運命じゃなくたってかまわないーー…

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表題作叶わぬ恋の結び方

原 和紀,依頼人のサラリーマン,32歳
神沢 薫,縁の糸が見える縁切り屋,26歳

その他の収録作品

  • その後のお話
  • カバー下:あとがき

あらすじ

縁切り屋を営む薫の元に、一件の依頼が舞い込む。
それは、ストーカーに困っているサラリーマン・原からのものだった。はじめは薫の話を信じきれない様子の原だったが、気づけば好意を寄せてくるようになっていた。
しかし、縁を切る能力と引き換えに自身の赤い糸が存在しない薫は、原と結ばれることはないと彼の告白を拒絶するがーー…。

作品情報

作品名
叶わぬ恋の結び方
著者
吉尾アキラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックスDX
シリーズ
叶わぬ恋の結び方
発売日
ISBN
9784866532097
4.4

(275)

(169)

萌々

(70)

(26)

中立

(7)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
30
得点
1210
評価数
275
平均
4.4 / 5
神率
61.5%

レビュー投稿数30

運命 VS クソデカ愛

攻めがチョロすぎて心配になります。
確かに恋の始まりに理由なんて必要ないかもしれないけど…

しかしまぁ、そういうクソ一途な男に萌えちゃうんですけどねw

人と人の繋がりが物理的に見える「縁切り屋」という面白い設定なのですが、その能力と一家の宿命について少し物足りなさを感じました。今までどんな縁を切ってきたのとか。

自分だったら恋愛どころか、人間不信になりそう。だって誰かとの関係が簡単に切れるんでしょ、片方が望むだけで?親しかった友達とか実の親でも?じゃあ絆って何?私たちを繋いでる「糸」はそんなに脆いものなの?っみたいな―

色々考えちゃうね (^^;)

続編があるようなので、今後の二人が気になります。

0

再読したら

赤い糸…がいいなと思いスピンオフのこちらを購入。最初はふーんという印象で。
改めて読んでみたら、キュンポイントたくさんで、何読んでたんだろ?という印象の変化。
本編に劣らず好きになりました。

0

感情がジェットコースターになる

赤い糸の執行猶予に続き、購入しました。

運命の赤い糸を切る能力で"縁切り屋"をしているものの、自身には赤い糸は存在せず、結ばれることがないため本気の恋は避けてきた薫と依頼人で年上リーマンの原。そんな2人の切ないハピエンBLです。

チャラい見た目に反して繊細で臆病な薫くんとスマートで爽やかに見えるも、強引な原さんのギャップが良かったです。薫くんが今後の運命を悟って自ら身を引くつもりで告白した場面では、告白後に原さんの一生大切にするというセリフが切なかったです。最後には期待以上のハピエンで感情がジェットコースターでしたが、どんどん読み進めてしまうぐらい面白かったです。

0

スピンオフだけど神作品

友達からの紹介で購読させてもらいました。
初めて読んだ作者さんでした。

チャラい見た目に反して臆病で繊細な薫くんと何でもスマートに出来そうだけど子供っぽいところもあって強引な原さんのギャップが最高でした。

4話の薫くんが今後の運命を悟って自ら身を引く前にデートをしてるシーンでは想いが通じ合ってて薫くんもほんとに原さんのことが好きなのに原さんの一生大事にするっていうセリフが言葉の意味とは裏腹に切なかったです。

でも2人が運命ではないのにまた再会して、お互いに離れても想いあってたのは運命以上に強いし、惹かれるべくして惹かれ合ったんだなと思いました。これからは身を引き続けた分、薫くんには原さんに存分に甘えてほしいと思いました。ほんとに最高でした。

0

めっっっっちゃ好き

そんなにたくさんの作品を読んだわけではありませんが今現在読んだ商業作品の中でこちらが一番好きです…!
作画キャラストーリーどれを取っても100点満点以上です!

まず絵柄ですが私は筋肉というかガタイよく描かれているものよりは細身な作画が好みなのでそういう絵柄が好きな方にはおすすめです。
少女漫画より少し年齢上の漫画(?)に近い作画のような気がします。線が綺麗…!

