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表題作俺のおにくちゃん

竜ヶ崎煌,大学2年生,20歳
柊千明,画材店経営,22歳

同時収録作品俺のおにくちゃん

将輝,高校3年生
柊千明,高校3年生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • カバー下:キャララフ公開

あらすじ

竜ヶ崎煌は、太っている自分を"おにくちゃん"と呼んでくる高校の先輩・柊千明のことが好き。
しかし卒業式の日あっけなくフられてしまい、ダイエットを決意する。
スリムな大学生になった煌は、ひょんなことから千明と再会。
しかも、千明がデブ専だと判明!
実は両想いだったが、とある理由で告白に応えられなかったのだという。
晴れて付き合い始めたものの、また太って欲しいとお願いされたり、
さらに千明の薄暗い過去を知る元カレが現れて…!?

作品情報

作品名
俺のおにくちゃん
著者
もちの米 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758078313
4.1

(153)

(65)

萌々

(55)

(24)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
19
得点
623
評価数
153
平均
4.1 / 5
神率
42.5%

レビュー投稿数19

さっぱりした甘辛

表紙左が年下攻めの煌、右の黒髪が年上受けの千明。
高校の時に何かとちょっかいを出してくる千明が自分に好意をもっていると思い、卒業後も連絡を取り合ってあげても良いと提案するが断られる。
かなり太っていた煌はお金持ちの子なので財力を使いシェイプアップし勉強も頑張り千明の通う大学に合格するがすでに千明は退学している。
けれど出会うんです。出会い系掲示板で。

きっと千明は高校の時から煌のことが好きだったけど、弱みを握られているdvセフレの将輝との関係を知られたくないし、仲良くしたら将輝が煌に何かするんじゃないかと心配して連絡先を交換しなかったのかな?

煌はボンボンなのに傲慢さが無くピュアで千明が大好き。千明しか見ていない。
千明は何もこだわりがなく、へらへらニコニコしているようで実は健気で純粋な気持ちを隠し持っている。
将輝は不器用。きっともっと違ったアプローチをしていたら千明と普通に付き合えただろうな。暴力はいかんけど。

今のもちの米先生の絵とはちょっと違っていて、アナログっぽい複数の線で描かれているキャラが性格も含めて魅力的で、何度も読み返しています。

0

キャラクター、特に攻めが魅力的♡

こちらのスピンオフ「けものあそび」が好きな作品。こちらは誘い受けが苦手で読んでなかったのですが、やっと読みました。

「けものあそび」が少し暗めな作品なので、身構えてましたが、思っていたよりもコミカル寄りで面白いです。

攻めの煌が痩せて、めちゃくちゃカッコいい長身男前イケメンになってて好きです♡
煌はお坊ちゃんで、ちょっと俺様みありつつピュアでツンデレなのも可愛いw

同じ高校の先輩後輩だった二人は、出会い系サイトを通じて再会するんですが、この辺の説明がなくて、詳細がよくわからずちょっとモヤりました。

再会してから度々肌を重ねる二人。
煌は千明が大好きなので、愛のある濡れ場はエッチで大変良きです♡

千明と当て馬の将輝の関係性は、ちょっとわかりにくかった。脅迫から始まる関係だけど元カレ。脅されて交際したってことかな?

後半に受け視点となり、千明の気持ちが明かされる。見た目と異なり、実は一途ないい子でよかった!

ラストの愛ある長めの濡れ場は、二人の愛に満ちていてとても素敵♡
煌の「好きだ」と伝えるシーンが、男前ですっごくカッコよかった!!

全体のストーリーは、ちょっとわかりにくい部分もあったけど、キャラが魅力的で面白かったです!
書き下ろしはちょっとしんみりないいお話でした。

スピンオフ「けものあそび」は、当て馬の将輝が主人公。本作を読まれた方には、こちらもぜひおすすめしたいです!

