イラスト入り
深紅の髪の竜王と、王の命をつなぎ次代を宿す運命の伴侶。 過去から未来へ続く竜族の系譜、壮大な異世界ファンタジー!
この巻が発売されて初めて読んだときは、「えぇ~っと、うん、そうか、こういう龍聖か」という感じであまり受け付けなかったのですが、その後に発売された8代目の話が織り込まれた「猛炎の小竜」(2019年11月発売)を読んだあとは、あまりに悲しいお話に、もうとにかく明るく楽しい巻を読み直したくてたまらなくなり、こちらを読み直しました。
そういう意味で、この巻はかなり落ち込んだり悲しいお話を読んだ後にはすごく癒されます。
他のレビューにもある通り、とにかくセックス、自慰、性交、エッチの話題で終始してます(笑)
最初読んだときはかなり引きましたが、龍聖がこのくらいあっけらかんとした性格のほうが、言葉も通じない異世界で同性と結婚して子供を産む使命を持って生きていくにはちょうどいいのかもしれません。
そして、側近のジアがダントツで可愛い!
以下、ネタバレ含んだ感想です☆彡
個人的にはこの龍聖が生んだ次の龍王ラオワンのお話が読みたいです!
なんせ16人ですからね~。ガチで家族だけで野球してて笑いました(笑)
エルマーンの世界もラオワンの時代には文明が進んでいるはずなので、リューセーのほうの時代には触れずに、終始エルマーンを軸にリューセーがエルマーンに降臨してからのお話を、兄弟との絡み多めで読みたいと思いました。
このラオワンの兄弟たちが下位のシーフォンと本当に婚姻を結んだのか、そして生まれた子どもたちの血は強くなったのか、その後のシーフォンの結婚や出産などの価値観、出生率は変わっていったのか、など興味あります。
16人兄弟でどんなふうに時代を乗り切っていくのか、10代目のシィンワンのお話で8人兄弟姉妹が助け合ったり出てくるシーンが大好きなので、明るくしっかりお兄ちゃん気質のラオワンがどう兄弟姉妹や龍聖と生きていくのか読みたいです。
好きなシリーズだったのですが、今回は無理でした。
龍聖のキャラに違和感しか感じなくて、どの辺に需要があるのかわかりませんでした。
天真爛漫、破天荒というのをはき違えている、もしくは悪用しているとしか思えなかったです。弱みに付け込んでやりたい放題なのを、全力でよい方向に理解しようとするシーフォンの皆様が不憫ですし、そんな龍聖のわがままを聞きまくっている龍王にも???です。きっと、心を通わせる部分がほぼないまま、というのもあるんでしょう。これまでと変えるために頑張ったのはわかりますが、ほのぼの感と設定は良かったけど、読ませる、とか実力を感じる、といったタイプの作家さんではなかっただけに、今回のこれは「もう読むのよそうかな」と思わせる結果になってしまったと思います。こういう「いいところあるんだけど神評価にはあとちょっと」な作家さんは、編集さんももっとしっかり育ててあげてほしいです。ただでさえおもしろいBL小説貴重なのだから。きっと本当に面白い本をあまり読んできてないんだろうな。作家の才能に全力依存しないで、一緒に作品を作っていけるような編集さんに出会ってほしいです。
次回作に期待しています。
※辛口注意※
竜歌シリーズ6冊目。
私このシリーズ大好きなんですが、今回はこれじゃない感が凄い。
作品の特性上、動かせないルールがあるので他作品と区別するためには、ちょっと雰囲気が違うリューセーが必要だということは理解できます。
できますが、その方向性がよりによって……みたいな気分。
私はアホの子嫌いじゃないですが、この子はアホの子というよりはアホです。
頭の中はセックスばかり。淫乱な子も嫌いじゃないですが、この子の場合は別に相手がレイワンじゃなくてもいいんじゃない? と思うほど。
最初から最後まで盛りのついた獣のようにエッチばかりしてますし、まぁ子だくさんなのはいいとして、本当にずっと頭の中はセックスのことばかり。