私は年上かつ受けへの矢印が重い攻めが大好きなのですが原さんはまさにそれです。
普段は物腰やわらかおっとりとした性格ですが薫くんに対しての溺愛ぶりがすごい。
薫くんを逃すまいとしているのに、薫くんの一挙一動に赤面したり慌てたり、かっこいいのにかわいい!
初対面のときの薫くんに赤面している表情が大好きです。

受けの薫くんはもうかわいい〜〜!!!とにかくかわいい。
ぱっと見飄々として掴みどごろのない人なのかもしれませんが傷つきたくないから踏み込まない、自分の幸せを諦めて自分を守るため身についたものなんだと思うと幸せになってくれ〜〜〜!!!!!としか思えません。
薫くんのそんな殻を壊してくれるのが原さんでよかった…!
薫くんのことが大好きすぎてもう寝ても覚めても仕事中も読後一週間くらい薫くんのことばかり考えてました(やばい女)

受けが攻めの前から姿を消すのは私の中でBLの様式美ですがそんな様式美の最中原さんが薫くんの弟の颯くんを薫くんと間違えて捕まえる(?)シーンめちゃくちゃ大好きです…原さんの必死さが伝わって…。

一度別れを選んだ薫くんが原さんを選んでくれてよかった…!せつない→両想いは最高です。

理想の攻めと大好きな受けでした!

0

ドラマCDから入った者ですが

原作未読の状態で、ドラマCD視聴。
(切なくも心温まるストーリーと、キャストさまの演技、2枚組でしっかりと聴かせてくれるので今でも何度でも聴き直しては、涙してしまう名作です。)
あまりに好きすぎて、原作も...と今さらですが購入しました。

CDを何度も聴きすぎているので、果たして楽しめるのだろうか...
という不安もありましたが、
結果、全くの杞憂でした!
むしろ、キャラの細かな表情だったり、ふとした間合いだったりと、
先生が丁寧に描かれていらっしゃる、空気感が補完できて
さらにCDが楽しめそうです!!

原作では控えめなラブシーンも(しかし直接的に描かなくても全然物足りなさがないのが不思議...なぜだ...)
CDでは尺やセリフが増えていたことを知り、
それぞれの楽しみ方があって、相乗効果でさらにどちらも楽しみが増える!!しゅごい...と感動いたしました。

現在も最新シリーズが連載中のようですので(2022.7月現在)
これからも末永く二人を見守りたいものです♡

1

縁を持たない縁切り屋の恋は

「運命の赤い糸」が見えちゃう「赤い糸の執行猶予」のスピンオフ。
「〜執行猶予」に出てきた縁切り屋さんが主人公。

ストーカーとの縁切りを依頼する会社員の原。
見事に縁を切る縁切り屋・神坂薫。
原は薫に惚れて、ストーカーに困り果てていた姿とは打って変わってグイグイとアプローチしてくるが…
薫は他人の赤い糸を切るという生業のせいか、自分には赤い糸がありません。
恋愛してもいつも相手に本当の運命の人が現れて去ってしまう。
だから誰にも本気にならないように。
軽く楽しい薫の毎日、そんな薫の本当の苦しみ…

ある意味王道的な設定ではありますね。
真実の愛を怖がってビッチを装うが…的な設定のバリエーションです。
一度は原の愛情の重みに耐えかねて逃げ出した薫ですが、ここは原の一途が勝ちます。
そしてそれは薫の心も救いましたね。
薫の背負う「運命」、原とはどこまで愛し合っていけるのかはわからないけれど…
そんな切なさが読者に響いたのでしょう、このCPのストーリーはまだ続きます。

2

運命の恋人同士!

ストーカーに悩むリーマン(溺愛攻め)×赤い糸が見える縁切り屋(クーデレ)のお話です。
私はこの作品が吉尾アキラ先生の作品の中で1番好きです。

お互いに深く愛し合って求めあっているのに赤い糸がつながっていないという1点が大きな壁になって受けが離れようとします。
相手に運命の相手が現る前に思い出だけ抱きしめて離れようとする受け君の姿が、切な過ぎて涙ボロボロ必死です。

運命の赤い糸がつながっていないけど、2人は間違いなく運命の恋人同士ですね。

2

一途に尽くすタイプでベッドの上だと少しSっ気のある攻め…!

せつない要素多め時々あまあまのハピエンストーリーです
人間関係の糸が見える設定も珍しく面白いのですが、
特にこの作品は絵が好きです。
セリフのないコマが結構あって、目のアップに相手が映りこんでいたり、
人物の表情の描き方が丁寧で心情が表現されているところがいいなぁと思います。

そしてなんと言っても原さんの普段とベッドの上のギャップがすごいです。
普段は天然で抜けているところもあるのに、
優しく丁寧で少しいじわるな言葉攻めがたまりません。。