シーモア購入 白抜き修正orうすーいトーン修正

1

1冊で2度おいしい

今のもちの米先生の絵柄はもちろん、こちらの作品が発表された頃の絵柄も味があって好きです。
カバーイラストも良いのですが、個人的には本編の方が千明の色気がより出ているかなと。
タイトルとあらすじのイメージから、元肥満体型の攻めと、いわゆるデブ専の受けのラブコメディなのかと思っていたんですよ。
いやあ…これは初読と再読で印象が変化するタイプのお話だなと思います。1冊で2度おいしかったです。

攻めの煌が微妙に浮世離れしているお坊ちゃんなので、彼の小学生男子のようなツンデレ加減に微笑ましくなりつつ、再会を果たした千明との蜜月のような日々を追っていく形になります。
やってることはやっているのですけれど、それ以外の日常パートがすごく素朴なのがなんだかクセになる。
この2人の好ましいところは、お互いのことを外見や家柄では判断していないところかなと思うのです。
千明は煌がごく普通の一般的な物事を知らなくてもばかになんてしませんし、煌は煌で口は悪いものの非常にやさしい人なのです。
煌の知らないことだらけのお坊ちゃんさがキュートでした。
偉そうな物言いもかわいらしく見えてくるのだから不思議。

…と、2人の関係を楽しみながら読んでいると、不意に影のようなものが差してくるではありませんか。
千明というキャラクターに深みを持たせるエピソードが描かれ、煌の存在が千明にとってどんなものだったのかが断片的に明かされていく。
なぜ千明は高校時代の煌に好意を抱いていたのに連絡先を交換しなかったのか?と疑問だったのですが、そもそも違ったんです。交換したくても父親と「彼」以外の連絡先は登録出来なかったんですね。

はー…なるほどと思いながら読み返すと、初読時には攻めの一途さが。再読時には受けの一途さが見えるようで、なんともおいしい1冊でした。
こういう、読者とキャラクター1人にしか分からない良い着地点の描き方はすごく好み。
そして、意味あり気な彼の行動も気になるなあと思っていたら、スピンオフ作があるようで。そちらも読んでみたいと思います。

0

最高エロかわ!

ストーリーがしっかりしていてすごくよかったです!萌!

1

「けものあそび」より先に

スピンオフの「けものあそび」の方を先に読んでしまいまして。これからの方は「俺のおにくちゃん」→「けものあそび」の順番を守る事をオススメします。

甘みと辛さのバランスが丁度いい作品です。不幸も不幸が過ぎないし、煌も暴君すぎない。煌からも千明からも愛を感じる。結果、彼らが出会うのは今が良かったのかもしれない。連絡先、どうせ消されちゃうから貰わなかったんだねぇ…
煌に見せていないだけで千明のブラック面がある匂わせが端々から感じられましたが、結果最後まで出てきませんでしたね。それはそれで。知りたかった気もしつつ。
作画も綺麗で顔面力も強いです!

最初に煌が何で出会い系見てたかどこか書かれてましたっけ?疑問なのですが、理由を見逃したかな。

萌〜萌2

0

おにくちゃんがツンデレ可愛い

「はるがきた」に次いで読んだもちの米先生の作品でした。
タイトルがよく分かんなくて、しばらく寝かせてあったのを後悔。とても面白かったです。

高校時代に太っていた煌は自分を振った(?)1つ年上の千明を見返すためにダイエットし、千明が入った大学に入学するが…という攻め目線から始まるお話でした。
出会い系で再会した千明との関係が始まるのですが、千明がポチャ専だったり怪しげな元カレの存在が2人の進展を邪魔します。

千明はおにくちゃんに癒されてて、可愛いと思ってたのに、卒業式の時連絡先を交換しなかったのかなぁ?
そこがちょい不可解。その時にはまだ気持ちに気付いてなかったって事かな?

寂しがり屋ビッチ受けと、実は優しい俺様攻めの組み合わせは最高でした。
Hの雰囲気もなんか良くて、萌えましたね。

元カレの将輝、めっちゃイケメンなのにもったいない。
と思ったら、スピンオフありでした♪

0

おにくちゃんは本当に優しくて可愛い……。

 シリアスとコミカルのバランスが絶妙。
 物語自体は重めなのに、随所に登場するプルンプルンのホルモンみたいなモブおにくちゃんと、それに目をキラキラさせてときめいている千明に、緩みかけた涙腺をきつく締め戻されます(笑)

