な子も嫌いじゃないですが、この子の場合は別に相手がレイワンじゃなくてもいいんじゃない? と思うほど。
最初から最後まで盛りのついた獣のようにエッチばかりしてますし、まぁ子だくさんなのはいいとして、本当にずっと頭の中はセックスのことばかり。
文中にセックスセックスエッチエッチ性交性交と出てきてうんざり気味な上、レイワンが歴代竜王と変わり映えのしない優し~いスパダリ()なので、このアホの子を野放しで可愛がり。周囲も周囲で我儘放題の頭の弱い王妃をちやほやちやほや。
ただでさえ考えなしで浅慮なリューセーなのだから、その辺りをきっちり教育してればいいものを、シーフォン全員で甘やかしたツケが最後の最後に他国を巻き込んだ事件に発展。ここに来るまでに、このどうしようもないリューセーにイライラしていた私は愛想も尽きはて呆れました。

シーフォンの少子化問題についても現代に通じる部分があるとはいえ、じゃあ自分がこのリューセーのように、踏み込まれたくないデリケートな部分に王妃という権力を用い土足でズカズカ入り込んでこられたら、と思うとゾっとしない話ですよ……え、恋愛しないの? こども作らないの?ねぇねぇなんで? それおかしいよ、本来ならこうだよ、こうすべきだよ! 絶対そのほうがいいって、え? できない? じゃあオレが何とかしてあげるから! ああもうだめじゃんそんなんじゃ、ほらほらこうしてこうして! 自慰だってしなきゃ、エッチしなきゃ~……ことあるごとに呼びつけられてこんなこと言われたら、図々しく慎みがないし下品で傍迷惑と感じます。

作者はあとがきでこの11代目リューセーが一番好きだとおっしゃってますが、その辺についてもモヤモヤ。個人的に、作品の生みの親が我が子であるキャラクターに序列をつけることを好まないので(脇役ならともかく主役ですよ)、この子が一番と言われてしまうと、読者的にはなんかね……。
思っててもそれは心の中にしまっておけばいいのに、と。
歴代竜王の総選挙計画も結構ですが、竜王が初代以外は全員同じ性格にしか見えないスパダリだらけなので、出来ればリューセーを無駄に甘やかさない竜王とか、愚王じゃないレベルで性格が違う竜王が見たいです。
歴代リューセーの違いは良くも悪くも明確にわかるし覚えてますが、正直竜王はほとんど同じで誰がどんな性格だったか覚えていません。

とはいえやっぱり大好きなシリーズなので、次回作に期待。
シュウヤンの言葉を借りれば「続きを出してくださる、ありがたいことだ」ということで、酷評してますが次が楽しみなのは確かなのです。できるだけ早く次が読みたい!

10

可愛いといえば可愛いのかもだけど。

シリーズ六作目。
前々作が初代、前作が2代目のお話でしたが、今作は11代目。
という事はシリーズ三作目の次のお話になるという事で、なんともややこしい(^^;;

で、読後率直な感想…今回のリューセーは苦手だわ…と。
素直であっけらかんとして、でも物事の良し悪しをちゃんと見極める事もできる子なんです。
しかしながら甘やかされて育った事もあり、なんだか幼い。
やり方は破天荒ですが、シーフォンの恋愛観に異議を唱え覆すのはまだ良いです。
ただその後の子供が次々と出来てH禁止…のあたりは何だかイラっとくる流れでした。
ラブラブな2人にとっては由々しき事態なのは分かる…分かるんですが、そのエピソードが長々続くのには辟易しました。

このシリーズの竜王×リューセーはどのCPもすぐ様ラブラブになり、いちゃ甘なお話とエルマーンの国・人々の変化が楽しめるお話だと思います。
今回はシーフォンの恋愛観の変化が興味深かったかな。
いちゃ甘大好きな私ですが、BLとして今作のCPははまりませんでした。
レイワンは歴代竜王と変わらずスパダリで良かったんだけどな…うーん…惜しい。

1

箸休め的な?