スピンオフですがこの作品だけでも読めます。

2

赤い糸の執行猶予のスピンオフ

赤い糸の執行猶予に出てきた
赤い糸を切る仕事をしているお兄さん(薫くん)のお話です。

縁を切る能力と引き換えに
自分の赤い糸が存在しない薫くんと
そんな薫くんを好きになった原さんとのお話なのですが
原さんが思ってた以上に執着攻めで良かったです。

原さんが薫くんに告白するのですが、
薫くんは自分が赤い糸がなくて
自分はただの通過点で一生誰かのモノにはなれない。
でも、原さんの赤い糸はまだ繋がってないけど
いずれ運命の人が現れて俺から離れていくと言う理由で
告白を受け入れません。
でも原さんが引き下がらないので
セフレならいいと提案します。
原さんはそういうの嫌いそうなのに
その提案を受け入れます。

そしてふたりはセフレになりながらも
心の距離を縮めていくのですが
薫くんは原さんのことを好きになってしまいます。
そしていつか来る別れの日が怖くて
原さんの前から消えてしまいます。

ですが、原さんは色々あって薫くんを見つけて
薫くんも自分の気持ちに素直になって
ハッピーエンドなのですが
まさか薫くんが双子だったなんて!と
そこにとても驚きました。

かなり話を割愛しちゃっているのですが
エッチなシーンと普段の原さんのギャップがすごくて
私は落ちてしまいました。

運命なんてクソくらえだという原さんの表情も
すごくかっこよかったです。

とにかく一度はこの作品を読むことをおすすめします。

0

設定がいい!

運命の糸が見え、縁を切る能力をもつ薫(受)。
しかし薫はその能力と引き換えに自身の運命の赤い糸は存在しません。そのため今まで好きになった相手はみな別の相手と運命の赤い糸で結ばれ自分の元からは去っていきます。
そんな中、ストーカーとの縁を切る依頼を原(攻)が持ち込みます。そして薫(受)に恋に落ちます。
でも、運命の赤い糸を持たない薫(受)は恋愛を拒み、諦めてもらうために「セフレならいいよ」と......

設定が上手く生かせており、薫(受)の気持ちもよくわかるのでストーリーに引き込まれちゃいました......!一緒に辛くなったり嬉しくなったり...素敵な作品です!!


ちなみに!
吉尾アキラ先生の別作品「赤い糸の執行猶予」に薫(受)くんが縁切り屋として登場します......!時系列がすごく気になります...!!が、会話内容的にこちらで2人がくっついたあとではないかと.......!なので気になった方は「赤い糸の執行猶予」もぜひ!!

4

設定も効いてる

主人公は運命の赤い糸が見える縁切り屋というちょっと面白い設定。
その特殊能力のせいで赤い糸を持たず、自分の恋には悲観的なのが切ない切ない…

頑な気持ちを押しきろうと頑張る原さんが熱かった。
普段はちょっと天然で紳士なのに決めるとこ決めて、Sっ気出すところがとっても良い!!
赤い糸を持たないから原さんとは結ばれることはない…と原さんの気持ちを受け入れられないのが苦し!!けど、原さんの懐も愛も深くて深くて、最終的には求められるようになって良かったです。

3

攻めが男として見れない

すみません。趣味じゃなかったようです。
攻めの外見は男らしい方がいいんだけど。。。
首も細すぎるし筋肉も全然なくて華奢な体型の女の子みたい。でも受けは美人でちょうどいい体型でよかった。
内用がいいけど、攻めと受けじゃなくて、受け二人に見えて萌えなかった。

2

“運命”って、甘美で残酷だ

人と人とをつなぐ目に見えない糸に触れることで、縁を切ることができる薫。
あるとき縁切り屋の依頼人として出会った原に一目惚れされ、告白されます。
原の“運命の赤い糸”が自分につながっていないことを理由に拒絶する薫ですが、原は食い下がります。
困って、思わず突き放すように「セフレならいいよ」と告げたものの、原はそれに乗ってきて…。

生真面目でどこか不器用そうに見えていた原ですが、セックスになると一変。
まるで獲物を狙うかのように目をぎらつかせ、薫をどろどろに甘やかして抱きつぶします。
あまりの相性の良さに、危機感を覚えながらもずるずると関係を続けてしまう薫。

薫は原に本気になることはできません。
それは、この能力のせいで傷ついてきた過去があるから。
好きになった人や恋人、大切な人たちが、自分以外の誰かとつながる赤い糸に導かれて、離れていってしまうんです。
原の赤い糸は誰にもつながっていません。もちろん薫にも。

運命の相手が見えてしまう薫にとって、自分の感情なんてものは二の次。
すべての価値基準がそれになってしまうから、薫は相手そのものを見ずに、指先ばかりを気にしてしまう。
運命の赤い糸に囚われている薫の、どこか厭世的で儚げな表情や仕草が切なく、けれどそれが何ともいえない魅力となっていました。