 高校時代、勉強も運動も出来ないくせに、お金持ちで上から目線の物言いしかしない煌(攻め)。なのでクラスメイトから嫌われており、よく一人美術室で絵を描いていました。そんな煌に、ある日を境によくかまってくるようになった先輩の千明(受け)。
 煌は千明が自分のことを好きなのだと思い、千明の卒業式の日に、何とまあ上から目線な告白をします。しかし結果は「ノー」。そのショックと悔しさから自分を磨き見事なイケメンに変身して千明が通う大学に入学しますが、そこにもう千明はおらず……。しばらく月日が経ってから、何故か出会い系サイトで偶然再会し体を重ねてしまいます。
 
 最初、千明は見た目も行動もどこか掴み所のないビッチな雰囲気で登場してきますが、実は全くそうではありませんでした。
 一人だった煌に初めて話かけた美術室……、歩み寄った煌を遠ざけた卒業式……。徐々に千明の過去と煌への想いが明かされるにつれ、決して千明はデブ専でないことがわかります。
 そして、父親との生活を守る為に将輝の言いなりになって煌から離れた高校時代とは違い、今度は煌を守る為に将輝を牽制し、自ら煌に歩み寄って行きます。……強くなったね、千明……。
 寂しいと思った時に、寂しいと言いたかった父親はもう居なくなってしまったけれど、千明を想ってくれる煌という唯一無二の存在が出来て本当に良かった……。

 煌もまた、上から目線のデブになってしまったのにはそれなりの理由があったようですが、そんなことよりも煌が無自覚に天然で優しくて、何よりも自分のライバルを世のデブ達だと本気で思っているところが可愛くて面白い……。
 あと、煌が千明を好きになった理由が、金持ちイケメンによくある「オレの事をスペックで判断しないから……」っていうのじゃないのも良い。千明の可愛さに徐々に絆されちゃったのかな……。
 
 この作品は色々な場面に細かく伏線がはられていて、読めば読むほど「おおっ!そういうことかっ!」っていう発見があります。……凄く作り込まれてる。
 将輝も将輝なりに真剣に千明を愛していたようで……、ただ、これはまた別の話。
 
 タイトルから軽いノリのコメディを想像していましたが、内容は心に“ずしん”とくるものでした。けれどその“ずしん”は後味の悪いものではなく、最後には、ほんわりとあたたかな気持ちになれる、そんなものでした。

1

NoTitle

「けものあそび」以外読了済みですが一番綺麗に話が纏まってると思います。

デブで口が悪いけどお人好しなおにくちゃんと、
高校時代にゲイ雑誌に写真を載せそれをネタに脅されていた千明。

その時点で既に両片想いだったのですが甘い雰囲気は漂ってません。
スピンオフでは攻めになる元彼が良い具合にゲスで作品の中ではスパイスになってます。

「灰皿貸ーして?」と千明が元カレのジャケットに煙草押しつけるシーンが一番好きでした。

0

これ続きあるの?

ずっと気になってました。タイトルや裏表紙のあらすじからは想像のつかない展開でした。

おにくちゃんってば実はいい人なんだね。それを千明はわかってくれてて。本当は両思いだったのに。
いつまでも不遜なのに男前でやっぱりいい人なおにくちゃん。

しかし千明がそんな辛い過去があったとは。何それ!
元カレに人生狂わされた感が。なぜ彼はそんなに千明に執着したの?

千明はおにくちゃんにずっと想いを寄せてたんだね。ずっと両思いだったんだ。
おにくちゃんが千明を追いかけて、偶然出会い系で出あえて偶然近所で再会して、なんだかんだでやっとお付き合いできて言質とれて良かったけどなんか千明の言い方が怖いんですが。

千明の元カレも終盤に意味深なシーンもあり、これ一冊で終わらないよね?
元カレの千明の説明とか、千明の裏切りは死だよとか不穏な感じです。

おにくちゃんが痩せたら身長が変わってない?気のせいかな?

