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復習なしで久しぶりに続きを読んだので、思い出しつつも親子関係の葛藤などヒリヒリ感を忘れてしまってました。
香藤と岩城は本当に一蓮托生というか最高のパートナーですね。そして何事にも誠実に向き合ってきたからこそ今回の騒動も対応できたのではないでしょうか。
村井夫婦や岩城や翔の今後が気になりますが、これで落ち着くといいのですが。
彼女のプライドというか思い残しや鉤爪発言に、岩城たちは理解しようとして大人だなあ。
彼女は翔の今後のことにはあまり触れませんでしたね。ちょっとそのへんが気になりました。
次巻で一応一旦フィナーレですね。
どんな形で終わるのか、知るのが怖いです。
まさか翔とのことがここまで長引くとは思っていませんでした。正直今まで終止符を打つならいくらでも場所があったと思うんです。翔のDNA鑑定結果が出た時、岩城と翔が喧嘩して和解した時、岩城と香藤が翔の父親と和解した時。このいずれかの時に話にケリが着いていても、綺麗な終わり方だし読者も納得したんじゃないでしょうか。でも、新田先生はそうしなかった。岩城と翔との関係が世間に暴露され、それをいかに乗り越えるかまで描き切った。登場人物達だけでなく、新田先生自身も読者も疲れ切ったと思います。
特に、同性である霧胡の醜い一面を描き出すのは、けっして楽なことではなかったと思うんです。メインCPを妨害する女性というのはBL作品で数多登場するけれど、霧胡は単に岩城への好意だけを持っているわけではない。もちろんそこが始点ではあるけれど、彼をついぞ高みに引き上げられなかった自分への悔しさ、後に彼の潜在能力を引き出した香藤への嫉妬、自分から遠い所で高みへ上っていく岩城への嫉妬、自分と同じ手段で芸能界を生き抜こうとした息子へのやりきれなさ、そんな息子を可愛がってくれている夫が自分を最優先しなかったことへの苛立ち…。今回冷静な男性陣に囲まれた中1人ヒステリックになった彼女に嫌悪感を覚えた方も多いかもしれませんが、最後の香藤の台詞と同様、昔の岩城のようだと思えばとても憎むことはできませんでした。
忘れがちですが、そもそも岩城が俳優として最初の大きな仕事だった春抱きのメインキャスト候補に選ばれたのは、彼が売れっ子のAV男優だったからで、その世界に彼を導いたのは彼女でしたね。他人の仕事を得るためにあちこち走り回って頭を下げたり脚を開いたりなんて、相応の覚悟がなければとてもできない。今回登場した男性キャラの中で、その覚悟を身を以て知っているのは翔だけです。自分自身経験がなければ察することはできても、100%理解することなどできない。だから、私は彼女だけを責められなくて。岩城にとって間違いなく彼女は恩人だった。最後の別れこそ酷かったけれど。
そんな彼女、そして彼女と岩城が残したものに対して、あらゆる方面に決着を付ける。村井に、事務所に、仕事上の関係者に、世間に、そして、香藤と岩城自身の気持ちに。翔のことなんて適当に終わらせて、熟年夫婦となった香藤と岩城に焦点を当て、ラブラブな短編でも描く方が作者もずっと楽しいし楽だったと思います。でも、きっと香藤と岩城の絆や覚悟を信じて、ここまで描いてくださったんだと思う。汚いもの、見たくないものに蓋をせず、2人なら真正面から向き合って共に戦うだろうという熱い想い。一春抱きファンとして、そんな作者の想いを見れたようで、疲れたけれど満たされた気持ちにもなりました。この2人を心から愛しています。
キャラ設定やストーリーは良いです。
ですがいつまで経っても絵柄が変わりませんねw。
今は東洋人的なアニメ絵漫画絵が主流なのに、新田先生のような今だ日本人設定なのに西洋人みたいな絵は日本人を馬鹿にしているように見えます笑
ALIVEに入っても面白さ絶好調です。この話はキャラもエロもストーリーも濃くて胸焼けしそうと思いきやクセになる中毒性があります。三浦しをんさんが絶賛なのもわかる気がする。普通長いシリーズはマンネリ化するけどよくこんなに色々考えつくなと。これはもうあれだ。BL界のガラスの仮面。作者も大好きとあとがきに書いてたし。
今シリーズは岩城さんの隠し子騒動があったり、香藤くんのそっくり甥っ子が芸能デビューしたり新キャラたくさん登場で主役2人も親の年代になりました。しかし岩城さん38歳にしてあの美貌。夫兼妻が若いと肌ツヤが違うね。老若男女全方位から相変わらずモッテモテだから!でもそのフェロモンを作ってるのは香藤だから!
今シリーズで持宗監督のファンが増えたと思う。髭受けでも監督なら許せる(受け決定?)後輩浅野もイケメンに成長したのに香藤そっくりのまだ小学生の洋介を苛めて喜んでる相変わらず残念なやつです。
アラフォー、アラフィフの受けが活躍するお話が最近すごく好きです(ドラマ化が話題の何食べとか)10代20代は綺麗な子がたくさんいて当たり前ですがおじさん世代になっても可愛らしいって魅力的。受けを極めたというか。
彫刻のように美しい体の俳優2人のベッドシーンを見られるのは腐女子だけの特権です。あなたも春抱き教の信者になってみませんか?
前巻のカバーイラストが岩城さん一人だったのでずーっと二人だったのにとちょっと残念に思っていたら、今度は香藤の番という感じで、フェロモン出しまくりの超色っぽい姿を堪能いたしました。
ぞれにしても今回の隠し子騒動やっと終結してホッとしました。
岩城さんの子かもしれない少年が出てきた時には、結局は間違いなのにスキャンダルに発展したり二人の間がギクシャクしても仲直りしていっそう強い絆が…というありがちな展開を想像してしまいましたが、本当に隠し子?過去の醜聞で追い詰められてしまいそうで心が痛みました。
香藤の人として、男として、夫として成長して行く姿が垣間見られました。
もちろんまだまだ成長途上ではありますが、岩城さんを支え導いていく姿がとてもかっこよかったです。