一方の原は、自分の気持ちに真っ直ぐに向き合い、ひたすらに薫を慈しみます。
運命なんて不確かなものよりも自分を信じてほしいと、あたたかくて深い愛情を持って接してくれる彼に、薫もみずからの気持ちに向き合い、運命に立ち向かう覚悟を決めるのです。

運命の相手って、どうやって決まるんでしょうか。
赤い糸で結ばれるから惹かれ合うのか、惹かれ合うから赤い糸が結ばれるのか。
“自分と相性のいい人”が分かるとしたら、少なからずその人を意識してしまうかもしれません。
でも、それはステータスのひとつでしかなく、相手そのものを見ているわけではないんですよね。
それって、そんなにいいものなんでしょうか。
“運命”ってなんとも甘美な響きの言葉ですが、時には相手を縛りつける残酷な枷にもなりえます。
そんなものよりも、心から愛しいと思える相手の傍に居られることの方が、きっと何十倍も幸せなんだなと感じられて、胸があたたかくなりました。

“小指に結ばれた運命の赤い糸”がテーマなだけあって、指先の描写がとても美しいです。
長くて、骨張っていて、しっかりと男の人の指。
それが相手に触れたり、情熱的に絡み合ったりするシーンは色気たっぷりで見とれてしまいました。

原が薫に好意を抱いたのが唐突だったのと、ストーリー自体は特に大きな山場やどんでん返しがあるわけではなく、淡々と終わってしまったので、少し物足りないな、という印象でした。
続編や元になった作品もあるようなので、そちらも読んでみたいと思います。

2

原さんが隠れスパダリ

最近うーんと思うことの多い吉尾作品ですが、これはかなりよかったです。

赤い糸がみえる薫。望まぬ縁を切るなど、その能力を使って商売にしている。
ある日出会った原という男性。礼儀正しく控えめで、少しドジなところもあるサラリーマン。
ところが、抱かれてみると全く別人のようにHで自分を翻弄してくるオスに。

お互いに忘れられない人になっているのに、薫自身が赤い糸で誰かと結ばれることがない運命であることから、ステディな関係を作らないと決めていて、なかなかくっつかない。

結局、薫の双子の兄の助力などでハッピーエンドですが、原さんのキャラが珍しく、ぐっときました。
最初のドジ設定はその後あまり活かされずちょっとあれっとはなりましたが。。

今後もこういうテイストの作品を描いて下さるといいなあと思います。


1

最高

本当に神。
受けが悩んでるところとか、
見た目チャラいけどそれは中身を隠すためとか…
個人的に攻めが、天然とかで、受けがチャラくて悩んでたりするのが好きだから性癖Justmeでした笑

0

理想の攻めさま

赤い糸〜に出ていた神沢が主役のお話。

神沢がエロい〜。
原がまたギャップでエロい〜。
ちゅうで腰砕けシーンが見られたし。
原がいい声なのもいい。

神沢が過去の辛い経験から頑なだったけど、運命なんてクソくらえ、運命に負けず自分の意志と愛で神沢を素直にさせた原さんすごい!
理想の攻めさまです!!
(ただ、前髪が長くてうっとうしくない?と余計なことが気になってしまったけれどw)

神沢の涙がきれいだった。
それまでの切なさが…報われてよかった。
こちらも満たされた気分になり大満足。

赤い糸〜より読み応えがあった。
シンプルで読みやすいお話。

0

赤い糸

めちゃめちゃ良かったです
男同士とかBLとかっていうより、運命の赤い糸のお話

攻めがめちゃめちゃカッコ良かった
包容力がハンパない
本当に優しく包み込む感じがすごい
なのにエロくて言葉責めがすごい
そしてちょっとおっちょこちょい
こんなん素敵すぎる

そして受けも可愛い
健気でまっすぐで優しくてちょっとズルくて
本当に幸せになってほしいと心から願いたくなりました

前作で縁切りとして出てきた薫くんの切ない想いが胸を打ちます
心の底から幸せになってほしいと願いたい2人でした

1

とんでもない神作品

本棚整理に伴い、レビューを書いていなかった作品を読み直しているのですが、初読のときに評価だけ入れてあった作品が結構ありまして。
読み直してみて、こんなにも初読と再読の印象が変わるとは思ってもいませんでした。
「えー、これ、こんなに良かった?」と思う作品が「しゅみじゃない」で確定されていて、「おい、自分!何してくれてんだ!」ということが何度もあって、過去の自分にげんなりしていたのですが、この作品、「神」で確定されてました。
過去の自分、バンザイ!