0

おにくちゃん

ちるちるで紹介されていたので読んでみました。結果、面白かった。
それほどダークではなく、デブ専?な妖しい受けとDTスパダリをちょっとコミカルに描いた作品でした。

スパダリ、そう条件はスパダリですが、恋を知らず人生を知らず、怠惰でデブだった高校時代。
自分にだけ優しくしてくれた千明とだけは仲良くしていた。
自分に気があるのでは?と思いつつも、卒業時にはあっけなく去ってしまった。

そこから、御曹司、煌の変身物語が。
必死で努力し、大学に追いかけてきてみると、千明はもういなかった。

けれど、今度は煌から千明にアプローチ。千明はちょっと緩い子に見えたけど、随分変わった煌のことを最初から見抜いていたし、ちょっとやばい元カレ、将輝から煌を守ろうとする。

邪魔ものだった将輝は、ラスト自ら髪を切って終わりなので、スピンオフへの仕込みかな。

とにかく太った人に目がハートになってしまう千明に、やきもきする煌がおかしいです。

0

メインの二人は純愛、だけど

高校の時はぽっちゃりで、大学進学と同時にダイエットしてイケメンになった攻め。
憧れの先輩•千明を追いかけてせっかく同じ大学に入ったのに、なぜか千明は退学していた。ひょんなことから再会し、二人は体の関係を持つのだけど、彼には秘密があるみたいで…?という再会ものです。

受けが実はデブ専で、「おにくちゃん」と呼んでいた攻めのことが好きだったというのは、最初のエッチの後にさっさと明らかになるため、すぐに二人はラブラブな雰囲気になります。エッチのシーンの受けは色っぽいし、お互い好きなのが伝わってくる。前半はラブコメ感が強く、楽しく読めました。

でも、受けの高校時代のことが明らかになるにつれて、不穏な空気が漂い始める。なぜ高校生の時に、太っていて嫌われていた煌に絡んできたのか。どうしてその後、太っている人に目がいくようになったのか。
この辺りの感じがなんとも…痛々しいというか、重苦しいです。

受けと攻めの関係性だけに注目すれば、一途な純愛もの、ハッピーな結末なんだけど、どうにも受けの元彼が気になってしまう。
そもそも、元彼というような甘い関係じゃない。脅迫され、無理矢理されていたような回想があるし、なんだか最後の方も意味ありげな感じで…。
受けとの関係が結局どうなったのかよくわからないまま終わるため、これ一冊だとモヤモヤが残ってしまう。
最初からスピンオフありきのお話だったのかな。

描き下ろしは仲良く水族館デート。本編でちらりと語られていた、お父さんとの思い出があったようです。

0

俺様攻めなのにかわいい

Kindle
修正…トーン修正
カバー下、折り返し部分、背表紙、裏表紙あり

1

お似合いの2人

元彼の将輝のスピンオフが出るというので電子版で読んでみました。
千明が色っぽくて綺麗でした。元彼には父親の借金からゲイ雑誌に載った事で脅されて関係を持ったみたいで、おにくちゃんに癒されていたんですね。
デブ専ではなくておにくちゃんの面影を求めていた事がいじらしいです。
再開は出会い系でしたが千明はおにくちゃん=煌だと気がついていたのですね。
煌も姿形は変わっても肝心なところはブレてないんです。
煌の家族も千明を初めて出来た友達だと歓迎している様子で、千明も煌の家柄とか気にしていないようなのが良かったです。

0

ぷよぷよ体型のモブが充実しすぎ(笑)

デビューコミックの「はるがきた」が良かったので作家さん買い。
ぷよぷよ嫌いなので「俺のおにくちゃん」というタイトルに怯んだんですけど、攻めは太りませんし、モブのおデブさん達は受けのぷよぷよ好き好きフィルターのおかげで可愛く描かれているので大丈夫でした◎
それにしても画面の余白の少なさに笑ってしまう高ぷよぷよモブ率なんですがw

もちの米さんの作風は前作のデビューコミックで侮れないということを知りましたので、こちらもラブコメに見せかけてなんか来るのかしら??と構えながら読みましたが、こちらは大丈夫!正真正銘のラブコメです(^^)
ラブコメ脳じゃない作者が自分なりの挑戦で描いた作品とのこと。
とはいえどこか気を抜けない空気が漂うのがこの作家様の持ち味の良さで、とても面白く読みました!