シリアスなストーリーが続いてたので、今回は箸休め的な? 自由奔放で我儘で子供のようなリューセーを大きく包み込む竜王。歳の差カップルのような2人に思えました。 リューセーはとにかく性に対してオープンというか、年頃のシーフォン達を集めての性教育。周りを巻き込んでエルマーンの恋愛感覚をガラッと変えてしまってます。 お互い好きすぎてエッチも我慢できなくて、まさかこのエルマーンでコ●ドームもどきまで作られてしまうとは?! シリアス展開全くなしの1冊でした。 最終的には子供が16人というラブラブな2人です。 

3

コレジャナイ…

『空に響くは竜の歌声』の6作目。

6作目の今巻は、『空に~』の1作目の9代目竜王フェイワンの孫・レイワンと11代目リューセーのお話。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。




うん。
ごめんね。
全然ツボらなかった…。

理由は11代目リューセ―。
今までのリューセ―とは全くタイプが異なります。

何しろ破天荒、なリューセ―なんです。

世界観(リューセ―と竜王の関係とかバックボーンとか)はシリーズ通して変わることはないので、それぞれの竜王×リューセ―の性格を変えないと同じような話になっちゃうんだよね。

ということは理解できる。
理解できるけれど、個人的に『空に~』に求めている萌えは、コレジャナイ…。

正直に言うと趣味じゃない評価なのですが、好きなシリーズですし、次巻への期待を込めて、中立で。

明るく、天真爛漫で、自分の欲求に忠実で。
可愛いリューセ―だとは思いますし、こういうリューセ―がお好きな方はたくさんいらっしゃるのだろうとも思います。

ごめんなさい。完全に好みの問題です。

9

規格外のリューセー降臨!!

「空に響くは竜の歌声」シリーズ第六作目、十一代目竜王とリューセーの物語です。
今作だけでも読めるように書かれていますが、シリーズ一作目から読まれる事を強くおすすめします。
何故なら、今回はシリーズの流れを継ぐ本編でありながら、感覚的には番外編っぽい印象なんですよね。

思った所を正直に書かせてもらいますが、シリーズファンには楽しく読めると思うのです。前代や前々代のリューセー達のエピソードなんかもこぼれ話っぽく出て来て。
あと「あのレイワンがこんなに立派になって・・・!!」みたいな、近所の子供の成長を見守るおばちゃん的感覚で。

ただですね、今回ひたすらほのぼの甘々であり、シリーズ最大の魅力である壮大な世界観と言うのは感じられないんですよね・・・。
シリーズファンなので、内輪の話っぽくこれはこれで楽しいのですが。
老婆心ながら、ここから初めて読まれると、シリーズ自体の評価が正当にされないんじゃ無いかと思ったりして。
今回は特別ほのぼのしてる箸休め的作品なだけで、実は壮大なファンタジーなんですよ~。

内容です。
皆の人気者でバイの大学生・守屋龍聖。
守屋家に代々伝わる、竜神への生贄になる事を嫌がり、逃げ回る毎日です。
一方その頃、目覚めて20年経つ竜王・レイワン。
身体の衰弱と戦いながら、まだ来ぬリューセーの降臨を待ち続けていて-・・・と言ったものです。


まずこちら、先にも書いたとおり、今回はひたすらほのぼの&甘々です。
これと言った大きな事件は無く、リューセー降臨から始まり、二人が惹かれ合う過程、そして心を通わせ妊娠・出産-。子育てと書かれています。

で、キモになるのがリューセーのキャラクター。
どちらかと言うと聡明で芯の強いこれまでのリューセー達と違い、かなりの規格外です。
バイで身体の関係だけを楽しみと、良く言えば自分の感情に素直で裏表が無い。悪く言えば浅はかてトコでしょうか。
最初はこのリューセーのキャラクターにイラついて仕方無くて。
何だろうな・・・。もうちょっと地に足を付けて、我慢とかも覚えようよみたいな。

対してレイワンですが、こちらはひたすら優しくて懐が広い。
そしてリューセーにめちゃくちゃ甘い。

この二人の正反対のキャラクターが、カップリングとしてはとても相性が良くてですね。
「どうにもならねーな!!」と思っていたリューセーが、レイワンの深い愛情に包まれ、徐々に成長してゆくー。
また、生真面目なレイワンは、リューセーの自由奔放な所に。
そして子供っぽいリューセーは、レイワンの思慮深い所に。
互いに欠けている部分に惹かれ合っていくのが、とても自然に感じられます。


他、ストーリー上で重要となるのが「恋愛大革命」。
恋愛下手なシーフォン達に、百戦錬磨のリューセーが「恋愛指南」をします。
色々規格外でイライラくる事も多かったリューセーですが、自分なりの方法でシーフォン達の役に立とうと頑張るのが好印象。
このへんからちょっとづつキャラクターに好感を持てるようになりました。

何回もしつこいですが、ホントほのぼの&甘々なんですよ。
普通のカップルのように初々しく惹かれ合い、すれ違ったり痴話喧嘩したり。そして絆を深めていく-。

壮大さだったり強く心に訴える部分だったりはあまり感じられませんが、シリーズファンには安心感を持って楽しめる話じゃないでしょうか。

12

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