前置きが長いですが、初読でも読み直しても「神」。
きっと何回読んでも、何年経っても「神」。
そう確信できる作品です。

「赤い糸の執行猶予」で登場した糸切り屋・神沢薫が主役のスピンオフです。
上司の娘に気に入られてストーカーされているので縁を切ってほしいとやってきた原。縁切りの効果を見るために1週間後にまた会うことになって…。

という始まりで、最初から最後まで胸が締め付けられたり鷲掴みにされたり雑巾絞りされたり忙しいです。何度死ぬかと思ったことか。
ひとの赤い糸は見える。自分にはない。誰かを好きになっても、必ず相手には赤い糸がつながる相手が現れる。
そんな経験を繰り返していたら、ひとを好きになるのが怖くてたまらなくなりますよね。一時は通じ合った気持ちも、自分だけ置き去りにされるのが分かっていたら、好きになること自体つらいだけだし、諦めたくなる。
自分を好きだと言ってくれる原の感情も今だけで、赤い糸がつながったら離れていくに違いない。惹かれる気持ちを無理に押し殺している薫がもう切なくて切なくて。
デートした日の話は涙なしには読めません。最高にしあわせで、目一杯楽しんで、素直にこころをさらけ出して、ぐううう、打ちながら泣く。読んでほしい。ほんとに読んでください。何なら貸します。

原のスパダリ感もハンパないです。
「スパダリ」なんてカタカナ語で括りたくないくらいの真の素晴らしいひと。
赤い糸を信じる、信じないではなくて、「俺を信じてないよね」。ふぐぅ。すみません、もう思い出しただけで涙が。感動の涙が。

「最近泣いてないな」とか、「こころ、潤ってないな」という方。
ぜひ、読んでください。
何度読んでも良い作品です。好き!!

3

全てが性癖

何度読んだかわからないくらい読みました。めちゃ性癖。

赤い糸の執行猶予のスピンオフですが、こちらから読んでも全く問題ないです(私もこちらから読みました)。

大丈夫じゃないのに大丈夫と言ったり、別れたくないのに相手を思って別れたりなどなどと強がる受けが大好物なので、もうめちゃめちゃ性癖でした。

絵も話の運び方も安定しててお上手なので、話に集中できてよかったです。

続編も薫くんがめちゃ可愛いので是非読んでください。

4

赤い糸の存在

運命の赤い糸が小指にもともとない受だったけど、ついに攻めに他人と赤い糸が結ばれてしまい、切るかどうか悩み続ける展開でした。攻めを思う気持ちがかわいそうで愛情深くて萌えました。2人で幸せになる勇気を持ったという決心が良かったです。
居なくなった攻めのジャケットから赤い糸に見立てたピンキーリングがでてくるエピソードがずるいー!!指輪がでてくる…というのはあるあるですが、それがあえてのピンキーリングだったのが作品ならでは。

4

赤い糸よりも

薫には赤い糸は無いのですが、原さんが薫を好きになった事がすでに運命だと思うのです。

今まで好きになった人は赤い糸が繋がると薫から離れて行くので、薫は誰とも深く繋がらずに刹那的な付き合いばかりをして来ました。

身体だけの関係と言われても原さんは薫を諦めようとせずに、一途に薫を想って行動していました。

好きになってしまった故に薫は逃げ出してしまいましたが、それでも颯から繋がって薫を追いかけた原さんこそが赤い糸に負けない運命だと思うのです。

2

自分が幸せになることを諦めていた…。

前作、赤い糸の執行猶予のスピンオフ作品。

前作の主人公は運命の赤い糸を切ろうと奮闘する作品でしたが、
今作の主人公は自分に運命の赤い糸を求める、探しているそんな作品でした。

他人の運命の糸は繋いだり、切ったり応援したりできる彼。
しかしその血を引き継いだ人の糸はだれとも繋がらない。
だから誰かに恋をしたり自分が幸せになることを諦めていた。
そんな彼が、大切な人を見つけ運命を変えていくおはなしでした。

自分の幸せを諦めていた彼が幸せを掴む…
とても感動して涙が出ました。
これからも幸せに生きて欲しいです。

3

美形×美形

「赤い糸の執行猶予」のスピンオフです。「赤い糸の執行猶予」を読んでいる必要はほぼないです。
吉尾先生の作品の中ではかなりエッチ!直接的描写が結構あります。

ストーリー:人と人との縁の糸が見える神沢。縁切りの依頼をしてきた原に告白され、セフレとして付き合うようになるが…

顔の描き分けがイマイチ…といっても登場人物はほぼ神沢とその兄と原との3人だけです。この3人だけで話が展開するので、ほぼ神沢が独り相撲で悩んでいるだけだった印象。
絵が綺麗で、紳士な原のエッチの時にみせる強引さとか言葉責めが萌える!神沢も原も美麗なのでその辺りは楽しめました。