まずこれ、お坊ちゃんなのでプライドは高いけど内面は気立てのいいツンデレキャラの攻めと、少々ヤンデレの素質があるけど家族思いで丸っきり危ないキャラって訳でもない受け、というカップリングが良いんです♪
ビジュアル的に腐女子ウケがいいのは受けの〔千明〕だと思いますが、私は金持ちならではのメンタルの強さを持っている攻めの〔煌〕が激推せるキャラ!
金持ちの親のコネがありながらも小中高全ての受験に失敗して公立通い、幼少期から習っていたバイオリンも吐くほど下手、おまけにデブ。お坊ちゃんでも誰にも相手にされないどころか嫌われ者だった煌は、陰で「肉男」なんて呼ばれる始末。
そんな煌の何を気に入ったのか「おにくちゃん」なんてあだ名をつけて構ってくるようになった2コ上の先輩千明。
てっきり自分のことが好きなのかと思い込み、千明の卒業式に遠回しの告白めいたことを煌からしてみるもあっけなく玉砕し、純粋にショックだった煌は、そこからお坊ちゃんの本気力で勉強も習い事も見た目づくりも頑張ってオールマイティーなハイスペック男子に大変身します。
そして持ち前の純粋さで千明を追いかけて同じ大学に入学するのですが、千明はすでに自主退学してしまった後で・・・
でも安心してください!漫画なので2人はちゃーんと運命の再会を果たします♡
ゲイ掲示板で約束した相手がなんとびっくり、千明先輩でした。
そして明かされる衝撃のカミングアウト!千明はデブ専でした/(^o^)\
さぁどーする?!煌は大好きな千明の為にぷよぷよに戻るのか戻らないのか?!?!

デブ攻めはやだぞーと思いながら読みましたが、冒頭に書いた通り、煌は太ったりはしませんので大丈夫。心配されている皆様は安心して読んでください。
ただねー、この以降モブの肉率がグンと増しますwww
そしてそのおデブ達に次々に熱視線を送る千明、とそれを見て妬くイケメン煌、というコマが謎にパターン化して繰り返されるのが可笑しい。
でもモブはあくまでモブ、当て馬は別に投入されます。
それが千明の元カレ〔将輝〕。太ってないし、ちょっと危ない感じのイケメンです。
この元カレの登場でちょっと穏やかではない空気も漂うのですが、たぶん将輝の登場は次のスピンオフへのフリでしょうね。
煌と千明の関係をさほど掻き乱したりはしないので、気になるサブキャラ止まりでした。

前作の「はるがきた」でも感じたことですが、もちの米さんの描かれるお話は主軸のラブストーリー以外がインパクト強すぎて一読目はそちらに気を取られるんですが、その後でラブサイドだけに集中してもう一度読み返すと、真摯でグッとくる感じのストーリーなんですよね。
あぁ好きなやつだ〜〜って噛み締めながら読めて、ラブサイドはラブサイドで満足感がすごく高い!
萌えの純度がとっても高いラブストーリーでした!
そしてもう一回繰り返すけど、攻めの煌がいい奴で推せる!

2冊読み終わったところで「この作品がBLアワードにノミネートされなきゃ、死ぬ。」に取り上げられていたことを知って、改めてちるちるライターさんの紹介文を読ませていただきましたが、あぁやっぱ紹介の仕方が上手いな〜。まとめ方がすごい的確!ウンウン共感しまくりでした。

残りのもう1冊(思春期エトセトラ)も買わなきゃ。

【電子】シーモア版:修正白抜きに見えるトーン、カバー下○、裏表紙○、電子限定描き下ろし(1p)付き

2

攻め受け当て馬。すべてのキャラが立っている!

「この作品がBLアワードにノミネートされなきゃ死ぬ」特集で取り上げられていたため再読。
連載中に数話読んで、受けの千明が見た目も言葉遣いも色っぽくて好みだったため、一冊にまとまるのを楽しみにしていた作品です。

高校時代の先輩後輩の再会もの。

最初は完全なコメディだと思ったんですよ。
コロコロ小さなおデブで口も悪い攻めの煌が、ダイエットしたらあらまぁなんと!
脚長長身でイケメンな人気者に大変身!
しかも超絶お金持ち♡
家はお城みたいな豪邸で、わかりやすい服装の執事とメイドも備え付け〜!
みたいな。