文中にセックスセックスエッチエッチ性交性交と出てきてうんざり気味な上、レイワンが歴代竜王と変わり映えのしない優し~いスパダリ()なので、このアホの子を野放しで可愛がり。周囲も周囲で我儘放題の頭の弱い王妃をちやほやちやほや。
ただでさえ考えなしで浅慮なリューセーなのだから、その辺りをきっちり教育してればいいものを、シーフォン全員で甘やかしたツケが最後の最後に他国を巻き込んだ事件に発展。ここに来るまでに、このどうしようもないリューセーにイライラしていた私は愛想も尽きはて呆れました。
シーフォンの少子化問題についても現代に通じる部分があるとはいえ、じゃあ自分がこのリューセーのように、踏み込まれたくないデリケートな部分に王妃という権力を用い土足でズカズカ入り込んでこられたら、と思うとゾっとしない話ですよ……え、恋愛しないの? こども作らないの?ねぇねぇなんで? それおかしいよ、本来ならこうだよ、こうすべきだよ! 絶対そのほうがいいって、え? できない? じゃあオレが何とかしてあげるから! ああもうだめじゃんそんなんじゃ、ほらほらこうしてこうして! 自慰だってしなきゃ、エッチしなきゃ~……ことあるごとに呼びつけられてこんなこと言われたら、図々しく慎みがないし下品で傍迷惑と感じます。
作者はあとがきでこの11代目リューセーが一番好きだとおっしゃってますが、その辺についてもモヤモヤ。個人的に、作品の生みの親が我が子であるキャラクターに序列をつけることを好まないので(脇役ならともかく主役ですよ)、この子が一番と言われてしまうと、読者的にはなんかね……。
思っててもそれは心の中にしまっておけばいいのに、と。
歴代竜王の総選挙計画も結構ですが、竜王が初代以外は全員同じ性格にしか見えないスパダリだらけなので、出来ればリューセーを無駄に甘やかさない竜王とか、愚王じゃないレベルで性格が違う竜王が見たいです。
歴代リューセーの違いは良くも悪くも明確にわかるし覚えてますが、正直竜王はほとんど同じで誰がどんな性格だったか覚えていません。
とはいえやっぱり大好きなシリーズなので、次回作に期待。
シュウヤンの言葉を借りれば「続きを出してくださる、ありがたいことだ」ということで、酷評してますが次が楽しみなのは確かなのです。できるだけ早く次が読みたい!
シリーズ六作目。
前々作が初代、前作が2代目のお話でしたが、今作は11代目。
という事はシリーズ三作目の次のお話になるという事で、なんともややこしい(^^;;
で、読後率直な感想…今回のリューセーは苦手だわ…と。
素直であっけらかんとして、でも物事の良し悪しをちゃんと見極める事もできる子なんです。
しかしながら甘やかされて育った事もあり、なんだか幼い。
やり方は破天荒ですが、シーフォンの恋愛観に異議を唱え覆すのはまだ良いです。
ただその後の子供が次々と出来てH禁止…のあたりは何だかイラっとくる流れでした。
ラブラブな2人にとっては由々しき事態なのは分かる…分かるんですが、そのエピソードが長々続くのには辟易しました。
このシリーズの竜王×リューセーはどのCPもすぐ様ラブラブになり、いちゃ甘なお話とエルマーンの国・人々の変化が楽しめるお話だと思います。
今回はシーフォンの恋愛観の変化が興味深かったかな。
いちゃ甘大好きな私ですが、BLとして今作のCPははまりませんでした。
レイワンは歴代竜王と変わらずスパダリで良かったんだけどな…うーん…惜しい。
シリアスなストーリーが続いてたので、今回は箸休め的な? 自由奔放で我儘で子供のようなリューセーを大きく包み込む竜王。歳の差カップルのような2人に思えました。 リューセーはとにかく性に対してオープンというか、年頃のシーフォン達を集めての性教育。周りを巻き込んでエルマーンの恋愛感覚をガラッと変えてしまってます。 お互い好きすぎてエッチも我慢できなくて、まさかこのエルマーンでコ●ドームもどきまで作られてしまうとは?! シリアス展開全くなしの1冊でした。 最終的には子供が16人というラブラブな2人です。