2

運命が幸福とは限らない

運命の赤い糸とは、人と人とを結ぶ伝説の存在であると信じられている。

縁切り屋の薫に仕事を依頼してきたサラリーマンの原。
仕事は完遂するが、なぜか原に好意を寄せられる薫。
原の左手には、まだ繋がっていない運命の赤い糸が…

縁切り屋で運命の赤い糸が見える薫だが、自分には赤い糸がない。
好きになった人は、皆運命の相手を見つけて去っていく…
運命を信じ、運命には逆らえないと思っている薫。
セフレから始まった2人だが、真っ直ぐに向かってくる原を好きになってしまう。
しかし、原の運命の相手に怯え、いつか離れて行ってしまうことに耐えられず、一方的に姿をくらませてしまう…。

まだ見ぬ運命の人に怯え、距離をとってしまう薫が切なく、「運命なんてクソくらえ」という原は、とてもカッコよかった。
運命は、幸福や不幸の巡り合わせであり、運命が幸福に繋がるとは限らないと思う。
運命だけに流されず、自分の意志を貫くことが大切なのではないでしょうか。
いつか原の運命の赤い糸が繋がっても2人の力で断ち切ってほしいし、もしかして、2人が結ばれることこそ運命なのではないかと思わずにはいられませんでした。

3

先は誰でも見えないから

運命なんてどれほどのものかわからないですが
自分が過去のような想いをしたくないからと
心底愛してくれる原さんを傷付けていいはずはないですよね…。
人には見えない赤い糸が見える薫、
運命の人が自分にはいないという理由で
体だけの関係を繰り返すのは刹那的ですが
その分原さんの愛情が悲しくなりました。
とはいえ、ちゃんと最後にはその愛に落とされてしまうので結果オーライ。
薫の、姿を消す前に見せた本当の恋人のような振る舞いが
後日どれだけ原さんの胸を痛ませたのかと思うと
こちらまでしんどくなってしまいました。
自分でもどうかと思うのですがやたら原さんに感情移入してしまって…。
だって原さんHの時の優しい言葉責めエロいし!(そこ!?)
素敵なのにちょっと抜けてるところがあるとか
完璧じゃない攻めが好ましいもので。
薫の、いつか去られてしまう怖い気持ちもわからなくはないのですが
運命の相手だって別れるでしょ、想い合えなくなったら。
そういうのも見て来てたんじゃなかったのかなーと
つい引っかかってしまいました、すみません。

しかし薫のあのスーッとした目元がとろとろになるの艶やかでした…。
原さんの愛とテクに乾杯!

3

かわいい双子達の良きお手本になりますように

スピンオフ作品ですが前作は未読です。

縁の糸が見える能力を持つ縁切り屋さんが主人公です。
他人の縁は見える代わりに、自分と誰かが赤い糸で結ばれることはないという定め。

だから好きになった相手には、いつも他に運命の人が現れて、自分ではない誰かと赤い糸で結ばれて、自分から離れていくのを黙って見ている事しかできなかった薫。
なんてむごい‥‥…。

彼の静かな諦め、そして怯えが作中に澱のように漂っていて切なくなります。

薫が自分の心にセーブしつつも、どんどん原に惹かれていった末に下した決断がものすごく切なかった……。
だからなんとかうまい具合に薫の体質が変わってしまう方法はないのかしら……と思ったのだけど、私が安易に予想したような薫の呪縛が解けて原と赤い糸で結ばれてしまう…みたいな御都合主義じゃなくて、作家さんの考えていた展開のほうがずっと素晴らしかった。さすが。
「運命なんてクソくらえ」と言い切り、この先もし自分の小指に赤い糸が繋がる事があったら、何度でも君に切って欲しいと託す原の姿が何とも格好良く見えました。

それにしても神沢家に引き継がれた能力ってむごいなぁ……。
あの可愛い甥っ子たちもいずれは、どちらかが薫のような立場になるのか…と思うと可哀想です。
だからこそ薫にはちゃんと幸せになってもらって、赤い糸で結ばれていなくても素敵な相手に出会えるし、こうやって幸せになれるんだよ、心配ないんだよ、というお手本になって欲しいなぁって思います。