キャラはギャグテイストではないんですが、煌が天然お坊ちゃまなので、本人は至って真面目に行動しているつもりでも、少しズレてるところもコミカルで。

舞台がそんな感じなので、気軽に再会ものを楽しもう♪くらいの感覚で読んでいたのですが、中盤から受けの千明のシリアスでダークな過去パートが挟まれていて…

たしかに千明は普段ニコニコしているけど、どこか掴みどころのないような、ミステリアスな雰囲気のある受けなんですよね。
連載中もその雰囲気に惹かれていたんですが、やはりそのキャラの根底には暗い過去があったんだな…と。

とはいえ元のテイストがシリアスでないので、主役2人の関係はすべてを明るく流してしまうようなラブに溢れたものですよ!

千明の元カレ、将輝も気になるキャラですね。
美形でこちらもミステリアス。ヒール。
かなり悪いヤツではあるんですが、千明との関係にも、退場の仕方にも、何かを含ませてるんですよね〜。
ただの当て馬と呼ぶにはキャラが強い(性格もビジュアルも)ので、スピンオフ的再登場があるのかな?
出たら読みたいですね。結構興味あります。将輝には。

千明が本当に色っぽい表情と喋り方をする子なので、エロもエロエロしく、大変美味しく頂きました♪

2

段々薄暗くなる

もちの米先生は初読みです。
タイトルとあらすじから、気楽に楽しく読めるコミカルなお話?と思って読み出しましたが、ちょっと印象が違いました。
まず「おにくちゃん」は、過去はともかく今やスッキリなイケメンで、デブ専がおデブちゃんとHにイチャイチャみたいな話ではない、というのが一点。
そして後半明かされ始める受けの背景が薄暗いのです。
前半は、というより攻めの竜ヶ崎煌(りゅうがさき こう)サイドからの描き方はコメディタッチっぽいと言える。
なんせ煌はすごいお金持ちで、こたつも食券も知らないお坊ちゃまなのです。
彼には秘密も陰も無い。
一方受けの柊千明(ひいらぎ ちあき)サイドが、描き方が暗いわけではないのだけれど、彼の背負っているもの?が色々と重い。
本作ではそういう2人のコントラストがそれほど強調されてない所が惜しい、と感じます。
私の意見としては、2人の陰と陽の対比がもっと妖しく絡めば、もっとスリリングになっただろうなという印象。
千明の暗さ・重さの元凶の一つとも言える千明の元カレの存在も、次に続きそうな中途半端さがあるので、続編かスピンオフがあるといいのかな、とも思います。
また、絵柄はかなり好みでした。特に受けの千明がいい。Hシーンも綺麗&エロくて良かったです。

4

攻めの性格と受けの表情が魅力的

 初めて読む作家さんでしたが、とても好みのタッチでした。線が細めで、攻めも受けも表情が美しいなぁと感じることが多かったです。最初こそコメディ路線ですが、徐々にシリアスな雰囲気にシフトしていきます。けっして深刻過ぎるということはないものの、受けの柊の達観した性格がどこか仄暗さを醸し出していたような気がします。ただ、達観しているが故に、それなりに重い過去もあまり悲壮感を漂わせることなく明かされていました。柊の飄々としつつ実は健気な一面が、この作品の大きな萌えポイントの1つになっていたと思います。

 攻めの煌は太っていた頃は少し捻くれた部分もあったようですが、根は優しいですし、取っ付きにくそうに見えて中身はとても真っ直ぐな人間で好感の持てるキャラでした。逆に、柊の元彼である将輝がクズなんですが、この2人の関係が少し消化不良で終わってしまったところが残念だったかなと思いました。将輝の考えも分からないままですし、最終的にはっきりと関係を清算したような描写がなかったので、そういったシーンがあればもっとすっきりしたように思います。メイン2人に関しては満足です。

1

表紙とタイトルに裏切られろ‼️

何の情報も入れずに本作品を読みました。
もちの米先生の作品はかなり好きで半分は作家買いでしたが、さすがに(俺のおにくちゃん)というタイトルと[はるがきた]ほど表紙絵が華やかでもなかった。どちらかと言えば「作風が変わったのかな?」等と思いました。

そしていざ開いて読み進めていくと
初めは(見返し系物語)かな?とかも思いましたが…何の何の…とても面白い‼️
引っかかるどころかサクサク読め過ぎて、もったいなく思うくらい(*´艸`)