6

信じるのは 運命か 人か

"赤い糸の執行猶予"スピンオフ作品です。運命の赤い糸を見ることができ、切ることができる、数少ない人間…でも自身は誰とも結ばれない…そんな運命を背負う薫(受)と、薫に運命を変えてもらった原さん(攻)のお話です(^^)

ストーカーに悩む原さんを助けた薫、そんな薫を好きになる原さん。原さんを好きになる薫ですが、"運命"に自分自身を縛り付け、原さんを遠ざけます。"俺の知らないところで 幸せになってほしい"そんなふうに思うほどに薫は原さんに惚れてるんです!
原さんは言います…"運命は信じるのに、俺のことを信じてくれたことなんて一度もない"と。グッとくる言葉ですよね!!一番好きなシーンです!そう、薫は、原さんより運命を取ろうとしていたんです。傷ついた原さんですが、"運命なんてクソくらえだ"と…原さんの意思や覚悟の固さを感じました!一生かけて原さんを傷つけたことを償う、つまりずっとそばに居ることを決めた薫は、めでたく原さんと結ばれました(^^)/

他人の赤い糸、つまり"縁"を切って生きている薫。勿論、好きでわざとやっているのではなく、仕事ですが、なかなかヘビーですよね。しかも、他人の赤い糸が見えるから、自身は誰とも赤い糸で結ばれない。その運命を背負うことを、はたして自分だったら受け入れられるかなぁとか考えて、作品の面白さを感じました(^^)原さんの、信じてるのは自分(原さん)じゃなくて運命だって言うシーン、良いですねぇ(〃ω〃)その解釈、ハッとさせられました。運命云々ではなく、何を信じるか、それが大事だなって感じました。人との縁は、自分が繋がりたいと感じたら、その一歩を踏み出す勇気が、縁の始まりなのかなって思いました(^^)素敵な作品でした!

4

切なキュン(;///;)

(評価は神寄りです)

「赤い糸の執行猶予」スピンオフ作品
縁切り屋として登場した神沢さんのお話です。

スピンですが赤い糸CPは一切登場しておらず単体でも問題なく楽しめます♪
世界観が繋がってますので興味があればそちらも是非ヾ(*´∀`*)ノ

いや~…、ビックリしました!吉尾さんの年上攻め!
吉尾さんと言えば【年下攻め・可愛いワンコ攻め】のイメージが強かったので新鮮。
そしてすっっっごくエッチィィィ(///Д///)(※吉尾さん比です)
年上攻めの雄みがエロすぎて腰抜けそうになった///(※繰り返しますが吉尾さん比です)
あと、神沢さんがすっごく可愛いくて床ローリングで萌えました。
期待以上のスピンオフが読めて大満足です(∩´///`∩)

ちなみに紙本では全プレペーパー企画があります。
是非帯付きをGETしてくださいませ♪(〆切:2018.12.1)


さてさて。
人の縁の糸が見える神沢さん(受け)の元に依頼人・原さんがやってきます。
彼はストーカーに悩まされていて、半信半疑で神沢さんに縁切りをお願いします。
その場で糸を切った後、効果を実感出来る1週間後に再度会う約束をしました。

そして2度目に会ったとき、原さんから好意を告げられるのですが、
断る口実の思いつきの言葉から『セフレ関係』へとなってしまい…。

会えば会うほど原さんをどんどん好きになっていくけれど
神沢さんにはどうしても原さんとお付き合い出来ない理由があってーーーと展開します。


原さんが「好き」と言い出すのが性急すぎて、
その部分だけは違和感が拭えないかなぁ…。
もう少し説得力があれば神評価にしていました;残念;

しかーし!
それ以降はキュンキュンが止まらなかった!(∩´///`∩)

神沢さん自身は赤い糸を持っておらず生涯縁が結ばれることがない人です。
原さんとどれだけ深く関係を結ぼうが、原さんの赤い糸の先は神沢さんには向かいません。
過去に好きになった人が他人と縁を結んで去って行くのを何度も見送った神沢さんは
恋に臆病になっていて、原さんの赤い糸が他の誰かに繋がるのが怖いという・・・。
これがもぅもぅ!切なキュンです!(;///;)

どれだけ愛し合っても「絶対に先がない」のが見えてしまうのが切ないです。
だからこそ素直になれない。でも原さんを求めてしまう。
神沢さんの感情の揺れ幅にめちゃめちゃ萌えました(;///;)

原さんは大人な人でしたねぇ…。
最初の印象はヘタレ攻めになるのかと心配したけど全ッ然!
ヘタレどころか意外と押しが強くてビックリしましたw
逃げ腰の神沢さんと縁を繋ぐために必死だったのかなぁーと。。。