竜ヶ崎 煌は高校の頃 陰で(肉男)と呼ばれていたが
金持ちの上から目線だった為我関せずだった。
そんな煌にかまってきたのが美術部部長だった柊千明。「(肉男)って言いにくいから今日から(おにくちゃん)ね」と命名される。
最初はからかわれているだけだと思っていた煌だったが次第に千明の行動は(自分に気があるのだ!)と確信し、卒業式の日 勇気を出し「連絡先を教えてやってもいい」とやはり上から目線で告げると「ほんと?でもそーゆーのはイイや」と呆気なく振られてしまう。
そこから必死でダイエットし勉強し、千明の後を追い同じ大学を目指し大学デビューするも千明はおらず…と見返す事すら出来ない…と、思いもかけないストーリー展開が嬉しい。

他の方も書かれているように是非中身を見て読んで欲しいです。

気になったのは千明の元カレ、将輝が最後の方でハサミでジャキジャキと煌の様な髪型にしている場面があり、肉親?らしき人からの電話が入る。
何だか続きがあるのか??と期待してしまう(´艸`)

6

受けの色気がすごい・・・!とにかく試し読みからでも

もちの米先生の作品ははじめて読んだのですが、表紙から良い意味で裏切られました。カラー絵と本編のモノクロ絵だとキャラの印象が全然違います。本編でみんな色気を発揮してるのでとにかく中を見てほしい、試し読みは上の電子書籍のボタンから見れるので読んでみてほしいです。

主要人物は
表紙左側のムスッとした青年が、元おデブの’’おにくちゃん’’で現在御曹司&秀才&容姿端麗の煌さま(攻)で
表紙中央のはだけた黒髪が、煌の高校の先輩だった訳ありの千明(受)です。
あと、千明の元カレの訳ありっぽいクズ男の将暉が出てきます。

始めは太ったキャラがフラれたことがきっかけで原型を留めてない美形になって馬鹿にした奴らを見返してやろうとするよくある展開です。今回は攻めが受けを驚かせてやろうとイケメンになって大学まで追いかけるのですが、彼はすでに退学済み。消息がわからないままだったのにまさかの出会い系で再会→お互い名前を確認しないまま本番までやってしまいます。もちの米先生の画風もあって受けキャラの千明が初登場から色気爆発しててえろえろでした。
最初から煌がの正体がおにくちゃんだとわかっていた千明。高校時代じつは両思いだったことが判明し虚勢を張りながら再度告白する煌でしたが、まさかの千明のデブ専が判明、あんなに努力したのにあの頃のフォルムに戻って欲しいとお願いされてしまうという不憫な1話でした。
煌視点で進むのでここだけ見るとコメディちっくなのですが、最後まで読んで千明視点で考えるとジーンと感慨深くなります…。

千明は美形すぎて読んでいても表情にドキッとします。はじめこそ貞操観念の低い系の子だと思っていたけど、ふくよかなフォルムの方がタイプになったのもおにくちゃん時代の自分癒やしてくれた煌を求めてのことだったし、卒業式に連絡先教えなかったのも将暉のこともあって煌に嫌われたくなかったのかなと思うとめちゃくちゃ一途でキュンとしました。対する煌は御曹司ってこともあり命令口調なお坊ちゃんキャラなのに嫌味な感じが一切ない傍から見ればスパダリなのにヘタレなところがかわいいです。
将暉が千明にしてたことは複雑ですが、彼もなにか訳あり?っぽい描写がありながら掘り下げはなかったので将暉登場のスピンオフに期待しています。

変身して見返す系のお話はよくありますが、予想を裏切る展開に最後まで集中して読むことができました。面白かったです。


欲を言うなら表紙が…!SNSで紹介されてたのがきっかけで購入に至ったのですが、表紙だけ見たとき背景うすピンク一色だし無愛想なヤンキー攻め×幼馴染のビッチ受け的なゆるふわエロBLを連想され、おにくちゃんの意味もエロ的な意味で受けのことをいってるのかと思っちゃいました(反省)。顔がいいので単体アップの千明だったら表紙買いしてたかもしれません。

5

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