で!ですね。エッチがスゴイのですよ、原さん。
普段が物腰柔らかく紳士的な雰囲気なのに、一気に肉食獣化するのです!
捕食者の目で舌ペロきたときは腰砕けそうになった∑(゚◇゚///)ドキュ-ン
神沢さんをトロトロに喘がせていじめてるギャップがもぉぉぉぉ堪らんです。
原さんの攻め力が強い…(∩´///`∩)ハァハァ


糸は見えるけれど自分自身の縁は繋げない神沢さん。
いずれは誰かと赤い糸が繋がってしまうかもしれない原さん。

運命が交わることがない2人ですが、
原さんの力強い言葉が運命を変えてくれるといいなとおもいました。
そして今まで孤独を抱えてた神沢さんをデロデロに溺愛してほしい!

スピンの醍醐味である赤い糸CPとの絡みは割愛されてしまってたし、
あとがきでは2CPの繋がりができる裏話が書かれていたので続編希望!
お付き合い後の2CPをたっぷり見られたら嬉しいです(﹡´◡`﹡ )

(余談ですが「赤い糸~」の方は神沢さん達とは逆に赤い糸が強く結ばれてる2人のお話です。)
(「叶わぬ~」とはまた違った雰囲気でオススメです♪)

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「運命なんてクソくらえ!」運命よりも強く結びついた二人。

”人と人を結ぶ縁の糸” をモチーフにしたファンタジー、とびっきり切なくて、愛しさが込み上げてくるお話です!
drapで何話か読んで、続きが気になっていたのですが、一冊まとめて読むと、切なさで泣いてしまうけど、泣いた分の涙で強くなれる、そんな風に思える話です。

『赤い糸の執行猶予』に登場した、”縁の糸” を見ることも切ることもできる神沢薫のスピンオフですが、あとがきによると、縁切りの仕事よりも恋愛重視で描いたそうなので、私は前作未読ですが、話は十分わかりました。


薫がイケメンリーマン・原から依頼されたのは、ストーカーの縁を切ること。
仕事は無事完了、報酬を受取るため二度目に会った時、原からいきなりキスをされ、好きだと言われる。

”縁の糸” が見えるのは薫の家系の力。必ず双子が生まれて、能力があるほうが跡を継ぎ、もう片方が子孫を残す。
跡を継いだ者は誰とも ”運命の赤い糸” は繋がらない…

薫は自分が誰とも結ばれないのを知っている。
それでも人を好きになって、今度こそはと期待して、会うたびに赤い糸が誰とも繋がっていないのを確認する。
薫にとって恋することは、別れのカウントダウンに脅えるようなもの…


だから、かわせなかった原の誘いを、薫はセフレとして距離を保とうとするのだけど、原はやさしげなのにセックスの時は意地悪で、薫のカラダは原しか欲しいと思えなくなる。
そして甘くて薫のすべてを受入れてくれる原の傍は心地良くて、終わる日が怖くて仕方がないのに、関係をやめることができない…

そして原への想いを自覚した薫はある決断をする。
自分が傷付くより、原を傷付けることを選ぶ。
結婚のようなマネごとをして、とびきり甘い時間を過ごした後に消えるのって…

でも、そんな風に無理矢理断ち切らなきゃいられないくらい、薫は原を好きになってしまったんだよね。
原が居なくなることが怖くてしかたがなくて、その現実を見ることに耐えられないと思ったんだよね。

誰しもが愛する人と一生添い遂げたいと思っているはず。
そうならない未来は怖い。力がなければ不確定な未来の可能性の一つにすぎないのに、薫の場合は確定された未来だから、薫が原にした仕打ちはひどいものだけど、傷付いて辛いのは薫のほうだと思ってしまう…
原が悪いわけじゃないっていうのも辛い。


なにかに引き寄せられたみたいに、二人は再会します。
そして原は、未来の運命なんかより、いま目の前にいる薫と一緒に生きていこうとする。
そこまで強い決心は怖いくらい。

でも薫ははじめて愛し愛されて、未来を信じられる人に出会えたんですね。
ほんと泣かずには読めないくらい、切なさが痛くもあるけれど、運命なんかより今の愛を信じようとする二人の強さに、ラストは違う涙を流してました。

ご都合主義的に原と薫が ”赤い糸” で結ばれるオチがなかったことに安心しました。
「運命なんてクソくらえ!」は大好きな別作品にも出てくるフレーズですが、ドラマチックな ”運命” より、”愛する気持ち” のほうにより強く惹きつけらます。

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